SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! きがえのわな |
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■ 【派遣協会】 |
アイレン&ベルの案内で派遣協会に連れてこられた一行。
メイド服を着た若い娘さんたちがあちこちで忙しそうに動き回っている。
■アルテナ To:ALL |
…なんか、不思議な光景だ………だれかが見たら大喜びしそうだな。 |
■ルフナ To:独り言 |
メイドさんたちがいっぱい…。 滅多に見れない貴重な体験かも。 |
■アイレン To:ALL |
こちらです。 |
アイレンが『協会長室』と書かれたプレートの下がっているドアをノックして、室内へと入る。
■アイレン To:協会長 |
皆さんをお連れしました。 |
■ベル To:協会長 |
ただいまです〜。 |
■協会長 To:ALL |
ああ、おかえりなさい。 ……あなたたちが、イメルダの所の? |
協会長、と言ってもまだ若い。
20代後半くらいだろうか。
■ユウル To:協会長 |
こんにちは。(一礼) はい、イメルダさんの依頼を受けているものです。 |
■アルテナ |
よろしく |
同じく頭を下げる。
■リシィア To:協会長 |
お邪魔致します。 |
■協会長 To:ALL>アイレン&ベル |
楽にしていいですよ。 ごめんなさい、個人的にお話したい事があってわざわざご足労いただいたの。 二人とも、お茶の用意をお願い。 それが終わったら後でお願いしたい事があるから、そこにいて頂戴。 |
二人に指示を出すかたわらで、一行にソファを勧める。
■ユウル To:協会長 |
失礼します。 それで、お話というのは? |
■協会長 To:ALL |
うん……実は、イメルダの事なんだけど。 昨日、ここを辞めるって連絡があったのよ。ただ、本人が直接来たわけじゃなくて、遣いの人が寄越した手紙にそうあっただけなんだけど。 それで、あなたたちの方には何か連絡が来てないのかなって思って。 |
■ヴィタリ To:協会長 |
いや、こちらには何も連絡は来ていない。 しかし直接本人からの手紙ではないと言うのは怪し過ぎるな。 一応参考までに、どのような理由で辞めるとその手紙に書いてあったのですかな? |
■協会長 To:ヴィタリ |
それが、はっきりしないのよ。 『個人的な都合で申し訳ありませんが』とかなんとか。 あのコの事だから、もしこれが本当だとしてもはっきり理由は教えてくれるはずだと思うんだけど。 それでね、できたらあなたたちにこの件、調べてもらえないかなと思って。 |
■リシィア To:協会長 |
……実は昨夜、孤児院に放火があったんですよ。 安易にそれぞれを結びつけて考えるのも良く無いですけれど、色々と不自然な事が多すぎますね。 |
■協会長 To:リシィア |
え、本当? ……偶然にしては、タイミングが良すぎるわよね。 ね、本当にイメルダの事、お願いできない? なんだったら、依頼として正式にお願いしてもいいわ。 |
■ベル |
|
■アルテナ To:協会長 |
依頼として受けるのは構わんが… |
ちら、とみんなを見回す。
■ユウル To:アルテナ、ALL |
私も受けるのは賛成。 あまりにも不思議な点が多すぎるから、気になるし。 |
■ルフナ To:ALL |
イメルダさんに何かあったら、孤児院の子供たちもかわいそうですしね。 わたしも受けるのには賛成かな。 |
■アルテナ To:協会長 |
情報が少なすぎる。これまでも、イメルダ殿は突然長期にわたって家をあけていたそうだな。報告書ではどこに商売に行き、どこに滞在していたか記していなかったか? |
■協会長 To:アルテナ |
家の事もあるし、大体は近所で働くようにしてたから……長い間家を離れる事はめったになかったはずだけど? |
■アルテナ |
そう…か。私の思い過ごしか。 |
■アルテナ To:協会長 |
それと今回届けられた手紙も見せてもらえないだろうか。 |
■協会長 To:アルテナ |
はい。これよ。 |
言いながら一通の手紙を見せる。
簡潔に仕事を辞める事と、謝罪の言葉が書かれただけの素っ気のないものであった。
■アルテナ To:協会長 |
本当にイメルダ殿の筆跡…? ところでこんな簡単な内容の文章で協会としては受理するのか?まあ、来なければ辞めたことも同然になるんだろうが。 |
■協会長 To:アルテナ |
あ、それ? イメルダの筆跡じゃないわよ。私の知らない字。 誰かが代筆したんじゃない? だから余計に納得できないのよ。 ……でも、あなたの言うとおり。このままずっと来ないようだと、自然に辞めた事になっちゃうわね……。 |
■ユウル To:協会長 |
その手紙を運んできた使いの人というのは、どんな人でしたか? レブス商会の人だったんでしょうか。 |
■協会長 To:ユウル |
私が直接見たわけじゃないからはっきりしないんだけど、多分そうじゃないかな。 |
■ヴィタリ To:ALL |
では念のためその手紙を受け取った人とやらに、どんな人が手紙を持って来たのか聞いてみるか。 そこから何か搾り出せるかも知れんからな。 |
■リシィア To:ALL |
手紙を持ってきたのが、例の副店長の方だったりしたら……さらに怪しさは倍増ですね。 |
■ユウル To:ヴィタリ、協会長 |
うん、今イメルダさんがどこにいるか知る手がかりになりそうだし。 協会のほうでも、イメルダさんの今働いている場所というのは把握していないんですよね。 レブス商会のほうに、派遣協会側の権利としてどこで何をしているか教えて欲しいという要請をすることはできませんか? |
■協会長 To:ユウル |
できるでしょうけど、素直に答えてくれるかは向こう次第ね。 それはそうと、そのつもりだったらその格好はまずいわね。 ウチの制服を貸してあげるから、それに着替えて行きなさい。 でないと協会の人間以外に教える必要は無いとか何とか言われて、多分突っぱねられるわよ。 |
■ルフナ To:協会長 |
……制服と言うと、このメイド服ですよね?(^-^; |
■アルテナ |
!?(ぴくっ |
■リシィア To:協会長 |
よろしいんですか? それは助かります(^^) |
素直に喜ぶ人。
■ユウル To:協会長 |
…え?!(絶句) …い、いやあの…私、店には一回聞き込みに行ってて顔ばれてるし… きょ、許可証とか会員証とか、そういうのはないんですか? |
アイレン達の服装をチラッと見て、さらに動揺がはしる。
自分が着るなど想像できないらしい。
■協会長 To:ユウル |
あるけど、貸してあげない♪ 会員証じゃみんな名前入りだから誤魔化せないし、私服でそんな物だけ見せたって却って不自然でしょ? それに、私が着せたいんだもん♪ さ、アイレン、ベル。皆さんのサイズを測って、着替えを用意してあげて。 |
その声を合図に、アイレン&ベルがポケットからメジャーを取り出すと女性陣に近付いてゆく。
■ユウル |
(小声)…お、思いっきり罠にはまった?(汗) |
■ルフナ To:アイレン&ベル |
メジャーを持ってるなんて…。 かなり手馴れてるのね…(-_-; 協会長さんの嬉しそうな顔と言い、最初から着せるつもりだったんでしょうけど…。 |
何のために『女性は必ず来るように』と言っていたかお解りですか?(笑)
■アイレン |
すぐに済みますから、じっとしていてください。 |
■ベル |
優しくしてあげますからねぇ〜。 |
■ユウル To:ベル、アイレン |
ちょ、ちょっと待っ… いや、人には向き不向きってもんが… |
手際のよさに圧倒され、抵抗しつつも上手く逃げられないようだ。
■ルフナ To:ALL |
まぁ、たまにはこう言う服もかわいくて良いんじゃないですか?(笑) |
■協会長 To:ルフナ |
そうそう。 新しい自分の魅力に気付けるかもよ♪ |
■ヴィタリ To:ALL |
うむ。最近たまに女性だと言う事を忘れ・・・いや、ごほん。 みんななかなかに似合うんじゃないかな? 楽しみにしているよ。 |
■アルテナ To:ベル&アイレン |
ま、まて。近づくな。わ、わたしはいいだろう…? わたしはパスだ。 |
ベルたちの歩みに同調して後ずさりする。
■リシィア To:アルテナ |
アルテナさまはスタイルが宜しいですし、とっても良くお似合いになると思いますよ〜♪ |
アイレン&ベルに加勢しそうな勢いだ。
■ルフナ To:アルテナ |
そうですよ〜。アルテナさんとっても美人さんだから、似合うと思いますけど? |
■アルテナ To:リシィア&ルフナ&ユウル |
う、うるさいっ。もののふがそんなひらひらしたものを着てられるか。 お前たち、目を覚ませ、なにか間違っているぞ。ユウルもなんとか言ってくれ〜 |
■ユウル To:アルテナ |
…アルテナは綺麗だし、見栄えはいいと思う… ルフナもリシィアも可愛いし… (小声)…これで自分が着さえしなきゃ言うことないんだけど… |
採寸されつつ、既に諦めの様相。
■アルテナ To:ユウル |
そうじゃないだろぉ〜……ああ、ユウルまで…(/_;) |
■ベル To:アルテナ |
そうですよ〜。 それにアルテナさんは一度着てるじゃないですか。 今更恥ずかしがる事ないですよ(^^) |
■アルテナ To:ベル |
…いーやーだー(T-T) |
……というアルテナの悲痛な叫びも無視されて、女性4人はしっかりとメイドさんへ変身完了してしまうのであった。
その後手紙を受け取った人物にも話を聞いてみるが、『レブス商会の者と名乗る痩せた男』が持ってきたという位しか分からなかった。
一行は一旦ハティノスを迎えにいくために孤児院へと戻ることにする。
孤児院が空になってしまうので、その間はアイレンとベルが代わりに留守番をしてくれると申し出た。
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