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SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第九章 一幕 パダへ |
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| ■ 【パダ】 |
翌朝。
夜通し走り続けた馬車は、定刻通りにパダへと到着した。
ずーっと激しい揺れの中に押し込められていたため、皆一様に睡眠不足である。
なんだかまだ身体が揺れているような気もした。
| ■ミァ |
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・・・・・・・・。(=x=) ・・・・・やァっぱ、徒歩が一番かもしれまセーーーン・・・。 |
| ■キルリック To:ミァ |
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しょうがありません、これも仕事のうちです。 |
| ■リエラ To:ALL |
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ようやくこのロープから解放されるのですね。 馬車からは落ちずに済んだけど、ロープでこすれた所が痛くて…。 |
服の上から腕をさすっている。
赤くなっているかもしれない。
| ■イベリア To:ALL |
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うーし、着いたぜ。 さァ降りた降りた。ここが遺跡の街パダだぜ。 |
イベリアが促す。
人口およそ5000人。建設当時からその規模は大きく膨れ上がり、防壁の外にまで街の波は溢れている。
周囲を眺めれば、さすがは遺跡の街と言うべきか。
もちろん人口に対する割合もあるのだろうが、一攫千金を狙って集まった冒険者達が、そこかしこに―――オランよりも遥かに多く見受けられる。
そしてその向こうに目を向ければ、街の彼方に旧き遺跡、空中都市レックスがあった。
外周を歩くだけでも1週間以上は掛かると言われる、アレクラスト最大の遺跡である。
| ■オルフェ To:ALL |
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ううん……やっとついたか。 地面に足をつけられるのを、これほど嬉しく感じたことは無いよ……。 |
ふらふらと馬車を降りる。
| ■ミァ To:オルフェ |
| 揺れてない地面って、こんなにイイモノだったんでスネー。 |
横ではミァがしみじみと頷いていた。
| ■キルリック To:ALL |
| 止まっているはずの地面が、揺れているように感じるのは、私だけですか?(苦笑) |
まだ、後遺症があるらしい。
| ■リエラ To:キルリック |
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いえ、キルリックさんだけでは無いと思います。 私もまだ揺れている様な気がしますから。 |
少しふらついている。
| ■アリエ To:ALL |
| やっと・・・・@_@ |
ヨロヨロと馬車から出てきて、そのまま地面にへたり込む。_| ̄|○
酔う寸前だったせいか、口数も減っているようだ。
| ■イベリア To:ALL |
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お前ら、どうせ宿を探すんだろ? だったら「石の魚亭」って店に行きな。ウチの馬車組合と取引してる宿だから、話せば安くしてくれるはずだぜ。 |
| ■ミァ To:イベリア |
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Σ 安くっ!?(○x○) それは行かなきゃーなのでスヨー!! |
| ■オルフェ To:イベリア |
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ほかにあても無いし、そうさせてもらおうかな。 ……彼らも、そこにいるかも知れないなあ。 |
| ■キルリック To:イベリア |
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こちらからの乗車名簿の確認をさせてもらっても良いですか? 探している人の、帰りの予約とか入っていたら、それを確認したいのですが。 |
| ■イベリア To:キルリック |
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おぅ。パダの事務所はそこの宿と一緒になってる。 行ってそこで聞けば教えてくれると思うぜ。 |
| ■キルリック To:イベリア |
| あと、その探している人達が、馬車の予約に来たら、その『石の魚亭』に知らせてくれるようにお願いするには、どの人にお願いすれば良いですか? |
| ■イベリア To:キルリック |
| 宿屋のおやじに頼んどけば、言付けくらいはしてくれるんじゃねーの? |
| ■アリエ To:イベリア&ALL |
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超特急で、どうもありがとうございました・・・。 とりあえず、おじさま探さなきゃだから、宿行きましょぅ〜。 そして、できれば仮眠したひナ(つд⊂) |
立つのが面倒だったらしく、地面に正座して挨拶してたりする。
| ■イベリア To:ALL |
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はっはっは。まァ適当に頑張んな。 んじャあな! |
砂煙を上げ、来た時以上に飛ばしているんではないかと思われる速度でイベリアの馬車は去っていった。
| ■キルリック |
| あれで事故を起こさないから不思議ですね。 |
| ■リエラ To:キルリック |
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あの、起きてますよ、事故……。 乗客を振り落としてますし……。 あんまり驚いていなかった所を見ると、落ちたのは私たちだけでは無いのでしょうね。 |
被害者Aは語る。
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