SW-PBM Scenario#99 | SW-PBM▲ | |
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銀の網亭から始まる事件簿
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盗賊ギルド |
銀の網亭のオヤジの依頼を受け、パーティーのメンバーはそれぞれカバンについての調査に向かう。
フィアルラ達ははもちろん?、ギルドの担当。
ギルドに向かう前に念のために良くわからなかった原石についても調べるべく賢者の学院にも寄っている。ちなみに学院での調査結果はこの通り
・原石はタンザナイトという貴重な石
・この大きさの原石は極々まれにしか発見できない超レア
・値をつけるなら数十万はいくだろう。
平たく言えばとんでもない石なのは確かだった。
さて、いよいよ盗賊ギルドでの情報入手となるが、過去にギルドの看板ミスティと因縁浅からぬフィアルラにとっては少々気の重い訪問かもしれない……。
■フィアルラ |
こ、こんにちは〜。 |
びくびく、おどおど。
物陰から突然ミスティが出てきて、取って食われやしないかとでも思っている様だ。
■フィアルラ To:ルビー |
あ、ルビーは出てきちゃダメだからね。 もしあの人に見つかったら何をされるか……。 |
胸にルビーを押し込める。
しかし……言いたい放題である。件のお方が聞いてたらどうするつもりだ……。
■ミスティ To:フィアルラ |
あら……何されると思ってるわけ? |
■フィアルラ To:ミスティ |
え゛っ??? |
案の定…入口近くのカーテンの裏からするりと現れたのは…ミスティその人だった。
■ミスティ To:フィアルラ |
……ずいぶんと久しぶりねぇ…どれくらいになるかしら? |
口調は丁寧だが、そのトーンは低い(笑)
■フィアルラ To:ミスティ |
あうあうあう……こ、ここここんにちは(^^;) シーフの登録しに来たとき以来です……その節は、ドウモ……。 |
ぱにっく。
■フィアルラ To:ミスティ |
そ、それにしてもミスティおば……いやいやいや、お姉さん。 き、今日もお化粧がバッチリ決まってますね。とっても若く見えますよ? |
泥沼。
■ミスティ To:フィアルラ&エルシア |
それはどうもあ・り・が・と・う。(フィアルラの隣にエルシアが居るのを見て) ふん…一人で来なかったのは正解ねぇ、おジョウちゃま。 で、今日は何の御用かしら?わざわざこっちに顔だしたんだからそれなりの用事じゃないの? |
気だるそうに部屋の脇の椅子に腰掛ける。フィアルラたちにもその対面の椅子を引き寄せ勧めた。勧められた椅子に座ると、エルシアが口火を切った
■エルシア To:ミスティ |
実はお金になりそうな物を拾ったんだけど、処分するにしてもやばい物だったら困るのよ。 そこで、ギルドでそういった情報は無いかしら? 宝石絡みでやばいネタがあったら教えて欲しいんだけど。 |
■ミスティ To:エルシア |
宝石……ね。なんだか最近聞き覚えのあるコトバねぇ。思い出した方がいいかしら? |
ミスティは意味ありげな微笑を浮かべる。思い出すには……その先は言わずもがなというところだろうか。
■エルシア To:ミスティ |
情報量はこれくらいかしら? |
そういうとエルシアはきっちり100ガメル数えてテーブルの上に置いた。
ミスティはそれを受け取ると手の中でもてあそびながらエルシアの質問に答える。
■ミスティ To:エルシア |
レトアール商会って知ってる?そこが最近貴族と高額の取引が合ったらしいわ。その取引の商品が宝石。 ところがいざ取引になったその時に、その宝石とやらがなかった…。 このままだとレトアール商会は取引不履行の賠償やらなにやらでヤバイって話。宝石は盗まれたとか噂になってるわ。 でもね、こっちには「仕事」の話は通ってないのよねぇ。 |
■エルシア To:ミスティ |
ふうん、なかなか面白そうな話ね。 レトアール商会……か |
レトアール商会の事を思い出そうとするエルシア。
レトアール商会は宝石商であることなどをふと思い出した。
■エルシア To:ミスティ |
潜りの「仕事」ねぇ、もし「仕事」をした奴を見つけたら、いくらもらえるのかしら? |
■ミスティ To:エルシア |
あら…熱心ね。そりゃ、こっちとしては他への示しもあるし見つけて連れて来てくれれば5,6くらいなら出してもイイわよ。 |
5,6…相場は×1000ガメルというところか。
■エルシア To:ミスティ |
そう、悪くない額ね。 後、コロマレノとベベロット、二つの商会に関する噂話って無いかしら? |
そういうと、エルシアは机の上にもう100ガメル置いた。
■ミスティ To:エルシア |
さすが、よく知ってるわね。そーね、今回の盗難騒ぎはコロマレノがやったんじゃないか…って話もなかったわけじゃないわ。 実際、こっちでも詳細がつかめてない以上、口さがない噂って線もありそうだけどねぇ。 ただ、少なくても今回の取引ではレトアール商会はもう支払いを受けてるとかいう話だし、ホントに宝石が出てこなければ……店はやっていけないでしょうね。 |
■フィアルラ To:ミスティ |
えっとですね、今私たち落し物のカバンを届けてくれっていうお仕事を受けているんですけど……。 何かカバンを落として大慌ての人がいるとか、そーいう話はないですか? |
言いながら200ガメルほど積む。
■エルシア To:フィアルラ |
ちょっと多いんじゃない? |
そういうと、エルシアは横から100ガメル取ると、フィアルラに手渡した。
■ミスティ To:フィアルラ、エルシア |
ザンネンだけど…。せいぜいレトアール商会の主人があちこちせわしなく動いてるらしいってコトくらいね。 ま、貰うものはしっかり頂いたことだし。もう少しこっちでも調べて何かわかったら教えてあげるわ。 |
残った100ガメルはしっかり貰い受ける(笑)
■フィアルラ To:ミスティ |
じゃ、カバンの件はお願いします。 どうもお邪魔しました〜。 |
さっさと逃げ出す。
平気な顔を装っていたけど、内心は蛇に睨まれた……ってヤツだったに違いない。
レトアール商会 |
盗賊ギルドで情報を得たフィアルラとエルシアはその足でレトアール商会にきていた。オランの商業地区の一角にその店舗を保有し、屋敷もその裏手に隣接している。
商業地区とはいえ、安いものを扱う地区でもないので人通りはあまり多くはない。通り行く人もどちらかというと中流〜上流階級といった感じの人が多い。
冒険者は…少し場違いな感じが否めない。
店舗の方へ顔を覗かせ、店員に話を聞いてみる。
■フィアルラ To:店員さん |
こんにちは〜。 すいません、ちょっとお話を伺いたいんですけど……。 私たち冒険者でして、実は今宝石絡みの事件を追っているんです。 それで、オラン随一の宝石のご商売をなさっているこちらなら何か聞けるだろうって紹介されたんですケド。 |
■店員 To:フィアルラ |
いらっしゃいませ♪ 宝石…の買取ということでしょうか?それとも何かご入用があリまして?私どもでわかることでしたら…(^-^) |
女性の店員はにこやかに応対する。店子教育のなせる業だろうか。
■フィアルラ To:店員さん |
え、と……ですね。 タンザナイトっていう物を探してるんですけど、こちらではそれは取り扱っていますか? |
■店員 To:フィアルラ |
ええ、当店ではお客様のニーズにお答えするのがモットーですから。珍しい石でも扱っておりますよ(^-^)タンザナイトは……あちらになりますが。 |
定員は店の一角を案内する。そこには例の原石を加工した後の商品…タンザナイトが展示されている。が、一行の見た原石からするとかなり小さい。
■店員 To:フィアルラ |
いかがでしょう?(^-^) |
値札を見て、ため息。
■フィアルラ To:店員さん |
うわ〜、高ぁい……。 これ、もっとサイズの大きい石だったら、お値段も跳ね上がっちゃうんでしょうねぇ。 ここにあるのはこれだけなんですか? |
カマを掛けてみたり。
■店員 To:フィアルラ |
もっと大きな…そ、そうですね。こちらよりも大きくなりますとやはりお値段は上がりますね。 ええと、今この種類の石はこちらにあるだけですが…お急ぎでお探しでしたら1日お時間をいただければ在庫を確認いたしますが…。 詳しい在庫はオーナーしか把握してらっしゃらないので…。 |
多少うろたえ気味に見えなくもない。
■エルシア To:フィアルラ |
埒があかないようね、ちょっとストレートにいってみましょう。 |
フィアルラの耳元でそういうと、後ろで聞いていたエルシアが口を出した。
■エルシア To:店員 |
ちょっとここの店主と話がしたいんだけど、タンザナイトの原石の事で話があると言ってもらえない? そういえば、たぶん私達の話を聞いてくれると思うんだけど。 |
定員はさすがに顔色を変える。
■店員 To:エルシア |
お、オーナーは本日はこちらには見えてなくて…。 裏のお屋敷の方にいらっしゃると思うのですが……そちらに直接お尋ね頂いてもよろしいでしょうか |
屋敷はすぐ裏手にある。
■エルシア To:店員 |
そうね、じゃ、案内頼めるかしら? |
店員の案内で屋敷に向かうエルシアとフィアルラ。屋敷の外門は開いたままになっており、中に進んで屋敷のドアをノックするとほどなく一人の男が出てきた。
店員がその男に耳打ちすると軽く頷いて店員を下がらせた。
■執事 To:ALL |
当屋敷に何の御用でしょうか? |
その姿からしても「執事」であるようだ。その顔色は建物の中にいるということ以上に暗い。
■エルシア To:執事 |
店員さんから話を聞いたかも知れないけど、中で話をさせてもらってもいいかしら? 原石の事で話があるんだけど。 |
■執事 To:エルシア |
………どうぞ。 |
■フィアルラ |
失礼しまぁす。 |
屋敷の応接のようなところに案内される、しかし執事は主人を呼びには行かず、そこで立ち止まった。
■執事 To:エルシア |
主人は昨日より戻られておりません…、本日もいつお戻りになるかわかりません…。 原石…どうやら当商会の件についてはすでにご存知のようですね。もう冒険者の方のところにまで広まっておりますか……。 |
落胆した様子である。出来ることなら取引の商品がなくなったことは隠しておきたかったのだろう。
■フィアルラ To:執事 |
あ、大丈夫ですよ。 お話を聞いてるのは私たちだけですから、そんな広まっているわけじゃないと思います。 ……それも時間の問題かもしれないですケド。 |
■執事 To:エルシア |
できれば主人の帰りを待ちたいところですが…原石の話となるとそうもまいりません。お話をうかがわせて頂きましょう。 |
背に腹はかえられないというところだろうか…?
扉が完全に閉まっている事を確認して、エルシアは執事が聞き取れるであろうぎりぎりの声量で話だした。
■エルシア To:執事 |
私達は、原石に心当たりがあるわ。 だけど、レトアール商会が紛失したという原石と同じ物かは解らない。 他にもいろいろあるようだしね。 今は”さるお方”が預かってらっしゃるけど、確証がもてればお返ししたいとおっしゃってるわ。 そこで、無くした原石その他の目録を作って、私達に預けてもらえるかしら? 確認がとれたら、すぐにこちらから連絡するわ。 そうね、その時には御主人と話すから、予約だけでもいれておいて欲しいんだけど。 |
■執事 To:エルシア |
……困りましたな。目録…というようなものは私は所持しておりませんで…。 …ここだけの話とさせていただきたいのですが。 当商会ではオランの町外れに専用の倉を所持しております。そこに取引に必要な現物を補完、こちらから都度必要なもののリストを送っております。今回の宝石の分もすでにその倉の方にリストを送ってしまっているのです。 後は主人の所持している相手先様との契約書にしか…。 |
■エルシア To:執事 |
写しもとっていないの? じゃあ御主人が戻ってくるか、その倉からリストを取り寄せてもらうのを待つわ |
■執事 To:エルシア |
リストの方は今日これから取りに向かうのは難しいですな。倉はオランの外にありますので、帰りが夜半…門の閉まった時刻になってしまいます。 それにオランのすぐ近くとはいえ、夕方過ぎに店のものを使いに出すのは…。 そうですね、私が参りましょう。できればご同行願えると幸いなのですが。 主人の帰りについては…正直いつになるのかわかりかねますので。 |
オランの外は街道はあるとはいえオランの門の中ほど安全なわけではない。
冒険者でもない一般市民にとってみれば一人で夕方歩くべきところではないのは確かだ。
■フィアルラ To:執事>エルシア |
まあ、こちらが無理にお願いしているんですから、そのくらいは仕方ないですよね。 ん……と、エルシアさんどうします? 一応他のみんなにも知らせてから出かけた方がいいかな? |
■エルシア To:フィアルラ |
んー、他の手がかりを探してもらってるから、こっちはこっちでいいと思うわよ。 |
■フィアルラ To:エルシア |
んー、それもそうかな。 じゃ、行きましょうか。 |
■エルシア To:執事 |
じゃあ、行きましょうか |
そういうと、エルシアは扉を開けて廊下へと出た。
念のため、目だけで聞き耳を立てていたような者がいないか確認する。
■フィアルラ To:執事 |
じゃ、すいませんけど案内お願いしますね。 |
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GM:彩樹
saiki@na.sakura.ne.jp
編集:倉沢真琴
kushida@terra.dti.ne.jp