SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第六章 罪の値段は |
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■ 【銀の網亭】 |
手分けして情報を集めていたパーティは、待ち合わせ場所としてここ銀の網亭に集まることにしていた。
そこが集めた情報の終着点だとも知らずに。
■ミァ To:おやじ |
おやじー、今帰ったのでスヨー。 ミーの仲間たちはもう戻ってきましたカー? |
■おやじ To:ミァ |
ん? お前さんの仲間は……いや、まだみたいだな。 で、どうだ? 少しは進展はあったか? |
■ミァ To:おやじ |
・・・・・・ふ。つまぁり! ミーが一番乗りとゆーことでスネー(−x−)y~~ もっちのロンなのでスー♪ ばっちり犯人…もとい目的地も突き止めちゃったのでスヨー。 後は逮捕だけなのでスー! |
■おやじ To:ミァ |
おいおい、逮捕とはまた物騒だな。 |
■ミァ To:おやじ |
んに、過激でスカー? じゃー、もちょっと可愛く……逮捕しちゃうゾ☆ |
■おやじ To:ミァ |
……俺は「逮捕」が物騒と言ったんであって、言い方を変えても意味がないと思うんだが。 |
■ミァ To:おやじ |
・・・・・・・・こ、細かいことは気にしちゃ駄目なのでスー\(>x<)/ |
それからしばらくして、キルリックたちが帰ってくる。
■キルリック To:ミァ |
お待たせしました、こっちは核心になるような情報はありませんでした。 そっちはどうでした? |
■ミァ To:キルリック |
をを、戻ってきたでスネー。帰宿者2号! こっちはもー、ばっちりきっちりなのでスヨー♪ ミーの実力を舐めんじゃネー、なのでスー(>x<)ノ |
■キルリック To:ミァ |
(・・・はっきり言って、しっかり見くびっていました。と言うか、本当に仕事するかすら心配でした・・・ごめんなさい。) |
そんなキルリックの心の声が聞こえてきそうな表情だ。
■ミァ To:キルリックたち |
ちなみにおやじーずたちは、レックスに向かったみたいなのでスー。 冒険の絵本に感化されたっぽいでスヨー。 |
■キルリック To:ミァ&ALL |
パダ、レックスですか・・・冒険者の真似までして物見遊山気分で、そんな所を目指しているんですね。 |
■ミリスレスカ To:ミァ |
ミァさん、すごいですね! やっぱり本職の方は違いますね♪ ……あれ? 帰宿者2号というコトは、オルフェさんたちは? |
■ミァ To:ミリスレスカ |
見ての通りでスー。 別にミーがマジックショーして、消したんじゃありませんヨー。 |
■リエラ To:ミァ |
お待たせしました。 オルフェさんとアリエさんはまだみたいですね。 |
■ミァ To:リエラ |
きっとリィダァがまた誰かをナンパして、それで時間を喰ってるんでショー。 お供のアリエも大変なのでスー。 |
アリエも一緒になってなんぱされている可能性も捨てきれない(笑)
■オルフェ To:ミァ |
……誰が誰をナンパしてるって? |
そのタイミングで背後に登場。
■ミァ To:オルフェ |
Σんに、ぐっどでないすなタイミングでお帰りでスネー。 誰がって・・・・・そりはもっちろん☆ |
眼が口ほどにモノを言ってる。
■アリエ To:ALL&オヤジ |
武器屋チーム、ただいま帰りましたー・・・。 あー・・・、オヤジさんいる〜。とりあえずお茶くださーい。><)ノ |
近くの椅子を引き寄せて、ペタンと座り込んだ。
そして机に顔を載せて、みんなに向かって小さい声でつぶやく。
■アリエ To:ALL |
あのね、全ての鍵はオヤジさんだったのー・・・(つд⊂) 疲れたー、尋問はヨロシクねー・・・。 |
■おやじ To:アリエ |
お茶だな、ほい。なんだか随分疲れてるようだな。 武器屋……さてはロックの話を聞かされたな(笑) |
アリエの呟きは聞こえなかった様子。
■オルフェ To:おやじ |
ご名答、三人分の装備について延々と聞かされたよ……。 |
机にぐったりと。
■リエラ To:アリエ |
お疲れさま。 ところで「全ての鍵はオヤジさん」ってどういう意味ですか? まさか、オヤジさんが家出をそそのかしたとか? |
■オルフェ To:リエラ |
まさか。 さすがにそんな事をしたら、店の信用に関わるよ。 ……二日前の朝に、武器屋で亭主方らしき三人組が装備を買って行ったらしいんだけどね、そこで冒険者の店として紹介したのがここらしい。 |
■オルフェ To:おやじ |
ということでおやじさん、二日前に、初心者の中年親父三人組が来なかったかい? |
■おやじ To:オルフェ |
2日前に初心者っぽい中年の3人組……ああ、あいつらのことかな。 いい歳した割にはまっさらの鎧を着ていかにも素人って感じだったからな、良く覚えてるぞ。 遺跡を覗きに行くんだが自分らは初心者だし、仲間に盗賊がいないってんで駆け出しの盗賊を1人紹介してやったが。 ……ひょっとして、お捜しの旦那方ってのは、そいつらの事だったのか? |
さすがにちょっとすまなそうな顔。
■オルフェ To:おやじ |
中年3人組の初心者なんて他にはそんなにいなさそうだし、間違いないだろうね。 |
■ミァ To:おやじ |
・・・・・・ふっ。 善意の悪人とはこのことなのでスネー! どう落とし前つける気でスカー(=x=)/゛ |
■ミリスレスカ To:おやじ |
ひどいですご主人! ちょっと幻滅しましたっ! |
■おやじ To:ミァ&ミリィ |
いや、そんな事を言われても……こっちもそれが仕事だしなぁ。 俺が話せることは教えてやるから……そうだな、それと夕食を一品サービス。 その辺で勘弁してくれ。な? |
自分が取って食われそうな勢い(笑)に、さすがのおやじもビビッてそんな条件を出す。
■ミァ To:おやじ |
夕食一品さぁびす・・・・・・・(じゅるり) なかなか誠意を見せてくれるじゃーないでスカー♪ |
■オルフェ To:ミァ |
あんまり、おやじさんを脅かしちゃダメだよ。 こっそり、今晩のご飯の量が減らされちゃうかも知れないよ? |
■ミァ To:オルフェ |
ΣΣ!! それは嫌なのでスヨー(>x<) じゃあ、この辺で勘弁しときまショー。ご飯のためでスー。 |
■オルフェ To:おやじ |
ま、それはさておき……彼らが、どこの遺跡に行ったかはわかるかな? 出来れば、遺跡に入ってしまう前に連れ戻したい所だけど。 |
■おやじ To:オルフェ |
パダからレックスに行くと言っていたが。 ただレックスと言っても広いし、詳しい場所まではちょっと分からないんだよなぁ。 まぁ初心者だってんだから、行くとしても外縁部のさほど危険のない範囲だとは思うんだが。 パダの方でも聞いてみれば、もう少し詳しい話が聞けるかも知れんぞ。 |
■アリエ To:おやじ |
そうなんですかー。あ、御代わり下さい。 ・・・で、「がいえんぶ」って何処にあるんです〜? |
ちょっぴり復活して、空になったカップを差し出す。
■おやじ To:アリエ |
なんだ、知らんのか? 文字通り「外側の縁の部分」って事だがな、レックスは広いから場所によって出てくる魔物なんかもかなり手強さが違ってくるんだ。 で、外縁部の辺りは駆け出しの連中でも何とかなる位の魔物が良く出てくるっていう事だ。 もちろんそれは地上部分の話であって、遺跡に潜った奥では何が出てくるか分からんがな。 |
■ミリスレスカ To:おやじ |
へ〜、そうなんですか〜。 ご主人、さすがにおくわしいですね〜。 |
ちょっと待て魔術師。いくら西方出身とはいえ……。
■アリエ To:おやじ |
じゃあ外縁部に入っちゃってたら、戦闘してるかもしれないんですよね? やだなぁ、おじさん達って剣の訓練とかした事あるのかなぁ。生きてるかなぁ。・゜・(ノД`)・゜・。 |
そして、ふたたび机の上にぐったり。
■ミァ To:おやじ |
その紹介した駆け出し盗賊さんとゆーのは、どんな奴だったのでスカー? |
■おやじ To:ミァ |
クレアってえ娘だが、最近ウチに顔を出すようになった……要するにこれも駆け出しだな。 慣れてないだけに危なっかしいところはあるが、良い娘だぞ。 自分自身の修行にも丁度良いからって、例の3人にくっついて行ったが。 だから護衛って言うよりは、パーティとして組んだって感じだな。 |
■ミァ To:おやじ |
女・・・・予想では男かと思ってたのに、外れてしまいましたネー。 にしても3人のおやじーずのお世話に、若いおじょーさん。 なんかその子が貧乏クジっぽいのでスー(−x−) |
■リエラ To:おやじ |
じゃあ、中年の男性3人に若い娘の4人パーティって事ですよね。 この組み合わせって珍しいのでしょうか? あと、彼らにパダの冒険者の店とか紹介しませんでしたか? |
■おやじ To:リエラ |
んー、正直に言えば中年の男が今更冒険者デビューしようってのが一番珍しいことだがな。 構成としては、珍しいかはともかくとして目立ちはするだろうよ。 パダの店は特に紹介とかはしてないぞ。そんな事をしなくても向こうにゃいくらでもその手の店があるからな。 聞かれりゃ答えただろうが、わざわざ俺が口出しする領分じゃない。 |
■キルリック To:おやじ |
何で行くとか、いつ行くとかって話は、していませんでしたか? |
■おやじ To:キルリック |
いや、特に聞いてないな。 徒歩か乗合馬車かのどっちかだとは思うが。 |
■オルフェ To:おやじ |
2日前に来て、そのあとシーフとパーティを組んで、この店を出たのもその日のうちに? |
■おやじ To:オルフェ |
ああ、そうだ。 |
■キルリック To:おやじ |
で、時間は何時頃でした? |
■おやじ To:キルリック |
昼前には出て行ったはずだぞ。 |
■キルリック To:おやじ |
あと、何かアドバイスとかしましたか? |
■おやじ To:キルリック |
特別なことは何も言ってないぞ。 お前さんらが仕事を請けたり冒険に出たりする時に、いちいち俺が口を挟んだ事があったか? 質問には答えるが、こっちからあれこれとは言わん。 そうでないと成長もしないしな。 |
■キルリック To:おやじ |
いえ、素人と目に見て取れる中年3人組に何の警告や、アドバイスもせずに仲間を紹介したって言うのがちょっと気になったので。 特に、護衛としてじゃなく、仲間として紹介されたのなら、その盗賊、一人で凄い苦労をする可能性があるんじゃないですか? |
■おやじ To:キルリック |
なぁに、それもまた修行さ。 子供じゃないんだから、危なくなれば素直に逃げる、くらいは分かってるだろうよ。 それに今アドバイスしたところで、初めての冒険に興奮してる奴らの耳にゃ届かんよ。 口で言うより、身体で覚えたほうが余程ためになる。 |
まるっきり心配してない様子。
■ミリスレスカ To:おやじ |
では、こんな所を探索するつもりなんだけど、みたいな質問はされてませんでしたか? どこか、探索する場所のあてがあったりするような様子、ありませんでした? |
■おやじ To:ミリスレスカ |
別に何も聞いてないがなあ。 向こうで聞くつもりだったのか、それとも最初から目星が付いていたのか……。 |
■ミァ To:ALL |
なにせ突発家出おやじーずですからネー。 ミーは行き当たりばったりと見まシター。 まー、あとは現場を調べやがれ☆、といったところしょうカー。 んで、みんなこの後どーしまスー? ミーとしては、どんなに出発が早くとも、『夕飯だけはここで食べてく!!』を主張しまスケドー(−x−)ノ ・・・・・・・なにせ夕飯が1品さぁびす・・・・・(じゅるり) |
■オルフェ To:ALL |
ふむ、じゃあ明日の朝パダに向けて出発という事にしようか。 準備がある人は、今日のうちに終わらせておいて。 私は……そうだね、これから商人ギルドにでも行って、明日の朝出発の隊商でも無いか聞いてくるよ。 |
■アリエ To:オルフェ&ミァ |
夕食を食べるのは賛成〜♪ で、出発の事なんですけど・・・今夜のうちに出発したら、おじさん達が遺跡に入っちゃう前につかまえられないかなぁ? |
■オルフェ To:アリエ |
馬車で2日前の午後に出発しているとしたら、もうだいぶ先行していると思う。 徒歩で向かったなら、馬でもあれば追いつける可能性はあるけど……ここは無理をしなくてもいいんじゃないかな。 急いで出発して、忘れ物があったり疲れを残してしまったら、最悪こちらの身が危険になりかねないからね。 |
■アリエ To:オルフェ |
そっか、パダって遠いみたいですしねー。 今日はなんだか疲れてるし、しっかり休ませてもらおうかな^^。 |
■キルリック To:アリエ&オルフェ&ALL |
どちらにしろ、乗り合い馬車が無い事には始まりませんし、あちらで聞き込みもしたいので、今から行って見ます。 事情を話せば、乗客名簿も見せてもらえると思いますし。 |
■ミァ To:キルリック |
をを、キーちゃんってば働き者! この調子で、馬車馬のよーに働いてくだサーーイ☆ |
■キルリック To:ミァ |
・・・ミァに言われると、本当に『馬車馬』の様に働かされている気分になりますね。(苦笑) |
■ミァ To:キルリック |
んに? 本望でショー?(−▽−) |
■キルリック To:ミァ |
・・・ですか、やっぱり。 |
■オルフェ To:ALL |
じゃあ、ひとっ走り行って来よう。 お嬢さん方は、ゆっくり夕食でもとってて。 |
……やはり『お嬢さん方』にはミリィも含まれているようだ。
■キルリック To:オルフェ&ALL |
ええ、私もそれで良いと思います。 |
■キルリック To:ALL |
じゃあ、乗り合い馬車の代金が必要なので、前金をいくらかお預かりしていきます。 |
■ミァ To:キルリック |
なるべく、『早い』『うまい』『安い』!を選んでくるのでスヨー(・x・)ノ |
ファーストフード(?)じゃないんだから。
■キルリック To:ミァ |
流石に、夜に出る便は、無いでしょうから、明日の朝一の乗り合い馬車のチケットを取ってきますよ。 『安い』は、ともかく、『うまい』ですか・・・分かりませんが、努力してみましょう。 |
どう努力するのだろうか?
……馬を食べるとか?
■ミァ To:キルリック |
ハイハイハーーーーイ!! 結果、楽しみにしてまスヨー♪ もしうまくいったら、明日1日は『優秀で立派でナイスガイなキーちゃん☆』と呼んであげましょお( ̄▽ ̄)ノ |
■キルリック To:ミァ |
それは、成功させるべきなのでしょうか? |
成功させるべきか、真剣に悩んでいるようである。
そして日が落ちる街波の中に、キルリックとオルフェは再び出掛けて行った。
■アリエ To:オルフェ&キルリック |
ありがとう。いってらっしゃーい。ノシ |
■リエラ To:オルフェ&キルリック&ALL |
よろしくお願いします。(ぺこり) じゃあ、女の子4人でお留守番してますね。 |
……あれ?
女の子……4人?
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