SW-PBM #124 Pigeon Blood Act.07-1〜学院 |
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■ 【賢者の学院】 |
盗まれた宝石、ピジョン・ブラッドの事が何か分からないかと思い、フィリスとアルフは賢者の学院に足を運んでいた。
■受付 To:フィリス&アルフ |
いらっしゃいませ、何かお探しでしょうか? |
受付のお姉さんがにこにこ笑いながら尋ねてくる。
■フィリス To:受付 |
こんにちは。 図書室に用事があるんですけど、入れますか? |
■受付 To:フィリス |
はい、どうぞ。 何か分からないことがあったら遠慮なく尋ねてくださいね。 |
■フィリス To:受付 |
あの、珍しい宝石や装飾品の本とオランの貴族年鑑のような本を探しているんですが、どの辺りの棚を探すのいいでしょうか? |
■受付 To:フィリス |
貴金属関係の資料は奥から2列目の棚ですね。 オラン貴族年鑑はその手前の列になります。 |
■フィリス To:受付 |
ありがとうございますー。 |
■ アルフレッド To:受付嬢 |
あれ、前にどこかで会ったっけ? まぁ、お互い学院の関係者ならすれ違った事くらいはあるか・・。w |
■受付 To:アルフ |
うふふ、そうですね。 でも私の方はよ〜くあなたを知ってますよ。アルフレッドさん♪ |
ウィンクなんかしてみたり。
■フィリス To:受付&アルさん |
(...う、うわ、さすがアルさん。モテモテ...) |
■ アルフレッド To:受付嬢 |
あはは、そうか〜どこで会ったんだっけ?(汗) まぁ、すぐに終わると思うけどお邪魔します〜。 |
■受付 To:アルフ |
はい、どうぞ。 真面目に勉強してる人をナンパしたりしたら駄目ですからね。 |
教えられた通りの場所に行き、すんなりと目的の資料を見つけたフィリス。
調べるとピジョン・ブラッドというものは現在発見されているルビーの中でも大きさ、価値共に有数のものであり、更に持ち主を災厄から守る魔力が秘められているとされていた。
所有者であるウォイル家に関しても怪しい記述は見当たらない。
■フィリス To:アルさん |
うーん、レベッカさんの話以上のことは、あまりわかりそうにありませんね...。 他に何か調べておくことはあるでしょうか? |
■ アルフレッド To:フィリス |
そうですね、ここではこれ以上探しても有益な情報は出てきそうに無いですねぇ。 宝石や魔力を持った宝石に詳しい先生なんていたかなぁ・・・。 |
■フィリス To:アルさん |
...心当たり、ありますか? |
■ アルフレッド To:フィリス |
あ、そういえば・・。受付のあの子の師匠が、そういうのに詳しかったような気がします。 ちょっと聞いてみますね。 |
■フィリス To:アルさん |
じゃあ私はそっちの奥の本棚を見てみます。 |
■ アルフレッド To:フィリス |
はい、終わったら呼びますね。 |
■ 【受付】 |
■ アルフレッド To:受付嬢 |
あ、ちょっといい? 君の師匠って、付与魔術や宝石に詳しくなかった? |
■受付 To:アルフ |
はい? 私の先生ですか? ええ、確かに付与魔術の分野ではかなり詳しいみたいですけど。 何か御用でしたら紹介しましょうか? その代わり……今度私と、デートしてくれます? |
にっこり笑顔でそんな事を聞かれてみたり。
■ アルフレッド To:受付嬢 |
デ、デートかぁ・・・。(-_-;) (一昔前の俺なら飛び上がって喜んだんだけど、今の俺にはフィリスさんと言う人が・・・。あ〜、でもこの子も結構可愛いし・・。って何を考えてるんだ・・。 う〜、でもOKしないと師匠に取り次いでもらえるかどうかわからないし・・。 まぁ、今回は事情が事情だし仕方ないか、後でちゃんとフィリスさんに理由を言っとけば大丈夫だろう・・・。) そ、そういう事なら仕方ないなぁ、デートって言っても食事奢るくらいだよね?(滝汗) |
■リーラ To:アルフ |
わ、嬉しい♪ ご馳走してもらえるんですか? 私、リーラっていいます。大体はここで受付してますから。 それじゃ、先生の研究室に案内します。 うふふ……どこに連れてってもらえるのか期待してますからね。 |
■ アルフレッド To:リーラ |
ぐはっ、薮蛇だったかな。wまぁ、今回の仕事が片付いたら約束通りご馳走するから、期待しないで待ってて。んじゃ、取次ぎだけお願いします。 |
■ アルフレッド To:フィリス |
フィリスさ〜ん、この子の師匠に取り次いでもらえるみたいですから行きましょうか〜。 |
■フィリス To:アルさん |
あ、はい〜、すぐ行きます〜。 |
■ 【三角塔・マイカ導師研究室】 |
■リーラ To:アルフ |
こちらです。 |
図書館にいた受付嬢リーラをナンパして(ナンパというか、むしろ逆ナンだし( つдT))付与魔術に詳しい導師の事を聞き出したアルフ。
三角塔に数多くある導師の研究室の一つに案内された。
■リーラ To:アルフ |
初めてだとちょっと驚くかもしれませんけど……悪い先生じゃありませんから。 じゃあ、私は司書の仕事があるのでここで。 |
一礼して去っていく。
■ アルフレッド To:リーラ |
ほいほい、まぁそういう先生には慣れてるから。(笑)仕事中にわざわざありがと。 |
■フィリス To:受付の人 |
ありがとうございました。 さて...(コンコン)失礼いたします。マイカ導師はいらっしゃいますか? |
■女性の声 To:フィリス |
いるよ〜。 今ちょっと手が離せないから、勝手に入って来て〜。 |
扉越しにそんな声がする。
■フィリス To:女性 |
失礼します。私、フィリス・プレクトラムと申します。 マイカ導師に少々お伺いしたいことがあるのですが...あの、導師はどちらに? |
■女性の声 To:フィリス |
はいはいはい、ちょっと待ってね……。 |
奥の方から声がしたかと思うと、
がた、 がちゃ、 がしゃ、
と音を響かせ辺りに積まれた物を崩しながら、小柄な女性が出てきた。
■マイカ To:フィリス |
ウチがマイカだけど。 ……え〜と、誰? ウチの生徒じゃないよね? |
ずるずると白衣の裾を引き摺りながら近寄ってきたその女性。
この学院内では見かける事がひじょ〜に珍しい、あの悪戯好きな草原の妖精族だ。
もっと端的に言えば、『ぐらすらんなー』というヤツである。
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
はじめまして、フィリスさんと一緒にギャレット導師の元で学んでいるアルフレッドと申します。 リーラさんから導師が宝石や付与魔術に詳しいと聞きまして、お話を伺いたいと思いまして・・・。 って、あれどこ?(・_・; )( ;・_・) |
フィリスの後ろに立っていたアルフレッドには、予想以上に小柄な彼女が見えないらしい。
■マイカ To:アルフ |
ここだ、ここぉっ! そんなにウチがちっこいのがおかしいかっ? これでも導師なんだぞ、もっと敬えっ! |
回り込んでげし、とアルフの向う脛を蹴り付ける。
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
ぐあっ! |
死角からの不意打ちで、モロ弁慶に入ったのだろうか。
傍目から見ても、かなり痛そう。w
■マイカ To:アルフ>フィリス |
ふん、思い知ったかこの礼儀知らずめ。 で? 何の用だ? |
■フィリス To:マイカ導師 |
ウォイル家所有のピジョン・ブラッドという宝石をご存じですか? 盗難に遭ってしまったらしいのですが、その絡みの仕事を受けたもので情報を集めているんです。 ピジョン・ブラッドに何かの魔法がかかっているとしたら、追跡の手がかりになるかもしれないと思いまして。 |
■マイカ To:フィリス |
ピジョン・ブラッド? なんか聞いた事あるな……ちょっと待って。 |
言うが早いか、フィリスに背を向けて資料の山にダイブ。
そして、散らかしているとしか思えない作業でお目当ての物を見つけ出す。
■マイカ To:フィリス |
あった、これこれ……。 ウチも現物を見た事があるわけじゃないから、これは過去の文献に出てきた記述だけど。 確かに何らかの魔力があるみたいだね。 それが何であるかまでは特定されてないけど……まあ、口伝にもある通り、『災いから身を守る』力でもあるんじゃない? |
■フィリス To:マイカ導師 |
なるほど...災いを吹き飛ばすような攻撃的な魔法でないといいんですけど。 あ、盗賊や怪盗の類で『ソーダ』という名前に心当たりはないでしょうか? |
■マイカ To:フィリス |
知らん。 |
即答。
■マイカ To:フィリス |
アンタ、ひょっとしてウチが盗賊と繋がりがあるとでも思ってんの? 種族的偏見ってヤツだぞ、それは。 そりゃ確かにウチもガキの頃に親父にいろいろ仕込まれたよ。けどウチはそんな技術に興味ないし、使った事もない。 従って、盗賊なんぞ知らん。 ウチの仕事は付与魔術の研究。盗賊と繋がるところなんて何一つない。納得したか? |
■フィリス To:マイカ導師 |
も、申し訳ありません。確かにその通りです、納得しました。 |
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
申し訳ありません、さる貴族の屋敷からソーダと名乗る盗賊によって盗み出されたと聞いておりますので、ピジョンブラッドに関連して質問させて頂いたまででして・・。くれぐれも他意は御座いません、失礼しました。 |
■マイカ To:アルフ |
ふ〜ん。 まあいいけどさ、相手を良く見ないと口は災いの元だよ? |
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
あと、そのビジョンブラッドと思しき宝石が見つかった際に、マイカ導師にその真贋を鑑定して頂く事は可能でしょうか? もしくは、われわれが見てわかる様な判別法などはご存知ないでしょうか? |
■マイカ To:アルフ |
鑑定法かー……。 うーん、現物を見たわけじゃないしなー、正直言って分からん。 本当に魔力があるならセンス・マジックに反応するだろうけど、ピジョン・ブラッドであるっていう確定にはならないし。 ただ、大粒のルビーってだけで限られてくるし、魔力を帯びてるとなれば更に少ないはず。 絞込みは可能だと思うよ。 |
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
なるほど、わりました。 |
■フィリス To:マイカ導師 |
お忙しいところ本当にありがとうございました。 |
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
お忙しいところ失礼いたしました、今回の件が片付きましたらまた後日お礼に伺わせて頂きます。 |
■マイカ To:アルフ |
お礼ねー……。 ピジョン・ブラッドの研究でもさせてくれたら言う事ないんだけど。 |
にま、と笑ってそんな事を言う。
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
そうですね、「鑑定」の名目で預かれそうならお持ちしますよ。 |
■マイカ To:アルフ |
あ、それから。 ウチの生徒に妙なちょっかい出すんじゃないよ。 本気ならいいけど、遊びだったら怒るからね。 |
アルフの悪評でも聞いているのだろうか。
■ アルフレッド To:マイカ導師 |
ひどいな〜、心配しなくても今はフィリスさん一筋ですから大丈夫ですよ。(-_-;) |
今さっきデートの約束を取り付けてたくせに(笑)
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