像を守る者 Scenario #92
宝玉の乙女


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神殿 大広間

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ソ=ソフィティア エ=エレボス フ=フレイム ラ=ランバート ル=エルファ レ=レジー
子=ルドゥス 1マス=1m A=血塗れのマーマン B=血塗れのマーメイド
 =台 =台座 =像? 

 微かに、マーメイドの目が開く。
 一言二言判らぬ言葉を発した後、精霊語で冒険者に話かけてきた。
■ マーメイド To:エレボス&ソフィティア
(精霊語)
 貴方達ハ一体‥‥

■ エルファ To:マーメイド
 あ、生き返った。大丈夫〜?

 フレイムがルドゥスに対応しているのを見て、マーメイドの近く[43-G]に寄っていく。
 精霊語に通訳されたエルファの発言に、マーメイドは苦しそうな顔を歪める。
■ マーメイド To:エルファ
(精霊語)
 生キ返ッ……?
 オ前達……一体何者ダ……ココニ……何シニキタ……!

■ エルファ To:マーメイド
 あのね、冒険者でね、依頼で『乙女の像』っていうのを探しに来たんだけど・・・
 それより、ルドゥスって子わかる?あなた、おかーさん?
 今、扉の向こうにいるんだけど・・・中には連れて来ない方がいいよね?

■ マーメイド To:エルファ&ソフィティア
(精霊語)
 ク……人間如キガコノ神殿ニ来ルトハ……
 像サエ……正常ナラバ…侵入サセナカッタモノヲ………!!

 ……ル…ルドゥス……!!ナゼソノ名ヲ…!
 オ前達……何ガ目的ダッ!

 苦しそうながらも、キツイ目をソフィティアに向ける。
■ソフィティア To:マーメイド
(精霊語)
 下衆な勘ぐりしないでよ。湖に潜ってウンディーネと話してたら、ルドゥス君が一人で近寄ってきたから、一緒に来ただけなじゃい。
 それともなに、あの場所で追っ払えとでもいうの?

 マーメイドの態度に、腕を組み、イライラした口調になるソフィティア。
■ マーメイド To:ソフィティア
(精霊語)
 ……?
 ルドゥスガ……人ニ近ヅイタ?危険ダト教エタノニ…ナゼ?
 ソモソモ……ナゼ人間ガ…コノ湖ニ……?

 瀕死の状態は変わらずなので、相変わらず苦しそうではあるが、多少は目のキツさが和らいだようにも思えた。
■ フレイム To:部屋の中
 中の様子はどうなっている?

■ レジー To:フレイム、マーメイド
 やれやれ・・貴方達からお前らに格下げか。
 部屋のなかはちょっと厄介な状況だな、ルドゥスのことも知ってるようだけど。

(マーメイドに向かって)
 俺達はエルフの村で護符を借りてここまで来たんだよ。
 目的は乙女の像を手に入れることだ。
 ルドゥスは両親が最近怖くなったので一緒に見に行ってくれ・・・って言われただけさ。
 部屋の外にいるよ。

■ フレイム To:レジー
 ・・・そうか、生きていたか・・・。
 しかし、気を付けろ。ルドゥスの言葉・・・もし、両親が居るのなら、危険かも知れん。

■ マーメイド To:レジー&ソフィティア
(精霊語)
 護符ガ…ソウカ、借リタノカ…
 ルドゥスハ無事ナノカ……スマナカッタ。
 シカシ……

 冒険者達から目をそらし、悲しげな目でマーマンを見るマーメイド。
■ マーメイド To:冒険者
(精霊語)
 像ヲ手ニ……モウ、アレハ……正常ナ状態デハナイ………
 勝手ニモッテイクガイイ……
 タダシ。ドウナッテモ……私ハ知ラヌ

■ レジー To:マーメイド
 どうなっても・・・とは、不安にさせる言葉だな。
 何が起こるんだ?
 それに、ここでいったい何があったんだ?

■ マーメイド To:冒険者
(精霊語)
 何ガアッタトテ、主ラニハ関係ナカロウ……過ギタ事ダ……
 エルフ達ニ伝エルガイイ……アノ像ハ汚レタトナ…
 コノママ神殿ニ置ケバ、ヨリ凶悪ナル像ニナルダケダ
 サッサト何処ニデモ持ッテイクガイイ……

■ エレボス To:マーメイド
 ちょっといいですか?
 
  我が親愛なるラーダ神様 彼の者に大いなる奇跡を…… 

 エレボスは返事を待たずに2度目のキュアウーンズを唱える。
 しかし、呪文は抵抗されてしまったようだ。
■ マーメイド To:エレボス
(精霊語)
 何ヲスル!

■ エレボス To:マーメイド
 何抵抗しているんですか!!
 このまま命の保証はできませんよ
 あなたまで命を落ちしたらルドゥス君はどうするんですか!!

■ マーメイド To:エレボス
(精霊語)
 私ハ死ナン……余計ナ気遣イハイラヌ…
 何ノ呪文カ判ラヌノニ……黙ッテ…受ケルワケガ…ナカロウ?

 気がしっかりしてきたのか、多少はハッキリと話すようにはなってきたようだ。
■ レジー To:エレボス、マーメイド
 いやいや、回復魔法かけるならかけるって言わないと、魔法の区別なんかつかないと思うぞ?

 ところで、像を勝手に持って行ってもいいと言ってるけど、あんたらが像を守ってたのか?
 おもてのでかい扉には罠が過去には仕掛けてあった形跡があったけど・・。

■ マーメイド To:レジー
(精霊語)
 アア。私ハ像ノ守護者ダッタ
 罠……?過去ノ事ハ知ラン

■ソフィティア To:マーメイド
(精霊語)
 ところで、なんでまたこんなに出血するほど傷ついてたの?

■ マーメイド To:ソフィティア
(精霊語)
 知ラン
 黒イ影ニ覆ワレタト思ッタ後ハ………
 ………体中ニ怪我ヲ負イ、オ前達ガ目ノ前ニ居タ

■ソフィティア To:マーメイド
(精霊語)
 まずは手当てしないとね。ヒーリングかけるから今さっきみたいに抵抗しないでね。

■ マーメイド To:ソフィティア
(精霊語)
 スマナイガ…呪文ヲ……受ケルワケニハイカン…
 100%信シンジテイル……ワケデハナイノデナ……

■ エルファ To:マーメイド
 ねね、像が汚れたってどういう事?
 凶悪な像って・・・髪が伸びるとか・・・?
 像が汚れたことと『黒い影』に、何か関連あるの?

■ マーメイド To:ソフィティア
(精霊語)
 関係ハ知ラン……
 像ハ……聖ナル物ダ……シカシ…今像カラハ……凶悪ナ程ノ悪意シカ……感ジラレン……
 像ガ汚レタ証拠ダ……

■ フレイム To:部屋の中
 ・・・落ち着いたようなら・・・誰か、一度戻ってくれないか?
 ルドゥスを安心させてやりたいのだが・・・・・・。

 残念な事に、その声は皆まで届かなかったようだ。


 仲間達がマーメイドと話している間に、ランバートはマーマンの近く[41-E]まで移動し台座を見る。
 しかし、水中ということも手伝ってか、青い石でできてるというのと、下の台は白い石でできているといったぐらいしか判らなかった。
■ レジー To:ランバート
 台座の方に何か見つかったかい?

■ ランバート To:レジー
 取り立てて、これと言った異常は目に付かないですね。

■ソフィティア To:ALL
 勝手に持っていって良いといってるんだし、持って帰ってからどうするか決めましょう。黒い影って言うのがきになるから、警戒を怠らないでね。

 ソフィティアも像の方に近寄っていく。
 像は、台座の上の部分につつまれるように設置されていた。
 少女が祈りを捧げている像なのではあるが。美しい造型とは裏腹にとてもまがまがしい気配を放っている。

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ソ=ソフィティア エ=エレボス フ=フレイム ラ=ランバート ル=エルファ レ=レジー
子=ルドゥス 1マス=1m A=血塗れのマーマン B=血塗れのマーメイド
 =台 =台座 =像? 
■ソフィティア To:ALL
 うわ〜、なにこれ。見た目は良いんだけど物凄く禍禍しいんだけど。

 像のすぐ近くまでよると、よりその禍禍しさが際立つ。
 その像の周辺。他のところよりも、精霊の力がより弱く感じる。
 像から禍禍しい気が感じるからだろうか?
■ レジー To:ALL
 台座になにか・・・彫られてるな?
 あれ、誰かなんだか分かるかい?

 レジーとは別な所に探しながら
■ エレボス To:レジー
 何も無いよぉ〜

 う〜? なぁにぃ〜? 何か言ったぁ〜

■ レジー To:エレボス
 台座に何か彫られていると言ったんだよ。

■ エルファ To:マーメイド
 なぁに?何か彫られてるの?
 ねね、台座には何が彫られてるのか知ってる?
 あ、あと、台座から像取った途端、この神殿が壊れだすとかないよね・・・?

■ マーメイド To:エルファ
(精霊語)
 知っていたとしても…お前達に…答える必要はない……
 私は……神殿の守護を……役としている……
 像は……また再生する。さっさともっていけ……汚れた像などいらぬ…

■ エルファ To:マーメイド
 う〜ケチ・・・まぁ、いいわ。私も見に行こっと
 へぇ〜像って再生するの?不思議ねぇ〜
 じゃ、遠慮なく持っていくね。いくらなんでも、たった一つのものを持って行っちゃって、大丈夫かなと思ってたからね。よかったわ。

 あ、そうそう、ルドゥスくん、この中入れても大丈夫?
 会いたがってるんだけど?
 返事は入口の方にしてやってね。

 台座に向かいながらも、扉の方をちらりと見て、ルドゥスの事を尋ねたあと、ソフィティアの後ろに近づいて、とりあえず像周辺を観察する。
■ マーメイド To:ルドゥス
(精霊語)
 …そこにいなさい……

■ ルドゥス To:マーメイド
(精霊語)
 まま……

 部屋の入り口にて「待て」といわれたルドゥス。
 哀しげな声を出す。
■ フレイム To:ルドゥス
(精霊語)
 もう少しの辛抱ですよ。
 ・・・それと、先ほどの母君の声・・・何か怖い感じはしましたか?

■ ルドゥス To:フレイム
(精霊語)
 ン…コアクナイ……デモ…まま、寂シソゥ……

 何が寂しい原因なのかがいまいち掴めていないルドゥス。
 フレイムのズボンの端を掴み、うつむいている。
■ フレイム
 ・・・・・・・・・

 フレイムは黙ってルドゥスの頭を優しくなでる。
 撫でられているルドゥスといえば、何故自分がなでられているのか?と不思議そうな顔をしている。
■ レジー To:ALL
 さてと、いい加減像を頂いて戻ろうぜ。
 依頼人殿も首を長くしてお待ちかねだろうしな。

 レジーは[52-I]まで移動して像を手に取る。
 禍々しい気配を放つ像は、レジーの手の中にあっても、その気配は衰える事はなかった。
 しかし、台座の方は……わずかながら、清浄な気配を感じる事ができた。
■ レジー To:ALL
 ふむ・・別段俺には異常はないようだな。
 この像からヤナ感じは相変わらずするけどな。
 持ってて大丈夫なのかねぇ、これ。

 まぁいいさ、そろそろ戻らないかい?
 ブツは手に入れたんだ、もう用はないだろ?

■ ランバート To:ALL
 なんか像の感じが怪しいけど、とりあえずルツァーさんも首を長くして待っていることでしょうから、それを持って村に戻りましょう。
 像については、村に着いたらマーテルさんにでも訪ねてみれば何か聞けるかも知れませんね。

■ エルファ To:ALL
 ま、ルツァーさんは、いわく有り気なほうが、喜ぶと思うな〜
 とりあえず、黒い影ってのには警戒しといて、さくさくっと地上に戻りましょ

 像を手にした冒険者達、台座のある部屋から出ていこうとする。
■ レジー To:マーメイド、ルドゥス
 じゃ、俺達はそろそろ行くよ。
 この像が原因だったなら、もう湖は危険はないだろうしな。

 またな、ルドゥス。
 強くなって母さんを守ってやれよ。

■ ルドゥス To:レジー
(精霊語)
 ン…ぱぱ、トッテモツォーインダ
 ぼく、ぱぱミタイニツォクナルー(^^。まま、守ルー(^^

 ニコニコと冒険者を見送るルドゥス。
 中の惨劇を知らないからか、彼の表情は明るい。
■ フレイム To:ルドゥス
(精霊語)
 ええ・・・強く・・・なりなさい。母君を、支えられるように・・・。

 神殿を後にする冒険者達を、ルドゥスはニコニコと手を振りながら見送る。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp