| ポッド |
一行は日が沈む前に家の周りに罠を仕掛け終えてから、先発隊が戻るのを待つことにした。
日がでてる間はアレクサンドロスは外で鍛錬していたようだが、そうこうしてるうちに、日も沈みあたりは闇に包まれた。月も出ておらず、部屋の中にあるランタンだけが唯一の明かりである。
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| 外は暗くなってきたが、例の連中はまだ帰ってこないみたいだな。 |
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス&ALL |
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そうだな、無事に帰って来てくれると良いんだけど・・・。 そうだ、ぼちぼち夜の見張りの順番決めとこうか? |
出入り口近くの壁に背中を預けながら、視線は外の方に。少し緊張しているようだった。
そのとき、ミルマが屋外に何かの気配とともにかすかな物音を感じた。それは窓のすぐ外側に潜んでいるようであった。
くわえて、アルフレッドが屋根にいる使い魔のフクロウの視覚を借り、周囲360度を見回すと、少し離れた家の影から3人ほどこちらの家の様子を伺っているのが見えた。
一方、エアヘッドは、ぼーっとしている。
| ■アルフレッド To:ALL |
| 帰って来たみたいだな、迎えに行こうか? |
| ■バジル To:アルフレッド |
| 怪しいと思って攻撃しかけられないうちに、味方だとわかってもらわないとね(^^;白旗でも外に立てておけばよかったかしらん。 |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
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じゃあ、まずミルマが出て声掛けるよ。ミルマちっちゃいし、えらいひと達にも警戒されないと思う〜 ところで何て言えばいいかなぁ。 |
| ■アルフレッド To:ミルマ |
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普通に共通語で「援軍で6人着きました、全員村長の家に居ます」とか言えば問題無いと思うよ。 一応クリューガーもついてくけど、様子が変だったらすぐ逃げてきてね。 |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
| うん、りょうか〜い!おっきい声出すのも何だから、まずは窓の外の人に言うね。 |
ミルマは玄関から外に元気よく飛び出した。窓の外にいた人を探す。
| ■ミルマ To:窓の外の人 |
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こんばんわ〜。 銀の網亭から援軍が 6 人来たよ。みんなここの、村長さんのおうちにいるの。そっちはみんな生きてる?だいじょうぶ? |
| ■窓の外の人 To:ミルマ、仲間達 |
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なんだ、銀の網亭の後発組か。 てっきりオーガー達の別働隊かと思ったぜ。 おぉ〜〜い、こっちゃ異常なしだぁ〜! |
窓の外にいた男は全身黒ずくめ、中肉中背で盗賊風の男だった。
ミルマ達が敵対心を持ってないことを確認すると仲間達に呼びかけた。
男の呼びかけに応じるように、残った3人は村長の家に向かってきた。
| ■窓の外の人 To:仲間達 |
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………ところで、少し遅かったな。 こっちはすでにオーガーを4体屠ってきたところだぞ。 |
クリューガーの知覚で様子を見ていたアルフレッドが家から出てきます。
| ■アルフレッド To:盗賊風の人 |
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おやじさんにベテランとは聞いてたけど流石だね。 俺はアルフレッド、んで彼女はミルマ、後の仲間は中に居るよ。 |
| ■イルウェン TO:アルフレッド |
| 俺はイルウェンだ。よろしく。 |
自己紹介しながら、後発隊と先発隊は居間に集まった。
さっそく今後に付いて話し合いを始めた。
| ■アルフレッド To:盗賊風の人 |
| 「4体倒した」って事だけど、後何体残ってるのかな? |
| ■イルウェン To:アルフレッド |
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仲間が足跡を調べた限りだと、オーガーはあと4体って言ってたぞ。 ………それより、お前達はオーガーを何体も倒せるだけの腕はあるのかい? |
| ■アルフレッド To:イルウェン |
| いや〜その事なんだけど、正直うちらじゃ一体相手にするのがやっとだと思う。二人ほどベテランは居るんだけど、戦士二人がルーキー卒業仕立てなもんであまり無理はさせられないんだ。┐(´〜`;)┌ |
| ■バジル To:アルフレッド |
| ベテランって言っても、ただ、古くからいるってダケだけどね〜 |
| ■アレクサンドロス |
| ・・・・・・( ̄へ ̄) |
事実なので反論する気はないが、内心ちょっと悔しいらしい。
ミルマはキョロキョロして、もうひとりのベテランを探しました。
| ■ミルマ To:イルウェン |
| 「先に出た人は 5 人だ」って言った?後 1 人足りなくない? |
| ■イルウェン TO:ミルマ |
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あぁ………そのことについても話しておこうと思ったんだけどよぉ。 実は山を散策してる最中に一人仲間がはぐれちまったんだわ。 途中で足跡も見失っちまってなぁ。まぁ、そういうわけで、余裕があったら一緒に探してくれねぇか? |
| ■バジル To:イルウェン |
| あらら・・・オーガー残ってる状態でそれは危険だねぇ |
| ■アルフレッド To:イルウェン |
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あぁ、もちろん手伝うよ、仲間同士助け合わないとな。 ところで・・、そのはぐれたのっておやじさんが言ってたルーキーかい? |
| ■イルウェン TO:アルフレッド |
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すまねぇな、助かる。 にしても、おやじもそんなこと言ってたのか(^^; 間違いなく、そいつだよ。派手な服着てるから一目見ればすぐ分かると思うぜ。 |
深刻な話の最中でも、エアヘッドは、「にへら〜」と笑っているだけ。
| ■アレクサンドロス To:イルウェン |
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一目見て分かるほど派手ってことは、それだけオーガーや他の魔物にも見つかりやすいって事じゃないのか? どれくらい前にはぐれたんだ? |
| ■イルウェン To:アレクサンドロス |
| いつ頃だったかな………。いないと気づいたのは夕方頃だった気がするんだけど、具体的には何時かは覚えてねぇんだわ。まぁ、派手って言っても森林は見通しがわりぃから、あんまり心配する必要はねぇんじゃないの? |
| ■バジル To:イルウェン |
| なんにせよ、夜に探すのは危険だね・・・そのはぐれた彼も、夜に無闇に歩き回ったりはしないで、どっかに隠れてくれているよね? |
| ■イルウェン To:バジル |
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あいつがよっぽどバカじゃねぇ限りな。 保存食は多めに持たせてあるから、餓死の心配はねぇとおもうけどよ。 |
| ■ミルマ To:イルウェン、アルフレッド |
| 行くならこれから探しに行こうよ。夜はオーガーが動くよ。バカかもしれないルーキーも動くかもしれない。それに今ならこっちの方が敵がいることを知っている分、有利だと思うよ。 |
| ■アルフレッド To:ミルマ |
| ミルマがそう言うなら今からでも構わないけど、他のみんなはどう? |
そこまで話すと唐突にイルウェンの仲間の戦士が唐突に話を切りだしてきた。
| ■戦士 TO:ALL |
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ところで、ちょっと相談というか、商談があるんだが、いいか? さっきお前達はオーガー複数と渡り合うのは難しいって言ってたよな。 そこで提案があるんだが、こっちがオーガーを全部倒す代わりに、そっちはうちのはぐれたメンツを探してもらうってのはどうだ? |
| ■ミルマ To:イルウェン、アルフレッド |
| 乗った! |
| ■アルフレッド To:イルウェン&戦士 |
| ん、俺もルーキーの捜索には賛成だが、一つだけ条件が有る。仕事が終って村長に報酬を貰う時に、俺達もちゃんと約束の額が貰えるようにしてくれ。依頼を受ける時にオーガーの首を持って帰るように言われたんでね。 |
| ■戦士 TO:アルフレッド |
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俺達も首を持ち帰るようには言われてる。だから、それに関しては問題ない。 だがな、こっちの方が危険な仕事をやっても等しく一人2500というのはちょいとおかしいとは思わないか? |
言いつつ、戦士風の男の表情は口の片端だけつり上げた微妙な笑みを浮かべている。
| ■ミルマ To:戦士 |
| あんたの懐が痛むわけじゃないじゃん。なんでダメなの? |
| ■アレクサンドロス To:戦士 |
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確かにオーガーと直接戦わずに同じ報酬を貰うというのはオレも抵抗はある。 だがオレ達も命を賭けるつもりでこの仕事を受けに来たんだ、報酬について提案があるなら説明して欲しい。 |
| ■戦士 To:アレクサンドロス、ミルマ |
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同じ依頼人で同じ依頼をこなすんだったら、払われるべき額は危険に応じて増減をつけるのが筋なんじゃないかなってことだ。 この依頼を11人でこなせば総額は27500ガメルだから、そっちが一人2000ガメルずつでこっちは残った分をもらう。こんなところでどうだ? |
| ■アルフレッド To:戦士 |
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ふむ、俺はてっきり君達とうちの計11人で協力して、この仕事を一つのパーティとして解決するものと思っていたんだが・・・、違う様だな。 それとも君達のパーティ内では、その時の働きによって報酬の分配額に差をつけるのか? |
| ■戦士 To:アルフレッド |
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一つのパーティーとして協力した場合なら、等しく取り分はあるだろうがな。 俺が持ちかけたのは商談だ、商談。 ………ついでにいうなら、はぐれたヤツは大体取り分はいつも少な目だがな。 |
| ■ミルマ To:戦士 |
| だから仲間内で揉めたりするんじゃん。 |
アルフレッドの陰で舌を出してみたりするミルマ。
とはいえ、相手側も言われっぱなしではない。
| ■戦士 To:ミルマ |
| いつもめたかな? |
| ■ミルマ To:戦士 |
| さぁね〜?いつだろうねぇ。 |
| ■アルフレッド To:戦士 |
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君達がオーガーの相手をしている間に、俺達がはぐれたルーキーを探すのは「1つのパーティとして協力している」事には成らないのか? 君達とて、オーガー退治と捜索を同時にこなすのは大変だから話を持ちかけたのだろう? まぁ、俺達も1度に4体も相手にするのは無理なのはさきっも言った通りだけどな。 そもそも、依頼人の預かり知らぬ所で報酬額をやり取りするような事は、冒険者の道理に反する・・・。 難しい相談だな。 |
| ■戦士 To:アルフレッド |
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額をどう分けようと依頼人の出費は一緒だと思うんだがな。 別にはぐれたヤツはオーガーをぶっ殺した後で探しても構わないんだが、そうすると依頼を達成するまでにかかる時間が延びるからな。こっちも拘束時間がのびる事になるし、依頼主の出費も増える。頼んだのはそれが理由だ。 |
| ■バジル To:戦士&アルフレッド |
| じゃぁさ、ひとまず僕らの報酬を2000だとして、差額は浮かせておいてはぐれた人探すのに危険がなかったり、オーガーと戦わなかったら君らに譲るってのはどう?人探しとモンスター討伐の危険報酬の違いは理解しているつもりだし。つまり500は危険手当って事かな。 |
| ■ミルマ To:アルフレッド、バジル |
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道理に反するなら、依頼人とスポンサーにそう言っちゃうってのはどうかな。 『あちらはオーガーを倒すのを、こっちは仲間に見捨てられたこちらの方を助け出すのをがんばりました。だから報酬はあちらにたくさんあげてください』って。 |
| ■戦士 To:ミルマ |
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ちょっと言い方に語弊があるんじゃないのか? 「まだ」見捨ててないぞ。 |
| ■ミルマ To:戦士 |
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もー、そんなたとえ話にいちいち引っかかって来ないでよ。 ミルマ達、商談してるんでしょ。バジルの言ったことはどう思うのさ? |
戦士風のこめかみに青筋が浮かび上がりかけてきたところで聞き手に回っていたイルウェンが間に割って入った。
| ■イルウェン To:戦士、ミルマ、アルフレッド |
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はははっ。まぁまぁ、落ち着きなよ。一本とられたな(笑) こっちゃその案で全く問題ねぇから、その案でいこうか。 |
| ■アルフレッド To:イルウェン |
| あぁ、そこらへんが妥当なとこだろう、俺もその案で異論は無い。 |
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
| よくわからんが妥当・・・なのか?? |
怒濤のように話が進んでよく分かっていないらしいヤツもいたり。
尤も、分かっていたらいたで何か言い出しかねないのでその方が平和かもしれない。
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| 両者納得なら、妥当って事だよ。問題の先延ばしっていう意味にちょっと近いけどね。あと、臨機応変って言葉にも近いかな(笑) |
と、余計に混乱させるような事を囁いて、にっこりした。
| ■アレクサンドロス To:バジル |
| 先・・・延ばし?で、リンキオウヘン??・・・ふむう(悩) |
| ■リシィア To:バジル |
| ……なんだか、色々と難しいのですね(^^; |
| ■イルウェン To:ALL |
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じゃぁ、報酬云々に関してはここらへんにしておいて………。 この後そっちはどうすんだ?俺たちゃぁ、明日おてんとさんがでたら行動するつもりなんだけどねぇ。 |
| ■アルフレッド To:イルウェン |
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じゃあ、俺達もそのくらいに出発する事にするよ。 ところで、そのルーキーが逸れた位置の見当は付いてんのかな? 居ないのに気付いたところでもいいんだが。 |
| ■バジル To:イルウェン |
| あと、はぐれた彼のくせ・・・みたいなものがあったら教えて。これまでにも迷ってそうなんだけど、そんな時に草を結ぶ癖があるとか木にしるしをつけるとか石を積むとか・・・。どんな合図をしていそうかわかるといいなぁ |
| ■イルウェン To:バジル、アルフレッド |
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んな、几帳面なこたぁしないんじゃねぇ? 世間知らずの坊ちゃんだったから。もしかしたら知恵働かせてなんかするかも知れねぇけど、あまり期待してねぇし。 見失ったところから足跡を地道に探すのが、一番良い妥当な方法だと思うんだわ。 はぐれたことに気づいた場所は明日案内するよ。 |
| ■リシィア To:イルウェン |
| 自力でここかゲイトに帰る可能性……は、話を聞く限りではあまり考えなくてもよさそうですね。 |
| ■他パーティー全員 To:リシィア |
| それは、絶対ない。 |
よほど信用されていないのか、他のパーティーから一斉にそろった返答が帰ってきたのであった(笑)
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| これは、、、どう受け取るべきなんだろうな・・・( ̄_ ̄;) |
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| これだけ断言できるほど、良くお互いを知ってるって事じゃない?まぁ、ある意味、信用してるって事かな、期待を裏切らないって意味では(笑) |
どっちにしても面倒くさい創作対象であろう事には間違いなかろう(笑)
なにはともあれ、少々の紆余曲折を経て交渉をまとめた結果、一行はオーガー退治から迷子の創作を行うことになったのであった。