海草(偽)を探せ! | Scenario #114 |
とってもおいしぃはなし |
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オラン市外 海岸 |
ルイトゥーラに言われて、海草に似た薬草を探しにきたバリィ、ランバート、イグレッタ、リュッケ、ゴズの5名。いや、4名と1匹。
教えられた箇所とおぼしき海岸にたどり着くと、適度に散って探し始めた。
■リュッケ |
かいかいかいかい♪海草にゃ〜ん♪ おいしい、草はどこですか〜♪ |
■ゴズ To:リュッケ |
こら。海草「に良く似た」薬草じゃからな? あと、あまりはしゃぐな。 |
……
しばらくして。
鍋一杯…にかろうじて届くか?というぐらい、薬草を見つける事ができたようだ。
……
一部、例外として危険な香りの薬草もあったが。
一部、さらに例外として妖しいかほりの薬草もあったが。
■ランバート To:ALL |
思った以上にたくさん取れましたねぇ。 <薬草>がこれだけ取れれば、薬を作るのは<楽そう?> |
■イグレッタ To:ランバート |
……… |
ひゅ〜……と吹く風は海風か?
ランバートとイグレッタの間に。風が通り抜ける。
■バリィ To:ALL |
…まぁ、こんなトコなんじゃねぇの? ぼちぼち戻ろうぜ。 |
摘まんで眺めていた危険な香りの薬草を、鍋に戻す。
問題なしと判断したようだ。
■ランバート To:ALL |
なんか、みょ〜に妖しそうな香りの草も混じっていますが、特別効果が高いのかも知れませんね?(^^; ルイトゥーラさんには特別製もあったと伝えておきましょう。 |
と、ランバートもバリィに習って鍋に入れる。
■イグレッタ To:バリィ&ランバート |
あなた達、本当にそれを持って行く気? さらに得体の知れない薬作られても知らないわよ |
イグレッタの目から見ても、それらは危険で妖しいらしい(笑)。
■バリィ To:イグレッタ |
別にヤバイもんには見えねぇけどな。ちと匂いが変わってるが、薬草なんざそんなモンだろ? |
■イグレッタ To:バリィ&ALL |
そんなものって…そうなの? |
不審そうだ。
■バリィ To:イグレッタ |
そういうもんなの。 |
自信たっぷりに言い切ったバリィだったが、心中秘に「これは昆布かもしれない」と思い始めていた。
しかし、あえてそれを口にはしなかった。
無事薬草が集まった事で猫リュッケはご機嫌だ♪
このままだと、この身体で遊ぶ時間も少なくなってしまうだろう。
幸い、ここは人目のない寂しげな海岸。
ちょっとぐらいハメをハズしたって。あの石頭なゴズも許してくれるだろう……そう、思いながらリュッケは目についたチョウチョを追っていた。
リュッケが少し、バリィ達から離れていた頃。
バリィの耳に、バシャ…と…何か鞭状の物で水面を叩くような音が聞こえた。
■バリィ To:ALL |
……今、海の方から何か聞こえなかったか?水を叩くような、バシャとか言う… |
言われて、耳をすましてみる。
■イグレッタ To:バリィ |
………海風なら聞こえるわね |
バリィは音の聞こえた方を注意深く見た。
なんか。うねうねと動くながいものが見えたような……タコ!キラーオクトパスだ!
■バリィ To:ALL |
な、なんで、こんな所にキラーオクトパスが!? ………………あ、海、すぐそこだからか。なるほど、なるほど。 |
腕を組み納得言ったように肯きながら、バリィは少しずつその場から離れ始めた。
■イグレッタ To:ALL |
タコ? |
反射的に武器を構える。
■ランバート To:ALL |
こんなタコ相手にしていないで、さっさと逃げるが勝ちですよ。 |
そう言うなり、背中の袋からおもむろに樫の木を取り出す。
この樫の木は学院で売られている、オーク専用の由緒正しい樫の木である(^^;
■ランバート |
万物の根元たるマナよ。<多く>を語らずとも、この樫の枝から<オーク>を作り賜えぇ〜〜〜 ゆけ、ミクラスっ! |
その樫の枝には「ミクラス」という名前が彫ってあった。
■ランバート To:ミクラス |
じゃ、後はよろしく!ミクラス! |
ミクラスと呼ばれたオークは、のそりのそりとオクトパスの方へと歩み寄る。
オークが生み出されるのを確認するなり、一目散に陸の方へ逃げ出すランバートであった。
■イグレッタ To:バリィ&ランバート |
ちょっと!逃げるの! |
不満そうにタコを睨みながら、みんな逃げてるか確認しつつ離脱。
オクトパスは、最寄りにいたバリィに触手を伸ばすも、辛くも避けるバリィ。
とりあえず、少しだけではあるが逃げる余裕はあるようだ。
■バリィ To:ALL |
危ねぇな、おい。 ゴズ、鍋持て! さっさと逃げるぞっ!! |
■ゴズ To:バリィ |
おう! リュッケ!お前も捕まらぬようにな! |
剛の手に大鍋を持ち、リュッケに向かい叫ぶゴズ。
キラーオクトパスはリュッケのほうも確認はするものの……ひらひらと避けるその身体を捕獲するのは難しそうだ。
多分、リュッケは大丈夫であろう。
■ランバート To:ALL |
さあ、オークのミクラスくんがタコの相手をして時間を稼いでくれている間に、さっさとこの場を離れてしまいましょう! |
海岸から少し離れた場所まで逃げてきた一行。
どうやら、キラーオクトパスからは無事逃げられたようだ。
■ランバート To:ALL |
なんとか、皆さん無事だったようですね。 海草も採った事だし、さっさとオランに戻る事にしましょうか。 |
一行は、オラン市街へと戻っていった。
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