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SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく！ ばらのはな |
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| ■ 【商店街】 |
協会でメイド服に着替えた一行は、留守番のハティノスを迎えに一度孤児院に戻り、その後レブス商会へと向かっていた。
ちなみにメイドさんの集団というものはそれなりに目立つらしく、周囲の人たちが皆視線を向けてくる。
| ■男A To:男B |
| おい、あのカッコ……。 |
| ■男B To:男A |
| ああ、間近で見られるとは思わなかった……。 |
……一応、奇異というよりは羨望の視線のようである。
| ■アルテナ To:男ども |
| （失せろ） |
と、目からルーシア直伝（？）の殺人光線を向ける（笑）
| ■ユウル |
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…スカートって何年ぶりだろ… しかし、なんか思いっきりさらし者になってるな… |
周囲にはなるべく目を向けず、ひたすら目的地を目指して早足。
| ■ルフナ To:ユウル |
| ユウルさんも凛々しくて素敵ですけどね〜。 |
| ■ハティノス To:ヴィタリ |
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みんな、綺麗だから注目されちゃうね ・・・ルフナさんも似合ってますからねぇ．．．内心やきもきしてたりして（くすっ |
| ■ヴィタリ To：ハティノス |
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たまにはこう言うのもいいものだな！ 同行しているわたしたちも鼻が高い。 |
と、そんな一行のもとへ。
上空から次々と降ってくる、真っ赤な薔薇の花。
あっという間に通りは薔薇の絨毯で敷き詰められた。
| ■アルテナ To:ALL |
| ！？ こ、これは…… |
| ■リシィア To:ALL |
| て、敵襲ですか？ |
かなり驚いている。
| ■男 To:ALL |
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ふふふ、ティナ。 キミは何を着ても美しいよ。 お仲間もみんなビューティフルだね。 |
どこかから、パーティのごく一部の方がよぉく知っている声が聞こえてきた。
| ■ルフナ To:独り言 |
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ティナ…？ しかし真っ赤な薔薇を空から落とすなんて、すごい趣味ね…(-_-; |
| ■アルテナ To:ALL |
| す……みんな、先に行っていてくれ…いや、くださいマセ。これ以上犠牲者を増やしたくないノデ…… |
バラの赤とは対象的に、真っ青になって立ち止まる。
| ■ハティノス To:アルテナ |
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ア、アルテナさん？（’’？） ・・・うわっ、誰だ、あれ？（゜口゜；） |
| ■ユウル To：アルテナ |
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な、なに？どうしたのアルテナ……？ ……犠牲者って……一体何者の仕業？ |
| ■リシィア To:アルテナ |
| 真っ青じゃないですか！ 大丈夫ですか？……なんですか、あれは？ このバラもあの人の仕業でしょうか？(^^; |
| ■アルテナ To:ALL |
| あ、あうう……み、みんな…早く逃げ…… |
恐ろしさのあまり周りの声に応えようにも声がうまく出ない。
| ■ルフナ To:アルテナ |
| アルテナさんって色んな種類の人とお知り合いなんですね〜。 |
| ■アルテナ To:ルフナ |
| ち、ちが…… |
通りの向こうから、何故かタキシードを着てルークス登場。
| ■ルークス To:アルテナ |
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さあ、ティナ。迎えに来たよ。 この赤い絨毯は、キミのためのバージンロードさ。 |
言いながら、これまた手にした一輪の薔薇をぴっと差し出す。
| ■ユウル |
| …１人で異世界作ってる、こいつ… |
驚きと呆れの視線でルークスを見ている。
| ■ルフナ To:独り言 |
| うわぁ、格好も台詞もすごいわね…。 |
| ■アルテナ To:ルークス |
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（なんとまあ、なんちゅう格好して登場するんだ、こやつは） いや、ルークスサマ、わたしを見ないで……！ こんな街中で…いけません。わたしにはそんな資格ありません。早くお忘れくださいマセ！ |
| ■ルークス To:アルテナ |
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そんな事はないよ、ティナ。 僕の愛する女性はキミ一人だけさ。そして僕に愛されたキミに、資格がないはずはない。 |
| ■リシィア To:ルークス |
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すみませんが、彼女は今少し気分が悪いようですから、御用はまた今度にして頂けませんでしょうか？ ほら、顔が真っ青になっているでしょう？ |
やや引き気味ながらも素で対応。というか、本気でそう思っているようだ。
| ■ユウル To：ルークス |
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そうですワ。辛い姿は誰しも見せたくないものデス。 今日のところはお引き取りくださいマセ。 私たちが責任を持って彼女を看病いたしますので。 |
アルテナが穏便に済まそうとしているっぽいので、それに倣ってにこやかに訴えかけている。
| ■ルークス To:ユウル＆アルテナ |
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なに！？ それはいけない、すぐに屋敷で休ませよう。 さあアルテナ、僕の屋敷においで。最高の看病をしてあげるから。 みなさんも何も心配は要らない。ティナは僕が責任を持って預かるから。 |
| ■アルテナ To:ALL |
| そ、それだけは……（絶対嫌だ） |
目だけで周りに助けを求め、ふらつきながらユウルに凭れ掛かる。
| ■ハティノス To:ヴィタリ |
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僕らはあまり口出ししないほうがいいですかね？ 話がこじれそう．．． |
| ■ヴィタリ To：ハティノス |
| ははは、わたしもソレに同感だよ。「キミたちはティナのなんなんだーっ」とか言われても困るからな。 |
| ■ユウル To：アルテナ |
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だ、大丈夫？（体を支える） ねえ、あれって全部あの男の思い込みでしょ？ 怒鳴りつけて追い返したらダメなの？ |
アルテナの体を支えつつ、聞いてみる。
| ■アルテナ To:ユウル |
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ああ…。なんか調子が狂うんだ……出会いが出会いだったから… ありがとう。もう大丈夫。そして、ごめん。 |
きゅっとユウルを抱きしめて、
| ■アルテナ To:ルークス |
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ルークスサマ。やはりだめデス。わたし…メ、メイド服の似合う子しか…… しつれいしマスっ |
目を合わさないようにすたすたと歩いていく。
| ■ユウル To：アルテナ |
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ほ、ほえ？（びっくり） いや、別に良いけど……人選に多少無理があるかもしれないよ、アルテナ… |
びっくりしつつも、アルテナの歩調に合わせて歩いていく。
しっかり腕を組んでみたりして（笑）
| ■アルテナ To:ユウル |
| そんなことない、ユウルはかわいいぞ。もっと自信を持て。 |
ユウルの耳元で囁いてみる。
| ■ルークス To:アルテナ |
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ええっ、そんな！？ ティナ、キミはまだそんな……。 そんなに……そんなに、女の子がいいのかっ？ |
| ■アルテナ To:ルークス |
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大声で言うな…「でりかしー」の無い奴め…… ユウルはかわいいだけではなく剣の達人です。わたしの大切なヒトですので…ゴキゲンヨウ。 |
こめかみのあたりをぴくぴくさせながらもにっこり。
去っていくアルテナ＆その他を、ルークスはじっと見つめていた。
| ■ルークス To:アルテナ |
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ティナ……そこまで……。 でも、僕は諦めないよ。いつかきっと、そのハートを射止めてみせる。 |
その日が来るのを信じて、今日もまたルークスは一人で退場するのであった。
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