| ゲイト |
オランをでて六日後、一行は無事ゲイトに到着した。おやじに言われたとおり、ゲイトの町はずれの一郭には大小問わず、多種多様なるテントがたっていた。数多くの人がその間を行き来しており、さながらその様子は難民キャンプと言ったところだった。
| ■ミルマ |
| わわっ、流されるぅ〜 |
行き来する数多くの大きい人達に囲まれて迷子になりそうなミルマ。
エアヘッドは、すでに迷子になっている。
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| 大変なことになってるな・・・依頼人、ちゃんと見つかるよな?( ̄_ ̄;) |
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス&ALL |
| とりあえずポッド村の村長か代表者を探そうか。そこらへんに居る人に聞けば解るだろ。 |
と暫く辺りを見まわしていたが、適当に近くを通りがかった人に話しかける。
| ■アルフレッド To:通りすがりの人 |
| 失礼、ポッド村の村長か代表者の人に会いたいのですがご存知有りませんか? |
まずは依頼したものを探さないことには話が始まらない。雑然とした場所だったので、苦労するかと思いきや、意外とすぐに依頼者の居場所が分かった。
アルフレッドが適当に道行く人に話を聞いたところ、街にもっとも近い位置に設置されていたテントまで案内された。なんでも、そこに依頼を出した村長がいるらしい。テントの外から声をかけると、すぐに50くらいの体格のいい初老の男が顔を出したのであった。
早速話を聞こうとした矢先に、後からミルマの声が聞こえてきた。
| ■ミルマ To:ALL |
| たぁすけてぇ〜 |
| ■バジル To:ミルマ |
| あ、あれ?ミルマの声?どこ?跳ねてみてよ(^^;はら?エアは?も〜、ちっちゃいの二人して〜 |
村長とミルマを交互に見て、アルフレッドに声を掛けた。
そうこうしている間にも、エアヘッドは、順調に流されている。
| ■バジル To:アルフレッド |
| 先に話を聞いてて。僕、二人を拾ってから戻るよ。 |
| ■アルフレッド To:バジル |
| わかった、何か有ったらこいつに話し掛けてくれれば俺にも聞こえるから。 |
アルフレッドが指を鳴らして合図をすると、使い魔のクリューガーがバジルの肩に飛び移って来た。
どうやら彼もバジルと一緒にミルマを探しに行くらしい。
| ■アレクサンドロス |
| やれやれ、、、だな(苦笑) |
| ■リシィア To:ALL |
| 迷子ですか……今度から、名札をつけるか、紐でも結んでおいた方がいいかも知れませんね(^^; |
一応冗談のつもりのようだが、冗談になってないかも。
ミルマはうろちょろしながら低い視線でみんなを探した。すると、とっくに迷子になっていたらしいエアヘッドを見つけた。ミルマはエアヘッドに近づいて手をつないだ。
| ■ミルマ To:エアヘッド |
| だめじゃない〜 こんなところで迷子になっちゃぁ。 |
ミルマはキョロキョロと周りを見まわした。
テント村は雑然とはしてるものの、混乱が起きてる様子はない。慣れない生活環境のためか、住民は少々疲れてる様子ではあるが、必要物資などは行き届いているらしく、生活環境そのものは決して悪いものではなさそうである。
観察ついでに道行く人を適当に捕まえてゴート男爵の人となりについて聞いてみたが、特に悪い噂は聞くことはなかった。村民が避難して来たことを確認すると速やかにあらゆる対応をとったということである。
| ■ミルマ To:エアヘッド |
| ふむぅ。どうやらアルフレッドやリシィアが言うみたいに、ちゃんとした領主様みたいだね。心配しすぎたかなぁ。 |
難民の男たちが、腐った魚のような目でこちらをみているのが、気になるエアヘッドだった。
やがて向こうからバジルとクリューガーがやってくるのが見えた。
| ■バジル To:ミルマ |
| ミルマ〜?エアヘッド〜?どこにいるの〜? |
大声で名前を呼びながら、近づいてくる。ちょっと高い視線で探しているせいか、二人とも視界には入っていないようだ。
| ■ミルマ To:バジル |
| あっ、バジル〜。ここだよーぅ。 |
右手を振りながら左手でエアヘッドの手をつかまえて、ぴょんこぴょんこジャンプ。
と、その声を聞き付けたのか。
クリューガーは暫くキョロキョロしていたが、弾くように嘴を鳴らした後エアヘッドの頭に飛び移って来た。
二人とも肩幅が狭すぎて、頭しか留るとこがなかったらしい。結構爪が痛い。(笑)
エアヘッドは、フクロウを見て、焼き鳥が食べたくなった。
| ■バジル To:ミルマ |
| ミルマ!見つかってよかった〜(ほっ)あとはエアヘッド・・・って、そこにいるね。あっ!もしかしてミルマ、エアヘッドを探して迷子になってたの? |
| ■ミルマ To:バジル |
| ちがうよぅ。迷子になってたのはエアだけでミルマはちがうもん! |
フクロウとの間に緊迫した空気が流れているエアヘッドに比べるとミルマの言い訳は空転するしかなかった。
| ■バジル To:二人とクリューガー |
| とにかく村長さんところに戻らなきゃ。もう既にアルフレッド達が先に話を聞いてくれてる筈だから、急ごう! |
ミルマの空いている方の手を掴むと、小走りに村長の家に向かった。
しばらく事の成り行きを見守っていたアルフレッドはしばらく会話を中断していたが、はぐれた3人が戻ってきたことを確認すると、改めて村長らしきものへの聞き込みを始めたのであった。
エアヘッドは、テントを支えている柱が気になって仕方がない様子だったが、さておいて。
| ■アルフレッド To:村長らしき老人 |
|
失礼しました、始めましてこのパーティのリーダーを任されているアルフレッドと申します。 こちらの方でオーガーが出ていると聞きオランから参ったのですが、改めてどう言う状況なのか説明して頂けませんか? |
| ■ゼファー To:アルフレッド |
|
こりゃまたどうもご丁寧に。わしはポッド村の村長のゼファーじゃ。 少しくらい話は聞いてるとは思うが、深夜にみんなが寝静まった頃にオーガーが何体も現れてなぁ。 手近にあった家をたたき壊しては中にいたものを連れ去ったんじゃ。住み慣れた村を捨てるのは忍びなかったんじゃが、またいつやってくるかもしれんので、村を捨てて領主様がいるこの街までみんなで避難してきたんじゃよ。 冒険者と言えば、あんたらの前に5人組がもう一組きたんじゃが、もう村の方に向かわれたぞ。 |
| ■アレクサンドロス To:ゼファー |
|
オーガーが何体もって話だが、正確に確認した数はどれくらいなんだ? 一応、5〜6体かそれ以上って事は聞いたんだが、ハッキリしてた方がこっちもやりやすいしな。 あと連れ去られた人達だが、何処に連れて行かれたのかとかはまだ分からないんだな? |
| ■ゼファー To:アレクサンドロス |
|
そういうことじゃったら、一番最初に気づいたものがおるから呼んできましょう。 しばしお待ち下され。 |
そういうとゼファーはテントを後にした。5分もすると、一人の青年を連れて戻ってきた。
青年はゼファーに促され、先ほどのアレクの質問一つずつ答えていった。
| ■クセル To:アレクサンドロス |
|
どうも初めまして。クセルと申します。 早速質問に答えますが、具体的な数は覚えてないです。夜目にぱっとみて何体いるか分からなかったから、6体以上だということくらいで………。まぁ、でも10はいるようには見えませんでした。 どっちに連れ去られたかは具体的にはしりませんが、方角としては村の北の方に連れて行かれたようです。 |
| ■アルフレッド To:クセル |
|
ふむ、なるほど・・。 そのオーガーらしき者の姿は良く見えなかったと言う事ですが、他の機会にオーガーを見た事は御有りですか? 他のモンスターや動物をオーガーと見間違えている可能性は有りませんか? あと、オーガーは村の北の方に向ったそうですが、そちらには何か有るんでしょうか? |
| ■クセル To:アルフレッド |
|
たしかに真っ暗で松明の明かりに薄く照らされていただけだったので、絶対にオーガーなのか、と聞かれたら絶対とはいいきれないです。 でも、二本足で歩いていましたし、身長は屋根に届くほどの高さでしたし………。以前、オランにいったときに冒険者の方からオーガーの話を聞いたことがあるので、特徴に関しては合ってると思います。 なにかあるかといえば、ポッドは木材と粘土で生計を立ててるのですが、北の方に粘土を切り出すのに使っていた坑道があります。 |
| ■アレクサンドロス To:クセル&ゼファー |
|
絶対とは言えないが、おそらくオーガーで間違いないだろうってことか。 ・・・その坑道をオーガーが住処にしてるって可能性は有り得るのか? あ、あと前に来たって言う五人組のことも一応詳しく教えてもらえるか? |
| ■クセル To:アレクサンドロス |
|
えぇ、そういうことです。 坑道はかなり低いのでその可能性は少ないと思います。高さは2mあるかないかですし………。幅にしても2m弱ですし。ただ、粘土が多くとれる辺りはかなり広い空間になってますので、全くいないとは言えません。 先にきた5人ついては村長の方が詳しいと思います。 |
クセルに話を振られてゼファーが話し始めた。
| ■ゼファー To:アレクサンドロス |
|
そうじゃなぁ。五人組は装備などから判断して、戦士が二人に盗賊、神官、魔術師といったところでしたかな。 二人いた戦士のうちの片方は随分若かったし、装備なんかが妙に煌びやかじゃったし、あまり強そうには見えなかったがの。 他の4人はかなり経験を積んでおるようで、なんというか雰囲気が随分ちがっとりましたな。 |
| ■アレクサンドロス To:ゼファー |
|
ああ、オレ達が聞いてきた話でも、ベテラン4人と新米1人ってことだったからな。 その若い方の戦士ってのが多分新米の方なんだろうな。 |
| ■リシィア To:ゼファー |
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その方達が村へ向かったのは、いつ頃ですか? できれば、一度合流して打ち合わせが出来るといいのですが……。 |
| ■バジル To:リシィア |
| お互いの作戦が食い違っちゃったらまずいものね。 |
| ■ゼファー to:リシィア |
| 昨日のことですな。急げば間に合うかも知れません。 |
| ■アルフレッド To:ゼファー |
|
それと、報酬についてなんですが・・・。 これは、経費滞在費はそちら持ちで、オーガーを撃退出来れば一人頭2500ガメルと言う事でしょうか? 此方としては、報酬の内幾等かを前金として頂ければ助かります。 あと、オーガーとの戦闘等で万一死者が出た場合は、オーガーを撃退した後で死者の分も成功報酬を頂けるんでしょうか? |
| ■ゼファー To:アルフレッド |
|
そうですな。報酬の全額を支払う条件はオーガー達を撃退していただくと言うことで………。 前金はここまで来るのにかかった費用とここから村までの分でよろしいですかな? 死者の分じゃが‥‥‥まぁ、支払いましょうかの。しかし、夢見が悪いのでなるべく死なないように気をつけてくだされ。 |
| ■アルフレッド To:ゼファー |
| ええ、我々も死ぬ積りは有りませんが、万一の事も有りますので。あぁ、そうだ。よろしければ、村へ向う前に領主様にご挨拶したいのですが、どこにいらっしゃるかご存知ですか? |
| ■ゼファー To:アルフレッド |
|
家にいれば、村の中央にある邸宅にいらっしゃる。 わしの名前を出せばすぐに入れてもらえるでな。 |
| ■アルフレッド To:ゼファー |
|
了解しました。 では領主様にお会いした後、我々もただちにポッド村に向う事に致します。 |
| ■ゼファー To:アルフレッド |
|
よろしくお願い申し上げます。 そうそう………オーガー達を退治することが出来たら、それを証明するために首を持ち帰って欲しいんじゃが………これは無理がありますかの? |
| ■アレクサンドロス To:ゼファー&アルフレッド |
| 食人鬼の首を持ち歩くなんて正直遠慮しておきたいが、必要だというなら仕方ないか? |
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| 証拠があった方が安心できるなら、致し方ないんじゃないの?持ち歩くのはまぁ良いとして、切り落とすのが結構な仕事かもしれないけどね。 |
| ■アルフレッド To:バジル&アレクサンドロス |
| そうだな・・、“状況が許せば”持ちかえるぐらいにしとけば問題ないんじゃない? |
| ■アルフレッド To:ゼファー |
| 了解しました、可能な限り努力しますが複数を続けて相手にした場合や、首を切り落とす為の時間などを考えますと回収不能な場合も有るかと思いますのでその際はご了承願います。 |
| ■ゼファー To:アルフレッド |
| では、そういったときはその状況などを具体的に教えてくだされ。 |
| ■アルフレッド To:ゼファー |
| 了解です。では我々もそろそろ出発する事に致します。 |
聞けば聞くほど物騒な件ではあるが、なんとかなるだろう………。そんなこんなで一行は現場のポッドに向かうのであった。
| ゲイト |
ゲイトをでて北西に進むこと一日………森の中を突き抜ける獣道の様な道を歩き続け、ようやくポッドと思われる村の入り口に到着した。エアヘッドは、散歩ができて気分が良かった。
当然と言えば当然だが、村には全く人の気配がなく不気味なほどに静寂が保たれている。唯一感じられる生の気配と言えば、たまに上空を飛んでいく鳥の鳴き声である。
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| ようやくついたな。とりあえず、村を見回ってみるか? |
| ■リシィア To:ALL |
|
静かですね。 皆さん避難されているのですから当然ですけれど……。 |
バジルは、あたりを首をすくめながら見回した。
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| 人気の無い村って、それだけで怖いね。前にやった仕事でアンデットがたくさん出た村もこんな感じだったし。先発の冒険者達はどこに拠点を張ってるのかなぁ? |
| ■アルフレッド To:バジル&ALL |
|
確かにそうだな・・。 ん〜、村の中に居るとすれば多分「村の真ん中の方の唯一人の気配のする家」に居ると思うけど・・・。 もし、オーガー用のトラップが有ったらわざとそれに引っ掛かれば飛んでくるんじゃない?(笑) |
エアヘッドは、そのトラップを探している。
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
| 出来ることなら、もう少し格好のつく出会い方をしたいものだけどな(笑) |
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス |
| まぁそうだけど、出会い頭に切り付けられても嫌だろ?(^^; |
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
| 確かにそんな歓迎はありがたくないよな(苦笑) |
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| 経験豊富な冒険者だって話だし、大丈夫だよ、きっと |
| ■アレクサンドロス To:バジル |
|
そうか、それもそうだな。 向こうはオレ達よりもずっと腕の立つ歴戦の強者って話だもんな。 |
−−−ー■アルフレッド To:ALLとりあえず、無闇に歩き回っていきなりオーガーと出くわしたら嫌だし、一旦近くの家に隠れてクリューガーに空から偵察させようと思うんだけどどうかな?
エアヘッドは、ライバルの話題になったことでいじけている。
| ■ミルマ To:アルフレッド |
| さんせ〜。それとみんなであんまし村の中を歩く前に、足跡とかも見ておきたいな。オーガーのと、偉い人たちのやつ。クリューガーが見つけられなければそれで足取りつかめるかも。 |
| ■アルフレッド To:ミルマ&ALL |
| おっけ〜、んじゃ行ってこ〜い。俺達は、あの家にでも入ってクリューガーが帰ってくるまで暫く休憩しよう。 |
クリューガーが音も無く飛び立った後、一行は全員手近な家に隠れて暫く待機することにした。既に半壊している扉を勢いよく蹴っ飛ばすエアヘッド。
家に隠れつつもアルフレッドは使い魔の感覚を通して、村を上空から観察してみた。
当然と言えば当然かも知れないが、生活感のありそうな家はない。村の北側にある5軒の家は屋根や壁が壊されていた。多分、その家がオーガーに襲われた家であろう。
しばらく時間をかけて村全体を観察してみると、村のやや中央よりにある大きめな家は、つい最近火が炊かれたらしく、真新しい煤が残っていた。
| ■アルフレッド To:ALL |
|
やっぱり村の中心の村長の家に居るみたいだな、日が暮れる前に合流出来ると良いんだけど・・。んじゃあ、いつ戦闘になっても良いように警戒しつつ村長の家に向おうか? もし先発隊が出て行ってるようでも、日が暮れる前には戻って来ると思うし。 |
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
|
分かった、まずは村長の家か。 しかし本当にあのフクロウと同じものが見えるんだな。改めて驚かされるよ、魔法ってのは凄いってな。 |
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス |
|
うん、上手く使えれば便利だけど皆が思ってるほど万能じゃ無いよ。 使い魔もまだ慣れてないから感覚のコントロールが難しいしね。 |
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
|
そうなのか?まあ、万能じゃない部分は皆で補えばいいさ、その為の仲間なんだからな。 おかげでオレみたいな他に能のない戦士でも仕事にあぶれずにすむってわけだ(笑) |
| ■バジル To:アルフレッド |
| クリューガーはフクロウだから夜目も利くし、この調子なら偵察はかなりの部分、彼に任せられそうだね♪ |
| ■アルフレッド To:バジル |
| ああ、見た目は普通のフクロウと変わり無いからばれにくいし、最悪攻撃されても飛んで逃げられるからな。 |
| ■アルフレッド To:ALL |
|
よし、んじゃそろそろ行こうか。 どこからオーガーが出るかわからないから注意して行こう。 |
一旦隠れていた家を出て一行は村長宅(仮)に向かうことにした。
隊列は前二人にアレクとミルマ、真ん中にリシィアとアルフレッド、しんがりにバジルとエアヘッドと言った形である。
途中、足跡が見つからないかどうか、ミルマは地面の様子を念入りに調べつつ歩いていたが、比較的新しい人間のものと思われる足(靴)跡が見つかった。
人数は5人。大きさからして全て男性のもののようだった。
そうこうしているうちに一行は村長宅(仮)の玄関付近に到着した。
| ■リシィア To:ALL |
| どうしましょう? 声をかけてみた方が良いですよね。 |
| ■アルフレッド To:リシィア |
| そうだね、共通語で何か言っとけばオーガーじゃない事はわかるだろうし。 |
とはいうものの、中からは全く物音は聞こえなかった。
この家も周囲の家々と同じく静寂に包まれていた。礼儀正しく声をかけようとしているリシィアのスソの影ではさっそく玄関の扉に取りついてごそごそしているミルマの姿が。やおら振りかえって笑顔で報告した。
| ■ミルマ To:ALL |
| 開いたよ〜 |
そこまでの時間はわずか十数秒。
そしてそのままドアを開けて玄関内に突入した。
| ■リシィア To:ミルマ |
| ……えっ、もうですか?(^^; |
| ■バジル To:ミルマ |
| ミルマったら、相変わらず仕事が早いというか、手が早いというか・・・(笑) |
| ■アルフレッド To:ミルマ |
| おいおい、声ぐらいかけてから入らないとオーガーと間違って切られるぞ〜。(;´Д`) |
ミルマの素早さに半ば呆れつつ、家の中に向って声をかける。
その間にエアヘッドも家の中にズカズカ侵入している。
| ■アルフレッド To:家の中 |
| お〜い、援軍が来たからオーガーと間違って攻撃しないでくれよ〜。 |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
| 鍵かけてたんだからお留守だよぅ |
遠慮せずずかずか入る。
| ■リシィア To:ALL |
|
仕方ないですね……人の気配も有りませんし、入ってみましょう。 声はかけたのですから、きっといきなり攻撃されたりはしないですよね? |
リシィアもミルマの後に続いて、一応警戒しつつ玄関内に入った。
他の家と比べて大きめとはいえ、この家も部屋がいくつもあるというわけではない。玄関他、いくつかの部屋を調べるにも大した時間はかからなかった。しかし、やはり誰も人はいなかった。
一行の気を引いたものと言えば、玄関の隅に置いてあった真新しい保存食がちょっとばかりと若干かさばるキャンプ用具が3個4個おいてあったことくらいだった。
| ■アルフレッド To:ALL |
|
偵察にでも行ってるのかな・・・。 まぁ、荷物が有るとこ見ると夜には帰って来そうだし、飯の仕度でもして待ってようか? とりあえず、俺は家のドアにメッセージでも書いて来るよ、彼らが帰ってきた時に驚かせたら悪いからね。 |
と言って一旦玄関に戻ったアルフレッドは、ドアに共通語で「援軍6名追加、要ノック」と書いたメモを張りつけた。
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド&ALL |
|
オレも見張りがてら外で少し鍛錬でもしてようかと思う。 何かあったら呼んでくれ。 |
家の中に荷物だけ置いて外に出るアレク。
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス |
| おっけ〜、了解〜。 |
| ■バジル To:アルフレッド |
| 先発の人と早く合流したいね。オーガーが来たらわかるような罠とかセッティングしてるか、とか現状が把握できない状態で待っているのって結構辛いなぁ・・・かといってむやみやたらに歩き回って、アルフレッドが言うようにオーガー用の罠にはまってしまったらまるっきりの馬鹿だし。ここは待つしか無いのかな・・・。 |
| ■アルフレッド To:バジル |
| そうだな、まだ暫く日没まで時間がありそうだからあまりこの家から離れない範囲でやれる事はやっときたいけど・・・。とりあえず、先発隊と入れ違いにならないようにあまりこの家からは離れない事と、いきなり襲われても対応出来るように極力全員で行動すれば、ある程度動いても良いと思う。 |
村長宅(仮)に入って安心したのか、アルフレッドはタバコを吹かしながらこれからの行動を考えているようだ。
| ■アルフレッド To:ALL |
| んじゃあ、今から日没までにやる事は「北の壊れた家を調べた後、万一先発隊が引っ掛かっても怪我をしないような音が出るだけの罠とかを周りにしかけて、この家周辺の安全を確保しておく」って感じでいいかな? |
| ■バジル To:アルフレッド |
| 誰か留守番してた方がすれ違いにならなくていいよね?僕、残って待ってるから、この子(クリューガー)を連絡用に残しておいてよ |
| ■リシィア To:バジル |
|
お一人で残るのは、危険なのでは……。 手紙を置いておけば、私達が来たのは分かっていただけるでしょうし、戦力は分散しない方が良いのでは無いでしょうか? |
エアヘッドは、室内に取り残されていたタンスを片っ端から空けて回っている。しばらく使われていなかったせいか、ほこりがもうもうと湧き上がる。
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス |
| お〜い、北の壊れた家調べに行くから準備してくれ〜。 |
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
| フゥ、、、ん?ああ、分かった!今行く。 |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
| じゅんびおっけ〜よ〜 |
| ■アルフレッド To:ミルマ&ALL |
| よし、んじゃ行こうか。 |
北の壊れた家の周囲で、ミルマは人間のものではない足跡を見つけた。その数 8 体。
家の中には、寝具の周りに血痕が残っていた。
この村が真夜中、みんなが寝静まった後に襲われたのは間違いないようだ。
オーガー以外の新たな生き物の存在可能性を感じつつも暗くなりつつあったので、一行は一旦ベースキャンプに引き返すことにした。