SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! とうちゃく |
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■ 【イメルダ宅】 |
なぜか巻き込まれたチンピラとの騒動も無事回避し、冒険者たちは依頼人イメルダの住まいへ向かう。
スラムに程近い距離だけあって、かなり雑多な雰囲気のある小路をすり抜け、路地を幾度か折れた先にその家はあった。
周囲の乱雑な雰囲気から取り残されたかのような、静かな趣を称える家である。
小ぢんまりとしたものではあるが、前庭まであった。
ただ、建てられてからかなり経っているせいだろうか。建物自体がかなり傷んでいるようである。
手入れもあまり行き届いてはいないらしく、元々は真っ白であっただろう漆喰塗りの壁面は、所々煤けたり色が落ちて剥げかけている。
■男の子の声 |
こらー! 待てー! |
■女の子の声 |
やだよーだっ! |
前庭に干されている、幾枚ものシーツの隙間を縫うようにして。
小さな男の子と女の子が追いかけっこをしている。
■アルテナ To:ALL>家のほう |
ここか…? なんか想像していたのと違うな…まあいいか。 すぅ……たのもう! |
アルテナの声に気付いたのか、子供たちの足がぴたりと止まる。
顔を見合わせ、小首を傾げていたかと思うと、てててとこちらに向かって駆けてきた。
■女の子 To:アルテナ |
おねえちゃんたち、だぁれ? ニーナたちのお家に、なにか御用? |
にこにこと無邪気な笑い顔を浮かべて、尋ねてくる。
■ユウル To:子供たち |
私たちは銀の網亭のおかみさんに頼まれて、イメルダさんに会いに来たんだ。 イメルダさんのお家はここかな? |
子供の視線までしゃがんで、笑顔を返しつつ尋ねてみる。
■アルテナ To:女の子 |
遊んでいるところ悪いな。イメルダ殿はご在宅かな? |
ユウルにならってしゃがんで、女の子と目線を合わせてニッコリ(^-^)
■女の子 To:ユウル&アルテナ |
おねえちゃん? おねえちゃんは、お留守だけど……。 |
■ヴィタリ To:ひとりごと |
おねえちゃん? Ms.イメルダは若かったのか・・・? |
■ルフナ To:ヴィタリのひとりごと |
わたしも若いとは思ってなかったなぁ…。 おかみさんの知り合いだから、てっきりおかみさんと同じくらいの歳の人かと思ってた…。 |
■ユウル To:ALL |
私も。彼女たちのお母さん、とでも言うならわかるんだけど…。 |
■ハティノス To:ALL |
まぁ、おかみさん、昔からの知り合いって言ってましたからね。 でも「悪い娘じゃないわ」とも言ってたな^^; |
■男の子 To:ALL |
あ! ひょっとして兄ちゃんたち、イメルダ姉ちゃんの言ってた遊び相手か? |
■女の子 To:ALL |
あ、そうかも! そうだよね、ねっ? |
■アルテナ To:女の子 |
なにっ、い、いや、違うと思うが…… 参ったな、イメルダ殿はいつごろ戻られる? すぐなら待たせてもらいたいのだが。 |
■ユウル To:ひとりごと |
…遊び相手…イメルダおねーちゃん… …なんとなく依頼内容、解ってきたよーな気がする… |
■女の子 To:アルテナ |
えーっとね……。 |
■アルテナ To:女の子 |
うん……? |
口元に指を当て、考えるしぐさ。
イメルダがいつ戻るか、思い出そうとしているらしい。
■女の子 To:アルテナ |
……忘れちゃった☆ |
てへへ、と恥ずかしそうに笑う。
と、そこへ家の方から新たな人影が出てきた。
■少年 To:女の子&男の子>ALL |
こら、ニーナにホルス。いい加減に家に入れ。 イメルダ姉さんがいないんだから、仕事を手分けしてやろうって決めただろ? ……あれ? あの、あなたたちは、一体……? |
冒険者たちを見て、訝しげな視線を送る。
■アルテナ To:少年 |
ああ、わたしは銀の網亭から来た者だ。 わたしはアルテナという。イメルダ殿から依頼を受けて来たのだが………そうか留守か。 |
■ロイ To:アルテナ |
ああ、あなたたちが……。 僕はロイといいます。イメルダ姉さんから話は聞いてますよ。 取りあえず、入って下さい。 |
それだけ言うと、ロイはニーナとホルスを連れ、さっさと先に家の中へと戻って行ってしまった。
■ルフナ To:ALL |
あら、行っちゃった…。 それじゃわたしたちも中に入りましょう。 |
■ユウル To:ルフナ、ALL |
うん、中で待たせてもらおうか。 |
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