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SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
▲ [3] ▲ | 第3章 The route of infenction [4] | ▼ [5] ▼ |
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村の広場・早朝 |
しばらくして、ジークがテスラを連れて戻ってきました。
■ジーク To:ALL |
お待たせしました! ガードナーさんは遅れてきます。 |
しかし、牛の方は既に完全に白骨化し、村人Cの顔はそのほとんどが溶けて原形を留めていません。
傍目にも双方の死亡は明らかです。
マスクと手袋をつけたテスラは未だ溶解が進行中の村人Cに駆け寄ると調べ始めました。
■シロフィーヌ |
(あ、まだ危ないのに・・・) |
■テスラ To:村人C |
・・・・・・・・・・・・・むー。 手遅れですね。 頭部のほとんどが溶解してしまっています。 これでは話を聞くのは無理ですねぇ。 ええと、溶解は外側から・・・・ |
テスラはダガーを取り出すと村人Cの衣服を切り裂きます。
身体は皮膚がところどころ溶解しているもののまだ原型を留めています。
■テスラ To:村人C |
・・・・・衣服に隠れた部分は溶解が遅いですね。 露出している部分はとっくに骨になっていますが・・・ |
衣服を切り裂き露出した部分がみるみる溶解していきます。
■ジーク |
うわ・・・・。 |
■テスラ To:村人C |
やっぱり、病状の進行は日光と関係あるみたいですね。 おそらく、もう一匹の牛も納屋から出れば発症すると思います。 逆に言えば屋内にいれば感染してもかなり保ちそうですね。 |
テスラは溶解を続けている村人Cから離れます。
■アルテナ To:テスラ |
日光?日の光を浴びると溶けるのか? 焼けるわけではないのか? |
■テスラ To:アルテナ |
皮膚が弱くなり、日光で火傷をするといった症例もあります。 同じ様な原因でしょうけど・・・もっと爆発的な反応ですね。 皮膚や肉も蒸発しています。 |
■リシィア To:テスラ |
実際に見たのは今回がはじめてになりますけれど、想像以上ですね……。 進行の速度が速いので魔法的な現象であることを疑ってみたのですが、 魔力が働いてるのは感知できませんでしたので、お知らせしておきます。 |
■アルテナ To:テスラ |
ふうむ……光の精霊に過剰に反応するということは… 闇の精霊の属性が強まっているのか……?そんなことがあるのか? もしかしたら…? |
■テスラ To:アルテナ |
え・・?まぁそうなんですけど・・・。 何か心当たりでもあるんですか? |
■シロフィーヌ |
(もしかしたら?) |
■アルテナ |
……あ、いや………たぶん関係ない………… |
考え込みます。
■リシィア To:アルテナ |
なにか僅かでも関連している可能性がある事なのでしたら、後から少しお話し頂けませんか? どうしても話し難い事でしたら、無理にとは言いませんけれど……考えておいてください。 |
そこへ、やっとガードナーが到着します。
■ガードナー To:村人C>ALL |
間にあわんかったか・・・。 近くにいた者はおるか? すぐに診療所(寄り合い所)へ。 |
■リシィア To:ガードナー |
皆さんその方が溶解し始めたのをみて、逃げていってしまいました。 でも、集まっていた皆さんの特徴を出来るだけ覚えておきましたので、診察にいらっしゃらない方がいれば多分、分かると思います。 あとは私達ですね……。 |
■ガードナー To:リシィア |
それは助かる。 |
■アルテナ To:ガードナー |
この者(村人C)の家族を診察してやってくれ。 ただし、外に出しては危険だ。ガードナー殿が家まで出向いてやってくれ。 |
■シロフィーヌ To:アルテナ |
あのぉ・・・ |
ガードナーは地図から村人Cと家族の氏名を確認します。
■アルテナ To:テスラ&ALL |
…残念だが、なんとか応急処置はわかったな。 |
■ガードナー To:アルテナ |
…ふむ。農家で、名前はロディ…ロディ=マクレガーか…。 家族は妻と長男…マチルダにケインじゃな。 そうか、既に……む!?そんなバカな!?……ロディ!? 昨夜の診察では確かに何も……。 |
■シロフィーヌ |
(やっぱり家の人先に死んでたんだ・・・) |
ガードナーは頭を抱えます。なにやら雲行きが怪しそうです。
■シロフィーヌ |
(?) |
■テスラ To:ガードナー&ALL |
とにかく、診療所に行きましょう。 私や皆さんも感染の可能性がありますし・・・。 |
村の寄り合い所に作られた臨時の診療所へ向かいます。
寄合所に作られた臨時診療所 |
臨時の診療所に着きました。
間仕切りの向こうで、村中から集められたベッドに治療を受けている患者数人が寝ています。
アランは精神力を使い果たして休息中です。
■テスラ To:ガードナー |
ええと、つまり…… 第1段階:検査でも特に異常の見られない潜伏期間 第2段階:軽い疲労感と眩暈 第3段階:重度の疲労感と意識の混濁 第4段階:全身の溶解による死亡 と、こう判断されるわけですか。 2段階と3段階は程度の差はありますけど一連の症状ですね。 |
■シロフィーヌ To:ALL |
病気の最終段階に至るまでにかなりの個人差があるのですか? おおよその目安のようなものはないのでしょうか? |
■ガードナー To:シロフィーヌ |
今までの症例からすると……、 おそらく、屋外での活動時間……浴びる光量に比例するようだな。 |
■テスラ To:ガードナー&シロフィーヌ |
すると、小康状態で帰宅したロディさんのケースですと、直射日光の下ではおよそ1時間くらいで進行したことになりますね。 感染しているかどうかわかりませんが、もう一頭の牛で実験してみます。 |
■イルミナ To:テスラ&ガードナー |
かわいそうですが、仕方がないですね そうすると、外出時にはフードかなにかをかぶることである程度病気の進行を遅らせることができるかもしれませんね 疲労感がある方には昼の外出は避けていただいて、日が暮れてから診療所の方へ来て頂くよう手配する方が良いかしら? これは私たちにも当てはまることですけれど... |
■ジーク To:ALL |
私たちまで昼間の行動が制限されるとしたらやっかいですねぇ。 |
■シロフィーヌ To:ジーク |
直射日光に当たらなければよいのでしたら、日傘をさすとか、体中覆ってしまうような服装をするですとか、方法はあるのではございませんの? テスラ様が実験なさっていたとおり、服に覆われていただけで症状が進まなかったのですもの。 |
■テスラ To:シロフィーヌ |
そうですね。衣服によって皮膚の露出を抑えるだけでもかなり効果があると思います。 道中の感染者も最終的には全身白骨化していましたから、確実に進行が停止するわけではないでしょうけど、異常が感じられるか、定期的に検査すれば村内にいる間はその方法で充分だと思います。 |
■リシィア To:ALL |
それが分かっただけでも、何の対策も分からなかった今までに比べれば十分安全ですね。 私は逆に外出しやすくなったのでは無いかと思います。 外で他の誰かや動物に感染させてしまわないように、十分に注意する必要はありますけれど……。 |
■ジーク To:ALL |
少し暑いかもしれないですが、背に腹は変えられませんね(^-^; 村人さん達にも告知しておきましょうか? あととりあえず私たちもガードナーさんに診察してもらいしょう。 |
■イルミナ To:ジーク&ALL |
手を打つなら早い方がいいですね すぐ村長さんに告知してもらうようにしましょう 今日はこの後酒場へお話を伺いに行くんですよね? そのときに村長さんのお宅に寄ることにしましょう |
■アルテナ To:ALL |
しかし、一体なにが感染源なんだ…? どうして突然病がはやった?………もう一度聞いて回る必要があるな。 ところでガードナー殿、さきほどはなにを困っていたのだ? |
■ガードナー To:アルテナ |
む、つまり末期に至るまでに一度小康状態に戻る可能性・・・ 進行の段階で一時的に回復したように見える場合を考慮していれば、ロディ氏を助けられたかもしれん。 |
一旦村長に村長に村人の外出を控えさせ、 できるだけ直射日光を避けるような服装をさせることを伝えると、 感染源の調査を再開します。
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