SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第十章 わいるど野営料理 |
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■ 【遺跡前・夜営地点】 |
遺跡まであと少しを残した所で、日がとっぷりと落ちた。
あたりは既に真っ暗であり、パーティの灯す明かりだけが唯一の光源だ。
■アリエ To:ALL |
ううう、真っ暗になっちゃったねー。 困ったなー、もう全然見えないよ〜(´・ω・`) |
見回してみるも、暗さのためにレンジャー技能も役に立たず……。
■キルリック To:ALL |
この辺りが、限界みたいですね。 |
■ミァ To:キルリック&ALL |
でスネー。 それにそろそろ………おなかもすきましたシー(¬ x¬) |
グゥゥゥううーー。
ちょうどミァのおなかが可愛らしく(?)鳴る。
■オルフェ To:ALL |
遺跡まで行ってしまった方が、いいかも知れないけど……。 みんな昨日も良く眠れなかっただろうし、今日はこの辺りで野営にしよう。 |
■アリエ To: ALL |
は〜い。 |
なるべく開けた所に焚き木を積み始める。
■ミリスレスカ To:ALL |
このメンバーでは、初めての野営ですねっ♪ あ、ボク、お茶と食事の準備、手伝いますね♪ |
うきうきしている。
■ミァ To:ALL |
さっすがに、今から狩りにはチョット時間が足りませんネー(むむむ) せめて保存食は熱を加えて美味しく調理しないトッ! |
しかしミァの味付けは『わいるど』。
塩どばー。胡椒がばー?
■アリエ To:ミァ |
あっ、それは・・・。 |
■ミリスレスカ To:ALL |
うわあっ、ミァさん味濃すぎになっちゃいますよっ! 辛いと喉がかわきますよっ!? とりあえず甘くしないと……。 |
砂糖ずざー!
……をーい。
■オルフェ To:ミァ&ミリィ |
おいおい、2人してなにしてるんだい。……ここは私に任せて、2人は薪集めでもしておいてよ。 |
額に指を当てて目を閉じる。今更ながら先行きが不安になったのだろうか。
とは言え、既に手遅れのような気がしないでもない。
■ミリスレスカ To:ALL |
え? お手伝いしなくてもいいんですか? |
きょとんとしながら小首を傾げている。
■リエラ To:オルフェ |
あの、とりあえず、半分こっちのお鍋に移して、水で薄めましょうか? いまのままだと濃すぎて、味の修正不可能そうですから。 |
がさごそと自分の荷物の中から調理道具を取り出す。
だが、その表情は未知なる味付けのされた料理の今後ですごく不安そうだ。
■オルフェ To:リエラ |
まあ、待つんだ。 落ち着いて、まずは上にみえている分だけでも、スプーンで外にだそう。 |
■アリエ To: リエラ&オルフェ |
なるべく美味しくしてね。。。TT |
■キルリック To:ALL |
あ、これは確かに調理道具が必要ですね(苦笑) |
未調理の保存食をくわえながら目の前の惨劇に思いを馳せている。
■リエラ To:ALL |
とりあえず味見……塩っから!胡椒ききすぎ! もっと薄めたほうがいいかも。 |
慌てて水をつぎ足す。かなりの量になってしまいそうだ。
■ミァ To:ALL |
・・・・・ふっふっふ、見ましたカー!! これぞミーのたらふくサバイバル術その21! 気がつけば水足し割り増しで御飯がいっぱいの術☆、なのでスー(=▽=) |
……根本的なところから既に間違っている。
■リエラ To:ミァ |
あの、ミァさん……、そういう事をしたいのならあらかじめ言っておいて下さいね。 そうすれば、その分を見越して多めに水を持ってきますから。 |
と言いつつもう一度味見。
■リエラ To:ALL |
う、う〜ん……。まだ辛いです。 どうしましょう。これ以上薄めると水が持たなくなりそうです。 あっ!! |
何かを思いついたのか、もう一つ鍋を取り出し、2つの鍋からスープだけを移した。
そして水袋の口を大きく開け、中の水に向かって精霊語で話し始めた。
■リエラ To:ウンディーネ |
流れる水の精霊、我が友なるウンディーネ……。 |
精霊魔法『ピュリフィケーション』。塩と胡椒と砂糖が混ざった液体が真水に変わる。
手段としては正しいのだろうが、まさかこーいう事で使われるとは思ってなかったよ。
■ミァ To:リエラ |
Σをお!! リエラっち凄いー! なんかスゥプが澄んできたのでスヨー!?? |
■リエラ To:ミァ |
これを元の鍋に戻せばきっと美味しいスープになると思いますよ。 あ、それでも薄味だったら、スープを取り分けてから自分のにだけ味付けしてくださいね。 |
ミァの前から貴重な水を遠ざけ、元の鍋に戻しながら釘をさす。
言葉は柔らかめだが、目は笑ってない。
■オルフェ To:ミァ |
足りなかったら、そこらで鳥でも取ってきたらいいよ。 |
もちろん冗談のつもりである。
ミァは本気にしそうなのでちょっと怖い。
■ミァ To:オルフェ |
Σ 良いのでスカー(>▽<)♪ ――ふっふっふー。 リィダァのお許しが出たのでスー! どうやらミーのクーちゃんの出番でスネー♪ |
もちろん本気にする。
嬉々として、己のクレインクインを取り出すミァ。
■キルリック To:ミァ |
まぁ、今日は、このスープで十分足りますから、落ち着いてください。 |
■ミァ To:キルリック |
えー? |
目に見えて不満そうだ。
■キルリック To:ミァ |
今晩は、ミァの手を煩わせるまでもありません、ゆっくり休んで必要な時に狩りをお願いします。 |
■ミァ To:キルリック |
・・・まあキーちゃんがそこまで言うなら仕方ないでスネー。 今日のところはこの辺で勘弁しといてあげまショー(=x=)ノ |
■キルリック To:ミァ |
(何が勘弁なのかわかりませんが・・・(^^;) 聞き入れてもらって、ありがとうございます。 |
その後見張りの順番を決め、休息に入ったパーティ。
だが異変は、早くも起こった。
1直目の2人……アリエとミリィが見張り番をしていた時の事。
がさがさ……ドサッ!
という音が暗闇の向こうから響いてきた。
距離があるのか、焚き火の光では音源まで見ることは出来ない。
■アリエ To:ミリィ |
(小さな声で)今の音・・・上から落ちてきた?! よく見えないっ、ライトいける? |
レンジャー技能をフル活用。弓を構えながら目と耳を凝らす。
■ミリスレスカ To:アリエ |
(小さな声で)ちょっと待ってください……。はい、それではいきます! 『大気に満ちたる始原よりの力よ、今我が前に星々の雫となりて……』 |
傍らにレイピアとシールドを置いて、上位古代語の詠唱とともにスタッフを振るう。
足元に置かれた盾がミリィの詠唱に導かれ、光を帯びた。
■? |
た、たすけて〜えぇぇ……。 |
ライトの光が向けられた方向。
先ほどの物音と同じ位置から、そんな弱々しい声が聞こえてきた。
■ミリスレスカ To:アリエ |
(ぽそぽそと)今の、人の声、ですよね……? まさか、とは思いますケド……? |
レイピアとシールドを拾い上げて、身構えながら明かりを声の方に向ける。
■女性 To:ミリィ |
お……お腹、空いた……。 |
ミリィが明かりを向けると、うつ伏せに倒れている若い女性が目に入った。
女性はそれだけを言ってそのまま動かなくなる。
■アリエ To:ミリィ |
え、お、女のヒト・・・いや、御腹が空いたぁ?? |
訳分からん〜と思いつつも、矢を構えたまま寝ているメンバーを起こし始める。
……げしっ、ぐぁしっ。(足で小突いたらしい。鬼)
■アリエ To:オルフェ&ミァ |
リーダー、ミァさん。おきてくださいっ。 なんか、ヒトが急に出てきたんですっ・・・あ、と。弓構えてるんで蹴ったのは気にしないで・・・ぷりーず^^; |
■ミァ To:アリエ |
んにみゅあっ???(うぼー) ・・・・・。 ・・・・・・・・・食事の恨みが篭ってたような気がするのは、気のせいでしたかネー(−x−) |
■アリエ To:ミァ |
いやいやいやいや、気のせい、気のせい〜。 |
■オルフェ To:アリエ |
起きてるよ。女の子の声がしたね、なんだろう。 |
オルフェはすでに起きていて、アリエの後ろからそう声がする。
そしてそのまま声のした方へ走り出す、さすがに反応が早い。……すると、今蹴られたのは誰?
■アリエ To:ALL |
え”? じゃ、じゃあ、、、、キーちゃん?! |
■キルリック To:アリエ |
戦士としての才能がありますよ。 もっと深い眠りに落ちそうでした。 |
そんな事を言ってるキーちゃん。チミは本職の戦士じゃなかったかね?
いくら寝てたとはいえ、蹴っ飛ばされたくらいで深い眠りに誘われないよーに。
■アリエ To:キルリック |
あは、実は筋力にはちょっと自信が・・・ |
■キルリック To:アリエ |
私に少し分けてもらいたいくらいですね。 で、獣ですか、追剥ですか? |
■アリエ To:キルリック |
追剥(キッパリ) ・・・まぁ、騙してるんじゃなければ、行き倒れ。 |
弓はまだ構えたままである。
■キルリック To:アリエ |
じゃあ、軽く脅して撃退しますか。 |
両手でモールを持ち、ゆらりと立ち上がった。
……なんか、状況が剣呑な方向に向かってる?
■ミリスレスカ To:女のヒト |
ちょ、ちょっと大丈夫ですかっ!? |
慌てて駆け寄って、謎の女性の前でしゃがみこむ。
それでも、とりあえず周囲を照らしてキョロキョロしてみるのは、ちょっとは冒険者の自覚が出てきたから?
■女性 To:ALL |
お願いします〜。 ご飯、分けてくださいぃ〜。 |
力無い声でそう訴える。
合いの手を入れるかのように、女性のお腹からく〜きゅるるという音が聞こえた。
■ミリスレスカ To:女のヒト |
え゛。 あの〜もしかして……いきだおれやさん? あの、夕飯の残りがちょっとだけあったと思いますから……大丈夫ですか? |
レイピアを鞘に戻して、女の人を抱えあげ……ようとしてよろける。
■ミリスレスカ To:女のヒト |
あ、あのぅ……あっちまで歩けますか? (><) |
■女性 To:ミリィ |
あう〜、無理です〜。 いいんです、私はもうここで餓死する運命なんです……。 せっかく後一歩という所まで辿り着いたのに、か弱い女性一人すら運んでくれない薄情な人のせいで、ここで野垂れ死ぬんですぅ……。 うぅう、恨んで呪って取り憑いてやるうぅ〜。 |
元気ありそうである。
つーかエライ言いようだ。
■キルリック |
行き倒れだとしても、まだまだ、大丈夫みたいですね。 |
■オルフェ To:女性 |
お嬢さん、大丈夫? 今、ご飯のところまで連れて行ってあげるよ。 でも……一体なにがあったんだい? |
すっと女性をお姫様抱っこで抱き上げ、そのまま荷物のある方に向かう。
■女性 To:オルフェ |
あややややっ(////) すすすすみませんっ、大丈夫ですっ。 えと、その……実は、野党に襲われて身包み剥がされてしまいまして。 |
オルフェに抱き上げられた事か、それとも秘密の暴露が恥ずかしかったのか。
真っ赤になってそう答える。
■アリエ To:女性 |
あう、それはまた不幸な。。。しかしどうしてまた、こんな怖い所へお1人で? |
まだ疑っているらしい。
■女性 To:アリエ |
えっと、えっと。 実は他にもおじさまが3人いたんですけど。 面白半分で入っていった遺跡から出てこなくって。 それで助けを呼びに戻ろうとしてたんですけど。 |
その途中で襲われた、という事らしい。
命があっただけでもめっけもんである。
■ミァ To:女性&ALL |
それってもしかシテ〜〜♪ シテ〜〜〜♪ |
わくわくと節をつけて歌いながら、期待の眼差しで女性を見遣る。
■キルリック To:女性 |
あなたのお名前は? |
■クレア To:キルリック |
クレア、です。 |
予想はドンピシャリ。おやじーずと一緒にいたはずの女盗賊……には見えないけど、とにかくそうらしい。
と、そこで。またしてもクレアのお腹がくぅ、と鳴る。
■クレア |
あぅ……(////) |
■ミァ To:クレア |
なあに、恥ずかしがるコトはないのでスー!! おなかがすくのは人間としてとーぜんッ!!(>x<)b |
■キルリック To:ALL&クレア |
大当たりですね。 とりあえずつなぎに、これをどうぞ。 |
モールの代わりに、持っていた一切れの干し肉をクレアに差し出した。
■クレア To:キルリック |
す、すみません。 (もぐもぐ、ごっくん) |
受け取って、殆ど噛まずに飲み込む。
■オルフェ To:クレア |
ああ、そんなに急いで食べると身体に悪いよ……。 実は私達は、君達を連れ戻す事を依頼されて追ってきたんだ。 その親父三人組の、奥方様たちからね。 |
■ミリスレスカ To:ALL&クレア |
それにしても、運が良かったですね…。 ボクたちがクレアさんたちを探す依頼を受けていなかったら、もしかしたらクレアさん、明日あたり干物になってたかも、ですね(>▽<)♪ |
励ましているつもりらしい。……全然そうは聞こえないけど。
■ミァ To:クレア |
おなかがすいてるのだったら、ミーたちが夕飯に作ったシチュウがまだあったはずなのでスー♪ 喰うでスカー? 喰うでスカー??(^▽^) |
■クレア To:ミァ |
あ、は、はい。 いただき……ます(////) |
空腹には勝てない。恥を忍んで食べたい気持ちを主張。
■ミァ To:クレア |
んに。しょーじき者なのでスー♪ |
そして、まだ眠りこけてきたリエラのところまで、たたたたッと駆けてゆき。
■ミァ To:リエラ |
リエラっちー! コックー!! シチュウの注文が入ったでスヨー! 起きるでスー(>x<)♪ |
ぺちぺちぺち☆と、耳元の地面を叩く。ちょっと遅めのモォニングコォル。
■リエラ |
う、う〜ん。 ちゅうもんですか〜? おかあさん、やしょくのあとにはもうつくらないとあれほど…… は! |
飛び起きて辺りをキョロキョロ見回し、
■リエラ To:ミァ |
あ、おはようございます。交代の時間ですか? あれ? 知らない人が増えてる……。 |
■アリエ To:リエラ |
ううんー、まだ交代には早いんだけど・・・この子が噂のクレアさん。 夜食の後だけど、またご飯を作って欲しいんだなー(ニヤリ) |
面白い寝言だったから、もちろん突っ込んでおく。
■リエラ To:アリエ |
え? 今日、夜食って作りましたっけ? もしかして私が寝ている間に誰か食べたんですか? |
頭に思い浮かぶのはもちろん誰かさんである(笑)
■ミァ To:リエラ |
彼女さん、はらへりらららー症候群に掛かってるようなのでスー。 お腹がグーグー鳴って止まらなくなるとゆー、それはそれは恐ろしい病気なのでスヨー(>x<)ノ だから、お夜食戦隊リエラっちの出番なのでスー♪ |
■リエラ To:ミァ |
お夜食戦隊……? はらへりらららー症候群……? とりあえず夜食を作ればいいんですよね? |
鍋にスープが残っていることを確認してから、火にかけて温める。
■リエラ To:ミァ |
えっと、クレアさんの分で一人前でいいんですよね。 |
一応確認。
■ミァ To:リエラ |
いにゃ! はらへりらららー予備軍なのはミーもなのでスーっ。 2人分っ♪ 2人分っっ♪ |
しっかりと自分の分もねだる。
■リエラ To:ミァ |
分かりました。二人分ですね。 明日の朝の分まであるかと思ってたのに、残らなそうですね。 |
暖まったスープを椀に移し、クレアとミァに差し出す。
■リエラ To:ミァ&クレア |
はい、どうぞ。熱いので気を付けてくださいね。 |
■ミァ To:リエラ&クレア |
♪♪(>x<)ノ▽~~ 湯気がいっぱいで、ほっかほかーなのでスー♪ さア、そこのはらへりらららー少女も、さっさと食うと良いのでスヨー! |
■クレア To:ALL |
す、すみません。いただきます……。 |
椀を抱え込んで、嬉しそうにスープをすする。
■クレア |
あああぁぁ、おいしいぃ……。 ご飯が食べられるってこんなに幸せなことだったんですね。 |
感涙。
■アリエ To:ALL |
さてー、私はそろそろ寝るね〜。 起きたらまずラックかけるから、早めに起こしてね^^ |
■ミァ To:アリエ |
ほいほいホーーーイ!(>x<)b 起こすから安心して、安らかに眠りやがれー、なのでスー♪ |
■アリエ To:ミァ |
・・・安心、ね^^; じゃあおやすみなさーい。 |
さっき蹴って起こした分、ミァに起こされるのが怖いようだ。
■ミァ To:アリエ |
んに? ・・・・・耳元で「お・き・て♪」とか、そういう風に起こせばいいんでショー?(=x=) っと、次の見張りはキーちゃんとリエラっちでしたよネー。 なのでミーも寝まスー。ぐゥ。 |
■アリエ To:ミァ |
はやっ! その起こし方は。。。いや、いいや、今度こそ寝よう。。。 では〜。。。すー、すぅー。 |
■キルリック To:ALL |
なんだかんだで、そんな時間ですか。 では、皆さんゆっくり休んで下さいね。 |
■リエラ To:ALL |
なにかあったら、足ではなく手で起こしますから、心配いりませんよ。 クレアさんも休んでていいですよ。 キルリックさんと見張ってますから。 では、お休みなさい。 |
■クレア To:リエラ |
す、すみません。 あの、じゃあこれいただいたら休ませてもらいます。 |
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