SW-PBM #124 Pigeon Blood Act.17〜教会 |
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■ 【教会】 |
スラムの薄暗い路地を潜り抜け、一向は寂れた教会を見つけた。
すでにあたりは暗く、空には月の光が瞬いている。
目をやると、誰もいないはずの教会には、僅かではあるが……何故か光が揺らめいていた。
■ユウル To:ALL |
あの教会だね。中にいるのは…多分、盗んだ連中だよね。 何やってるんだろ…少し、近づいてみようか? |
■ウィスノー To:ユウル |
気をつけろよ。 ここで逃げられたら、貴様に全ての責任を負わせるからな。 |
■ユウル To:ウィスノー |
…なんで「全ての責任」が私に? とにかく、全力で捕まえる努力はするよ。 |
■ウォルフ To:ALL |
まず、俺が探りを入れてみる。 |
教会へとゆっくりと近づいていき、間もなくして何事もなく戻ってくる。
■ウォルフ To:ALL |
中に人がいるのは間違いない‥‥んだが、会話までは聴き取れん。 ひょっとすると勘付かれたかもしれんが‥‥どうする? |
一同を見回す。
さりげなくウィスノーからは視線を外していたりする。←をぃ
■ユウル To:ALL |
ふむ、私もちょっと見てくるね。 |
ユウルも続いて教会に近づき観察するが、全く何もわからなかった。やはり街中ではレンジャー技能は役に立たない…ということにしておこう(笑)
■ユウル To:ALL |
ただいま〜。 ごめん、さっぱりわからなかった(^^ゞ この教会、裏口も窓も板貼り付けてあって出られそうにないんだね。 中にいるってのはわかってるし、なんとなく様子うかがってるのがばれてる気もするし、思い切って突入しちゃう? |
■ウォルフ To:ユウル |
‥‥無謀と強行突破は紙一重、と聞いていたが‥‥違うのか? |
■ユウル To:ウォルフ |
ん〜多分そうだろうね(笑) でも、ここでじっと待ってるよりかは建設的じゃない? |
■フィリス To:ALL |
うーん...突入、しましょう。 関係ない人が夜をあかそうとしているだけだった場合は、謝りましょう。 で、作戦ですが。まず、ドアの正面にならないように入り口周辺に集結。 アルさんのエンチャントを私とアルさん以外に、カウンターマジックを全員にかけた後、ドアを開けてシェイドを召還し、教会の奥に向かってまっすぐに突撃させます。 シェイドの進入と同時にエンチャント組が突入。空間にかける魔法の範囲に全員が入らないよう、左右に分かれて奥に突撃。 あとは適宜対応、なるべく生かしたまま捕らえる。 ...というのはいかがでしょう? |
……などと、相談していると。
■? To:ALL |
……何者だ。 |
教会から、フードを目深に被り手に杖を持った人物が出てきた。
■? To:ALL |
ソーマの手の者……ではなさそうだな。 さては『コレ』を嗅ぎ付けてきたか? |
手にした杖の先端にある物を撫でる。
そこには、大粒の赤く輝く宝石がはまっていた。
■ウォルフ To:独り言 |
はぁ‥‥しょうがないねぇ‥‥。 |
そう一人ごちると、突然口調がガラリと変わる。
■ウォルフ To:ALL |
アルフ!フィリス!魔法の加護を! ルキシュ!魔法の援護を! ユウル!レベッカ!突っ込むぞ! |
言ってフード姿の人物に向かって走り出す。
その左手には既にショートソードが抜き放たれている。
■レベッカ To:ウォルフ |
ちょ、ちょっと待ってください! もしかしたらこの方が宝石を取り戻してくれたのかもしれないじゃないですか! |
慌ててウォルフを止めようとする。
■ウォルフ To:レベッカ |
俺達以外に依頼を受けた者がいるとでも? |
冷静、というよりは冷徹とも聞こえるような声。
言いつつも、軽やかなステップでフード姿の人物から間合いを取り、死角へと回り込もうとする。
無論、辺り一帯に対する警戒は怠っていない。
普段から鋭敏な感覚を更に研ぎ澄ませてゆくウォルフ。
そう、さながら一匹の獣のように‥‥。
■ユウル To:ウォルフ |
レベッカのいうとおりだよ! …ってソーマの名前を出した以上、取り戻してくれたとはあんまり思わないけどさ(笑) 出てきたのが一人だからって、闇雲に突っ込むのはまずいよ。 問答無用にばっさり、じゃなくて聞きたいこともあるし。 |
ユウルもレベッカと同じように止めに入る。
■フィリス To:ユウルさん、ウォルフさん |
そうですね、でも「手の者」とか言ってますし、実は本当に取り戻してくれた人かもしれませんよ(^^; まぁ...こちらに返してくれるかどうかは別問題みたいですけど。 |
■ユウル To:ウィスノー |
(つんつんと突付いて)…ね、あの杖にはまってる赤いの。 盗まれた宝石って、あれに間違いなし? |
■ウィスノー To:ユウル |
うむ……暗いし遠目だからはっきりとはしないが、恐らくそうだ。 ……と思う。 |
■ユウル To:ウィスノー |
……間違ってたら、官憲の名のもとに謝ってね。よろしく。 |
■レベッカ To:老人 |
いきなり物騒な真似をしてもうしわけありません。 その宝石ですが、さるお方の元から盗まれた盗難品で、私達はそれを取り戻すべく依頼を受けたものなのです。 申し訳ありませんが、私どもに返していただけないでしょうか? |
■? To:レベッカ |
これが盗まれたものだというのは知っている……何しろ、私が依頼したのだからな。 どうしても儀式に必要だったのでね、ソーマに頼んだわけだ。 報酬は高くついたが、それ以上の結果が出たよ。 |
■ユウル To:フードの人 |
あなたがソーマに依頼して、盗ませたんですね。 それを返していただく前に、何に使ったか教えてもらえませんか。 儀式って、何をしたんです? |
■フード To:ALL |
教えて君たちが理解できるとは思えんが……まあ、聞きたければ話してやろう。 だが、その前に。 君たちは、このピジョン・ブラッドの存在する真の意味を知っているのかね? |
■ユウル To:フードの人 |
さあ…?盗まれたものを取り返すのが仕事ですから。 そのものについての詮索はあんまりしてないし。 そんな有名なものなんですかね? |
■フィリス To:フードの人 |
言い伝え程度は存じておりますが、残念なことに真の意味とやらは全く。 |
■ウォルフ To:フードの人物 |
関係ないね。奪われたそいつを取り返す。 それが俺達の仕事なんでね。 |
せせら笑いを浮かべつつ冷然と言い放つ。
■フード To:ALL |
ピジョン・ブラッドにまつわる言い伝え……『所有者を災厄から守る』だと? あながち的外れとは言えんが、それが全てではない。 ピジョン・ブラッドの真の力はその程度ではないのだよ。 今、その力を見せてやろう。 |
フードがす、と横に動くと、その影から3人の若い女性が進み出てきた。
その女性たちは下着といっても良いような薄着姿をしている。
動きそのものには不自然なところはないが、みな一様に虚ろな目をして、視線が定まらない。
■ユウル To:フードの人 |
な、なに…この人たちは…。 その宝石の力で操ってる、とでも言うわけ? |
ぎょっとして思わずJJに手をかける。
■フード To:ユウル |
ふふ……さて、どうだろうね。 確かめてみればよかろう。 |
■フィリス To:ALL |
うーん...どうやらウォルフさんの判断は正解だったようですね。 できれば穏便に済んで欲しかったんですけど。 |
■ユウル To:ALL、フードの人 |
話聞いてみなきゃ、わからなかったけどね。 しかし…なんか、やな奴。 その宝石、返してもらうからね! |
JJを抜き、フードの人物をきっと睨む。
■ウォルフ To:ALL |
フィリス、女達の精霊の働きを教えてくれ。 アルフ、皆に魔法の加護を頼む。 ルゥは戦闘時のバックアップを。 ユウル,レベッカ、とりあえず女達は無視だ。 フード野郎を叩きのめすぞ!! |
矢継ぎ早に指示を送るウォルフ。声からは焦りの色は微塵も感じられない。
自身はフードの人物の死角に回り込もうとしている。
どうでもいいが。リーダーがいることを理解しているのだろうか、こ奴は。明らかに越権行為だったりするんだが。
これだから仕切りたがりは困るんだ。(キッパリ)←をぃ‥‥(嘆息)
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