| 「銀の網」亭 |
パーティーが組みあがったばかりの一行は、個室に入るとそれぞれ思い思いの場所に腰を下ろした。 しばらくの間、誰も口をひらかなかったが、一番最初に数カ月ぶりにオランに戻ってきたバジルが最初に話を切りだした。
| ■バジル TO:みんな |
| ふぅ・・・。久しぶりにオランに来たけど、ここは相変わらずすごい混雑だねぇ。とりあえず、何か飲まない?そうだ、もう一度自己紹介しておくね。僕はバジル。精霊の友達だよ。 |
バジルはにこりと微笑んだ。
| ■ミルマ TO:バジル |
| バジル、オランにいなかったんだ。道理で会わなかったよねぇ。どこ行ってたの? |
| ■バジル TO:ミルマ |
| ちょっと新鮮な空気を吸いに街の外へね。出たついでに昔の仲間のところを訪ねたりフラフラしてたんだ。 |
| ■アレクサンドロス |
| ・・・・・・。 |
そんな様子をなんかじぃ〜っと見ているアレク。
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| 知り合いもめっきり少なくなってて、不安だったんだけどこうしてまた新しい仲間が出来てとてもうれしいよ♪ |
バジルはアレクの視線に気づいてウインクした。
| ■アレクサンドロス To:バジル |
| ん!?あ、うん。それは、、、なによりだな。 |
何やら照れている(をぃ)
| ■ミルマ TO:ALL |
|
あっ、ミルマも自己紹介〜 えっと、ミルマです。オランで賢者やってるの。よろしくね。 |
ミルマはぺこりとお辞儀した。
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
| 賢者!?こんな小さいのに随分偉いんだなぁ。 |
感心している。
| ■ミルマ To:アレクサンドロス |
| えぇ〜。ミルマ、そんなに小さくないよ〜 |
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
| そうなのか?・・・十分小さいように見えるんだが( ̄_ ̄;) |
「ウチの弟妹たちと同じくらいじゃないか?」と心の中で呟く。。
| ■リシィア To:アレクサンドロス |
| アレクさま、ミルマさまはグラスランナーの方ですから、それを考えればそれほど小さくはありませんよ。……むしろ私の方が、平均から考えると背が足りないと思います(^^; |
| ■ミルマ To:リシィア |
| そうだよねぇ〜 |
ミルマは小さくない、という方に同意したつもりなのだけれど、取り様によってはリシィアが小さい、という方にうなづいているようにも見えたりして。
| ■バジル To:ミルマ |
| そういえば、昔、(頭に)眼鏡してなかった?あれ、どうしたの? |
| ■ミルマ To:バジル |
| あれはく…… 大事なお友達にあげちゃったじゃん!その時バジルも一緒にいたよ〜? |
| ■バジル To:ミルマ |
| あ!そっか。そうだっけ。あれから随分経ったから、すっかり忘れちゃったよ。 |
| ■アルフレッド To:ミルマ |
| あっ、もしかして学院で有名な「ちっこい賢者さま」ってミルマの事? |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
|
ええっ、ミルマ有名 ?! どどどどーしてだろ。そんなに悪いことしてないよぅ。花壇のズルカマラ少しだけ枯らしちゃったけどぉ。 |
| ■アルフレッド To:ミルマ |
| ああ、悪い噂じゃないから気にしないで。たまに兄弟子とか、学院の知り合いが話してただけだから。(笑) |
| ■ミルマ To:アルフレッド |
| そか、よかったぁ。 |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
|
えっとじゃあ、次はオレが・・・何人かはもう一緒に仕事をしたこともあるし知ってるだろうが、オレはアレクサンドロス・メルクーリ。この通り戦士をやっている。 田舎者で迷惑をかけるかもしれないが、その分は戦闘で挽回してみせるから、よろしく頼む。 |
| ■バジル To:アレクサンドロス |
| ちょこっと縮めて、アレクって呼んでもいい? |
| ■ミルマ To:アレクサンドロス |
| でなけりゃドロシーちゃんてどうかな(わくわく) |
| ■アレクサンドロス To:ミルマ&バジル |
|
?( ̄□ ̄;) ど、ドロシーちゃんはちょっと・・・な(ドキドキ) オレはアレクで十分だから、そう呼んでくれ、是非そうしてくれ!頼む。 |
| ■リシィア To:アレクサンドロス |
| ドロシーちゃん、もとっても可愛らしいですよ?(^^) |
ニコニコしながらそんなことを言います。本気らしい……他意が無い分だけ余計に危険。
| ■アレクサンドロス To:リシィア |
| か、可愛らしいって・・・勘弁してくれ(苦笑) |
| ■ミルマ To:アレクサンドロス |
|
あ、ちょっと笑った〜 カウンターで元気なさそうだったみたいだから心配してたんだぁ。背中丸めて冷めたトーストかじってお水飲んでるんだもの。 |
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
|
ん?ああ、見られてたのか・・・(ちょっと恥ずかしそうに) 別に元気がなかった訳じゃないんだ。ただ、ちょっと・・・。 |
少々躊躇うような仕草をした後、
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
|
実は今日オレの一番下の妹の誕生日なんだ。今は病気であんまり元気じゃないんだけど、、、そんなこと考えてたら無性に帰りたくなってな。 まあ、ホームシックってヤツなのかな?情けないよな(苦笑) |
| ■ミルマ To:アレクサンドロス |
| いもうとさん、なんてお名前? |
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
|
名前はマリア、家族はみんなマリーって呼んでるけどな。 このお守りもマリーがくれたんだ。 |
と何やら首から提げているお守り(とゆーか石)を見せる。
| ■リシィア To:アレクサンドロス |
| 情けなくなんて無いです……そんな事情があったなんて(T_T) |
涙がだだもれ状態。
| ■アレクサンドロス To: |
|
あ、いや、、、そんな泣くなよ(苦笑) ホントにオレが情けないだけなんだからな。 早く帰りたいし、マリーのことも心配だけど、だからこそオレはこっちで頑張って早く金を稼がなきゃいけないはずなんだ。 |
困り顔でハンカチを差し出すアレク。
| ■リシィア To:ALL |
| では、次は私が……。リシィア・グレイシードです。マーファさまにお仕えしています。あとは……少しだけ古代語の魔法が扱えますけれど、今回はあまり使う事もないかも知れませんね。足手纏いにならないよう、頑張りますので宜しくお願い致します(^^) |
| ■バジル To:リシィア |
| よろしく、リシィア |
| ■アレクサンドロス To:リシィア |
| ああ、またよろしく頼むな。 |
| ■ミルマ To:リシィア |
| あれ、ドロシ……アレクとリシィアもお友達? |
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
|
ドロシーじゃないぞ(^^;)・・・リシィアとは前に一緒に仕事をしたんだ。 田舎から出てきたばかりで勝手の分からなかったオレに冒険者って仕事のことを色々教えてくれたりして世話になった。 だから友達って言うより先生みたいなもんかな?(笑) |
| ■ミルマ To:リシィア |
| じゃあ、リシィア先生だね!よろしくね、リシィアせんせい〜 |
| ■リシィア To:ミルマ |
|
先生だなんて……私はそんなに立派な人間じゃないです(^^; でも、宜しくお願いします。 |
| ■アルフレッド To:ALL |
|
じゃあ、次は俺かな? 名前はアルフレッド・シュタイナー、古代語魔法が専門で、肩にとまってるこいつは使い魔のクリューガー、ちょっと無愛想だけど仲良くしてやってくれ。 |
全員の視線が集まったせいか、クリューガーはみんなをキョロキョロと見回したあと、隠れるように梁の上に飛び移ってしまった。
| ■ミルマ To: クリューガー |
| よろしくね〜 |
ミルマは梁の上のフクロウに向かって手を振った。
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
| へえ、これが噂に聞く使い魔ってヤツか・・・何か普通の鳥みたいなんだな? |
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス |
| そうだな、今は魔法で俺と繋がってるけど元は普通のフクロウだからね。 |
| ■アレクサンドロス To:アルフレッド |
| 魔法で繋がってる・・・のか? |
まじまじと見つめる。
| ■アルフレッド To:アレクサンドロス |
| ああ、感覚や精神を任意で共有する事が出来るんだ。便利な反面、こいつが怪我をすると俺も痛かったりするし、まだ慣れてないから上手くコントロール出来てないけどね。 |
| ■ミルマ To: ドワーフ |
| さて、最後はアンタの番みたいだよ?さっきのエールはミルマのおごりでいいからさ、自己紹介してよぅ。 |
他の5人のやりとりをボーっと眺めていたエアヘッドは、「エール、おごり」という言質をとって「にへり」と笑い、首にぶら下げた木片をミルマに見せた。
共通語で「エアヘッド」と書いてある。
| ■ミルマ To: エアヘッド |
| エアヘッド?それがあんたの名前?そんなワケないじゃん。……言葉通じなかったのかな? |
ミルマはドワーフ語に切り替えて質問してみた。
| ■ミルマ(ドワーフ語) To: エアヘッド |
| 自己紹介してくだされ。名前とかできることとかそうゆうの。 |
エアヘッドは、悲しそうな顔をした。
| ■エアヘッド(ドワーフ語) To:ミルマ |
|
……さら……せれ…… わすれた。 |
| ■アレクサンドロス To:ミルマ |
| ・・・なんて言ってるんだ? |
| ■ミルマ To:アレクサンドロス |
| かわいそう……自分の名前、わすれちゃったんだって。今の名前はコレだって主張してるよ。 |
ミルマはエアヘッドの首にぶら下げた木片を指差した。
| ■アレクサンドロス To:ミルマ&エアヘッド |
|
そうなのか・・・。 まあ、人生色々あるさ。昔の名前を忘れても今はその名前があるわけだしな。 気に入ってるんだろ?その名前。 |
| ■アルフレッド To:ALL |
| まぁ、何にしても名前が無いと呼びにくいしな。 |
| ■バジル To:エアヘッド |
| エア、はどうかな?エアって愛称で呼んじゃ駄目かな? |
話題の中心にいるはずのエアヘッドは、何事もなかったかのように「けろり」とエールを飲んでいる。まるで、名前の話など他人事のようだ。
| ■アルフレッド To:バジル&ALL |
|
反論が無いって事は、それで良いんじゃない? もし、嫌だったら呼んでも反応しないだけだろうし。(笑) |
| ■アレクサンドロス To:ALL |
| そうだな(苦笑) |
| ■バジル To:ALL |
| じゃ、けって〜い♪エア、よろしくね。 |
バジルは、エアヘッドの視界に無理やり入るとにこりと笑った。
| ■リシィア To:ALL |
| ……なんだか、大変そうですけれど、今後大丈夫なんでしょうか(^^; |
| ■アレクサンドロス To:リシィア |
| まあ、なんとかなるだろ(笑) |
ある程度お気楽でなければ冒険者はやっていられない。………って事で、早くも一行の関心は次へと移っていったのであった。