| ポッドの北の森 |
一行がポッドに到着してから最初の朝が来た。
朝食を済ませ、森に入る準備を整え終えたのは朝の9時くらいである。
見ると他のパーティーもすでに準備を終わらせ、出発する準備を整えていた。
ちなみにやはりその日中に戻ってくる予定なのか、割と軽装であった。
| ■リシィア To:ベテランの人達 |
|
軽装なんですね。 もう、残りのオーガー達の居る場所も把握出来ているのですか? |
| ■イルウェン To:リシィア |
|
昨日4体葬ったのとはまた別に足跡があったから、それに着いていけば多分あるんじゃねぇかな。 上手く行けば今日中には依頼は終わるんじゃねぇかなぁ。 んじゃぁ、そっちゃ捜索の方よろしく頼むわ。 |
| ■ミルマ To:イルウェン |
| 頼むわ、って、ここで分れるつもり?どのへんで見失ったかくらい教えてくれないと、森の中じゃ探しようがないよぅ。 |
| ■イルウェン To:ミルマ |
| 案内はちゃんとするから(^^; |
| ■バジル To:ベテランの人達 |
|
はーい。任せて下さいよ〜 僕らがオーガーと鉢合わせしない事を祈ってて下さいね。 |
ふと、思いついたように、質問した。
| ■バジル To:ベテランの人達 |
| ちなみに足跡の方向ってどっちについてました?何かあった時に連絡用にフクロウに飛んでもらうかもしれないのでせめて方角だけでもわかってると連絡つきやすいと思うし・・・ |
| ■戦士 To:バジル |
|
オーガーの足跡が向かっていた方角はほぼ真北だ。 ただし、ずっと真北に行くと崖にぶち当たるらしいからそこから先はどうなるかわからん。 なにより、森の中だからフクロウで上空から探しても見つかるかどうかはわからないぞ。 |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| まあ、とりあえず出発するとしよう、何かあったらその時考えればいいさ。 |
脳天気そうな発言だが、本人は相変わらず緊張気味である。
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| そーねー。案ずるより産むがやすし、って言うしね。迷子の小猫ちゃんを探しにいきましょー |
| ■アルフレッド To:ALL |
| わかってると思うけど、どっからオーガーが出てくるか解らないから良く注意して行こう。 |
| ■リシィア To:ALL |
| 危険はオーガーだけとも限りませんしねぇ……。 |
と言うわけで、4人を加えて計10人になった一行は森に入っていった。
植物の生い茂ったの獣道をくぐり抜けて北上すること約1時間、他パーティーの4人は辺りを見回して現在地を確認すると、アルフレッド達に話しかけてきた。
| ■イルウェン To:ALL |
|
見失ったのは大体この辺だったと思う。 ………そうそう、言い忘れていたけど、見失ったヤツはライナス=ゴートって〜ここの男爵の息子なんだわ。昨日もいったけど装備が派手だからすぐに分かると思う。 あと万が一オーガーに遭遇したら無理しないで逃げろよ。 |
| ■アルフレッド To:イルウェン |
|
はぁ、それは大したVIPだな・・・。 俺達だって死にたくないからな、ヤバかったらすぐ逃げるさ。 |
| ■リシィア To:アルフレッド |
|
では早速、捜索をはじめましょう。 発見が遅れたら、手遅れになりかねません……。 |
迷子になった子供を捜すような気になっているリシィア。
……間違っていないような気も……。しばらくの後、4人のベテラン達と別れて、一行は足跡の捜索を始めた。しばらく探しているとミルマが人の足跡を見つけた。大きさからして中肉中背の男性のもののようだった。
北西に向かって歩いていってた。
途中一回足跡を見失ったが、再び手分けして探したところ、ミルマとリシィアが再び同じ足跡を見つけだした。
やはり北西に向かって歩いているようだったが、そのころにはぼちぼち日が沈みつつあった。
| ■リシィア To:ALL |
|
足跡は北西に向かっているようですけれど、まだ捜索を続けます? 安全を優先して、1度戻った方が良いでしょうか? 逆に考えれば、ライナス様も暗くなれば休息を取るでしょうから、追いつく良いチャンスかも知れませんけれど……。 |
| ■ミルマ To:ALL |
| もうちょっと探そうよ!せっかく足跡みつかったし、リシィアの言うとおり、もうすこしで見つかるかもしれないし〜 |
| ■バジル To:ALL |
| 少なくとも、足跡の確認ができるうちは、探そう。今日中に見つかってライナスさんに心細い夜を過ごさせないですめばそれが一番だし。 |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| 確かに少しでも早く見つけた方が良いとは思うが、日も暮れてきたようだし、探すにしてもオレ達の方こそ迷わないように気を付けないとな。 |
| ■アルフレッド To:ALL |
|
そうだな、それもあるしオーガーとばったりなんてのも勘弁したいからな。 どうしても視界は悪くなるから音に良く注意しよう。 |
| ■ミルマ To:ALL |
| じゃあ、明かりつけるね。 |
ミルマは手持ちのランタンに明かりをいれた。
| ■リシィア To:ALL |
|
では、足跡を追って北西に……ですね。 灯りは一つで大丈夫でしょうか? |
と言うわけで、一行は再び迷子(バカボン)捜しを続けることにした。
日が落ちた森林であるが故に辺りは完全に闇に包まれていたがそれでも足跡を探し続けた。4,5時間ほど探したところで再び見失ってしまったが、足跡はほぼ北西に進んでいるようだった。
ここまで来たところで、ぼちぼち眠気が一行を襲い始めていた。
| ■アレクサンドロス To:ALL |
|
さすがに暗いな。 足跡はまだ続いてるようだが、どうする? |
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス&ALL |
| 早く見つけたいのはやまやまだが、これ以上無理に動き回っても俺達が二重遭難しかねない、明日に備えてここらで休もう。 |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| OKリーダー、それじゃ捜索の続きは明日だな。 |
相談の結果、一行はこの場で野宿することにした。オーガーの来襲に備えてもちろん、見張りはしっかりおく。
1番はリシィアとバジル。2番がエアヘッドとミルマ。3番がアレクとアルフレッドである。アルフレッドは野郎と一緒なのはイヤだったようだが、背に腹は代えられないと言ったところである。さて1巡目………特に異変は感じられなかった。
つづく2巡目も異変は感じなかったようである。
最後の3巡目の二人もなにも異常は感じられなかった。
そんなこんなで夜は明けた。とはいえ、森の中であるので、やはり若干薄暗いことに代わりはないが。
| ■バジル To:ALL |
| 朝だ・・・ね。無事に夜が明けたね。迷子の彼にも等しく明るい朝がやってきている事を祈っているけど・・・。 |
朝露が首筋に落ちたか少しブルブルっと身体を震わすと、まだ薄暗い森の奥へ目を落とした。
| ■バジル To:ALL |
| さて、探索再開といきましょか♪ |
| ■アルフレッド To:ALL |
| あぁ、早く片付けて帰えろうぜ〜。 |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
|
そうだな、時間をかければかけるほど探すのは難しくなる。 迅速にかつ足跡を見失わないように注意して進まないとな。 |
| ■リシィア To:ALL |
| それにしても、ずっと北西へ向かっているようですけれど、どこへ行くつもりなのでしょうね?(^^; |
キャンプを畳んで足跡を探し始めると、十数分くらいで足跡が見つかった。やっぱり北西より向かっていた。しかし、人間のではない足跡も見つかった。ゴブリンのもののように見えたが、ゴブリンにしてはやや大きいように思われた。
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| ・・・妙な足跡が混じってるみたいだが、どう思う? |
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| ゴブリン・・・・よりは大きい感じ?でも、オーガーってもっと大きいかなぁ?子供のオーガーとか・・・・なんにせよ、慎重に追跡を続けよう。 |
| ■アレクサンドロス To:バジル |
| オーガーの子供?・・・本当に子供ならあまり相手にはしたくないな。 |
故郷の弟や妹達の姿を想像したのか、少し顔をしかめる。
| ■リシィア To:バジル&アレクサンドロス |
| ひょっとしたら、反対に、大きいゴブリン……かも知れませんよ? |
| ■アルフレッド To:ALL |
| 良くない傾向だな・・・、迷子が無事だといいんだが・・・。 |
再び足跡の追跡を始めた一行はその途中罠を発見した。ロープに足を引っかけると、それに連動して、たわませた木の先端に棘付きのドロの固まりが襲いかかって来るという代物だった(いわゆるスパイクボール)。罠の作りはかなり稚拙であり、罠の周りに先ほど見つけたゴブリンの足跡のようなものが見つかったので、設置したものはそれらに間違いはないようだった。こういった罠なので当然、難なく解除された。
こうしたことがあったので少々警戒しつつ、進んでいたところ、地面に斜めに掘られた穴を見つけた。直径数十センチの狭い穴だったが、細身の人なら落ちてしまう可能性もある。そして、足跡はそこで途絶えていたのだった。
| ■リシィア To:ALL |
| ……これは、ひょっとして、この穴に落ちた……ということでしょうか? |
| ■バジル To:ALL |
| この穴・・・落ちようと思えば落ちれそうな穴だけど・・・ライナスさんっておぼっちゃまってイメージからちょっと太めなイメージだったんだけどここに落ちたとすると、結構細いって感じかなぁ? |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
|
足跡の主がその男で本当にこの穴の中にいるのなら、そうなんだろうな。 ま、引き揚げてみればハッキリするさ。 |
穴の中を覗き込みながら呼びかける。
| ■アレクサンドロス To:穴の奥 |
| おぉーい!!誰かいるのかー? |
穴の奥に向かって声をかけてみたが、反応は特にかえってこなかった。
| ■ミルマ To:ALL |
| おへんじないねぇ。ミルマ、ちょっと入ってみようか? |
| ■アルフレッド To:ALL |
|
ん〜、誰も居ないのか寝てるのか・・・。 そうだな、見に行くならこいつ(クリューガー)も一緒につれてくといいよ。 |
| ■リシィア To:ALL |
|
私も中を調べてみたいのですが、良いでしょうか? 穴の大きさは、なんとか大丈夫そうですし。 |
迷子の子供が穴に落ちて怪我をしているビジュアルが浮かんだらしい。とりあえずミルマは穴の周りで聞き耳を立ててみたが、目立った音は聞こえなかった。
つづいてアルフレッドが使い魔(フクロウ)の視覚を借りて穴を調べてみたが、深さ(長さ)が5,6メートル程度でその先には空間が広がっていた。
| ■アルフレッド To:ALL |
| 中は広くなってるみたいだな、もうちょっと奥に行って見よう。 |
アルフレッドの指示にしたがって、クリューガーが更に奥へ進んだ。
中にはかなり昔に使われたと思われる採掘用道具(もっこやらスコップやら)がいくつか転がっていた。また一部には坑道へでる出口のような箇所があった。
| ■アルフレッド To:ALL |
|
なんか、中は坑道みたいになってるね、足跡追ってるうちに村の人に聞いた「北側の坑道」に来たってことかな・・・。 中にスコップみたいな物もあるし、ささっとこの穴広げて中に入ろう。 |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
| 穴掘りなら得意な人がいるじゃん! |
パーティ唯一のドワーフ様、エアヘッドを指さしてみる。
| ■アレクサンドロス To:ミルマ&エアヘッド |
| ・・・得意、なのか? |
ちょっと疑わしげな様子。
エアヘッドはきょとんとしている。
| ■バジル To:ミルマ&エアヘッド&アレクサンドロス |
| 穴を掘るのは結構時間が掛かっちゃうんじゃないかなぁ?僕が、ノームに頼んで穴をあけるから、それで通ろう。 |
| ■リシィア To:バジル |
| それがいいですね。掘って進んでいては、日が暮れてしまいますから(^^; |
バジルはそっと穴の縁に手を触れ、トンネルの呪文を唱えた。
呼び声に呼応するように穴は見る見る広がっていき、反対側まで直径1メートルの穴が開いた。
| ■アレクサンドロス To:バジル |
| 凄いな・・・これも魔法の力なのか? |
| ■バジル To:ALL |
| またここから出ようとすると、帰りにまた穴を開けないといけないけど、坑道なら別に抜ける道もあるかもしれないしね。さ、急いで中を調べてしまおう。 |
迷子を捜して東へ西へ。可能性がわずかでもあるならば、そこを探さざるを得ないのが迷子捜し。
と言うわけで、一行は地下に潜っていくことになったのである。