コハクの偵察 | Scenario #107 |
可愛い店にはご用心 |
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踊る仔猫亭 通気口前 |
通気孔に立つコハク。孔は10cm程続いており、そのまま外へとつながっているようだ。
とてとてと外に向かうコハク。
その先には。真っ暗な闇の中、数個光る星が見える。
……
コハクは。本能的に「やばいかも」というものを感じた。
例えるのならば、お腹をすかせたルビーからの視線のようなものを。
闇の中に揺れる複数の星。
コハクの目が闇に慣れるには、今しばらくかかりそうだ。
■ルリィ To:多少大きな独り言 |
あら、あらあらあら…(^-^; もしかしてこの孔の中には、猫さんでもいらっしゃるのでしょうか…。 このまま通り抜けるのは危険、かしら…? |
コハクビジョンに意識を集中しつつ、そんなことを呟く。
■ヘキサ To:ルリィ |
でもこういうところにいるのって、ネズミさんが多いとおもうよ。 コハク君と一緒だね(^^) |
ルリィの独り言を聞きながらそう言うヘキサ。
それでもネズミにこだわっている。なにかネズミに思い出でもあるのだろうか?
当のコハクというと、まだ孔の端っこから外を見ようとしている。
外の星の幾つかはコハクの存在に気が付いたようではあるが、まだその場から動くような気配は感じられない。
■ルリィ To:コハク |
………仕方ありません、わね。 情報は欲しいですけど、そのために危険な目に合わせたくはありませんし。 コハク、戻ってらっしゃい。 |
ルリィからの意志により、コハクはクルリと方向転換。
そのまま窓を、とてとて戻ってきた。
■ルリィ To:ALL |
すみません、あの通気孔の奥に猫か何かが居るようで、コハクが外に出られそうにありませんわ(汗) なので改めて、勝手口から外に出る方向性で参りましょう(^-^; |
コハクも、一生懸命ふりふり首を振っている。
動きはなかったものの、外の気配に彼なりの危険を感じていたらしい。
■ルフナ To:ルリィ&ALL |
外に猫がいるの?何でそんなに猫ばっかりいるのかなぁ? もしかして本当に猫の王国に来ちゃったのかな。(^-^; |
■ルリィ To:ルフナ |
此処のお店の名前も『踊る子猫亭』ですしね。 とりあえず――看板に偽りは無かった、といったところでしょうか(微苦笑) |
踊り子達は表や店内ではなく、どうやら店裏で待機していたと………そ…そうなのか?
■ヴィタリ To:ルリィ&ルフナ |
しかし我々までネコにされるとは・・・。 だが、これからネコとして生活するのも悪くないかも知れないぞ。 はっはっは! |
こちらはひたすら脳天気。
■ヘキサ To:独り言 |
うにゅ、ネコさんになるのもいいけど……これじゃおねぇちゃん達に会えないよ〜。 |
ヘキサはヴィタリほど楽天的になってない様子。なにやらぶつぶつと言っている。
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