■キャス To:タティア |
一応だめもとで聞いとくけど、やっぱ領主様には会えないんだろうね。 あと、当然、あんたは会ったことがあるんだろ。領主様に。 領主様って、一体どんな人なんだい。よければ参考までに教えて欲しいけど。 聞いたところじゃ、一人で魔物を倒すとかって言ってたから、どんな人かなぁ・・・って。 |
■タティア To:キャス |
私自身は何度も謁見を賜っているが、ブラトニス候は人嫌いなのでな。申し訳ないが、許可無く候についての話をすることはできない。 噂についても、私はそれを肯定することも否定することもできない。 |
■ウォルフ To:独り言 |
人嫌いねぇ‥‥。本当にそれだけならいいんだけどねぇ‥‥。 |
と、誰にも聞き取れないような声でポツリと呟くウォルフ。
■タティア To:ウォルフ |
聞こえているぞ。どういう意味だ? |
■アズラ・ラ・ライト To:タティア |
いえ、領主様がそうだとは全然思ってないんでしけど、領主様が人外の者とかいう良からぬ噂なんかも耳にしたので。 恐らくは、魔法使いに対する偏見とか畏怖とかから出た根拠の無い物だろうとしか思ってないんでしが。 でもレッサーバンパイアってバンパイアが作るものですよね? だからつい、ひょっとしたら……とも想像してたんでし。調査なんてのはまず疑う事から始めますからにぇ。 お気に障ったのなら申し訳無いでし。 |
■タティア To:アズラ |
なるほど。確かにそう思われても無理はないな。 偏見を持たれるのは仕方ないが...関係者を前にしての発言は無礼というものだぞ。 それと、レッサーバンパイアはバンパイアが作るものという認識は改めたほうがいい。レッサーもレッサーを生むし、未だ見ぬ不死の吸血種がいるかもしれない。 |
■ウォルフ To:タティア |
確かに失言でした。どうぞお許しください。 |
そう言って深々と一礼するウォルフ。
■ランバート To:タティア |
確認しておきたいのですが、我々が来る6日間のあいだは、何もせずに待っていたわけではなく、可能な範囲で探索を行ったと思われますが、どういった所を調べて、レッサーバンパイアはいないという判断をされたのでしょう? |
■タティア To:ランバート |
調査は行われていない。官憲の巡視経路で不審なことは起こっていないか、官憲に届けられる情報にレッサーバンパイアの存在を示唆しているものはないか、その程度の検証しか行えないのが実情だ。 |
■ランバート To:ALL |
じゃあ、あまり官憲では情報は期待できそうにありませんね。 |
■ジェニファー To:タティア |
吸血鬼が昼間の行動を嫌う以上、夜の街にはそれなりの注意を払うべきでしょう。適当な口実…たとえば、もぐりの麻薬商人がこの街に入ったというような…を使って、衛視の方々に注意を喚起し、些細な事柄でも報告するよう手配すべきでしょう。 …そういえば、官憲で指揮をとっている方は事件についてご存知なのでしょうか? |
■タティア To:ジェニファー |
「もぐりの麻薬商人」を用意せねばならないがな(苦笑)。我々の立場から偽りを語ることは、なかなかに難しいのだ。 事件のことは、官憲詰め所の所長クラスには知らせてある。東西南北に中央を加えた5人、そのまとめ役で計6人だ。 |
■カーガッド To:タティア |
あと、官憲で指揮をとられている方のお名前もお教え願えませんか? 調査依頼書で話は伝わると思いますが、念のために。 |
■タティア To:カーガッド |
指揮を執っているのはロイド・フラッツェン。 各詰め所は東がイーリス、西がウェイン、南がサイラス、北がノーランド、そして中央がセントールだ。 |
■カーガッド To:タティア |
分かりました。 |
■アズラ・ラ・ライト To:ALL |
依頼書も貰ったし、取り敢えずは街を廻ってみますですかね? 他に特に無ければ日も暮れちゃいそうですし、善は急げでれっつらごーですです〜。 |
■カーガッド To:アズラ>ALL |
今日は天気が悪かったから、もう辺りは暗いかもしれませんよ。 まあ、私も街を回ることに異存はないです。 これ以上聞くことが無ければ行きましょうか。 |
■アズラ・ラ・ライト To:カーガッド>ALL |
えっ、もうそんな時間でしか。 じゃあますます急がないとでしね。あんまり遅くなると、酒場とかも人少なくなっちゃうかも知れないですし。 |
■ウォルフ To:アズラ>ALL |
まぁ、俺達の同業者はその類じゃないだろうけどね。 もっとも、急ぐに越した事は無いだろうね。 |
そう、のんびりと告げるウォルフ。
だったらのんびりと話してる場合じゃないと思うんだが(苦笑)
■ジェニファー To:タティア |
それでは、さっそく情報集めに取り掛かりたいと思います。 途中経過の報告などは、どのように行えばよろしいでしょうか? |
■タティア To:ジェニファー |
毎日、朝の食事の後にでも。 急ぎの報告ならば、館の者に取り次ぎを頼めば伝わる。 |
■ジェニファー To:ウォルフ |
そういえば、ウォルフさん…。お守り代わりにこれをお持ちください。 アズラさんのこと、よろしくお願いいたしますね。 |
そう言うとジェニファーは、自分が持っていた銀のダガーをウォルフに手渡した。
■ウォルフ To:ジェニファー |
承知した。 |
そう短く応じ、よく吟味したダガーを携えるウォルフ。
■ウォルフ To:ジェニファー |
有難く借り受けるよ。 無事に返せるよう祈っててくれると嬉しいな。 |
口調こそおどけてはいるが、その眼差しには、ウォルフらしからぬ(笑)真摯な光が宿っている。