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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
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食堂兼酒場・シェリーの部屋・8:00 |
癖のある金髪で少し幼い顔立ちの小柄な少女、シェリーは振り返りました。
暫く無表情で訪問者達を眺めていましたが、口元だけで微笑むと挨拶をします。
■シェリー To:ALL |
こんにちは。 |
■イルミナ To:シェリー |
こんにちは ちょっとお話させていただきたいのですが、その前に窓から離れて日陰に入っていただけますか? |
シェリーは黙って従い、日陰に移動します。
■おやじ To:女将 |
おーい。客だぞ。 |
店の奥から女将を呼ぶおやじの声が聞こえました。
■女将 To:ALL>シェリー |
それじゃあたしは店の方に戻るから、シェリーをお願いしますわね。 シェリー、この人達はあの病気を調べに来たんですって。 何か知っていることがあったら話してあげるのよ。 |
女将はシェリーを任せると、店の方に戻っていきました。
■シェリー To:ALL |
フフフ・・・・・何? |
■アルテナ To:シェリー |
(イヴみたいだな……) はじめまして、シェリー。私はアルテナという。 さっそくだが、昨日までどちらにいたのか教えてくれないかな? おぬしの母上が非常に気にしてたぞ。 |
■シェリー To:ALL |
ごめんなさい。覚えてないの。 それに・・・・どこだっていいじゃない? |
返答はいいかげんですが、別段機嫌の悪いそぶりも不安な感じも無くニコニコと答えます。
■シェリー To:ALL |
ねぇ?病気の検査はあなたたちがしているの? |
■イルミナ To:シェリー |
検査自体は私たちではできないの 臨時の診療所を作ってそこでオランからきた医者と神官の方が検査と治療を行ってくれているわ 私たちは病気の原因がなにかを調査しているんです それにしても、覚えていない...ってどういうこと? |
■シェリー To:ALL |
そう、ウフフ・・・神官が来ているの・・・診療所ね。 それで病気の原因はわかったの? |
シェリーは質問には答えずに質問を返します。
■イルミナ To:シェリー |
いくつかわかったことはありますが、まだ情報が足りないんですよ (言いながら、シェリーの反応を注意深く見ています) |
■シェリー To:イルミナ |
そう、ウフフウフフフフフフフフフフ・・アハハハハハハハハハハハハハハッ! |
シェリーは唐突に狂ったように笑い出します。
恐怖にも似た不安が広がります。
アルテナは不安どころか一瞬殺気すら感じました。
■アルテナ To:シェリー |
! |
アルテナはとっさに身構えます。
■シェリー To:ALL |
あまり気分が良くないの。また明日にしてくれる? |
しかし、シェリーはやはり唐突に素に戻ると、急に沈んだ表情で出ていくように促します。
■イルミナ To:アルテナ&クレフ |
...一旦引きますか? |
■アルテナ To:イルミナ |
いや…だめだ。数少ない情報源だ。 しかも目を離すわけにはいかん。こんな殺気を放つなど……… |
アルテナの意見も最もだと思い、イルミナはシェリーの様子を再び伺いますが、 シェリーは鬱陶しそうな視線を向けて出ていくように無言の圧力をかけています。
■イルミナ To:アルテナ |
でも、ここで彼女と争うようなことはできないわ それに、これ以上ここにいても有益な情報が得られるとは思えません ジーク達と合流して対策を練りましょう |
アルテナはセンス・オーラで周囲の精霊力を確認しますが、異常は感知されません。
■アルテナ To:イルミナ&シェリー |
…………やむをえんな。 わかった、出直そう。シェリー殿、調子が悪くなったらすぐに母上に言うのだぞ。 |
一旦、シェリーの部屋を出て店に戻ります。
食堂兼酒場・店内・8:15 |
店内には朝食を摂りに来た客が数人来ていました。
おやじからジークとリシィアとシロフィーヌはロンピン宅へ向かった事を伝えられます。
■女将 To:ALL |
どうだった?帰ってからなんかちょっとおかしいから、心配なんだけど・・・やっぱり病気かしら? それとも何かあったのかしらねぇ。 |
■イルミナ To:女将 |
帰ってきてからですか? 病気とはまた違うように感じましたが...もしかしたら娘さんは今回の件に何らかの形で巻き込まれているかもしれません いなくなっていた間のことを覚えていないといっていましたから... それで、大変申し訳ないのですが、娘さんが診察も含めて外出されるようなことがあったら私達に教えていただけないでしょうか? これは娘さんの安全のためでもあります。私達の方で娘さんに気づかれないよう護衛を行いたいと思いますので。 後は娘さんを誰かが訪ねてくるようなことがあったときもお知らせ願えますか? |
■女将 To:イルミナ |
・・・・・・。 わかったわ。寄合所に伝えればいいのね? |
■アルテナ To:女将 |
それから…シェリーがふだん親しかった者は知らないか? もしかしたらなにか知っているかもしれん。それに普段の彼女がわかるだろう。 |
■女将 To:イルミナ |
そうねぇ、昔からパン屋のラリックさんのところのお嬢さん・・・ミルフィーちゃんと仲が良かったわ。 普段はいつも一緒にいるから、何か知ってるかも知れないわね。 |
■イルミナ To:女将 |
あっ、それと、村長さんからおふれがあると思いますが、外出時は直接、日にあたらないような格好でお願いします。 病気の進行と日光の関係が深いようですので |
■おやじ To:イルミナ&ALL |
それならもうお客さんから聞いたよ。 もうじき寒くなるしちょうどいいな。 |
■アルテナ To:女将 |
そうそう、この村のどこかに日中でも暗くて人があまり行かない場所はないか? |
■女将 To:アルテナ |
村にはないわねぇ。 森の奥なら暗いしあまり人も来ないけど・・・。 シェリーはミルフィーちゃんを連れてよく探検に行くわね。 危ないから止めるんだけど。 |
女将はため息をつきます。
■イルミナ To:女将 |
わかりました。ありがとうございます。それでは、私達はこれで。 |
■アルテナ To:女将 |
世話になったな。シェリーの件、くれぐれも頼む。 |
■女将 To:ALL |
ご苦労様。がんばっとくれよ。 |
合流のために、仮設診療所に向かいます。
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