SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! おしごと? さぼり |
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■ 【孤児院・玄関前】 |
もののふとして今回の仕事に納得できないアルテナは、ふてくされてサボっていた。
……仕事に満足できないからって、サボるのはもののふとして正しい姿なのだろーか?
■アルテナ To:(独り言) |
う〜〜 これではちっとも剣の修行ができんではないか。来ていきなりシーツを取り込めだと…? まったく(ぶつぶつ) ユウルもあっさりOKしてしまったし…わたしだけが悪者みたいだ。 乱暴な借金取りでも来れば少しは運動になるんだがな…… |
玄関脇で座り込み、なんか物騒なことをぶつぶつ呟いている。
これで場所が体育館裏(?)だったりしたら、一発で不良少女の出来上がりな風情である。
と、あらぬ方向を見て呆けていたアルテナの耳に、何かが近寄る音が聞こえた。
■アルテナ To:忍び寄る音 |
……何奴! |
剣をとって、音のする方に向いて構える。もののふの悲しい習性。
■チェルシー |
う……びぇええぇぇ〜! |
■ヘレン To:チェルシー |
あ……チェルシー、大丈夫だから……。 |
先ほどの赤ん坊を抱いていた女の子、ヘレンだ。
アルテナの声に驚いて泣き出してしまった腕の中のチェルシーを、必死でなだめようとしている。
■アルテナ To:ヘレン&チェルシー |
あう、す、すまん…大きな声を出してしまった。悪気はないんだ。 |
剣を離しておろおろ。
■アルテナ To:ヘレン&チェルシー |
チェルシー、お願い機嫌直して。……ど、どうしよう…… |
■ヘレン To:アルテナ |
……お姉ちゃん、子守唄歌える? |
縋るような目で、ヘレンがアルテナを見上げてくる。
■アルテナ To:ヘレン |
へっ? |
■ヘレン To:アルテナ |
チェルシーが泣いちゃった時ね、いつもイメルダお姉ちゃんが子守唄歌ってあげてたの。 そしたらね、すぐに泣き止んだんだよ。 |
■チェルシー |
びぇえぇぇええぇ〜〜〜!! |
そうこうする間にも。どんどんと、チェルシーの泣き声は大きくなっていく。
■アルテナ To:ヘレン |
…子守唄は歌ったことがないんだ………………わかった、わかったよ! |
覚悟を決めて息を吸い込み歌いだす。
その声は、天上より響く女神のような歌声……とは、遠くかけ離れていた。
なにしろ、振ったサイコロが1ゾロであるからして。
アルテナがおんちであるというのは、どうやら事実だったらしい。
■チェルシー |
ひくっ、ひくっ……びぇぇええぇえぇぇぇ〜〜っっ、うぁああぁ〜っ!!(ToT) |
チェルシーの泣き声、未だ止まず。それどころかますます大きくなったようだ。
■ヘレン |
う……ぁぅ……(T-T) |
なんか、ヘレンまで涙を浮かべ始めてたりして。
■アルテナ To:ヘレン&チェルシー |
だ、だから言ったのに…… |
と、そこへ救いの手(?)参上。
■ハティノス |
誰です〜 変な声を出してるのは〜 |
大それたことを口走っている。
■アルテナ To:ハティノス |
ハティノス!? いるのか? 助けてくれ〜! |
■ハティノス To:アルテナ |
え?アルテナさん? あらま、この子達まで泣いちゃって・・・ 向こうでも一人固まっちゃった子がいますよ^^; 一体どうしたって言うんです? |
■アルテナ To:ハティノス |
う、それは聞かないでくれ… |
アルテナに質問しつつ、チェルシーのほっぺたをつんつん。
■ハティノス To:チェルシー |
どうちたのかな〜? |
今度は素直に、にこやかに微笑みかけた。
■チェルシー To:ハティノス |
う、……ふあぁ。 |
ちょっぴり泣き止んだようだ。
見たことのない人の顔を前にして『?』な感じらしい。
■アルテナ To:ハティノス&チェルシー |
お、あと一息だ。 は〜い、チェルシー。いい子だね〜 |
■チェルシー To:アルテナ |
あー、ふー、うー(^^) |
すっかり泣き止んでいる。子供は感情の起伏が激しい。
■アルテナ To:チェルシー&ハティノス |
あはっ、笑った。よかったよかった。助かったよ。一時はどうなることかと… |
■ハティノス To:ALL |
ふふ^^ かわいい顔して、アルテナさんを困らすなんて将来有望かな^^ おっと... |
自分が出てきた方を振り返る。
■ハティノス To:トニー |
おーい、もう大丈夫だからこっちへおいで^^ お姉ちゃんと妹もここにいるよ^^ |
■トニー |
…………。 |
おずおずと出てくると。ヘレンの陰に隠れてしまう。
顔だけ出して様子を伺っているところをみると、怖くても興味はあるらしい。
■アルテナ To:トニー |
もう一人いるのか。こっちに来いよ |
手招きする。
■トニー To:アルテナ |
…………。?? |
■アルテナ To:トニー |
なんだ? わたしの顔に何か… |
トニーくん、アルテナの顔……いや、耳をじっと見ている。
エルフの長い耳が珍しいらしい。
■アルテナ To:トニー |
ああ、耳か。そうか、人間とは少し違うからな。珍しいか? |
トニーの顔の高さまでしゃがんで耳を触らせる。
■トニー To:アルテナ |
…………(^^) |
ふにふにと触ったり、つまんだりしている。
お気に召したようだ。
と、軽く両側に引っ張られた。ちょっと痛い。
■アルテナ To:トニー |
ああう(T-T; (耐えろ、アルテナ、がんばれ。すぐに飽きるはずだ) |
笑顔を作ってされるがままになっている。
■アルテナ To:ALL |
あいてて……みんな、そろそろ夕食だぞ、お手伝いしなくていいのか? |
■ヘレン To:アルテナ |
あ、うん。 |
そんな事を言っていると、家の中から声が聞こえてきた。
支度が出来たようだ。
■ヘレン To:アルテナ |
あ。できたみたい。 行こ、お姉ちゃん。 |
■トニー To:アルテナ |
…………(^^) |
くいくい、とアルテナの袖を引っ張る。
一緒に行こう、とアピールしたつもりらしい。
■アルテナ To:ハティノス&ヘレン&トニー |
よしよし、おなか減ったな。 姉者たちが作ってくれた料理だ。うまいぞ。ハティノス、行くぞ。 |
トニーと手をつなぎ、ヘレンの背中を押しながら食堂へ向かう。
……結局、いつの間にやら子守をさせられているアルテナであった。
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