SW-PBM #116
ちるどれんず・ぱにっく!

じょうほうしゅうしゅう

まえのぺぇじ さいしょにもどる つぎのぺぇじ

■ 【孤児院・周辺】

ヴィタリをギルドでの情報収集に行かせている間、残りのメンバーは孤児院周辺で聞き込みをする事にした。
昨夜の投石事件や、その他に何か気になる事がないか聞けないかということらしい。
中心街に戻れば表通りがすぐそこだし、逆方向に少し行けばスラムに入る。
情報を集めるにはうってつけであり、しかしそれ故に耳に入る情報が多く、またその信憑性もまちまちだったりする。
■アルテナ To:ALL
こう見るとけっこう危ない立地だな。スラムの近くとは穏やかではない…。
おそらく昨日の投石は酔っ払いの仕業だろう。犯人を見つけても仕方ないが念のため調べておこうか。

■ 【スラム】

アルテナは単身スラムの方へと向かう。
一歩足を踏み入れると、途端に雰囲気が変わった。
薄暗い小路、すえた臭い、そして路地の向こうから光る獲物を探す目。
と、道の隅でうずくまっていた浮浪者が声を掛けてきた。
■浮浪者 To:アルテナ
姉ちゃん、何しに来た?
女が一人歩き出来るところじゃねぇぞ、この辺は。
悪い事は言わねぇ、早いトコもと来た所に帰りな。

■アルテナ To:浮浪者
女……?(ぴきっ)
人探しだ。昨日この辺りをうろついていた輩を探している。
おそらく大勢いるだろうが、表通りまで足を運んだ者がいたら話をしたい。

雰囲気に気圧されず、相手の目を見据えて話す。
■浮浪者 To:アルテナ
表通りまで……ねぇ。
よし、付いて来な。

立ち上がって、アルテナを手招きする。
■アルテナ
…………。

警戒しながら少し距離を置いて付いていく。
先導されてしばらく行くと、傾きかけた廃屋へと案内された。
■アルテナ
(少し無用心過ぎたか……)

さりげない動作で部屋の様子をうかがい、出口にできるだけ近い場所に足を運ぶ。
■浮浪者A To:浮浪者仲間
おーい、この姉ちゃんが聞きたい事があるそうだ。
知ってる奴がいたら答えてやれや。

狭い室内に詰め込まれるようにして座っている浮浪者たちに声をかける。
6人の視線がアルテナに向けられた。
■浮浪者A To:アルテナ
何かこいつらが知ってれば教えてくれるだろ。
但し、当然タダって訳にはいかねぇ。
……あんたは、俺たちに何をしてくれる?

下卑た笑いを浮かべながら、薄汚れた手をアルテナの腰へ回そうとする。
■アルテナ To:浮浪者たち
………先に教えてもらおう。
有益な話であれば、わずかだがその方に情報料をお支払いする。
数日の酒代くらいにはなる額だ。悪い話ではなかろう?

ゆるやかな動作で手から逃れる。
■アルテナ To:浮浪者たち
昨日の夜から今日の深夜にかけて近くの孤児院に石が投げ込まれた。
表通りからだと思うが、怪しげな動きをしていた人物を見なかったかな?

■浮浪者B To:アルテナ
……あの孤児院か?
ひでぇことをする奴がいるもんだな。

彼らの間でも孤児院は特別な存在らしい。
■浮浪者C To:アルテナ
そうだな……。
確か、日が変わって少ししたくらいだったか?
歩いてたら、確かに何か物音がしてたな。
それがその時のものなのかはわからんが。

思い出すようにして話し出す。
■アルテナ To:浮浪者たち
それを目撃した者はいないか? だれの仕業だ?

少しあせったように身を乗り出し、利き手とは反対の手を懐に入れてジャラ、と銀貨を鳴らす。
■浮浪者D To:アルテナ
ああ、俺が見た。
直接その瞬間を見てたわけじゃないから、本当にそいつかどうかは分からないが……。
孤児院の方から駆けてくる人影を見た。
痩せぎすで背の高い……多分、男だったと思う。

■アルテナ To:浮浪者D
(駆けてくる…? 酔っ払いでは無いのか)
駆けて…くる、といったな。どこへ行った?こちらに来たのか?
周りのものと比べて背の高さはどのくらいだった?

■浮浪者D To:アルテナ
こっちには来なかったな。
追いかけた訳じゃないからどこに向かったかは分からないが、それは確かだ。
背は……俺よりは高かったな。

目の前の浮浪者は160cmを少し越えたくらいだろうか。
男性で160cm以上。絞り込むにはあまりにも拙い情報だ。
■アルテナ To:浮浪者
では、どちらの方角へ行った?
これまでに不審な人影を見たことはあったか?

■浮浪者D To:アルテナ
表通りの方に行ったみたいだったがなぁ。
人影なら腐るほど見てるよ。不審かどうかまで気にしてないがね。
夜中でも結構人はいるもんさ。

■アルテナ To:浮浪者たち
それからもう一つ、教えてほしい。
先ほど、「孤児院」の言葉に反応していたが、あそこの住人は特別な存在なのか?
もしくは孤児院になにか……

■浮浪者B To:アルテナ
なに、大した事じゃない。
昔あの家にいた爺さん婆さんには、俺たちも何かと世話になったから。
ガキどもは自分たちの力で生活していくと言い張ってるから特に手出しはしてないが、もしあそこの連中に何かあったら、昔の恩を返すために一肌脱ごうって奴らは大勢いるのさ。

■アルテナ To:浮浪者B
ほう?
ということはお主らやここに住む住民で、石を投げつける者はいないということか。
…ということは逆に、老夫婦や孤児院になにかしら不満を持っている者もいるということか?
もしいれば教えてほしい。お守りの仕事だからな。危害からも守ってやらねば。

■浮浪者B To:アルテナ
不満ねぇ……俺たちの知ってる限りじゃ、そんな奴はいないな。
もっとも、世話を焼かれて却ってひねくれる奴もいたかも知れないが。
なにしろ、こんな所だしな。

■アルテナ To:浮浪者B
ふふっ、そんなやつもいるのか。
わたしが思うにお主らもなかなかの人格だな。恩を忘れず、働こうとする意気やよし。
こんなところでくすぶっていてはもったいない人物ぞろいかもしれんな。
いや、お楽しみのところ、いろいろと邪魔したな。
わずかだが、酒でも飲んでくれ。
また、なにかあったら教えてくれ。

近くにいた浮浪者に30ガメル手渡して、小屋を出て行く。
■ 【表通り】

アルテナと別れ、リシィアは表通りへと向かう。
夕食の買出しのためだろうか、商店街には活気のある声が響いていた。
■店員A To:リシィア
そこ行くおねーさんっ。
買っていかない、安いよ?

■店員B To:店員A>リシィア
なに言ってやがるっ。
おねーさん、こっちこっち。ウチのが安いってば!

歩いていると、あっちこっちから呼び止められる。
■リシィア To:店員A&B
こんにちは(^^)
お買物の前に、少しお聞きしたい事があるんです。
この近所に住む、イメルダさんを知ってらっしゃいますか?
ご縁があってお留守番を任されたのですが、昨晩、家に石が投げ込まれまして……。

そこまで言うと、一旦言葉を切って反応を待つ。
ついでに売り物に目を走らせて、質を見極めるのも忘れていない。
■店員B To:リシィア
イメルダちゃん? あの孤児院のかい。
あそこに石を投げ込んだ奴がいるって?
物騒なことだなあ。

■リシィア To:店員B
そうなんですよ。
幸い怪我人は出ませんでしたが、それで木戸が壊れてしまって……。

■店員A To:リシィア
ウチも気をつけないとな。
で? 犯人は捕まったのかい?

■リシィア To:店員A
それが、深夜の事でしたから、犯人が分からないんです。
留守を任された以上、またこういう事が有ると困りますから、目撃した人が居ないかな……と思いまして。
何か心当たりは有りませんでしょうか?
直接でなくても、孤児院の周囲で泥酔した人を見たとか、何か噂みたいな事でも構わないのですけれど。

■店員A To:リシィア
うーん、悪いけど夜には店を閉めて帰っちゃうからねぇ。
夜中の事となると、ちょっと……。
噂も聞かないなぁ。

■店員B To:リシィア
こっちも似たようなもんだな。
まあ、何か耳に入ったら教えてあげるよ。

■リシィア To:店員A&店員B
そうですか……仕方ないです。では、耳にするような事があれば宜しくお願いしますね。
あ、それからもう一つ……レブス商会、というお店はご存知有りませんか?

■店員B To:リシィア
レブス?
なんか、聞いた事あるような……。

■店員A To:リシィア
あの服屋だろ?
ここの通りじゃないよ、もっとあっちの方だ。
レブス商会が何か?

■リシィア To:店員A
それがですね、イメルダさんがレブス商会で働いてるんですけれど、しばらくお店の用事で出かけて帰らないみたいなんです。
それで、留守番を頼まれたのですけれど……。
何日くらいで帰るのかも聞いていないので、直接お店に聞きに行ってみたら、副店長の方も知らないって……。
そんないい加減でも、大丈夫なのかなあって思って、少し心配なんです。
それに大きな声では言えませんけれど、副店長のソーマさんって余り服屋さんには見えないんですよ。凄く立派な体格で。店長さんは会った事が無いのですけれど、なんだか妙な服をイメルダさんに着せて喜んでる……とかいう話も聞きました。 ……そういう訳でして、お店の評判や店長さんや副店長の事を知っていれば、少しお伺いしたいのです。

むしろ、リシィア自身がレブス商会の悪い噂を広めているような?
■店員A To:リシィア
うーん、そう言われてもねぇ……。
おねーさんの方がよっぽど詳しいくらいなんだけど。

店員Bもこくこくと頷いている。
一般人がそんな濃ゆいネタを知ってるわけないだろが(笑)
■リシィア To:店員A&B
す、すみません……ついつい喋りすぎてしまって。
この事は、黙って置いてくださいね(^^;

■店員A&B To:リシィア
『じゃ、なんか買ってってね』

見事に声がハモる。
口止め料、という事らしい。
■リシィア To:店員A&B
ええ、それは勿論です。でも、おまけして下さいね(^^)
それでは、そちらのニンジンとトマト、それから……。

ふつーに、必要そうな野菜と果物を買い込む。結構な量である。
■店員A&B To:リシィア
まいど〜っ。

お買い物代金、しめて30ガメルなり。
■リシィア To:店員A&B
それでは、失礼致します。
お話を聞いて下さってありがとうございました〜(^^)

荷物が多いので、転ばないように慎重に去っていったようだ。

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GM:倉沢真琴