ゆめをみて、めがさめて |
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オラン−「銀の網」亭 |
さてさて翌日である。
■おやじ |
うーむ。そろそろ依頼人が来るはずなんだが……起こしに行った方がいいのかな? |
おやじはオレンジジュースの準備をしながらそうつぶやいた。
と、レベッカが欠伸をかみころしつつとてとてと降りてくる。
■レベッカ To:おやじ |
はふぅ・・・おはようございます。 朝食の前に、まず暖かいお茶をいただけますか? |
冒険が始まると思うとわくわくして、昨晩なかなか寝付けなかったのは内緒である。
■フィリス To:マスター&レベッカさん |
おはようございます〜。 まだ依頼人の人はいらしゃって…ませんよね?(^^; 私はえーと…ミルクをお願いします。 |
■おやじ To:レベッカandフィリス |
おう。 レベッカにフィリスか? おはようさん。えーと、お茶にミルクだな。 ほいさどうぞ! 依頼人はもうすぐ来るんじゃないかな?昼前には来るって言っていたから。 |
■レベッカ To:おやじ&フィリス |
ありがとうございます。 そうですか。いったいどんな方なんでしょうね。 でも、もうすぐ来るんだったら他のかたがたも呼びに行ったほうがいいですね。 |
■アルシオン To:おやじ&レベッカ&フィリス |
おはようございます。 |
一見しっかり目が覚めているように見えるが、履いている靴は左右で違い、何故か枕を小脇に抱えている。一方そのころ男子部屋では・・・。
■アルフレッド |
ぐ〜〜。 |
アルフレッドが爆睡していた・・。
■フィリス To:シオンさん |
おはよ…シ、シオンさん、まくら…(^^; あ、アルさん達はどうしたんですか? もしかしてまだ寝てるんですか? |
■おやじ To:アルシオン |
……お、おはよう。アルシオン……。そ、その格好は後でちゃんとした方が良いと思うぞ。 と…とりあえずお茶でも飲んだらどうだ? |
といっておやじはお茶をアルシオンの前に出した。
■アルシオン To: おやじ |
ありがとうございます。 これは言わばおまじない。 朝は左右違う靴と枕が吉と今朝の占いに。 |
嘘をつけ嘘を。
■ルキシュ To:ALL |
おはよ〜☆ おやじさん、ボクミルク〜。 |
レベッカやフィリスより少し遅れてルキシュが降りてくる。
一応顔を洗ってきたみたいだ(笑)
■おやじ To:ルキシュ |
おはよう。ルキシュもミルクだな。 はい。どうぞ。 これで後二人か? もうすぐ依頼人が来るはずなんだが(ぶつぶつ) |
おやじの心配をよそに"後2人"のうちの1人であるアレクは欠伸などしつつ、やたらのんびりした様子で降りてくる。
■ アレクサンドロス To:ALL |
よっ、みんな早いんだな。 リーダーなんかまだ寝てたぞ、部屋出る前に声かけてみたんだが全く起きる気配なしだった。 |
そのままカウンター席に座って、おやじに朝食を頼む。
■フィリス To:アレクさん |
おはようございます。え?アルさんまだ寝てるんですか? 仕方有りませんね…私、起こしてきます。 |
フィリスはアルフレッドさんを起こしに部屋に行きます。
■フィリス To:アルフレッド |
アルさーん?(つんつん) アルさんアルさんアルさんアルさんアルさん〜(つんつんつん) あー…アルゥ〜♪(はぁと)起きてぇ〜ん♪(はぁと)………こほん(・・*) (耳元で)アルさん〜。朝ですよ〜依頼人の人来ちゃいますよ〜…(ゆさゆさ) |
■アルフレッド To:フィリス |
ん、む〜〜。(なんか不服らしい:笑) い・ら・い・に・ん? ! やばっ!Σ( ̄□ ̄;)! |
一気に目が覚めたらしい
■アルフレッド To:フィリス |
あっ、おはよう御座います。 フィリスさん起しに来てくれたんですか? 手間かけさせてすいません。(´▽`;) |
暫くして、ようやくアルフレッドとフィリスが降りてきた。
そのころには、アルシオンの格好がいつのまにか正されていた。
■アルフレッド To:ALL |
うおっ、遅くなってご免!依頼人もう来てる? |
■フィリス To:アルフレッド、ALL |
あ、アルさん寝癖が〜!(ブラシを出してがしがし) あぅ、ボタン掛け違ってますよ〜…襟も〜(直し直し) …はい、できました(満足そう) お待たせしました〜(^^; |
■レベッカ To:フィリス&アルフレッド |
・・・・あ、はい。(^^; 依頼人の方はまだみたいですよ。 |
仲むつまじいなぁ、とか思ったり。
そのとき、銀の網亭の扉が開き、一人の妙齢の女性が現れた。
■女性 To:おやじ |
あのー……こんにちは……。依頼…受けてくださる方…見つかりました? |
■おやじ To:おやじ |
ああ、そこにいる奴らが話を聞いてみたいって言ってくれているぞ。 まずは相談してはどうだ? |
女性は一行の方に来ます。
■女性 To:all |
あ…はじめまして…… |
どうやらとまどっている模様。
■ アレクサンドロス To:女性 |
ん?・・・あんたが依頼主なのか? 賢者の学院の依頼だって言うから、てっきり髭の長い爺さんでも来るのかと思ってたな。 あ、オレはアレクサンドロス・メルクーリ、 おやじさんも言ってたけど、とりあえず話を聞かせてくれないか? よっぽどひどい話でなければ、力になれる・・・と思うぞ。 |
■フィリス To:女性 |
フィリスと申します。さあさ、どうぞこちらの席へ(^^ |
■ルキシュ To:女性>おやじ |
そうそ、座ってから話しましょ。あ、ボクはルキシュ・パーシェって言います。 おやじさん、この人にハーブティーくれるかな? 落ち着けるように。 |
■おやじ To:all |
ああ、そうだな。 これでも飲んで落ち着いたらどうだ? |
といって、おやじは女性にハーブティを渡した。
それを飲んで一息つく女性。
■レベッカ To:女性 |
えっと、私はレベッカっていいます。よろしくお願いします。 |
ちょっと緊張気味。
■アルシオン To:女性 |
アルシオンと申します。 以後お見知りおきを。 |
レベッカのその発言でやっと落ち着いたのかやっと女性は口を開いた。
■女性 To:all |
初めまして……。 レスフィーナと申します……。 みなさんにお願いが……。 私の夫の記憶を…取り戻して貰いたいのです……。 |
■アルフレッド To:レスフィーナ |
はじめまして、アルフレッドと申します、このパーティのリーダーを任されています。 「旦那さまの記憶」ですか・・・。 今どう言った状態で、もしお分かりでしたら何が原因なのか、後なぜそれがレックスに関係しているのかお話していただけますか? |
さっきとは打って変って落ちついた調子で話しかける。
■レスフィーナ To:all |
私の夫、クレイは賢者の学院で魔術師をしております……。 実は先日クレイはレックスの調査中に落盤事故に遭いました。そして、6歳以降の記憶を失ってしまったのです。いろいろなお医者様や司祭様をあたったのですが……。 それで、もしかしたら事故が起こった場所に行けばと思って……。ただ二人で行くのには厳しすぎる場所なので……冒険者の方に相談してみようと……。 |
なんとか絞り出すようにレスフィーナは答えた。
■レベッカ To:レスフィーナ&ALL |
あっ・・・クレイ=サイモンさんっていえば、学院の中でも知識が豊富な魔導師の方ですよね?もちろんレスフィーナさんもですけど。 |
いまさら気づくレベッカ。
■レベッカ To:レスフィーナ |
あの方がそのような事故にあっただなんて・・・ あの、できればその時の話を詳しく聞かせていただけませんか? 遺跡の場所がレックスのどのあたりかとか、落盤の原因が何だったのかとか。 |
■レスフィーナ To:all |
落盤の原因は分かっておりません……。 ただ、天井が崩れたとしか……。 場所はレックスの入り口付近になります…。 入り口付近と言っても、レックスに着いてから3日くらいかかけるそうですが… 既に調査済みの区域だそうで、モンスターが出るとは聞いてはおりません……。 |
■フィリス To:レスフィーナさん |
落盤事故…となると、その現場はもう埋まってるってことですよね? その周囲にまだ落盤の可能性が残ってるようなら、私達には危険すぎます。 魔物の人からの護衛となれば私達の仕事かと思いますが、そういった 落盤や倒壊を確実に回避していく…というのは難しいと思いますので。 実際に向かう場合は、その辺りの対策を何か講じる必要があると思うの ですが…。 |
■レスフィーナ To:all |
たぶん現場は埋まっているかと……。 天井が崩れたそうですから、次にまた落盤が起きることはないと思います…。 クレイをそこに連れて行って、記憶が戻るかどうかを確かめるだけでもかまいませんので……。 |
■フィリス To:レスフィーナさん |
なるほど…。 ところで、依頼の内容は道中の護衛ということでしたが、これは魔物の人や野盗の人からあなた方を護る、と考えてよろしいのでしょうか? それとも、他に…その…失礼ですが…怨恨や利害関係などの理由で襲撃される恐れもあったりするのでしょうか? |
■レスフィーナ To:all |
ええ、そうです…。 私も夫も、怨恨などで襲撃されるほど業績もお金もないですから……。 一度夫に現場を見せてみたいのです……。 |
■アルフレッド To:レスフィーナ |
そうですか、では怨恨等の線は無いとして。 落盤事故が有った際は誰も一緒では無かったのでしょうか? 外周部とは言えレックスに単独で行く事は無いと思うんですが、負傷して帰ってこられた様ですし・・・。 |
■レスフィーナ To:アルフレッド |
そのときは学院の方が何人か一緒に同行されていました…。 ただ、運悪く夫だけが落盤に巻き込まれてしまったのです…。 |
■レベッカ To:レスフィーナ |
ところで、クレイさんのお怪我の具合はもう大丈夫なのですか? レックスまでの旅となると少々距離があるでしょうし・・・ 馬車でも使うのでしたら多少は楽なのかもしれませんけれど。 |
■レスフィーナ To:レベッカ |
怪我はもともとほとんどなかったのです……。 ただ、当たり所が悪かったのか……。 身体自体は夫も元々丈夫でしたので、移動には問題ないと思います…。 |
やや歯切れがここに来てまた悪くなってしまったみたいである。
■フィリス To:レスフィーナさん、ALL |
なるほど…。 どうでしょう、私はこの依頼を受けようと思うんですけど。 |
■アルフレッド To:フィリス |
そうですねかなりお困りの様ですし、後は報酬さえハッキリすれば受けても良いと思います。 |
■アルシオン To:ALL |
私は構いませんよ。 占いにもなかなか面白い結果がでてますしね。 |
並べられたカードには、逆さの悪魔や、逆さの死神、星などがあった。
■アレクサンドロス To:アルシオン |
面白い・・・のか? オレには不吉な絵に見えるが(苦笑) |
■アルシオン To:アレク |
逆さになると意味が逆になるのです。 結果上手くいくにせよ、一筋縄ではいかないということでもありますが。 |
■レベッカ To:アルシオン |
へぇ・・・やっぱり奥が深いんですねぇ。 |
■アレクサンドロス To:アルシオン |
ふぅん。・・・よく分からないが、つまり悪い話じゃあないってことか? |
■ルキシュ To:シオン |
すごいんだね、シオンって。 こういう絵で何言ってるかわかるんだもん。ボクにはさっぱりわからないや。 |
■アレクサンドロス To:レスフィーナ&ALL |
ま、それはそれとして・・・。 オレも引き受けることに異論はないが、少し確認しておきたいことがある。 報酬は3000ガメル、期間は2週間って話だったと思うが、道中の旅費や必要経費ってヤツは別払いなんだよな? あとオレ達の仕事は護衛なのか、それともクレイさんの記憶を取り戻すことの手伝いなのか? |
■レスフィーナ To:アレクサンドロス |
はい、そうです……。 ただ、現場についたら夫の記憶を取り戻すために、夫たち一行が探索した場所などを一緒に調べて貰うかもしれませんが……。 |
■アレクサンドロス To:レスフィーナ |
ふむ、なるほどな・・・。 調べるのを手伝うのは構わないが、もしそれが危険に繋がるようなことなら、 オレ達は依頼人の身の安全を保証するという護衛の職務を優先してアンタ達を止めるかも知れない。 そのことは了解しておいて欲しい。・・・死んじまったら記憶もなにもないからな。 |
■アルフレッド To:レスフィーナ |
それと、事故が有った際に同行者が居たそうですが、 ・この方達の名前や人数と、 ・その時一緒だった方は今回はご同行頂けないのか、 ・あと何を調査しに何と呼ばれる地区(遺跡)に行ったのか&その遺跡に何か由来があればそれも教えて頂けますか? |
■レスフィーナ To:アルフレッド |
夫の師匠のブラック導師と関係者の方々3名です……。 導師たちには同行はお願いできないと思います……あくまでも個人的なことですから……。ただ話は聞いてくれるとは思いますが……。 後、遺跡の名前は分からないですが地図は導師にいただきましたので…それを使えばいいかと思います……。 調査対象は……私には細かいことを教えて貰えなかったですが…なにやら、いにしえの時代の大魔術師の研究室がそのあたりに埋まっているとか……。 |
■アルシオン To:レスフィーナ |
なるほど。 クレイさんの記憶喪失には、或いはその研究室にあった何らかの魔法的な力が関わっている可能性もありますね。 その調査結果も、できれば聞いておきたいところです。 |
■レスフィーナ To:アルシオン |
申し訳ありません…。私は調査結果は何も知らないのです……。 |
■レベッカ To:レスフィーナ&ALL |
じゃあ後はブラック導師や他の方々に話を聞くとして・・・ 出発は明日ぐらいになるんでしょうか? レスフィーナも準備とか整えないといけないでしょうし。 |
■レスフィーナ To:レベッカ |
…ということは引き受けてくださるのですね…ありがとうございます。 出発は…そうですね…そうしていただけると助かります……。 私の家の地図を書いて参りましたので…こちらに明日来ていただけますでしょうか…。 後、おやじさんに伺ったのですが…前金が必要とのことでしたので… こちらに用意したのですが…… 600ガメルほど準備しました…。 |
袋を取り出しレスフィーナは机の上に置いた。
■アルフレッド To:レスフィーナ |
これはご丁寧に有難う御座います。 |
アルフレッドは袋を受け取って大事にしまう。
■アルフレッド To:レベッカ&ALL |
そうだな、じゃあ俺はブラック導師に話しを聞きに行くことにするよ。些細な事でも、何かの手がかりになるかもしれないし。 |
■フィリス To:アルさん&ALL |
では、私もブラック導師のところへ。 あとは遺跡に関する資料とか記憶に関する情報を図書館で調べる、といったところでしょうか? |
■アレクサンドロス To:ALL |
それじゃあ導師の方はリーダー達に任せるとして、その"トショカン"ってのは何処にあるんだ? |
■レベッカ To:アレクサンドロス |
同じ三角塔の中にありますよ。私も何度か入ったことがあります。 本当にたくさんの本があって、圧倒されちゃいますけど。 |
■アレクサンドロス To:レベッカ |
ああ、そうなのか?それなら一緒に行けばいいわけだな。 そんなに本が沢山あるのか?やっぱり凄いんだな、オランってところは。 |
■ルキシュ To:ALL |
それじゃ、ボクは出かける前にギルドにちょこっと挨拶してこようかな♪ |
■レスフィーナ To:all |
じゃあ私は帰って準備をしておきます…。 明日の朝、クレイと家で待っておきますので来ていただけますでしょうか…。 先ほどお渡しした袋の底に私の家の地図が入っております。 |
■アルフレッド To:レスフィーナ |
了解しました。 あと最後に、ここからパダぐらいまでなら乗り合い馬車が出ていると思うのですがそちらの方はどうしましょう? 行きだけでも使えば時間短縮にもなりますし、かなり楽になると思います。 勿論代金は経費で出して頂く事になりますが・・・。 |
■レスフィーナ To:all |
馬車……聞いたことがないですわ。 もし出ているのなら乗ってもかまわないですけど……出来れば乗りたくないのですが……。 |
■アルフレッド To:レスフィーナ |
じゃあ今回は馬車は無しですね、了解しました。 では、明日朝お迎えに上がります。 |
ということで、依頼人との交渉を終えた一行であった。
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