SWPBM#98

オーガー退治2(仮)

Chapter2:依頼を探せ!

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「銀の網」亭

 個室での自己紹介も終わり、一行は階下に降りてきた。もちろん依頼を探すためである。
 しかし、いつもなら依頼を探す冒険者でごった返しているこの時間帯だが、今は閑散としている。
 目に付くものと言ったら、カウンターで拭き掃除をしてるおやじと、隅にある卓で暇そうに食事をとってる冒険者数人、それと掲示板に一枚だけ残された依頼書だった。
■ミルマ TO:ALL
ありゃ〜、遅かったかなぁ。とりあえず残りのいちまいを確保しておくね。

ミルマは掲示板に走って行って、残された一枚を内容も見ずにひっぱがして仲間のところへ持ってきた。そしてみんなに見せる。
■バジル TO:ミルマ
最後の1枚なの?ちょっと上でゆっくりし過ぎたかなぁ。まぁ、残り物には福があるっていうしね♪

バジルは依頼書を覗き込んだ。
見るとこう書いてあった。「退治依頼」と。
そう、冒頭にあった、例のオーガー退治である。
一行は何となく、いやはっきりと、この依頼書が最後まで残っていた理由が分かってきたようだった。
■バジル To:依頼書
オ、オーガ〜!?ああ、でもこの金額は確かに福かも・・・ね(^^;

■アレクサンドロス To:ALL
オーガー退治か・・・報酬一人2500ガメル!?凄いな。

■リシィア To:アレクサンドロス
でも、裏を返せばそれだけ危険だということですよね(^^;これだけ高額な依頼なのに、最後まで残ってしまうなんて……。

■アルフレッド To:ALL
ん〜、出遅れたかな・・。(´▽`;)どうする、無理そうなら止めとくってのも手だけど?

■ミルマ To:ALL
でもほら、10 人位まで OK って書いてあるよ。それだけいればなんとかなるんじゃないかなぁ。あっちの隅っこに暇そうにしてるひとたちにも声かけてみるとか?

■バジル To:ミルマ
でも人が増えたら報酬とか厳しくなっちゃったり・・・しないんだね!1人あたりで金額決まってるし、相手方も人が多い方が嬉しいみたいだしいいアイディアかも!さすが!ミルマ、目の付け所が違うね!

エアヘッドは、依頼の話にちっとも興味がないようだ。彼女の気持ちは、「いい天気だなぁ、どこかにお散歩にいきたいなぁ」といったところか。
あっちのすみっこに暇そうにしている人たちをちろっと横目で見てみると、駆け出しっぽい3人で、装備もそんなに高そうなものではない。
■ミルマ To:ALL、エアヘッド
ぜんげんてっか〜い…… とりあえずあの人達を誘うのはやめよぅ(^^;
ちょっと、アンタもちゃんと考えなさいよぅ。

やつあたり気味にエアヘッドにこめかみぐりぐりの刑を試みる。
■リシィア To:ミルマ&ALL
確かにあの方達では、オーガーを相手にするのは少し無理かも知れませんね(^^;
余り数が多いようであれば、断る必要が有るかも知れませんけれど……私の個人的な意見としては、受けてあげたいです。
困っている人達が居るのを知った以上、放っておく事はしたくありませんから……。

エアヘッドは、ぐりぐりの刑を受けながら、エールを飲んでいる。
■バジル To:リシィア&ALL
そうだね、依頼書見る限り相当困ってるみたいだし、今、酒場には僕達より経験深い冒険者はいないようだし・・・

バジルは依頼書を掴んでおやじの姿を探した。
■バジル To:おやじ
おやじさん、この仕事の依頼主て、まだ酒場にいるの?いたらひとまず話を聞いてみたいんだけど・・・

バジルがカウンターにやってきたとき、おやじは皿を磨いている最中だった。
しかし、もってきた依頼を見るなり硬直した。驚愕の表情を隠そうともしていなかった。
■おやじ To:バジル
え〜と………それが最後に残っていた依頼だっけ………?
………お前達…オーガーってどんなんか知ってるのか………?

おやじは念を押すかのように、ゆっくりと一言ずつ、絞り出すように話したのだった。
■ミルマ To:おやじ
やだなぁ、知ってるに決まってるじゃん!オーガーなんて常識中のジョーシキだよぅ。
さぁ、知らない人手ぇ上げて〜

もちろん誰も手をあげない。
ほぼ全員がセージを持ってるこのパーティーでは、オーガーの知識判定に失敗したものがいなかったからである。
ちなみに、エアヘッドは、まだ「ぐりぐり」されている。
■おやじ To:ミルマ
じゃぁ、当然、お前達のパーティーの中には、直接オーガーと戦って互角に戦える戦士がいなさそうってのはわかってるだろ?
依頼人が言っていたけど、1体とか2体じゃなくて、5,6体かそれ以上いるってことだぞ?
悪いことは言わないから、新しい依頼が来るまで待ったらどうだ?来たらすぐにお前達に斡旋してやるからさ。

■ミルマ To:ALL
そだねぇ……
じゃ、やめとく?

■アルフレッド To:おやじ&ALL
う〜ん、一般的なオーガーに関する知識は有るけど実物を見た事は無いな〜。
確かに良く聞く話から考えると、うちの戦士二人が一瞬で撲殺される可能性もあるけど、その辺のリスクは何が相手でも常に有る訳だし・・・。
当たり前の事を言えば、自分達の戦力と相手の戦力を比較した上で、そのリスクと報酬額が釣合うかどうかだな・・。
まぁ、死んだら元も子も無いってのは間違い無いけど。┐(´〜`;)┌

■おやじ To:アルフレッド
まぁ、でも例えリスクに見合うだけの報酬が用意されていたとしても、まずこなせない依頼ならどうしようもないだろ(苦笑)

■アルフレッド To:アレクサンドロス
ふむ、最悪前金で幾等か貰えるようならもしもの時にそれを妹達に送ってやるくらいは出来るけど・・、どうする?

■アレクサンドロス To:アルフレッド&ALL
そうだな、最悪か・・・そういう時のことも考えなきゃいけないよな。
戦士として戦って死ぬことくらいは覚悟しているつもりだ、もしもの時はそうしてくれると助かる。

まあ、もちろん今はまだ死ぬわけにはいかないさ。やっぱりおやじさんが言うように止めておいた方が無難なのかもしれないな。

・・・だが、そうするとこのポッド村って村の人達はどうなるんだ?
オーガーとまともに戦えそうな冒険者が行くのか?誰もいないから最後まで残ってたんだよな?

■おやじ To:アレクサンドロス
一応、オーガーと対等に戦えるかも知れない5人パーティーに先行させたんだが………。
10人くらいまで受け付けるって書いてあるし、結構実入りのいい仕事だから、しばらく残しておいたんだわ(^^;

■バジル To:アレクサンドロス
そういう事なら、その人達の支援っていう意味でも依頼を受けたらどうかな?まぁ、人数多いに越した事ないなら、依頼主も嫌がったりはしないと思うんだけど・・・まぁ、経験が足りない分は頭で補うって事で♪

どこにあるんだ、そんな頭(笑)
■リシィア To:バジル
沢山のオーガーと直接戦うのは無謀かも知れませんが、何も真正面から戦う必要も有りませんからね。
オーガーは、知能はそれほど高くは無いらしいですし。
その、先に行った冒険者の方達が戦いやすいよう、罠を作って足止めをしたり、グループを分断したりする事は可能だと思います。

■アレクサンドロス To:ALL&おやじ
そうかもな。まあ、もう少し状況がハッキリしないと本当に役に立てるかどうかは判らないが・・・。

おやじさん、詳しい話を聞くにはやっぱり現地に行かなければ無理なのか?

■おやじ To:アレク
依頼を持ってきたヤツはもう先行した奴らと一緒にいっちまったからなぁ。
なんだったら、俺が聞いた範囲で答えるけど、何が聞きたいんだい?

■アレクサンドロス To:おやじ
そうだな、とりあえずはえぇっと・・・。

などと考えていると、横からちゃっかり口を出す奴。
■ミルマ To:おやじ
おやじさんが聞いたことぜんぶぅ〜。あと、ついてったえらいひとたちのことも〜。

■おやじ To:ミルマ
危ないからあまり勧めたくないんだけどなぁ………。
まぁ、聞くだけ聞いてから考えてくれ。

なんでも、ある夜オーガーが大挙して村に押し寄せてきて、家を手近にある家をたたき壊しては中にいるヤツを殺して引きずっていったらしい。被害者は20人になるとか言っていたな。
あまりに被害が酷かったから生き残った村人は、みんな村を捨てて近くの領主がいる街に避難したってことだ。
今回依頼料が多めにでてるのも領主の援助があったかららしいぞ。その領主のことだが、お抱えの私兵団には大した兵力がないから、街にオーガーがこないように見張りを立てるだけで精一杯っての事だ。だから、冒険者を雇うことにしたみたいだな。


おやじは一旦言葉を切ってから再び続けた。
■おやじ To:ミルマ
先に言った奴らはえらいかどうかはしらんが、ベテランの4人組と新参者の一人で成り立ってる5人パーティーだ。
なんでも新参者の方に借りがあるとかで、労働で払わされてるらしい。面白いことに、新参のヤツ……ライナスって言うんだが、ポッド村を統治してる領主のゴート男爵の息子らしいぞ。

■リシィア To:おやじ
そうですか、20人も……。
でも、それだけの数のオーガーが、急にどこからやってきたのでしょうか……その裏には、何かあるかも知れませんね。

あとは、ポッド村についても分かっている事を詳しく伺っておきたいです。


■おやじ To:リシィア
ポッド村ってのは人口100人程度の山の中にある小さな村だ。だから、オーガー騒ぎで1/5が被害にあったことになるな。主に林業と良質の粘土を売って生計をたてている。
大体オランから街道を北に進んでいって、一週間程でつくな。さっき言ったゴート男爵の街を経由することになるから、依頼を本当に受けるつもりならそこでもっと詳しい話が聞けるだろう。

■アルフレッド To:ALL
ふむ、領主がスポンサーなら、支払いに不安は無いな。
既に向った冒険者と俺達を合わせれば11人か、まだオーガに食われてなければだけど・・。
ん〜、そんな大騒ぎなら一刻も早く応援が欲しいだろうし、荒事や魔法に長けた者が増えるだけでも行動の選択肢が増える筈だな・・・。

アルフレッドは、難しい顔をして何か考えている様子・・・。
■ミルマ To:おやじ
えっと、ポッド村の村人から依頼が出て、スポンサーにはそこの領主の人がついてる。そんでもって、領主の息子がベテランの冒険者を連れていった……。つまり、ポッド村の領主の息子がオーガー退治の為にわざわざ領地からオランに来て依頼をしていったってこと?
後からミルマ達が行って、その息子の人はどう思うんだろう?その人にしてみれば、事件が解決できる人は自分が調達して連れていったってことだよねぇ。ミルマ達が行って邪魔だと思われないかなぁ。思われた場合、ちゃんともらえるものはもらえるのかなぁ。

■おやじ To:ミルマ
んにゃ、ちょっと話がややこしくなるから簡単に言うと、男爵の息子ってのは今は修行のために、家を出て冒険者をやってるらしいんだよ。
ちょっと前にベテランの4人組を雇ったんだが、支払い関連で少々もめてな。今は労働で支払わされてるってことだ。とりあえずその借金を早く返すために背に腹は代えられないってことで、やむなく男爵の領地に関わる依頼を受けたんだな。
だから、それほど問題ないと思うぞ。
………って、ホントに受けるのか?(^^;

■アレクサンドロス To:おやじ
難しい質問だな、確かにオレ達はまだ一対一でオーガーと五分に戦えるような凄腕じゃあない。
でも今のところ他に仕事の当てもないし、何よりこのままオレ達が見捨ててその村がどうなってしまうのかが心配だ。
別にうぬぼれてる訳じゃないけどな、オレの故郷の村も同じくらい小さな村だし、人ごとじゃあないんだ・・・。

もう一度聞くが、本当にそのベテランの4人組だけでそのオーガー達を何とか出来そうなのか?

■おやじ To:アレク
絶対大丈夫とはいいきれん。数と状況次第だ。
まぁ、周囲の状況が不利じゃなければ、オーガーの4,5体くらいわけはないだろうと思う。

■ミルマ To:ALL
ポッド村まで一週間かぁ。その間のゴハンだけでも 147 ガメル。もし追い返されるか村が全滅してるかでお金が出なかったらその倍。行くだけでもタダじゃないからね〜

■アルフレッド To:ミルマ
心配しなくても領主がスポンサーだから、その領地が丸ごと無くなったりしない限り最低でも交通費くらいは貰えると思うよ。
後から追加で応援が来るのを期待して、張り紙を置いて行ったんだと思うし。

■ミルマ To:アルフレッド
そうかなぁ。それならいいんだけどぉ。

■リシィア To:アルフレッド&ミルマ
もし交通費が出なかったとしても、領主様と面識が出来るというのは、十分交通費分以上に価値がある事では無いでしょうか?

■ミルマ To:リシィア
う〜ん、そうかなぁ。ハッピーな出会いだったらいいかもしんないけど、そうとは限らないしぃ……

■リシィア To:ミルマ
それはそうなのですけれど……あまり悪い方にばかり考えていたら、きりがないですからね。
ご子息が冒険者になっているくらいですから、悪いようにはならないですよ、きっと(^^)

エアヘッドは、みんなについていけるなら、オーガー退治でも構わないし、のんびりと別の依頼が舞い込むまで、ここで暇を潰していても構わないようだ。
■アルフレッド To:ALL
とりあえず、その村まで様子を見に行ってみない?
村に着いたら、とてもじゃないけど「帰ります」なんて言えない状況になってそうだけど。w

■アレクサンドロス To:アルフレッド&ALL
オレとしては行ってみたいが・・・正直今のオレの力でオーガーを倒せるとは思っていない。
だから行くか行かないか、受けるか受けないかの判断はみんなに任せるよ。

■ミルマ To:ALL
ミルマはあんまり行きたくないなぁ。でも最終決定はリーダーに任せるよ。

言いながらはたっと気がつくミルマ。
■ミルマ To:ALL
あれっ、リーダー決めたっけ?

■アルフレッド To:ミルマ
ん、ミルマじゃなかったの?

■ミルマ To:アレクサンドロス & ALL
ちがうよぅ。アレクだよね?

■アレクサンドロス To:ミルマ
お、オレか?オレはそんな器じゃないさ(苦笑)

■リシィア To:ALL
えっ? 私は、またアルフレッドさまがリーダーだとばかり思っていましたけれど……(^^;

■バジル To:ALL
一番リーダーっぽいのはアルフレッドかなぁ?

■アルフレッド To:ALL
う、また俺がリーダー・・・?(´▽`;)
俺は構わないけどリーダーを任せるからには、もし俺の判断に異論が有ったたとしても俺の指示には必ず従ってくれよ。
特に今回は相手が相手だから、皆がバラバラに動くような事が有ればマジで死人が出るかもしれないし・・・。

エアヘッドには、まったく関係のない話だ。
■アルフレッド To:ALL
俺は、とりあえず村に向うのに一票。
俺も田舎の出だから他人事とは思えないし、正直本物のオーガを見てみたいってのもある。

■ミルマ To:アルフレッド、おやじ
リーダーがそう言うんじゃあ しかたないねぇ。
行ってみることに決まりみたいだよぅ、おやじさぁん。

■バジル To:ALL
その依頼書、僕達が出発した後も貼っておいてもらおうか。もしかしたらすご腕の人達が応援に来てくれる可能性も残しておきたいものね。

■おやじ To:バジル
もう10人越えたから剥がすつもりだったんだけどな(^^;
まぁ、いいか。あと、依頼人達はポッド村の手前にあるゲイトって街で集団キャンプをはってるらしいから、そこに行ってみな。大体六日で到着するぞ。
ゴート男爵もその街にいるから話はすぐつくだろ。

■アレクサンドロス To:おやじ
ゲイトか、そこに行ってみればいいわけだな?行くなら早いほうが良いよな。
しかし貴族の割に真面目なんだな、その男爵さまは。
貴族なんて小さな村のことなんかにはまるで興味ないのかと思っていたが。

■アルフレッド To:アレクサンドロス
まぁ、領民思いの良い領主なのか、領地を納めるって事がどう言う事か良く解ってる人なんだろう。
領地や領民は須く領主の財産だからな。

こうして一行は少々の不安を抱えつつも依頼人のいるゲイトに向かうことになった。
オーガーとは穏やかならぬ相手ではあるが、優れた魔法の使い手がいるこのパーティーならなんとかなるだろう………なるかもしれない………なると、いいな(自信なさげ)


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GM オーイシ
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