SW-PBM #128 おやじたちの挽歌
第五章 一幕 パダはどっちだ

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■ 【イルノス居室】

パーティは一旦帰ったが、ただ一人ミァは屋敷へと引き返していた。
何か手掛かりが残っていないかという事で家出人の部屋を調べることにしたのだ。
アイレン&ベルに案内され、2Fの一角にある居室に連れられる。
■アイレン To:ミァ
こちらが旦那様のお部屋になります。
お掃除などで室内に入ってはいますが、特に家出される前から手を付けた所などはありません。

■ミァ To:アイレン
ちゃんと現場はしっかり保存しているとゆー訳でスネー。
感心なのでスヨー(偉そう)

■ベル To:ミァ
ベルも何か手伝いましょうか?

■ミァ To:ベル
んにゃ、ここは専門に任せなサーーーイ☆、なのでスヨー。
ふっふっふ。腕が鳴るのでスー♪

手わきわき。
■ベル To:ミァ
じゃあ見学してますね。
何か見付けたらベルにも教えてくださいね。

わくわく。
■ミァ To:ベル
あ、でもお菓子が見つかったとしても、あんたさんにはあげないのでスヨー?(−x−)

■ベル To:ミァ
えー。

不満げ。
■ミァ To:ベル
そんな顔しても駄目なのでスー。おねだりはうちのリィダァにでもしておきなサーイ☆

善意あるアドバイスである。……多分。
■ミァ
さぁて、まずは敵(?)の全体像のチェックからなのでスー。

部屋をぐぅるりと見回す。
一人部屋としては割とゆったりして、スペースも広く取ってある。
家具などはベッド、棚、机など日常用のものは一通り配置されおかしなところはない。
家具一つ一つも質の良いものが選ばれているようで、落ち着いた雰囲気の部屋と良く合っている。
アイレンが掃除しているといったとおり、部屋の中はさっぱりとして乱れたところはない。
主がいないこともあってか少し殺風景な感じもするが、気になるのはそのくらいだろう。
■ミァ
ちぇー。
なんというか、こう、面白味の無い部屋でスネー。
35点くらいなのでスー(=x=)

んに、さっさと終わらせちゃいまショー。

35点て、何ですかそれ。評価基準はいったい……。
それはともかく調べてみると、タンスに収められた衣類がスペースの割に妙に少なく感じた。
着替えを持ち出したとしたら、おおよそ一週間分くらいだろうか。
それから本棚に目を向ける。
経営や商売の心得を書いたものが多いが、それらに混じって冒険物語とでも言うべき物が何冊か紛れている。
そしてその物語の並んでいる部分に、不自然にぽっかりと空いた場所があった。
どうやら、ここに収められていた書物が抜き取られたようだ。
■ミァ To:アイレン&ベル
ふむふむ。
1週間くらいとゆーと、ぷち家出なノリだったのでしょうカネー。
あとは、っと・・・・・・・・・んにゃ???

ちょっとちょっとあんたさんタチー、ここにあった本はどーゆーものだったか覚えてまスカー?

■アイレン To:ミァ
そうですね……旦那様のお好きな冒険関係の書物だったとは思うのですが……。

■ベル To:ミァ
あ、ベルが覚えてますよ〜。
確か『オラン国史・遺跡編〜レックス〜』とか、そんな感じの本でした。

多分に嘘っぽい題名だが。
要はオランの北にあるアレクラスト最大とも言われる遺跡、空中都市レックスに関して書かれた物だったらしい。
■ミァ To:ベル
をを、単なるつまみ食いのお菓子スキーさんかと思ってたら、あんたさんもなかなかやるモンでスネー(・x<)-☆

■ベル To:ミァ
ふっふっふ。ベルを甘く見たらいけないんですよ〜。
お菓子だけじゃなくって、お茶も好きですっ。

話題がずれてる。
■ミァ
にしても、これで謎は全て解けまシター!
旦那さんたちをさらった犯人…もとい目的地は、空中都市レックスに違いありまセーーーン!!

明後日の方向を、指でびしぃッと指し示す。
■アイレン To:ミァ
そちらは南ですよ。

冷静に。
■ミァ To:アイレン
Σ( ̄□ ̄;

・・・・・・・・・・・・・ノリが悪いのでスー・・・(ぐすん)

床にのの字。

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GM:倉沢真琴