SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第五章 二幕 酒場でびゅー(2回目) |
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■ 【赤目の兎亭】 |
行きつけの酒場で何か聞けないかと、キルリックたちは教わった場所へ出向く。
店は開いていたがまだ日が落ちる前のためか、客は少ない。
■店員 To:キルリック |
いらっしゃいませぇ〜! |
店員らしい娘が元気に声を掛けてくる。
■キルリック To:店員 |
私は、薬膳茶(ハーブティー)を。 |
……お茶好き? 確か銀の網でも頼んでたし。
某PCと気が合いそうだ(笑)
■店員 To:キルリック |
ハーブティーは……今日はローズマリーになりますけど。 それでいいですか? |
■キルリック To:店員 |
ええ、構いません。 よろしくおねがいします。 |
■リエラ To:店員 |
私は紅茶をお願いします。 |
キルリックの後ろに隠れるように店に入ってきたリエラは物珍しそうに周りを見渡しながら注文した。
田舎出身の若い娘さんには、まだ「酒場」というものに馴染みがないようだ。
■ミリスレスカ To:店員 |
ボクは、蜂蜜入りのホットミルクをお願いします。 |
同じくキルリックの後ろに隠れながら、リエラと身を寄せ合うようにして店に入ってきたミリスレスカも注文をする。箱入りのお子様が酒場に足を踏み入れるのは、銀の網に続いてこれでようやく2度目……ってこっちもですか。
■キルリック To:店員 |
あと、常連さんについて2,3点お伺いしたいことがあるのですが、宜しいですか? |
■店員 To:キルリック |
わたしで答えられることでしたら、どうぞ(^^) |
■リエラ To:店員 |
商人のエイムズさんとイルノスさんとリーベルさんのことなんですけど。 |
3人の特徴も付け加えながら聞いてみる。
■店員 To:リエラ |
ああ、3人とも常連さんですね。 良く来てくれますけど……そういえば、何日か前から見ないなぁ。 |
■キルリック To:店員 |
そうですか。 あと、マスターにもその3人の事をお伺いできますか? |
■店員 To:キルリック |
いいですよ。 おーい、マスター。お客さんがお呼びです〜。 |
■マスター To:キルリック |
はい、なんでしょう? |
カウンターから恰幅のいい男性が出てくる。
■ミリスレスカ To:マスター |
あ、あのボクたち、依頼で人を探しているんです。 いろいろ、お聞かせ願えませんでしょうか? |
慣れない雰囲気にもう上がっているようだ。
■キルリック To:店員&マスター |
では、お願いします。 その3人を、最後に見たのは何時か分かりますか? |
■マスター To:キルリック |
ええと……そうですね、3日前の夜になりますね。 |
■キルリック To:ミリィ&リエラ |
奥様方が居なくなったと言われていた日ですね。 聞き込みの開始点としては、間違い無さそうですね。 |
■リエラ To:マスター |
その時の3人ですが、普段と同じ様な格好でしたか?それとも、旅支度を調えていた感じでしたか? |
■マスター To:リエラ |
いつもと同じだったと思いますけど。 |
■キルリック To:店員&マスター |
その3人と仲の良かった方とかいらっしゃいますか? |
■店員 To:キルリック |
いえ、特には。 いつも3人でテーブルを囲んで飲んでましたから。 |
■キルリック To:ALL |
そうですか、何か、寂しげですね。 |
■店員 To:キルリック |
そうでもないですよ。 3人とも仲が良かったからいつも大騒ぎで、楽しそうにしてましたし。 |
■キルリック To:店員&マスター |
どこかに行くとか何か言ってませんでしたか? |
■マスター To:キルリック |
そういえば、冒険の旅に出るんだとか何とか騒いでいたような気がするけど。 こちらに向けて話しかけられてたわけじゃないから、ちょっとはっきりした事は……。 |
■ミリスレスカ To:マスター |
そうですか……あ、そうだ。 最近、お三人が他の方と同席されて、冒険の旅に出る話をされていませんでしたか? 例えば、以前まではこのお店で、あまり見かけられなかったような方とかと……。 |
おとがいに軽く指を当てながら、小首を傾げて聞いてみたり。
……その仕草は、交渉技術というヤツですか?
■マスター To:ミリスレスカ |
それはなかったですね。 さっきも言いましたけど、あの人たちはいつも3人でテーブルを囲んでましたから。 他の人が混ざっているのは見たことがないですね。 |
■キルリック To:店員&マスター |
3人は、何時までこの店で飲んでいたか分かりますか? |
■マスター To:キルリック |
閉店までいましたから……日が変わってしばらくした頃ですね。 |
■リエラ To:マスター |
そうするとだいたい午前1時とか2時ぐらいですか? |
三つ編みの毛先をいじりながら考え込む。
■マスター To:リエラ |
そのくらいですね。 |
■リエラ To:独り言 |
あれ?だとすると、そのまま家には帰ってないし、そんな時間には普通のお店は閉まっている筈だから、その後どこに行ったんだろう? |
素朴な疑問。
■キルリック To:リエラ&店員&マスター |
確かに、何処に行ったんでしょう? どこか適当な宿にでも泊まったんでしょうか。 この店を出る時に、何処へ行くとか叫んでませんでした? 道具屋とか、武器屋とか? お酒を飲んで気が大きくなっているのと、素人が冒険するぞ、と意気込んでいるので、叫び散らしている可能性があると思うのですが? |
ちなみに、キルリックは、一定量で酒に飲まれるタイプである。
自分の経験に照らし合わせてそんな事を聞いているらしい。
経験は武器になるとはいえ……恥ずかしい。
■マスター To:キルリック |
出かける前に準備を何とか、とか言ってはいましたが……。 具体的な話は聞いてないですねえ。 |
■店員 To:キルリック |
うーん、わたしも……あ。 そういえば、冒険ならやっぱり遺跡だ、とか。 この辺ならパダだ、とか。そんな事を言ってたような。 |
自信なさげ。
■リエラ To:店員 |
パダ・・・ですか。 他には何か言っていませんでしたか? |
■店員 To:リエラ |
いえ、それ以上は特に……。 |
■ミリスレスカ To:ALL |
パダ……ぱだ……。 やっぱり、そこに向かってしまわれたんでしょうか? あ、でも、どうしてパダに目をつけたんでしょう? その元になった話がわかれば、もしかしたら目的地にも目星がつくかも? |
■キルリック To:ミリィ&ALL |
とりあえずのキーワードとして、『冒険』『遺跡』『パダ』、見たいな事は言っていたって事が分かったって事ですね。 |
■リエラ To:マスター&店員 |
あと、冒険云々の話ですけど、お店に入ってからすぐその話題になってましたか? それともある程度お酒が回ってからでしょうか? |
■マスター To:リエラ |
うーん、さすがにお客さんの会話に首を突っ込んで聞いてるわけじゃないから。 他のお客さんもいてそれなりに騒がしかったし、全部聞き取れたわけじゃないのでそこまでは分からないですね。 |
■キルリック To:ALL |
ここでは、いつもと同じように飲んで騒いでいただけ見たいですね。 ・・・リエラ、ミリィ、おいとま致しましょうか? |
■リエラ To:ALL |
そうですね。銀の網亭に戻ってみましょうか。 誰かが情報をつかんでくれているかもしれないし。 |
■リエラ To:マスター&店員 |
お忙しい中教えてくださってありがとうございました。 |
ぺこりと頭を下げる。
■ミリスレスカ To:マスター&店員 |
それでは、ボクたちはこれで失礼させていただきますね。 お手数ですが、もし後でなにか思い出されたら、銀の網亭までご連絡願えませんでしょうか? もしかしたらお三人を探す、重要なヒントになるかもしれませんし。 |
深々とおじぎを。
■店員 To:ミリスレスカ |
あ、はい。分かりました。 えっと、お使いのついでとかでもいいですよね? |
■キルリック To:マスター&店員 |
ご協力ありがとうございました。 お茶も美味しかったですよ。 |
■ミリスレスカ To:キルリック&リエラ |
他の方たちが、何か重要な情報を得てくださっているといいんですけど……。 |
足早に戸口へと向かいながら、小声で不安そうに囁く。
■キルリック To:ミリィ&リエラ |
まぁ、若干の足取りと少しでも情報が入ったので良しとしましょう。 まだ、情報収集を始めたばかりですし。 |
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