SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! とちゅうでけんか |
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■ 【スラムへの通り】 |
おかみに簡単に道筋を教わったところ、依頼人の住まいはスラムとの境の辺りにあるらしい。
時刻はちょうどお昼ごろである。
お日さまの光に照らされて、ぽかぽかとした道をのんびり歩いていくと。
突然、目の前に影が飛び出て……いや、転がり出てきた。
■??? |
っツ、痛つつ……。 |
■ユウル To:女の子 |
わっ!………君、大丈夫? |
見ると、粗末な服を着た少女だ。瞳に気の強そうな光が宿っている。
地面に転がった時にどこかぶつけたのか、少し顔をしかめるが、すぐに顔を上げて飛び出てきた路地の方にキッとした視線を向ける。
と、その路地の方から声が聞こえてきた。
■声 To:女の子 |
どーしてくれるんだ、あぁ? お前の汚い服が触れたおかげで、オレッチの服に嫌な臭いがついちまったじゃねぇか。 |
声と共に路地から出てきたのは。
喋り方から身のこなし、服装、おまけに服の中身まで『自分はチンピラです』と主張したがっているとしか思えないような男だった。
■ルフナ |
うわぁ、趣味の悪い服…。(ぼそ) |
まさにそのとーり。
■アルテナ |
ほう、まだあんなのがいたのか。レッドデータブック行きだな。 |
保護する必要もないと思います。
■チンピラ To:女の子 |
あー、くさいくさい。こりゃ、洗っても落ちねぇなぁ。 ……となると、弁償してもらうしかないよなぁ? |
■女の子 To:チンピラ |
なに言ってんのさ! そっちがフラフラ歩いてて、勝手にぶつかってきたんじゃない! 酔っ払ってまっすぐ歩けないのを、人のせいにしないでよね!! |
少女が猛然と反駁する。
言われてみれば、男の方は飲んでいるらしく、真っ赤な顔をしてふらついていた。
■ユウル To:チンピラ |
…おじさん、その辺にしとかない? 女の子相手にみっともないよ。 |
さりげなく女の子とチンピラの間に割って入って、冷ややかな視線でチンピラを睨みつける。
■チンピラ To:ユウル |
……あぁ? なんだお前は。そいつの仲間か? いいぜ、なんならお前さんに弁償してもらっても。 出所が違っても、金は金だからなぁ。 |
■ユウル To:チンピラ |
別に仲間ってわけじゃないけど。 弁償どうのこうのって、ぶつかったぐらいで大げさじゃない? |
■ルフナ To:チンピラ |
と言うか、おじさんからぶつかったんでしょ? なら弁償するのおじさんの方じゃない。 女の子の服、お酒の匂いがついちゃってるんじゃない? |
ヴィタリをいつでも盾に出来るような位置にさりげなく移動しながら(ぉ)チンピラに話しかける。
■ハティノス To:チンピラ |
ふぅ... あくまでも弁償しろと言うなら、臭いが取れないことを証明してもらいますよ そうですね、川にでも入って夕刻くらいまで泳いでもらいましょうか 頭も冷えて丁度いい |
■チンピラ To:ハティノス |
……(--#) |
■アルテナ |
ハティノス…けっこう毒舌だな(笑 |
■ルフナ To:ハティノス |
もっと温厚な人かと思ってましたが、そうじゃなかったんですね…(笑) |
■ユウル |
…穏便に、とはいかなそうだね(笑 |
■ヴィタリ To:チンピラ |
あっはっは、それはいいな! ゴシゴシ洗いしなくてもいいよに、激流でどうだ?! |
■リシィア To:ALL&チンピラ |
あらあら……喧嘩はダメですよ。 それより、1度ためしにお洗濯してみましょうか? さささ、どうぞお脱ぎ下さいな(^^) |
ヤル気のようだ。
■ヴィタリ To:リシィア&チンピラ |
そうだな、リシィアの言うとおり、親切な我々が服を洗って差し上げよう。 さぁさぁ、上着も下着も全部脱いでくれたえ。 ここにキミの全裸を見て恥ずかしがるような女性はいない! |
■アルテナ To:ヴィタリ |
いるわ。(−−# |
軽くヴィタリの頭を小突く。
■ルフナ To:ヴィタリ |
何勝手な事言ってるのよ。 |
ヴィタリの頭をはたく。こちらは慣れているだけに容赦がない。
■リシィア To:ヴィタリ |
そう改めて言われると、少し恥ずかしいですけど……(^^; |
■チンピラ To:ヴィタリ |
…………(--#) |
チンピラくん。ヴィタリの言葉にかなり『ぴくぴく』きているようだ。
■アルテナ To:チンピラ |
まあまあ、おぬしもそう熱くなるな。 器の大きなところをみせたらどうだ。これしきのこと笑って流してやれ。 |
■チンピラ To:ALL |
……これだけ言われて、笑って流せるかぁっ! |
一声叫ぶと、最初に言いたい事を言ってくれたハティノスに向けて殴りかかってくる。
■アルテナ To:ハティノス |
ちっ… |
■ユウル To:チンピラ |
…先に手をだしたのそっちだからね。 |
実は直接戦闘技能を持たないハティノス。
散々からかっておいて、暴力沙汰はさっぱりとは……口先だけ、いや知能派なんでしょう。
そうしておこう。
突然殴りかかってきたチンピラにハティノスは一瞬ひるむが、間一髪でそのパンチをかわす。
ユウルは踏み込んできたチンピラを引っ掛けて転ばそうと足を差し出すが、これは惜しくも失敗。
どうした、4Lvファイター(笑)
ハティノスがチンピラの攻撃を避けて一歩下がったところに、アルテナが一瞬の間を縫ってその間に割って入った。
アルテナの身体から発される迫力に気圧されたのか、チンピラの動きが止まる。
……間近に見る美人のおねーさんに見とれてるだけ、ってことは無いハズである。
多分。きっと。
■アルテナ To:チンピラ |
いい加減にしろ。もう、そのあたりにしておけ。 |
■リシィア To:ALL |
だから、喧嘩はダメだって言ってるじゃないですか〜(^^; マーファよ、その大いなる慈悲を持って争いを鎮めたまえ……。 |
動きが止まった隙に乗じて、マーファの特殊神聖魔法ピースの使用を試みる。
魔法は無事発動し、チンピラは戦意を失ったようだ。
■アルテナ To:チンピラ |
む? |
■チンピラ To:ALL>少女 |
……え? アレ? オレッチ、何であんなに怒ってたんだ? えと、その……すまねぇ。 |
酒のせいか、恥ずかしさからか。
真っ赤になりながら少女に謝罪している。
■女の子 To:チンピラ |
……まぁ、いいケド。 昼間っからお酒飲むなんて感心しないよ、おじさん。 またこんな事にならないよう、少しは控えてね。 |
なんとか和解が成立したようだ。
ぺこぺこ謝りながら去っていくチンピラを見送ると、少女はくるりと一行に振り向いた。
■ハンナ To:ALL |
えっと……あれって、あなたたちがやったんでしょ? そうでなきゃ、あれだけ湯気吹き出して怒ってたのが、いきなり収まるハズないもんね。 ありがと。あたし、ハンナっていうの。 |
にっこりと笑顔を向ける。
と、何かを思い出したようにハッと口元に手を当てた。
■ハンナ To:ALL |
いっけない! あたし、急いで帰らないといけないんだった。 それじゃ、ホントにどうもありがとね! |
冒険者たちに手を振りながら、ハンナは駆け去っていった。
■ルフナ To:ハンナ |
さようなら〜。気を付けて帰ってね〜。 |
去って行く後ろ姿に向かって手をふりふり。
■アルテナ To:ALL |
うん、一件落着だな。 ……えーと、わたしたちはどこに行くんだっけ? |
■ヴィタリ To:アルテナ&ALL |
おぉ、酔っぱらい騒動ですっかり忘れていたな。 では気を取り直して銀の網亭のおかみの友人の家に行くとするか。 |
■ルフナ To:ALL |
それじゃぁ急ぎましょうか。 |
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