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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
▲ [1] ▲ | 第5章 Sleeping in the forest [2] | ▼ [3] ▼ |
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仮設診療所・15:30 |
感染の兆候が見られる患者に魔法をかけ終わり、アランが一息つきます。
■アラン To:患者 |
終わりました。 ここ数日は体調にご注意下さい。 もし、少しでも調子が優れませんときは再発の可能性もありますので、すぐにいらしてください。 |
■患者 To:アラン |
有り難うございました。 |
患者は診療所を出て自宅に帰還します。
■アラン To:患者 |
お大事に。 |
患者と入れ替わりに今朝聞き込みした酒場の女将(シェリーの母親)が入ってきました。
■アラン To:女将 |
診察ですか? |
■女将 To:アラン |
いえ、ミルフィーちゃんがシェリーを訪ねてきたから、伝えに来たんです。 今朝、シェリーを誰かが訪ねてきたらここに知らせるようにいわれまして。 |
■シロフィーヌ To:ジーク |
そのような伝言、イルミナ様から聞いておりましたでしょうか? |
■ジーク To:シロフィーヌ |
さあ、私はそこにいなかったので詳しいことはなんとも(^-^; でもイルミナさんのことだから頼んでおいたと思いますよ。 それにしてもミルフィーさんさっそく行ったんですね(^-^; |
■シロフィーヌ To:ジーク |
そうですわねぇ。こちらのほうも落ち着いておりますし、おうかがいしてきましょうか。 |
■シロフィーヌ To:おかみ |
そうそう。ミルフィー様にお会いしても、シェリー様にお変わりはありませんでしたか? |
■女将 To:シロフィーヌ |
ええ・・・。 ミルフィーちゃんが、「二人で少し話したい」って散歩に連れ出したけど。 |
■シロフィーヌ To:おかみ |
散歩ぉ〜 こほん 外出は控えるように言ってあったはずですのに…… 心当たりの場所などございまして? |
■女将 To:シロフィーヌ |
すみません。 でも、シェリーもミルフィーちゃんも病気のことは知っているから、そんなに遠くには・・・たぶん、店の近くにいるはずよ。 |
■シロフィーヌ To:おかみ |
だとよろしいのですけれど・・・ |
本気で信じてはいないです。そこら辺でできる話だったら部屋の中でしても同じだし。
■ジーク To:シロフィーヌ |
年頃の娘さん達ですから親御さんには聞かれたくない話もあるのかもしれませんよ(^-^; まあ、とりあえず行ってみましょう。 |
■シロフィーヌ To:ジーク |
それはそれで……まぁいいですわ。 参りましょう |
路地・15:45 |
仮設診療所の割と近くの路地からミルフィーとシェリーの声が聞こえてきます。
■ミルフィー To:シェリー |
待って、シェリー。やっぱりどこか変よ、何があったの? |
■シェリー To:ミルフィー |
何でもないわ。ちょっと気分が悪いだけ・・・。 ほっとい・・・ねぇ、診療所までつれていってくれない? |
曲がり角の向こう |
■シロフィーヌ To:ジーク |
しぃっ。女の人の声がしますわ。 |
シロフィーヌは立ち止まって耳をそばだてます。
■ジーク To:シロフィーヌ |
えっ? |
ジークも立ち止まります。
路地 |
■ミルフィー To:シェリー |
・・・え? うん。大丈夫? ねぇ、シェリー。おばさんにも内緒でどこに行ってたの? 私にも言えないこと? |
■シェリー To:ミルフィー |
ごめんなさい。 |
ミルフィーは繋いでいたシェリーの手を離して、少し離れます。
■シェリー To:ミルフィー |
どうしたの? |
■ミルフィー To:シェリー |
あなた・・・シェリーじゃない。 ・・・誰なの? |
曲がり角の向こう |
■シロフィーヌ To:ジーク |
シェリーじゃないとかおっしゃられてますけど、ミルフィー様の声ですの? |
■ジーク To:シロフィーヌ |
ええ、多分・・・(^-^;; |
■シロフィーヌ To:ジーク |
シェリー様が偽物だとしたら、気取られたのを隠すためになにかしかねないですわね。何も知らないふりをしてあちらに行きましょう。 |
■ジーク To:シロフィーヌ |
そうしましょう。 何やらやばい雰囲気ですし・・・。 |
路地 |
■シェリー To:ミルフィー |
私じゃないって…?何を言っているの? |
■ミルフィー To:シェリー |
・・・違う。 顔も声もそっくりだけど・・・どこか・・・ |
僅かに後退りするミルフィーをシェリーは無言で見つめます。
■ミルフィー To:シェリー |
・・・歩幅とか・・・喋り方とか・・・手のつなぎ方も・・・ あなたは誰?なんでシェリーのふりをしてるの・・・? |
シェリーは忌々しげにミルフィーを睨みつけると一歩近寄りますが、曲がり角からシロフィーヌが出てきたため立ち止まります。
■シロフィーヌ To:女の子達 |
あら。こんな晴れた日に散歩は危険でしてよ。早くお戻りになられた方がよろしいですわ。 えーっと……どちらがシェリー様ですの? |
シェリーは質問には答えずに、人の発声器官から出ているとは思えない発音で下位古代語を喋ります。
■シェリー(下位古代語) |
・・・確かに・・・我らの能力では・・・肉体と記憶の・・・複製にとどまる・・・詳細な操作法までは・・・一致しない・・・か |
■シロフィーヌ To:シェリー |
あなたがシェリー様ですのね。 シェリー様の姿を借りた別のものといった方が正しいようですけど。 いいかげん、真の姿を現したらいかがです? |
シロフィーヌは聞き難い声にしかめっ面をしながら一歩下がって身構えます。
■ジーク To:シェリー(?) |
・・・人間ではないのですね(−−; |
■シロフィーヌ To:ミルフィー |
逃げて! |
シロフィーヌが叫ぶと同時に、ジークは剣を抜いて、シェリーとミルフィーの間に移動します。
■偽シェリー(下位古代語) |
・・・失敗か・・・ならば・・・村ごと焼き払う・・・ |
偽シェリーの全身にひび割れが入り、そこから火炎が溢れ出すと、一瞬にしてかつてシェリーの姿をしたモノは炎に包まれます。
■ジーク |
な・・・・・?! |
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