ウィーニー登場 Scenario #122b
職人魂


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オラン ウィルト工房

 シーリーが部屋を出てしばらく。
 軽い、ノックの音が聞こえる。
■少年
 お父様…何かご用ですか…?

 扉を開け部屋に入ってきたのは、ウィルトとは似ても似つかない体格の少年であった。
 長いまつげに白い肌。薄めの金髪を後で一つに纏め、ほっそりとした身体と相まって…”息子”という紹介がなければ、ほぼ”娘”として認 識してしまいそうな外見である。
 変声期がまだなのか。声にも男らしさのかけらもない。
■ザン To:ウィルト
 こちらが息子さん……か?

 想像と違ったらしい。
■ウィルト To:ウィーニー
 だーーーー。
 俺の事は「親父」か「師匠」って呼べといつも言っているだろ?
 「お父様」なんて言うな!ケツが痒くならぁ!

 客人の前、かなり照れた様子のウィルトのその発言に、少年はまるで怒られたかのような表情になる。
■ウィルト To:ウィーニー
 あのな。今度お前に頼むお使いあったろ?
 こちらの方々が、お前の護衛として一緒に行って下さる方々だ。
 ほれ、挨拶しな。

■ウィーニー To:冒険者
 こんにちは…ウィーニー・レーザと申します。
 あの…その、よ、よろしくお願いします…

 深々と、礼。
■リュント To:ウィルト
 あの・・・ 息子?娘?

 リュントの言葉に、目にじわー…と涙を溜めるウィーニー。
■ウィルト To:リュント
 正真正銘俺の息子だ。
 なんなら確かめるか?

 どう確かめるかは、想像に任せるが。
■リュント To:ウィルト&ウィーニー
 失礼失礼!!
 思った事は口に出ちまう性分で・・・
 ウィーニーくんも悪かったね。

 とバツの悪そうに頭を掻きながら平謝り……。
■ザン To:リュント
 どうもお前は殴られ足りんようだな。
 ……いや、やりすぎても逆効果か。

■アップル To:ウィーニー
 (おやじのやりとりは放っておいて)
 こんにちわ・・ウィーニーさんですね^^
 私はアップルっていいます。こうみえてもチャ・ザさまにお仕えしています。
 エレミアまでの道中は、ここにいるつよーいおにぃさまたちが、護ってくれるから安心してね^^

 武器を後ろ手に隠しながら、愛嬌をふりまく。
■ウィーニー To:アップル
 あ…はい……よろしくお願いいたします。

 また、深々と礼。
■ランス To:アップル
 ・・・・あのー。
 あっぷるさん?

 「おにぃさま」その3。ちょっと慌てるの図。
■リュント To:アップル&ウィーニー
 リーダー、その愛嬌が恐いよ〜〜
 この中で一番怒らせてはいけないのがこの人だからね、ウィーニーくん。

 とアップルをあごで示して付け加える。
■ナミキ To:アップル
 ファイッ!!(Fightの意)

■アップル
 ・・・・。(にっこり)

 こみあげる激情と、レース職人(たまご)への情操教育面への影響の天秤は、まだ後者に傾いているらしい……
■リュント To:アップル&ザン
 リーダーは大人だな〜〜
 兄者とは大違いだ。って前振りじゃないからね!兄者!!

■ザン To:リュント
 リュント。怒りというものは溜め込んでから爆発させた方が余程恐ろしいものなのだぞ。
 ちなみにアップル殿が愛用のモール。拙者のモールともなんら遜色無いように見えるのだがな……。

■リュント To:独り言
 兄者はまだ、我慢しているっと。
 そろそろ警戒しておかなくっちゃな。

 そんな漫才(?)を繰り広げている中。シーリーがお茶の道具と茶菓子を持ってはいってきた。
 ウィーニーは、シーリーが持ってきた茶道具で紅茶をいれ始める。
■ウィルト To:冒険者
 ま、適当にかけてくれや。
 で…改めて質問とかあるか?
 …いやさ、俺も…そろそろ作業に戻ろうかと思うんだが…

■ザン To:ウィルト
 ああ、引き止めてしまって申し訳ない。
 なるべく手短に済ませよう。

■リュント To:ウィルト&ALL
 納入する荷の中にはウィーニーくんを必要とする荷はあるの?
 無いなら出発まで預かっちゃおうっか?
 装備とかを一緒買いに行くのも必要だろうし、みんなはどうだろう?

■ランス To:ALL
 んー、わいは別にかまわへんどね。

■ナミキ To:ALL
 あたしも意義なしよ。

■ザン To:ALL
 我々はそれで良かろうが……。
 ウィーニー殿はどうだ?

■ウィーニー To:ALL
 あ…はい。わかりました。

■ウィルト To:冒険者
 んー。今回相手さんに持っていってもらうのは、俺の作品だけだからな。ウィーニーは出発まで連れ回してもらっても大丈夫だぞ。
 あとな、装備の金は…いくらぐらいかかるんだ?

■リュント To:ウィルト
 装備には1,000ガメルくらい預かって良いかな?
 過不足は後で清算って事で。
 出発は明後日の早朝で良いんだね?

■アップル To:ウィルト
 装備・・って、別に冒険者の装備じゃないですよね?
 動きやすい服と、歩きやすい靴・・という感じでよろしいんですよね^^

■ウィルト To:アップル
 ああ。
 別にこいつを冒険者にしてくれって頼みじゃないからな。
 あーあとな。…その。さっきの頼みだが…
 俺から出せる報酬が…その、現金じゃないんだが…それでもいいか?

■ザン To:ウィルト
 ……まさか、手編みのレースで現物支給とかではないだろうな。

 さすがにちょっと引いている。
■ナミキ To:ウィルト
 ……内容によるわね。

 ザンの言葉に、たら〜…と冷や汗ながすウィルト。
■アップル To:ウィルト
 えぇと・・もう一つの依頼の件、ということですよね・・どういうことでしょうか?

 そこはかとなく嫌な予感を感じとり、とりあえず訪ねてなんかしてみる。
■ウィルト To:アップル
 依頼内容はさっきいった…ウィーニーの件だ。
 …その、報酬として準備できるのが…そこのショップで出してる…婦人用ハンカチか…それか、お前さん達が帰ってくるまでに名入りのを 作ってようかと思ってたんだが…(汗っ

■リュント To:ウィルト
 それはもちろん名前の部分も可愛らしく刺繍をしてくれるんでしょ?

■ウィルト To:リュント
 おう。可愛らしくも、カッコ良くも。
 ご要望とあらば、ある程度の事なら何でもこなすぞ?

■リュント To:ウィルト
 俺は良いよ、それで。
 ちゃんと本件の方は報酬が出るから。
 どっちが本件か分からないけど・・・

■アップル To:ウィルト
 そうですね・・・私もOKです。
 できたら・・・その・・・名前を死守、じゃなくて刺繍してもらって・・か、かわいらしいのが・・

 別に野郎共からからかわれるのを狙ってるとかじゃなく。
 女の子なんだもん。可愛らしいのが好きだっていいじゃない。
 アップルは、そんな感じの表情をしていた。
■ウィルト To:アップル
 おう。名前…な。
 あ、名前の綴り教えてもらえるか?それなら間違いなく刺繍を入れられるからな(^^
 それと、可愛らしいの……お前さん、どんなものが好きだい?

 ウィルトは羊皮紙を取り出し、名前希望者のリストを作る気満々なようだ。
■アップル To:ウィルト
 えぇと・・ハタチくらいの普通の女の子がもっていそうなのが・・・・(恥)

■ウィルト To:アップル
 おう。
 お嬢さんにぴったりな可愛らしい奴な(^^

■リュント To:ウィルト
 俺と兄者はのは、むさい男が絶対に持って無さそうなイメージのやつを頼むよ!

 そう、きっぱりと言い放つリュントに、
■ザン To:リュント>ウィルト
 待てコラ、勝手に決めるな。
 拙者に可愛い物など似合わぬ、それだけは勘弁してくれ……。
 戴いたものを買い取ってもらったとして、現金で貰うわけにはいかぬか?
 半額でも構わん。なんなら無報酬でも結構だ。

 いい歳をしたオッサンがレースを持つという事に相当抵抗があるようだ。
■ウィルト To:ザン
 そうか?名入りじゃなければ、女性へのプレゼントにも使えると思うんだが……
 まあ…現金にできるっていったら…そうだな。ショップに置いてある奴の中から選んでもらって、それを…かな。
 シーリーに言えば、現金化してもらえるだろう。

■リュント To:ザン
 な〜〜んだ。
 せっかく兄者とお揃いでレースのハンカチでも持とうと思ったのに・・・

 本気で落胆して、気落ちしているリュント。
 はたして、どんな状況で使う気でいたのであろうか?
■ナミキ To:ウィルト
 …ん〜〜〜〜。ま、いっか。
 あたしの名前、大胆かつカッコよく入れて頂戴ね。

■ウィルト To:ナミキ
 おう、まかせな(^^


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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp