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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
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グロザムル山脈山中・14:00 |
遠くに見えるグロザムル山脈の峰には雪がつもっている部分もあります。
山中の森に入ること数時間、狩り場と思われる地帯にやってきました。
森の木々の葉は疎らで、地面には大量の落ち葉が堆積しています。
テスラはロンピンの地図と森を見比べて呟きました。
■テスラ To:ALL |
随分アバウトな地図ですねー。 目印らしき物は確認できますけど、それにしても距離が離れすぎています。 山道やルートを外れて全域を探索するとなるととても3日じゃ回れないです。 手分けしましょうか? |
■イルミナ To:ALL |
それじゃ、二人一組...はちょっと危険な気もしますから二手に分かれましょう。 |
■リシィア To:ALL |
うーん……別れる前に、ロンピン様から教えて頂いた、ボゾン様の狩りのルート沿いだけでも全員で探索しませんか? ボゾン様が発見者であり最初の被害者でも有る以上は、やはりその場所はボゾン様の狩りのルート沿いである可能性が高いと思うのですけれど。 それで見つからなければ、手分けしての探索以外には手が無いですから仕方ないですね……。 |
■アルテナ To:ALL |
そうだな、とりあえずルート沿いを洗っていったほうが早いかもしれんな。 それに分かれてもあまり離れないほうがいいな。地図も1枚だし、迷ったら大変なことになる。 |
■テスラ To:ALL |
それもそうですね。 じゃあ今日はルート沿いを中心に全員で見て回りましょう。 |
グロザムル山脈山中・16:00 |
暫くルート沿いを歩くと所々の木の枝に白い布が結びつけてあるのが目に付きます。
そして、おもむろに道の傍らに盛り土に木の枝を刺した墓のようなものが作ってあります。
■テスラ To:ALL |
明らかに人工的なものですね。 ボゾンさんが作ったものでしょうか? |
■イルミナ To:ALL |
ん〜おそらくは... なにを埋めたのかしら? |
■リシィア To:イルミナ |
あ、不用意に近付いては危険なのでは……。 |
イルミナは少し近づいて墓らしきものを観察してみます。
■イルミナ To:ALL |
盛り土の感じからしてまだ作られてから5日〜2週間ってところかしら えっと、それで、これは下位古代語?...うーんと 鹿 ???-520って全部読めないけど、鹿が埋められているのかしら? でも、猟師が獲物である鹿を埋めるなんてちょっと変よね... |
■リシィア To:つぶやき |
……とりあえずは大丈夫みたいですね……(^^; では私も……。 |
リシィアは注意を払いながら鹿の墓?を観察します。
リシィアはどこからか視線を感じました。
周囲を見渡してみても、それらしき存在は確認できませんが、
確かに森の奥の方から視線を感じます。
■アルテナ To:ALL |
墓か……ますますパトリシアっぽいな。 |
リシィアをチラッと見て、
■アルテナ To:イルミナ |
イルミナ、掘り返してみるか?あまり気は進まんと思うが。 |
■イルミナ To:アルテナ |
今はえり好みしてる場合じゃないですしね... 気になる点は調べていくしかないでしょう |
■テスラ To:イルミナ |
あ、手伝います。 |
かがみ込んで盛り土の部分を掘り返すと腐敗した鹿の死体が出てきました。
鹿の前後の足は纏められ紐で縛ってあります。
■テスラ To:鹿の屍 |
死後2週間程度でしょうか・・・おそらくはボゾンさんの穫ったものでしょうね。 |
■アルテナ To:ALL |
なんで捕ったものをそのまま埋めてるんだ? 骨だけとか肉がないとかならわかるが……本当にボゾンが捕ったものなのか? |
■テスラ To:鹿の屍 |
腐敗していますが前処理として刃物で血抜きをした跡があるんです。 あと、左前足の骨に噛まれたようなひび割れがあります。 多分、罠によるものだと・・・ |
■リシィア To:ALL |
猟師の方が仕留めた獲物をそのまま……しかもお墓まで作って、埋めるとはとても思えません。 ボゾン様が、捕獲した獲物をなんらかの理由で手放して、それを何者かが埋葬した……と考える方がまだ自然ではないでしょうか。 ……先程から何者かの視線を感じるんです……警戒していて下さい。 |
イルミナもそれとなく周囲を確認します。
ふと、森の奥の方に不自然に落ち葉が堆積しているのが目に止まりました。
■イルミナ To:ALL |
あれかしら?...向こうにあやしい落ち葉の塊があるわ |
■リシィア To:イルミナ |
そう……かも知れませんね。私には良くは分かりませんけれど……。 |
■テスラ To:リシィア |
確かにボゾンさんが獲物を埋葬するのは不自然ですねぇ・・・ すると、ボゾンさんが何らかの理由で放棄した獲物を、他の誰かが埋葬したということでしょうか・・・? |
テスラは立ち上がろうとしますが、立ち眩みか、よろめいて木にもたれかかります。
■テスラ |
あれ・・・? |
■アルテナ To:テスラ |
? どうした、急に力仕事をしたから疲れたか? ……いや……もしや……… |
アルテナは着ていたマントをばさっと脱いでテスラにかぶせます。
■アルテナ To:テスラ |
念のためだ。木陰にいろ。どこか痛むところがあるか? |
アルテナは話しかけつつ、テスラをセンス・オーラで調べます。
僅かに闇の精霊力が強く、おそらく感染しているのではないかと感じました。
■アルテナ |
(くっ……闇の精霊だ……) |
■テスラ To:アルテナ、ALL |
あ・・、ありがとうございます・・・。 そうですね。普段からすると何でもない疲労感ですけど、発病の可能性がありますので、みなさんできるだけ私に触れないようにお願いします。 |
■リシィア To:テスラ |
頂いて来たお薬も飲んでおいた方が良いですね。 あとは、帰ったらすぐにガードナー様に診て頂きましょう。 |
■アルテナ To:リシィア |
リシィア、薬と水を貸せ、今テスラに近づくんじゃない。 ……テスラ、意味がわかるな? |
■リシィア To:アルテナ |
は、はい……すると、やっぱり……? |
■アルテナ To:リシィア&テスラ |
ああ。残念だが……感染者に近づいても二次感染を起こすようだ。 もちろん私にもあまり近づくな。 …テスラ、薬だ、飲め。 |
テスラは水袋の水でアルテナから渡された薬を飲みます。
■テスラ To:ALL |
ええ・・・まぁ・・・。 いい方に考えると・・・貴重な体験ですね。 詳細な症状を理解できるわけですし・・・。 ええと、進行速度からすると日没まではギリギリアウトでしょうか・・・、早めに下山すれば大丈夫かと思いますけど、他にも体調の悪い方はいらっしゃいますか? |
■クレフ To:ALL |
じ、じつは、私も、ちょっと前から疲労が激しかったんですけど…これってやっぱり感染したんでしょうかね…? |
■イルミナ To:クレフ |
ど、どうしてそういうことをちゃんと言わないのよ〜(><) 落ち着いてる場合じゃないのよ、もう〜(−−; ...はい、薬... |
■アルテナ To:イルミナ |
まてっ!…イルミナ、クレフもだ……闇の精霊が強くなっている…… |
イルミナから薬を受け取ってクレフに渡します。
■イルミナ To:ALL |
そ、それじゃ、どうしましょうか? もうちょっと...なんていっている余裕はありませんね。一緒に行動している私達もいつ感染するかわかりませんし... とにかく二人には早く帰ってもらわなければなりませんが、残りの私達がどうするかですね 私としてはあの落ち葉が気になるところではありますが...あそこだけ調べてきましょうか? それとも、全員今すぐ引き返します? |
■アルテナ To:ALL |
もうすぐ日が落ちる。 夜の森を歩くのは気に入らぬが2人が日に当たるよりそのほうがいいだろう。 今は近くの不審物を調べたほうがよいのではないか? 私はここで二人を看ている。そっちは任せる。 |
■イルミナ To:アルテナ |
えっ?日没までは持たないってテスラさんが... ここで夜を待つのは無理ですよ。 |
■アルテナ To:イルミナ |
今動かしては余計に悪化する……くっ、やむをえんか ガードナー殿の薬の効き具合に祈るしかないか。 |
■イルミナ To:アルテナ |
私とりあえず向こうの様子を見てはきますけど、すぐ戻りますからそうしたら村に帰りましょう。 くれぐれも二人は日光にあたらないようにね リシィアはどうしますか?一緒に向こうの様子見に行きます? |
■リシィア To:イルミナ |
一人で見に行くのは危険ですからね。勿論、私も行きます。 相手がアンデッドであるなら、マーファ様の力をお借りして、なんとかなるかも知れませんしね。 |
■イルミナ To:アルテナ |
あっ、そうそう... さっきも、お墓がなんとかってパトリシアっぽいとか言ってましたよね? あの落ち葉にパトリシアが潜んでいたとしても、相手がどういったものなのかわかっているのとそうでないのとでは対処の仕方が違いますから、アルテナの知り得る限りのことを教えて下さい |
■アルテナ To:イルミナ |
ああ、だがわたしも直接見たものばかりではないが…… |
かいつまんで#76での体験を説明します
■イルミナ To:アルテナ>リシィア>ALL |
なるほど...そういった特徴があるとなると、なるほど、パトリシアの仕業と考えるのも頷けます とりあえず、影からの攻撃があるかもしれないことに注意を注ぐことしかできませんが、それでもずいぶんましでしょう(^^; それじゃ、行きましょう すぐ戻りますから、二人をお願いしますね、アルテナ... |
■アルテナ To:イルミナ |
ああ、そちらもな。 |
イルミナとリシィアは警戒しながら落ち葉の山へと近づきます。
■イルミナ To:落ち葉の塊の中 |
...誰かいるの? |
イルミナが落ち葉の山を覗き込むと隙間から人の手の指のようなものが見えました。
掌を上にしてぴくりとも動きません。色は青白く、作り物のような印象を受けます。く
■リシィア To:つぶやき |
……これは……。 |
■イルミナ To:リシィア |
人が! |
イルミナはリシィアを振り返り、またすぐさま落ち葉をかきわけだします。
リシィアは落ち葉の隙間から見える手に触れてみます。
手は確かに人間の手ですが、土と同じくらいに冷たく、血は通っていません。
それが人間の手であり、すでに冷たい事を確認すると、そっと手を離してゆっくり首を横に振ります。
■リシィア To:イルミナ |
すでに亡くなられているようですね……。 |
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