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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
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食堂兼酒場・店内・8:00 |
クレフ、イルミナ、アルテナの3人が女将の案内でシェリーの部屋向かった後。
■ジーク To:リシィア、シロフィーヌ |
先にロンピンさんのところにいっていようと思うんですけどどうでしょう? |
■シロフィーヌ To:ジーク |
そうですわね。ただここにいてもどうなるものでもございませんし。 |
■シロフィーヌ To:おやじ |
わたくしたち少々出かけて参ります。もしシェリー様と話している方々が戻られましたら、ロンピン様のお宅におうかがいしているとお伝え下さいませ。 |
■おやじ To:シロフィーヌ |
あいよ。毎度ありィ。 |
ロンピン宅前・8:30 |
猟師ロンピンの家に来ました。
他の家よりも古く、かなり昔から住んでいるように見えます。
玄関前に立つとノックもしないうちに扉が開き、中から動物の毛皮で作ったベストを着た熊のような大男が現れてパーティを睨み付けます。
■大男 |
なんだ!?お前達は! |
■ジーク To:大男 |
(ご機嫌斜めですねぇ(^-^;) 失礼ですがロンピンさんでしょうか? |
■ロンピン To:ALL |
如何にも儂がロンピンだ。入れッ!! |
■ジーク To:ロンピン |
はあ、お邪魔します(^-^; |
ロンピン宅・8:30 |
ロンピンは家の中に招き入れると、おもむろに床に腰を下ろしあぐらをかきます。
ロンピンの家の中はとらえた獲物の物と思われる獣皮や剥製が散乱しています。
シロフィーヌは面白そうにきょろきょろとそれらを見回し、壁に掛かっている弓などを見て、けっこう腕の立つ人なのかなぁと判断しました。
■ロンピン To:ALL |
座れ。 |
■ジーク To:ロンピン |
あ、どうも |
■シロフィーヌ To:ロンピン |
あ、はい。 |
シロフィーヌはちょっとこわくて一番遠いあたりにちょこんと腰掛けます。
■リシィア(心の声) |
……お掃除したい……。 |
部屋が散らかっているので、リシィアは落ちつかなさげです。
■ロンピン To:ALL |
それで、何が聞きてぇんだ? |
ロンピンは脇に置いてあったとっくり?から茶碗になみなみと酒らしき液体を注ぎ飲み干します。
■ジーク To:ロンピン |
ええと、ボゾンさんのことをお聞きしたいのです。 酒場のおかみさんから聞いたのですがなんでも幽霊を見たとか見ないとかで・・・。 |
ロンピンは別の茶碗に酒を注ぐと黙ってジークに勧めます。
■ジーク To:ロンピン |
あ、お相伴にあずかります(^^ゞ |
ジークは一口口をつけました。
■ロンピン To:ジーク |
幽霊だぁ?この辺りで猟をやってりゃ、そんな事しょっちゅうよ。 やれ虎が出たのゴブルトが出たのと・・・そんなに何でも怖がって猟に行けるかよ! |
ロンピンは既にかなりの酒が回っているのか突然激昂します。
シロフィーヌが一瞬びくっと硬直します。
■ジーク To:ロンピン |
そ、そうですね(^^;;;; この辺は虎も出るのですか・・・・・。 ところでロンピンさんもその幽霊とやらを見られました? |
■ロンピン To:ジーク |
そんなもんには生まれてこの方お目にかかったこたねぇな。 人間死んだらそれっきりよ。 |
ボゾンの事を思い出したのか、一瞬遠い目をするとぐいっと酒をあおります。
■シロフィーヌ To:ロンピン |
そうですわね。でも、死んでも死にきれない方々もいらっしゃいますの。 とても不幸なことだと思いますわ。 ボゾン様がそういう方にお会いしたとゼド様と話していたらしいと、食堂のおかみさまからおうかがいしたのです。 えーと・・・ ロンピン様はボゾン様やゼド様とそのような話はなさいませんでしたか? |
■ロンピン To:シロフィーヌ |
ゼドか・・・、この間森で会ったきりだな。 ボゾンの葬式にも来やしねぇよ。 (ぐび) ぷはぁー。・・・・それで、ボゾンや他の奴らもその幽霊に憑り殺されちまったってのか? 馬鹿馬鹿しい。 |
■リシィア To:ロンピン |
……ひょっとしたら、ある意味そうなのかも知れませんね。 本当に幽霊かどうかは分かりませんけれど、それが病気の原因である可能性もありますし……。 |
ロンピンは立ち上がると、無造作に床に放り捨ててあった小汚い羊皮紙を拾ってきます。
再び元の場所に戻りあぐらをかくと、その羊皮紙を広げました。
どうやら狩り場の森の地図のようです。
アバウトですが目印らしきもののマークと所々に赤い線が引いてあります。
■ロンピン To:ALL |
ここらがゼド、こっちがボゾン・・・奥が儂だ。 この線が獣道・・・つまり、ボゾンはこの線に沿って罠を仕掛けてるってわけよ。 罠の場所は毎回変えてはいるが、ボゾンはこの線に沿って罠を確認していった筈だ。 |
そこまで言ってロンピンはその地図を放って渡します。
■ロンピン To:ALL |
どうせ暫く猟にはいけねぇんだ。貸してやるよ。 |
■ジーク To:ロンピン |
あ、ありがとうございます(^^ |
■シロフィーヌ To:ロンピン |
ありがとうございます。 |
シロフィーヌは後からジークの肩越しに地図をのぞき込み、ゼドとボゾンの猟場を確認します。
■ジーク To:ロンピン |
そういえば最近森の中で何か気になることとかありませんでしたか? たとえば例年より獲物が少ないとか、見慣れぬ獲物が居たとか見たことも無いものがあったとか、見知らぬ人や普段森に入ってこない村人にあったとか。 |
ロンピンは少し考え込み、答えました。
■ロンピン To:ジーク |
・・・・コウモリのような翼の生えた奇妙な生物を見たな。 山の奥の方では珍しくもねぇのかもしれんが、村近くにまで降りてくることは滅多にねぇ。 |
■ジーク To:ロンピン |
翼の生えた生物ですか・・・・。 |
■リシィア To:ロンピン |
それは……念の為、その生物を見かけた時の状況と、日時、場所を教えて頂けませんか? |
■ロンピン To:リシィア |
3日前の夕方。帰り道の山道だ。 別に何か害があった訳じゃねぇが、弓で脅かしたら逃げて行きやがった。 |
■ジーク To:ロンピン |
あと、申し上げにくいことなのですが・・・・。 私たちが村にくる途中、森の中で男性が一人亡くなっていました。 おそらくゼドさんではないかと思うのですが・・・・。 |
ロンピンも薄々判っていたのかさして驚いた風もなく呟きます。
■ロンピン To:ジーク |
そうか・・・ゼドもか。 昔は儂とボゾンで獲物の取り方を教えてやったもんだが・・・。 あいつは子供好きでな。ロディのとこのガキに聞けば・・・・・・いや、もういねぇのか・・・・チッ、病気じゃ文句つける相手もいねぇ。 |
ロンピンはごろんとその場に横になりました。
■シロフィーヌ To:ロンピン |
そうですわね。でも、死んでしまった者のためにも、この3日の間ご自愛なさって、しっかり体を休めてくださいませ。疲れていると病気にもなりやすいですのよ ところで、ロンピン様が猟に出られないのでしたら、矢を譲ってはいただけないでしょうか? もし幽霊なり化け物なり悪意を持って病気をまき散らしたような者がいたら、その矢で討ち取って参りますわ。 |
■ロンピン To:シロフィーヌ |
・・・・勝手にもってけ。暫く猟に出る気がしねぇ。 |
ロンピンは寝っ転がったまま返事をします。
■シロフィーヌ To:ロンピン |
では、これを頂いていきます。 |
シロフィーヌは比較的ロンピンには小さく見える(自分にはあいやすいと思われる)矢筒を棚から降ろします。
ざっと数えたところ矢筒にはアローが30本ほど入っています。
■ジーク To:ALL |
そろそろ戻りましょうか? |
■シロフィーヌ To:ジーク |
そういたしましょう。クレフ様達も待っているかもしれませんわね。 |
ロンピン宅を出ると合流のため、一旦仮設診療所に向かいます。
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