SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第七章 二幕 狂宴の嵐 |
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■ 【銀の網亭・個室】 |
キルリックが帰ってくるのを待つ間にパーティの個室に運び込まれ、用意された料理の数々。
ほこほこと湯気を立て、良い匂いを立ち上らせる品々であるが……果たしてキルリックは、これらが冷めるまでに帰り着くことはできるのだろうか。
■ミァ To:お料理さん |
Σうにょあーー!!! ビーフストロガノフに、スバケッティナポリタンっ。 こっちは熱々ふんわり卵のスゥプに、大盛シーザーサラダっ☆ ……なんて美味そうなんですか、あんたさんたち…(>〜<) |
おもわず生唾ごっくん。
■ミリスレスカ To:お料理さま |
うわ〜、すごい種類のタルト…。 あっ、カシスのムースだ♪ ボク大好きなんです♪ |
■リエラ To:ALL |
うわー、美味しそうなお料理…魚のパイ包み焼きなんて凝ったのもあるし。 ごめんなさい、キルリックさん、オルフェさん、先に食べさせてもらいますね。 これだけの量があるなら、取り分けてとって置かなくても、大丈夫ですよね。 |
■ミリスレスカ To:お料理さま |
そうですよね、これだけあるんだったら、キルリックさんやオルフェさんが帰ってくる間中食べてても、ぜんぜん食べきれてないと思いますよ♪ |
その見通しは甘いと思うぞ。
■アリエ To:ALL |
くぅー、このクルミパン湯気出てる。ほかほか〜・・・。 食べちゃっていいかな?いいよね? キーちゃん、オルフェさんごめんねーTT。 |
外出組を待たずに、チャ・ザへの食前の祈りを始める。
■アリエ To:ALL |
今日も我ら・・・恵みに感謝し、ん。。。。? |
■エミリ To:ALL |
ほーっほっほ! 陣中見舞いに来てあげたザマスよ! 明日から長旅をする身、しっかりと休めてアタクシたちの旦那を連れて帰ってきて欲しいザマス。 |
突然個室の扉を開けて、エミリおばさま乱入。
■エミリ To:ALL |
イライザさんからも差し入れを預かってきているザマス。 たっぷり食べるザマス。 |
■アリエ To:エミリ |
うわぉ、エミリおばさまっ? |
■エミリ To:ALL |
差し入れのお酒と、料理ザマス。 食後のデザートもあるザマスよ。 |
ドン、ドンと音を立ててテーブルにそれらが積み上げられていく。
ただでさえ狭かったテーブル上のスペースはすっかりと埋まってしまった。
■ミァ To:エミリ |
Σ(○▽○)(目くわっ) めし! さけ! そして・・・・・・デザァト!!!! 喰うのでスー!! これはもう、喰わなきゃ冒険者じゃないのでスヨー!! |
俄然、やる気になったグラランが1匹。
■ミリスレスカ To:ALL |
ええっ!? あ、あの冒険者って、こんなに食べないといけないんですか!? どうしよう、太っちゃうかも……。 |
ここに積み上げられた食事は、ミリィ換算だと何日分になるのだろうか……。
■リエラ To:エミリ |
わざわざありがとうございます。 あ、よろしければこちらにお座りください。 |
とりあえず、空いているキルリックのイスを薦める。
■エミリ To:リエラ |
あら、ありがとザマス。 さあみんな、たっぷり食べて英気を養うザマスよ。 |
■アリエ To:エミリ |
ああ、幸せ。ありがとうございます〜♪ |
アリエは全員(エミリ含む)のグラスにワインを注いだ。
■アリエ To:ALL |
それでは、遠慮なくいただきます^^ チャ・ザ様とおばさまに感謝して、かんぱ〜いっ! |
■ミァ To:ALL |
うみゅりッ。ご飯くれるヒトはいーヒトなのでスー♪ 感謝はタダだからいっぱいしちゃいまスヨー(>x<)b そおれじゃ、かんぱぁいッ!! |
■リエラ To:ALL |
かんぱ〜い♪ わ〜、ワインなんて初めて。(こくこく) 結構美味しいかも…。 |
はやくもほっぺたがほんのり赤くなっている。
■ミリスレスカ To:リエラ |
あ、これけっこう高級なワインですよ? う〜んと、ラムリアース産かな? |
荘園なんて持ってる家の出の名残りか、ワインはけっこう詳しい様子。
でも、こっちは香りをかいだだけで頬がほんのりと……。
■ミァ To:ALL |
にしてもリィダァやキーちゃんも運が無いでスネー。こぉんなに沢山のほかほか料理が差し入れされてるってゆーのに、まぁだ残業してるんですカラー(−〜−) |
もぐもぐもぐ。フライドチキンをほおばりながら喋る。
■ミリスレスカ To:ALL |
そうですよね。なんだかボクたちだけ先に食べちゃうのって、悪いかも……。 どうしましょう? 食べ始めるの、ちょっと待ってましょうか? |
既に手を付けてる奴がいる前でそんな事を言っても手遅れだ。
■エミリ To:ミァ |
お料理は温かいうちが一番美味しいのザマス。 冷めてしまうと味は悪くなるし、固くなるし……。 |
食べてもらえないことがちょっぴり残念そうである。
■アリエ To:エミリ |
! そんな悲しい顔をしないで下さい、私達がしっかり美味しく頂きますから! |
アリエは即座にエミリにワインを注ぎ足す。
■ミリスレスカ To:エミリ |
そうですよエミリさん! それに、冷めてもおいしい食べ物だってあるじゃないですか? ほら、このキッシュとか、ミートパイとか……あ、このタルトおいしそう♪ |
エミリを明るくはげましながら、オルフェやキルリックのために、別皿に取り分けていく。
■エミリ To:アリエ |
そう言ってもらえると嬉しいザマスね。 ……そうザマス。あーた達が無事に亭主を連れて帰ってきてくれたら、お祝いとして改めてパーティを開くザマス。 その時には、今ここにいない人たちにもちゃんとご馳走するザマス。 |
■ミァ To:エミリ |
Σ!!!! ぱーてぃ・・・・・ごちそう・・・・・・・.。o○ まっかせなサーーーイッ!!! そのご馳走のためにもっ。ミーたちは必ずや旦那さんたちを見つけて見つけて、見つけまくってやりまーーーーースっっ!!! |
チキンでべとべとになった手で、がっしとエミリの両手を握ろうとする。
■エミリ To:ミァ |
……ひっ! き、気持ちは嬉しいザマスが、その手で触らないで欲しいザマス。 |
服が汚れるのが気になるらしい。
■リエラ To:エミリ&ミァ |
す、すみません、エミリさん。 ミァさん、とりあえずコレで手を拭いてください。 |
持っていたハンカチをミァに差し出す。
■ミァ To:リエラ |
んに? この程度、ちょっとした『あくせんと☆』だと思ったのですけどネー(=x=) |
とりあえず言われた通りに手をふきふき。
ハンカチは油を拭き取って、つややかに光っていた……。
大騒ぎのまま、あっという間に山とあったはずの料理は減っていき。
エミリが席を立ってしばらくしてから、ようやく件の外出組が帰ってくる。
■ミリスレスカ To:キルリック |
あ、おかえりなさいませ、キルリックさん。 おしごとおつかれさまです。ご首尾は、どうでしたか? |
立ち上がって、ぺこりとおじぎしながら出迎える。
まるで新妻のようだ……。
■キルリック To:ALL |
ただいま戻りました。 足取りも追えたので、明日の早朝便で予約してました。 |
■アリエ To:キルリック |
ぁー、きーちゃんおかえりぃ〜。ふふふふふ。 おじさまたち、パダでかくてい? |
プリンを食べながら、陽気に出迎える。
■キルリック To:アリエ&ALL |
ええ、確定みたいです。 馬車の乗客名簿にも、例の盗賊の方と一緒に登録されていました。 |
■ミァ To:キルリック |
をを、不幸な男キーちゃんのおかえりでスネー☆ さっきまで、エミリざますおばちゃんが居たんでスヨー。 おいしー料理をいっぱいいっぱい食べたのでスー♪♪ |
見れば、テーブルの上には空っぽの大皿が所狭しと並んでいる。
■ミリスレスカ To:キルリック |
ごめんなさいキルリックさん…ボクもつい… あの、これ食べます…? |
冷めたキッシュの切れ端を、おずおずと差し出す。
取り分けておいたときには、もう3分の2ぐらいあったハズでは。……成長期?
■キルリック To:ミァ |
豪華料理ですか・・・じゃあ、子牛の丸焼きとか、豚の丸焼きとか、お豆色々とか、いっぱいあったんですね。 まぁ、出合は、そんなもんです、しょうがないですね(苦笑) |
ちょっと悔しそう。
キルリックの豪華料理の定義は、野戦時の傭兵知識やストイックな僧寺のイメージのようだ。
豪華料理って言うか、豪快料理ですな。
■ミリスレスカ To:キルリック |
いえ、そこまでスゴい物はなかったんですケド(笑) あ、でも七面鳥の丸焼きと、鶏一匹まるごと入ったスープはありましたよ。 |
十分豪華だ。
■キルリック To:ミリィ |
鳥ですか、鳥も良いですね。 |
妄想の中で堪能中。
■ミリスレスカ To:キルリック |
あ、あのキルリックさん……? めがうつろですよ〜? |
キルリックの様子に、ちょっと怯えている。
■キルリック To:ミリィ |
ええ、大丈夫、大丈夫ですよ。 |
そうこうしている間にオルフェも戻ってきたらしい。
■オルフェ To:ALL |
ただいま。明日はパダに向かう隊商は、午後まで無いそうだよ。 護衛も間に合ってるらしい。まあそんなに期待はしてなかったけど、こちらは無駄足だったみたいだ。 |
ちなみに遅くなったのは帰りに少し道に迷ったからなのだが、それは口に出さない。
……口に出したほうが「またなんぱしてたのか」とかあらぬ疑いを掛けられなくて良さそうな気もするんだが。
■ミァ To:オルフェ |
んに、残業男2号ことリィダァもお帰りでスネー! さぁぞかしお腹すいたでショー。 残り物をかき集めれば、それなりに量があるかもしれませんヨー(=x=)ノ |
追加で注文してあげようとか、そういう考えはないのだろうか。
■リエラ To:寝息 |
くー、くー……。 |
その横では、飲み慣れないお酒を飲んだせいで、男二人の帰りを待てずにテーブルに突っ伏して眠り込んだ娘が一人。
■キルリック To:ALL |
待たせすぎましたね。 |
リエラにマントをかけて席についた。
■キルリック To:ミァ |
そうそう、ミァ、例の『安くて』『早くて』『うまい』の件ですが、普通よりも早くて、同じ料金らしいので、『安くて』『早くて』は、OKみたいです。 で、『うまい』の件ですが、何か合った時に、護衛で対応できない場合に手を貸したら、お礼を頂けるというお約束を頂いてきましたので、まぁ、それなりに『うまい』かと思います。 |
■ミァ To:キルリック |
(耳ぴくっ) ををう、キーちゃんってばやりまスネー♪ おつかい上手なのでスー! んにゅー。ご褒美として、ミーが最後に食べよーと取っておいた『激甘ミラクルウルトラすーぱープリン』をあげちゃいまショー(>x<)ノ |
■キルリック To:ミァ |
『劇甘』ですか・・・(苦笑) お気持ちだけ頂きます、美味しく頂いてください。 |
■ミァ To:キルリック |
えーっ。キーちゃんが食べるからこそ、面白そうですのニー(=▽=) ほらほらっ、あ〜〜〜〜〜ん♪ |
プリンをひとさじ掬った銀色スプーンを、キルリックの口元に近づける。
■キルリック To:ミァ |
あ、だ、駄目です。 私は、甘いのは、だ、駄目・・・ |
為す術も無く、口の中に押し込まれた激甘プリンを泣く泣く飲み込んだ。
■キルリック |
やっぱり、私には、合わない・・・ |
■アリエ To:キルリック&オルフェ |
あははははっ。キーちゃん涙でてるー?^^; じゃあお口直しに、サーモンサラダはどうです? ミリィちゃんに取り分けてもらったんだけど、私、実は生野菜も生魚もダメで。。。ごめんね〜>< |
そう言って、空いたお皿の下にこっそり隠しておいたサラダを取り出す。
これも二人分くらいは有りそうだ。
■キルリック To:アリエ |
ありがとうございます。 美味しく頂きます。 |
人はそれを残飯処理と言う。
■オルフェ To:アリエ |
ありがとう、他はいかにも残飯みたいに見えるからね。 一品くらいはまともに残してくれていて良かったよ。 |
渡してくれる手を、さりげなく撫でてみたりする。が、その後始めるのは同じく残飯処理。
■キルリック To:ALL |
あ、それから馬車ですが、早い分、それなりにスリリングらしいです(^^; |
表情から、読み取って欲しいらしい。
■ミリスレスカ To:キルリック |
スリング? |
そう、ジャイアントさんが、でっかい革バンドで馬車をぐ〜るぐ〜ると……。
違うし。
■ミァ To:キルリック |
ほーう。馬車の長旅も飽きずにすみそうでスネー。 なんか楽しそうなのでスー♪ |
■キルリック To:ミリィ&ミァ |
ええ、まぁ、何と言うか、飽きることは無いみたいです。 |
■オルフェ To:おやじ |
あ、そうだおやじさん。 急で悪いんだけど、明日の分のお弁当を6人分お願いできないかな。 馬車で行くんだけど運転が乱暴だそうだから、激しく揺れても大丈夫なように頼むよ。 |
■おやじ To:オルフェ |
6人分だな。任しとけ。 激しく揺れても大丈夫……? お前らもご苦労だな。 ま、その辺はちゃんとしといてやるから心配するな。 |
■アリエ To:おやじ |
おやじさんありがとう。お昼が楽しみです〜♪ でもその後は。。。。(´・ω・`) はぁ。 遺跡に入るかもだから、なるべく美味しい保存食も用意してもらっていいですか? |
■おやじ To:アリエ |
保存食に美味いもへったくれもないと思うんだがな(笑) まともに食いたきゃ調理道具と食器くらいは用意することだ。 湯につけて戻すだけでも大分違うもんだぞ? まあ、なるべくまともに食えるようにはしてやるよ。 |
■ミァ To:アリエ |
それならミーにまっかせてくだサーーーイ! 調理道具はちゃあんと持ってますし、サバイバル料理なら得意なんでスヨー☆ |
しかし食器は持っていないミァ。
今までは鍋から直接食べていたからだ。……さしずめ男の1人暮らし、か(ぉ
■ミリスレスカ To:ALL |
あ、ボク食器持ってません! どうしましょう、いまから準備したほうがいいでしょうか!? |
今までは、一番安い保存食をまるかじりだった貧乏魔術師(見習い)
意外とワイルド? ……いや、駆け出しのうちはそんなもんだ。
装備で手一杯で、他に回すお金なんてそうそうないし。
■キルリック To:ミリィ |
まぁ、無くても問題ないんじゃないですか。 |
■アリエ To:ALL |
ミリィちゃんが食器要らないなら、それでもいいけれど。。。 うーん。かわいい子が手づかみでいいのかなぁ?(悩) |
■ミリスレスカ To:アリエ |
え、やっぱりまずいですか? やっぱり、買っておこうかなぁ……。 |
■オルフェ To:ミリィ |
野営の時、簡単な料理をしたりもするからね。 無いとちょっと不便かも知れない。 余裕が無ければ無理にとは言わないけど、用意しておいた方がいいよ。 |
とゆーわけで、その後いそいそと食器を買い込むミリィであった。
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