猫の質問返し Scenario #107
可愛い店にはご用心


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踊る仔猫亭 勝手口前

1マス=2m
 勝手口を開けてしばらくたった。
 外の星……猫のうち、数匹はこちらの様子をうかがっているようだ。
 さらにしばらくして。
 冒険者達の前に、1匹の…他の猫達よりはずいぶんとしっかりした猫が近づいてきた。
■猫 To:冒険者達
 君タチは……一体どこの化け物だ?

■ヴィタリ To:ネコ
 ははは、さすがにこの大きさではバケネコと言われても仕方がないな。
 あぁ、失礼。わたしたちはこの店に来て食事をしたらネコになってしまった者だよ。
 他にもこんな人間はいるのかい?

 と、さわやかぁ〜笑顔(のつもり)。
■猫 To:ヴィタリ&冒険者
 バケ…ネコ?ネコだと?何だ、君タチはネコのつもりなのか。
 ………

 まじまじと、もう一度見る。その後、勝手口より厨房に入り、じろじろと他の冒険者達を見ながら、
■猫 To:ヴィタリ&冒険者
 確かに、ピンとした髭、艶やかな瞳、麗しい尻尾は持ち合わせているようだナ。
 ネコだと言うのなら。何故君タチは後足で立っているのだ?

 心底不思議そうに聞いてくる。
■イヴ To:猫
 モチロン、後足と背筋の強化のためデス。
 大きな体格は格闘に有利デスが、身を隠すことができマセン。
 視界内の獲物を確実に仕留める脚力が必要デス。

■猫 To:イヴ
 へぇ。君は獲物を捕らえるためにトレーニングしてるんだ。
 お嬢サンかと思ってたけど、しっかりしてるね。

 イヴは説明しながらさりげなく勝手口を閉めようとする。
 しかし、かなしいかな扉は外開きのドア。
 ドアノブに手が届かない状態では、閉める事もかなわない。
 尻尾を使って閉めようとしても、いかんせん勢いが足りないし……なおかつ自分の尻尾を挟んでしまいそうだ。
■ヘキサ
 ねこーねこー、ねこーねこー(はにゃ〜ん)

 先ほどの感動がまたぶり返したヘキサ。
 飛びつきたい衝動を彼なりに必死に押さえてる様子。
 その様子を猫はちら、と見る。しかし、逃げ出す様子は無さそうだ。
■猫 To:ヴィタリ
 君ハ「他にもこんな人間はいるか」なんて答えたが。
 オランにはだいぶ愉快な連中が住んでいるとはいえ、君タチみたいな連中は初めて見たよ。
 これが答えだと思うが、どう思うかね?

 逆にヴィタリに質問返し。
■イヴ To:猫
 彼は特別デス。
 普段から「人間になりたい」と妄想を口にする傾向がアリマス。

 ところで、オランのCatは人間に媚びて食物を分配をねだったり、人間の廃棄物を漁り生計をたてている聞きましたが本当デスか?

■猫 To:イヴ
 へぇ。そりゃ大変だネ。

■猫 To:イヴ&冒険者
 Cat…ああ、僕タチか。
 媚びて餌貰うのは、狩りする力がない連中サ。大抵子供か女性が……て、君(イヴ)は狩りの為に体を鍛えているんだったね。失礼。
 人間の廃棄物っていってもサ。連中まだまだ食べられる物を捨ててるんだゼ?食べてやらないと勿体無いじゃないか。

 さも当然といった風に答える。
■イヴ To:猫
 狩猟者としての誇りを軽く考えてはイケマセン。
 オランの全ての猫が、このまま狩猟から遠のき、人間の廃棄物をあてにするようになれば、次第に人間への依存が強まり、いずれ個体数まで人間に管理されるようになるデショウ。

■猫 To:イヴ
 確かに人間連中の廃棄物のみをアテにしてたら、そうなるカモね。
 廃棄も、何か混ざってるかわかったモンじゃないしね。
 ま、そん時はそん時さ。

 髭をピン、と動かしながら答える。
■ヴィタリ To:猫
 ところでキミは人間の顔の区別とか・・・名前とかはわかるかい?
 わたしたちは「セクメット・エウリュノメ氏」に会いたかったのだが・・・。

■猫 To:ヴィタリ
 人間の顔……ん〜と、特徴ある奴なら、なんとかわかるかな。
 で、君タチは「せくめっと」という人に用がある……のか。ふむ。
 せくめっと…セクメット………
 ……それ、僕等(猫)の神様の名前じゃないの?ホントに人の名前?

■ルリィ To:猫
 …………………えっ!?(目ぱちくり)
 あの、神様って……その方は普通に実在しているんですの?
 何処へ行けば会えるとか、そういうの知ってます?

■猫 To:ルリィ
 へ?神様は神様ダロ?
 神様に会えるとか、そんなのできるわけないじゃん。
 人間でもあるまいし。そーんな無茶言うなっテ。

■ルリィ To:猫
 そ、そう…ですわね……(^-^;

 ところでこのお店について何か知りませんでしょうか?
 毎日普通に営業してます、此処?

■猫 To:ルリィ
 へ?ここお店じゃないよ?少なくとも最近はね。

 いやサ、ここずーっと空家だったのにサ、昼間人間が入ってるって聞いてサ。彼女(イヴ)曰くの廃棄品目当て……で仲間が来てたらしいんだけど。廃棄ぜんぜん無いんだよネ。
 あと、ちょい前に小さなレディが泣きながらこの家から出てきたし。
 一体何だ?って事でとりあえず集まってたんだ。

 猫の声に反応し、外の猫達も軽く「にゃー」と答える。
■エメラルド To:猫
 小さなレディ……。
 あの、その子はどっちへ行きましたかにゃー?
 それとセクメットさまって神様はどんな教義の神様なんですかにゃー?

■猫 To:エメラルド
 レディはちょい奥にいるよ。なんか、すげー怖がってるというか、混乱してるみたいでサ……君タチが原因かな?
 取り敢えず、ネーサマ達があやしてる所サ。
 セクメット様の教義……?知らないヨ。だって、神様はエライんだろ?それで終わりじゃないのかい?

 きょとん、とした顔でエメラルドを見ます。
 どうやら、人間ほどは神様の教義についてこだわりなどはないようです。
■エメラルド To:猫
 あ、あの子は私の……

 言いかけて思いとどまる。
■エメラルド To:猫
 うぅ、えと……その子が落ち着いたら、とりあえず今まで居たおうちで飼い主を待ってる様に言っておいてくれませんかぁ?
 そこに居ればきっと帰ってくるですにゃー(/_;)

■猫 To:エメラルド
 ?
 ああ、わかったヨ。
 「ギンノアミ」…とかに行くーとかばたばた暴れていたから、そこに後で連れていけば良いのかな?

■エメラルド To:猫
 はい、お願いしますぅ。

 私が行くと逃げちゃうから……(/_;)

 ちょっとしょんぼり。
■猫 To:エメラルド
 わかった。後でネーサマ達に連れていってもらうサ。

■ルリィ To:猫
 この空家に、昼間人間が入ってきた……とおっしゃっていましたけれど、その人数って6人でしたか?
 それとももっと大勢?

■猫 To:ルリィ
 最初は一人だったらしいよ。昼間っていうか朝方だったらしいけど。
 なんかクスクス笑いながら入って行ったってサ。
 その後表から…6人ばかり来たって。

■ルフナ To:猫
 その朝方来た人ってどんな人?あなたたちの知っている人?

■猫 To:ルフナ
 「たち」って言われても、今は僕しかいないけど。
 少なくとも僕は見た事ない人だったと思うヨ。
 他の連中は、聞いて見なきゃわからないケドね。

■ルフナ To:猫
 他の猫さんたちにも確認してもらいたくて思わず「たち」って言っちゃった。(^-^;
 後でで良いので、他の猫さんたちにも聞いてもらえませんか?お願いします。

■猫 To:ルフナ
 イイヨ。おやすいご用サ。

■ルフナ To:猫
 どうもありがとうっ。

■エメラルド To:猫
 くすくす笑いながら……ですかぁ。
 その人の特徴とかって……わからないですかにゃ〜?
 着ていた布の色だとか性別だとか、髪の長さだとか……何でも良いんですけどぉ。

■猫 To:エメラルド
 ん〜。特徴たって、服なんか人間はすぐ着替えるんだろう?
 性別……メスかな?髪……ああ、毛の長さかい?知らないヨ。


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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp