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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
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ブレナー宅前・9:30 |
ブレナー宅もかなり古くからある家のようで、外観はボロボロになっています。
玄関をノックすると中から割と高齢の女性の返事が聞こえました。
■扉の向こう To:玄関の人 |
ミルフィーちゃんかい? いっつも済まないねぇ。今開けますよ。 |
玄関を開けて出てきた老婦人は、予想していたのと違う訪問者に戸惑い質問します。
■老婦人 To:ALL |
あら?どちら様? |
■ジーク To:老婦人 |
驚かせてしまって申し訳ありません。 私はジークといいまして、この村の奇病について調査をしている者です。 フォードさんのことを少しお伺いしたいのですけどよろしいでしょうか? |
■老婦人 To:ジーク |
あらあら、それはご苦労様。 汚いところで恐縮ですけど、あがってくださいますかしら? |
■ジーク To:老婦人 |
お邪魔いたします(^^ |
ブレナー宅内部 |
ロンピン宅よりは幾らか小奇麗にされた座敷に通されると、壮年の男性が座っていました。
老婦人が紹介します。
■老婦人 To:ALL |
申し送れましたわね。わたしはハンナ。 こっちが夫のジョーンズです。 今お茶を入れますわね。 |
■ジーク To:ALL |
あ、お構いなく(^^ゞ 改めましてジークといいます。 |
■ジョーンズ To:ALL |
フォードの事を聞きたいそうじゃが、あいにくと何も教えられる事は無いのぅ。 わしらがフォードの死を聞かされた時には既に骨だけになっておった・・・。 着ていた衣服は確かにフォードのものらしいのだが、未だ死んだとは信じられんわい。 |
■ジーク To:ジョーンズ |
心中お察しいたします。 ・・・・まことに申し訳ないのですが2,3質問をさせてください。 |
■ジョーンズ To:ジーク |
特に何も変わったことはなかった。 あの日もいつも通り朝早くに畑仕事に出かけ・・・本当なら夕方まで熱心に働いていたことじゃろう。 あいつがこの村に来てからもう8年にもなるか・・・畑仕事もしたことがないらしくてわしが一から教えたんじゃ・・・。 その頃はわしの畑を手伝わせていたが、いつしか村の外れに自分の畑を持つようにまでなった。 本当の息子のように思っておったんじゃが・・・ |
■ジーク To:ジョーンズ |
仕事熱心な方なんですねぇ・・・ |
ジョーンズが昔話を語りだしたところへ、玄関の扉がノックされます。
■玄関の外 To:ブレナー夫妻 |
ミルフィーです。今日の分のパンを届けに来ました。 |
■ハンナ To:ミルフィー |
はいはい。いつも届けさせてすまないねぇ。 今出ますよ。 |
暫く玄関先で、ハンナはミルフィーにお茶を飲んでいくように勧めていましたが、結局ミルフィーも断りきれずに上がっていくことになったようです。
■ミルフィー To:ハンナ |
あの…それじゃお邪魔します。 |
ハンナがお茶を配ります。
■ハンナ To:ジーク |
さあさ、ジークさんもどうぞ。 |
■ジーク To:ハンナ |
いただきます(^^ |
■ミルフィー To:ハンナ |
いただきます。 |
■ジーク To:ジョーンズ&ハンナ |
ところでフォードさんといつも一緒に居たようなご友人とかはご存じないでしょうか? |
■ジョーンズ To:ジーク |
木こりのジョンとは親しかったが、ジョンもまたその父親も亡くなってしまった。 もうここも廃村かのう・・・ |
■ジーク To:ジョーンズ |
ジョンさんですか・・・・。 それとこの村を廃村などにしないように我々が頑張ります。 ですので、どうか希望を捨てないでください。 |
その後、とりとめのない世間話程度で大した情報も聞けないままお茶会はお開きになりました。
玄関先〜帰路・10:00 |
■ミルフィー To:ハンナ |
ごちそうさまでした。 |
■ジーク To:ジョーンズ&ハンナ |
なんだか長居をしてしまったようで申し訳ありません(^-^; |
■ミルフィー To:ジーク |
それではジークさん、さようなら。 お仕事頑張って下さいね。 |
■ジーク To:ミルフィー |
あ、すみません。 すこしシェリーさんのことについてお聞きしてもよろしいですか? |
■ミルフィー To:ジーク |
ええ、いいですよ。 シェリー、ここ2、3日行方が判らないらしくて私も心配なんです。 |
■ジーク To:ミルフィー |
あら?(^-^; シェリーさん今朝お店の方に伺った時、戻ってこられてましたよ。 てっきりミルフィーさんと一緒かと思っていたのですが・・・。 |
■ミルフィー To:ジーク |
あ!良かった。見つかったんですね。 シェリーったら私にも内緒で何処に行ってたんだろう・・・ |
■ジーク To:ミルフィー |
どこかシェリーさんが行きそうなところに心当たりはないですかねぇ? |
■ミルフィー To:ジーク |
たまに森に行きますけど、いつもは暗くならないうちに帰りますよ。 |
■ジーク To:ミルフィー |
森ですか・・・・。 そう言えばよくお二人は森の方へと探検にいかれるそうですが、最近もいかれましたか? |
■ミルフィー To:ジーク |
最近はおうちの手伝いとか忙しくてあまり・・・ 9月の最後に栗拾いに行ったきりですよ。 でもシェリーは一人でも遊びに行くかもしれないけど。 |
■ジーク To:ミルフィー |
一人で森にですか・・・・結構活発なんですね(^-^; そうそう、シェリーさんなんですけど・・・・どんな性格の方なんでしょう? |
■ミルフィー To:ジーク |
気になりますか? うふふ、元気で明るい子ですよ。 |
■ジーク To:ミルフィー |
ええ、ちょっと・・・・(^-^; 元気で明るい方ですか。 ということはいきなり笑い出したりとかはしないですよねぇ・・・。 |
ジークの質問にミルフィーは不安そうに表情を曇らせます。
■ミルフィー To:ジーク |
シェリーがどうかしたんですか? 病気かしら・・・? |
■ジーク To:ミルフィー |
いえ、ちょっと様子が変だったらしいので・・・。 もしかしたら疲れてただけかもしれませんね(^-^; そうそう、もう診療所の方には行かれましたか? |
■ミルフィー To:ジーク |
はい。今日の配達前に行って来ました。 |
■ジーク To:ミルフィー |
少しでも調子の悪い時は遠慮なく行ってくださいね。 あと私が言うのもなんですが、あんまり昼間は出歩かない方がいいですよ(^-^; さて、あんまり引き止めてしまってはいけませんね(^-^; お話にお付き合いありがとうございました(^^ |
■ミルフィー To:ジーク |
いえ、ご苦労様です。 それではジークさんさようなら。 |
ミルフィーと別れたジークは、仮設診療所へと向かいます。
仮設診療所・正午 |
ジークと合流し、情報の交換を済ませると、起床したテスラが仮設診療所にやってきました。
ガードナーはアランと交代して就寝しました。
■テスラ To:ALL |
おはようございますー。 どうも、作物等に病気の影響は見られないようです。 村の農作物のほぼ全品種のサンプルを調べましたけど、日向、日陰共に変化は確認できませんでした。 それと、来る途中に拾った感染者のものと思われる遺骨・衣服と今朝の牛の骨も調べましたが別段異常はありませんでしたね。 身体の崩壊後は精霊力の異常は残らないようです。 それでどうですか?調査の方は?何かわかりましたか? |
■イルミナ To:テスラ |
おはようございます 遅くまでお疲れ様でした 今朝の調査内容ですが... |
イルミナは今朝の調査内容をテスラに説明します。
■テスラ To:イルミナ |
ええと・・・、初期の感染者のボゾンさんが森で幽霊を見たといっていたことと、それに付随して目撃された黒い大きな蝶・・・、 それと、行方不明になっていたシェリーさんが帰宅していて、どうも様子がおかしいということですね。 |
■アルテナ |
……。 |
■イルミナ To:テスラ |
えぇ、そのあたりの話を繋ぎ合わせると、やはり感染者同士の係わり合いがあった様子も伺えました。 それで、午後からは森の調査に向かおうと思います。 |
■テスラ To:イルミナ |
そうですね。その蝶と幽霊は病気となんらかの関係があるかもしれません。 できればサンプルを持ちかえりたいですね。 では山に入る準備をしますね。 今日のところは私たちの体調のこともありますし、日没までに帰還するとして、おやつは3ガメルまでと・・・虫篭と虫取り網も必要でしょうか・・・。 |
■ジーク To:テスラ |
おやつはともかく虫捕り網はあった方がいいですね(^-^; ミラちゃんとかもってないですかねぇ? |
■イルミナ To:ALL |
もってるんじゃないかしら? あっ、でも下手に「貸して」なんて言うと単に蝶を捕まえにいくんだと思って「ついてく〜」なんてことにもなりかねないですね(^^; まぁ、なんにせよ、珍しいものではありませんから村の誰かは持っているでしょう |
■アラン To:テスラ |
ガードナー氏がバンパイア・スキンの治療薬を作ってくれました。 効果があるかは不明ですが、特に副作用も無いそうなのでお持ちになってください。 兆候が現れてからの服用で一回に2錠だそうです。 |
■テスラ To:アラン |
あっ、はい。ありがとうございます。 |
テスラはアランから薬の入った袋を受け取ります。
シロフィーヌは横目でどれぐらいの量が入っているか確認します。
だいたい約20錠(10回分)入っていると思われます。
■イルミナ To:テスラ&アラン |
ただ、一つ問題があるんですが、私達全員で森へ行ってしまうとアランさんとガードナーさんの護衛がいなくなってしまうんです 先ほど言ったシェリーさんの行動が気になるものですから、お二人の身の安全が心配なんです |
テスラはアランの方を向きます。
■アラン To:ALL |
私も・・・おそらくガードナー氏も戦闘の経験も能力もありませんが、もしもの場合は神の御力である程度は自衛できます。 シェリーさんがどういった方であるかは詳しくは存じませんが、何の訓練も受けていない普通の人間ということであれば問題は無いと思いますが・・・ |
■テスラ To:ALL |
むー。この間のインプや普通の人間程度には遅れはとらないとは思いますけど、アランさんとガードナーさん以外に病気の治療を出来る方はいないんですよね。 もしもの事があれば文字通り致命的な事態ですねぇ。 森の方も危険ですけど何人かはここに残ってもらうべきかもしれません。 |
■アルテナ |
……普通の人間なものか………… |
■リシィア To:ALL |
シェリー様については、それほど心配無いのでは……と思いますけれど。 様子がおかしいとはいっても、いきなり襲って来たする事はないのではありませんか? でも、最低一人は護衛に残った方がいいでしょうね。何があるかわかりませんから。 |
シェリーとは直接会っていない事もあって、様子がおかしいとは言ってもそれほど深い意味にはとっていないようです。
■ジーク To:リシィア |
そうですねぇ・・・・・。 |
ずっと端に座っていたけれど、黙っていた口を開きます
■アルテナ To:ALL |
相手はアンデッドだよ………パトリシアだ。 護衛には神聖魔法とやらが使える者の方がいいだろう。 |
ちょっと青ざめています。
■ジーク To:アルテナ&ALL |
パトリシア?アンデッド? それは危険ですねぇ(−−; ん〜・・・・では私が残りましょう。 最悪時間稼ぎは出来るでしょうし。 |
■イルミナ To:アルテナ |
やはり何か知っていたんですね? なんどか、思い当たるふしがあるような感じでしたものね |
■アルテナ To:イルミナ&ALL |
ああ……すまんな………どうも、いや、今でも信じられなくてな………… あいつの周りには黒い蛾がいたからな。それでピンと来た。 私がこの近くの遺跡に迷い込んだときに出会った。パトリシアには大勢の冒険者が殺されているらしい…… |
■シロフィーヌ To:アルテナ |
変な病気に感染させて冒険者を殺すんですの? |
■アルテナ イルミナ&ALL |
今思えば、あやつは影を使って移動していたふしがある。 もっとはやく気付くべきだった………すまぬ。 |
あたまを下げます。
■アルテナ To:ALL |
森には私も入らせてもらう。蛾がいるのならそこだろう。 それから、これからは村人には蝶に注意すること、パトリシアの襲撃を警戒するためにできるだけ二人一組で行動するように伝えた方がいいだろう。 |
■シロフィーヌ To:アルテナ |
それほど危険な相手なのでしたら、わたくしもこちらに残っておりますわ。 蝶の件も、あとで村長様にお願いしておかなくてはなりませんわね。 |
森へ入る班と村に残る班が決まり、村長への報告を済ませると森を探索する準備に入ります。
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