SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第一章 二幕 人形の笑顔と甘い誘惑 |
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■ 【ミリスレスカ】 |
音を立てないようにそっとドアが開けられ、色白で小柄な女の子……だと思われる。多分。が入ってきた。
長めのおかっぱ頭にした黒髪を揺らし、琥珀色の瞳がきょろきょろと辺りの様子を伺う。見るからに気が弱そうなその小さな影は、細いメイジスタッフをぎゅっと握りしめ、不安そうに立ち尽くしていた。
よくよく見れば、その細い肩が震えているようだ。
それでも勇気を振り絞り、カウンターへと近付くと。忙しそうに立ち回っていたおかみに声を掛けた。
■ミリスレスカ To:おかみ |
えっと、ボク、ミリスレスカって言います。冒険者するの、初めてなんです…。 ここで仲間のヒトたちを探して、旅に出るように、ってお師様とお義兄さまに言われたんですケド……。 あ、ボクの事は、ミリィって呼んでくださってけっこうです |
■おかみ To:ミリスレスカ |
あら、また初顔さんかしら。こっちへいらっしゃいな。 そう、ミリィさん、って言うのね。これからよろしくね。 まずは飲み物でもどうかしら? 最初だからサービスするわよ。 |
■ミリスレスカ To:おかみ |
あ、はい、ありがとうございます! じゃあ、蜂蜜入りのミルクをお願いできますか? (よかった…やさしそうな人のいる宿屋さんで…。) |
■おかみ To:ミリスレスカ |
蜂蜜入りのミルクね。すぐに持ってくるから待ってなさい。 ……はい、お待ちどうさま。 冒険の仲間を見つけるなら話し掛けられるまでここで待つか、自分で話し掛けるか……でなければ、あの伝言板を使って募集をかける、っていう方法があるわよ。 自分に合ったやり方で試してごらんなさい。 |
■ミリスレスカ To:おかみ |
そうですか、わかりました。 とりあえず、もうちょっと人が多くなるか、話しかけられるかするまで、少し様子を見てみようと思います。 |
■おかみ To:ミリスレスカ |
はいはい。ごゆっくりどうぞ。 それから宿だけでなく、仲間を募って食事をしたり酒宴も開けるからぜひそっちも利用してね。 |
ぼんやりと店の様子を伺いながら、ミリスレスカがホットミルクを大事そうに抱えていると。
その後ろを「誰に声をかけようかな〜っ」とばかりにお店を見渡していたアリエが通りかかった。
■アリエ=アクア |
(クンクン、なんか甘〜い匂いがするな〜) |
きょろきょろ。
カウンターに目を向けると、ミリスレスカ。……の飲んでいる蜂蜜入りホットミルクに辿り着く。
どうやら年下の女の子……のようだ。多分。きっと。
なんだか気になったらしく、アリエはにっこりと微笑みながらミリスレスカの小さな背中に声を掛ける。
■アリエ=アクア To:ミリスレスカ |
こんにちは、私チャ・ザの神官で、アリエ=アクアと申します。 美味しそうなホットミルクですね〜、とてもいい匂い^^ |
■ミリスレスカ |
(あっ、冒険者の人だっ! どうしようどうしよう……?!) |
突然の事に慌てふためき、まずは手にしていたミルクを置いて。
それから人差し指で、手の平に「ヒト」という字を書いて、口元に当てて……ごっくん。
■ミリスレスカ To:アリエ |
えっとあの、はい、おいしいですっ! あ、そうじゃなくて……。ボク、ミリスレスカって言います。ミリィって呼んでください…… |
だぶだぶのローブの袖(お下がり?)を、もじもじと弄りつつ。
■ミリスレスカ To:アリエ |
あのぅ……ボク、新米の古代語魔法使いなんですけど……。 ボクも、冒険の旅に連れて行ってもらえませんか…? |
ミリスレスカの返事にぱっと表情を輝かせ。
アリエは手を打ち鳴らしてはしゃぎまわる。
■アリエ=アクア To:ミリスレスカ |
良かった!これからどうぞヨロシクね〜!! じゃあ私もアリエって呼んでね〜 |
そんな二人の背後に。
なんぱ師、再度登場。
■オルフェ To:ミリスレスカ&アリエ |
やあ。こんにちは、お嬢さんがた。 君たちも、仲間を探している所なのかな。 実は私達も人数が足りていなくてね、よければ一緒にパーティを組まないかい? まだこちらも私と、あそこに座っている、アリエラの2人だけなんだけどね。 無理にとはいわないけど、できれば来て貰えると助かるな。 魔法の使い手は、貴重だからね。 |
■アリエ=アクア |
にゃ? |
突然のお誘いに、猫みたいな声を出してアリエが振り向く。
目の前にあるオルフェの笑顔に、ちょっと顔を赤くして。
■アリエ=アクア To:オルフェ |
こんにちは、声のきれいなお兄さん。そうなんです、、、私、まだこのお店もこの街も初めてで。 あ、私アリエ=アクアと申します。 (今日はおかみさんに奢ってもらえたし、声をかけてもらえたのも”ラック”に違いないですよぅ) |
そして、ミリスレスカの方に向き直ってコソコソ。
■アリエ=アクア To:ミリスレスカ |
私は、お兄さん達についていってみようかなと思いますけど、ミリスレスカさんはどうするかなぁ? |
■ミリスレスカ To:アリエ |
あ、あのでも……、この方、たぶん根本的な勘違いをされている気もするんですケド……。 |
うん。
でもまあ、間違われるような容姿に言動のキミも悪い。
……とまぁ、それは一旦こっちに置いておいて。
■ミリスレスカ To:アリエ |
あ、でも、パーティを組まないと、冒険はできないんですよね? それに、チャ・ザの神官のアリエさんがおっしゃるんだし、これも神さまのお導き、ですよね……? |
決意も新たに、メイジスタッフをぎゅっと握り締めつつ。
立ち上がって驚くような大声で叫ぶ。
■ミリスレスカ To:アリエ |
決めました! ボクも、この方たちと一緒に行こうと思います! |
■オルフェ To:ミリスレスカ |
あはははは、気合十分って感じだね。 あんまり気合入れすぎて、杖を折らないように気をつけてよ。 ともかく、これで決まりかな。宜しく。 ああ、すまない、自己紹介がまだだった。私はオルフェというんだ。 見ての通り、詩人だよ。 |
■ミリスレスカ To:オルフェ |
えとあのっ、ふつつかものですがよろしくおねがいしますっ! |
その様子に、周りからくすくすと笑い声が聞こえる。
微笑ましい光景に、荒くれの多い冒険者たちも温かく見守っているようだ。
すとんと席に座ると、ミルクをこくこく。少し落ち着いた、みたい。
改めて立ち上がり、
■ミリスレスカ To:オルフェ |
あ、ちゃんとした自己紹介がまだでしたね。レーヴァテイン家の、ミリスレスカと申します。今朝、ラムリアースからこの街についたばかりです。 古代語魔法を、ほんの少し使えます。お役にたてるよう、せいいっぱいがんばりますね♪ |
天使のような微笑みで、ぺこりんとお辞儀。
さて、無事オルフェのなんぱも成功し。アリエラの待つテーブルへと戻ろうとしたその時。
■キルリック・マイヤ To:ALL |
もしよろしければ、私も混ぜてもらえませんか? 中年の駆け出しファイターですけど、如何です? どことなく雰囲気(駆け出し具合(笑))が私と同じようなので、どうですか? |
突然声を掛けられる。
30を少し過ぎたくらいだろうかと思われるその男……先ほどカウンターにいた、キルリックだ。
■オルフェ To:キルリック |
おや、それはありがたい。今日は本当に幸先が良い日のようだ。 私は剣の扱いの方はさっぱりだから、頼りにさせてもらうよ。弓なら、それなりに自信はあるんだけどね。 これなら、良い冒険が出来そうだ。宜しく。 |
■アリエ=アクア To:キルリック |
初めまして、宜しくです^^。 私も弓だけなので、前衛さんがいるのはとっても嬉しいです〜。 |
■キルリック To:オルフェ&アリエ |
少し頼りないかも知れませんが、前衛なら任せてください。 いい仕事、しますよ。 |
■オルフェ To:ALL |
さて、話もまとまったところでテーブル席に移動しようか。 店内もだいぶ混雑してきたようだしね。あの(2番)テーブルだよ。 |
■キルリック・マイヤ To:オルフェ |
2番ですね。分かりました。 |
■アリエ=アクア To:オルフェ |
は〜い♪ |
■ミリスレスカ To:オルフェ |
あ、はい、わかりました。あっちですね? |
2番テーブルへ、3名さまご案内。
■ 【銀の網亭・2番テーブル】 |
■オルフェ To:アリエラ |
ただいま、待たせたね。なんとか話がついたよ、2人とも来てくれるみたいだ。 あと、途中で戦士が1人話しに乗ってきてくれたから承諾したけど、よかったよね? |
■アリエラ To:オルフェ |
おかえりなさい。わー、うれしいです。魔術師さんと神官さんですね。 戦士さんなんて心強いかぎりです。あとは盗賊さんがいればいいんですよね。 |
オルフェの後に付いて来た、ちっちゃな影。
ミルクの入ったカップを、隅っこの席にそっと置きながら。テーブルで待っていたアリエラに、鈴の音のような声で挨拶。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
あの、はじめまして。ボク、レーヴァテイン家のミリスレスカと申します。 古代語の魔法が少々、扱えます。あ、あと、実家では小さい頃に剣術を少々、習わされました。それと、趣味でハープと歌を少々…… 今度、合奏してみたいですね。よろしくお願いします! どうぞ遠慮なく、ミリィって呼んでくださいね♪ |
アリエラの持つ楽器を見て、同じ業を持つ者として認識したのか、ちょっぴり安心したらしい。
■アリエラ To:ミリスレスカ |
あ、初めまして。私はアリエラと申します。えっと私ができるのは、野外での活動と精霊さんとお話する事とそれから楽器を弾くことです。 そうですね。ぜひ、合奏しましょう。こちらこそ、よろしくお願いしますね。えっと・・・ミリィさん。 |
ミリスレスカからちょっと遅れて。
スープ片手のアリエがやって来た。
■アリエ=アクア To:ALL |
こんにちは〜。ココに座ってもいいですか〜? 私、オルフェさんに誘っていただいた、アリエ=アクアと申します。アリエって呼び捨てでOK。これからどうぞ宜しくお願いします。 |
■アリエラ To:アリエ |
あの、こ、こんにちは。どうぞお座りになってください。私もオルフェさんに誘っていただいたんです。 アリエラと申します。こちらこそよろしくお願いしますね。 |
■アリエ=アクア To:アリエラ |
あ・・・アリエラさんて言うんですよね? すごーーーーーーーく、名前が似てますよねえ(笑) |
■アリエラ To:アリエ |
あ、そうですね。すごい偶然。紛らわしいでしょうか? 似た名前のよしみで仲良くして下さいね。 |
■アリエ=アクア To:アリエラ>オルフェ |
ぜひぜひ! でも、アリエとアリエラで大丈夫ですか? 間違えそう〜ってことであればアクアでも^^ |
■オルフェ To:アリエ |
いや、美人の顔と名前は忘れないよ。だから私は大丈夫。 でも皆が混乱するようなら、そうやって呼び分けるのも良いかも知れないね。 |
■アリエ=アクア To:オルフェ |
(〃 〃)はぅん。そ、そんなことないですよ〜! わ、わかりましたっ |
ちょっと動揺。褒められるのに慣れていないらしぃ。
そして、アリエから更に遅れることしばらく。
■キルリック・マイヤ To:ALL |
どうもどうも、遅れちゃいました(^^; ついつい、ものめずらしくて、ふらふらしてました。 私、キルリック・マイヤです。どうぞ、皆さんよろしく。 |
ふらふらって……三十路も過ぎたくせに落ち着きのない(笑)
■オルフェ To:キルリック |
いやいや、こっちも丁度メンバーが揃ったところだから、丁度良かった。 改めて、宜しく。 |
■キルリック・マイヤ To:オルフェ |
こちらこそ、どうぞよろしく。仕事、成功させましょうね。 |
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