神殿 Scenario #92
宝玉の乙女


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湖の中 
 ルドゥスが後になり先になりながら地底へと進む一行。
 ぼんやりとした影だった神殿も、はっきりと見えてきた。
 地底にあるものではあるが、小さな町規模の大きさの神殿であり、視界の悪さも手伝ってか、全部を一望する事はかなわなかった。

 冒険者は、神殿の入り口とおぼしいところから30mほど離れた地点にいる。
■エレボス To:ALL
 デカイな、これほど大きな神殿が湖の中にあるなんて……

■ソフィティア To:エレボス
 不思議よね。こんな大きな神殿がほとんど知られずに残ってるんだから。
 もしかして、古代王国期からのものかな。

■エレボス To:ソフィティア
 一概に決められませんが、可能性はあると思います。
 何時の時代のものにせよ、ここからは慎重に進みましょう。

■エルファ To:ALL
 これが、神殿・・・すごいね〜
 今んとこコワクテオッキイノも出て来ないし・・・神殿の中にいるのかなぁ・・・
 どうする〜?あの入口から、ちゃっちゃと入っちゃって大丈夫かなぁ・・・

■ ランバート To:ALL
 コワクテオオッキイモノって、<神殿>の中で<死んでん>じゃないのですか?

 だと平和だ。
■ フレイム To:ALL
 大きいモノ・・・・・・か。それに、ルドゥスの両親・・・
 この装備で荒事か・・・しかし、進むしかあるまい・・・。

■ ルドゥス To:ALL
(精霊語)
 ハイル、アソコダケ…

■ エルファ To:ルドゥス、ALL
 入れるのはあそこだけなの?
 う〜ん、これはもう、行くっきゃないのではないでしょ〜か
 とりあえず、警戒しつつ、入口の所まで行ってみよう!
 で、中を覗いてみよ?

■レジー To:ALL
 そうだな。
 目的のブツはあの中にあると思われる以上、入るしかない。
 ただし、なにが出てくるか分からないんだ。
 警戒だけは怠らないようにしよう。

 冒険者達は慎重に進んだ。
 水草も生えてない湖の底に静かに降り立つと、ゆっくりと入口らしき部分へと近づいていった。

 冒険者達の目の前には、大きな─高さ4mは在ろうか?─扉がそびえていた。
■レジー To:ALL
 でけぇ扉だな、おい。
 こんなでかい扉じゃないと入れないほどの「怖くて大きいやつ」が中にいるのか?
 ・・出会ったら逃げるしかねぇな(苦笑)
 
 さぁ、中へ行こうぜ。

 そう言いつつ、レジーは慎重に扉に近づき開けようと試みた。
 しかし、扉は厚く重いせいか、レジー一人の力ではびくともしないようだ。
■ソフィティア To:レジー
 ちょっと、罠があるかもしれないんだから一応調べてからにしてよ。あぶないじゃない。

 何の躊躇もなく扉に近づき触ったレジーに対し、先輩冒険者からのアドバイス。
■レジー To:ソフィティア
 あー、気持ちは分かるけどなリーダー。
 そもそもこの神殿はエルフから貰った護符がなきゃこれないんだぜ?
 例えるならここ自体が隠し部屋みたいなもんだ。
 そこにトラップしかけるってのは考えにくいんだが・・。

 まぁ、これ以上心配かけるのもなんだしな。
 一応調べてみるさ。

■ フレイム To:レジー
 ・・・大きいモノとやらを、前提とした扉・・・なのだろうか・・・。
 いや、それより。エルフの護符無しでも、ここに居る者もある。警戒に越した事は無い。

■ エレボス To:ルドゥス
 この扉の他に入り口ってある?
 もし知っていたら教えてくれるかな?

 レジーを無視して他の扉を聞き出そうとする
■ ルドゥス To:エレボス
(精霊語)
 シアナイ…

 しかし、良い回答は得られなかったようだ。
■レジー To:ALL
 ・・・やっぱりな。
 大丈夫だ、罠は仕掛けられていない。
 だから誰かこの扉を開けるのを手伝ってくれないか?
 1人じゃ動かないんだよ、これが。
(以前は仕掛けられてたみたいだが・・・まぁ黙ってるか)

 レジーは穴のようなものに焦げ付いたような跡があるのを発見はしたが、仲間には黙っている事にしたようだ。
■エレボス To:ALL
 無いのか、力仕事は私の仕事じゃないので他の方でお願いします。

 多分キミがパーティーでも1・2を争う力持ちだと思うが、やらんのか?(笑)
■エルファ To:レジー
 ん〜、頑丈そうな扉だね〜?
 ささ、頑張って開けてくれたまい!

 こっちも、全く手伝う気のないエルファ。
■レジー To:ALL
 誰の仕事でも誰が手伝ってくれても構わないから、早くしようぜ?
 こんな所でうろうろしてて「こわくてでかい」奴が突然襲ってきたらどうするんだよ。
 そりゃ中にいる可能性もあるけどさ・・・。

■エレボス To:ALL
 エ?!
 突然襲ってくる??
 手伝います、今すぐ手伝います。
 こんな危険な所早く移動しましょう。

 どうやら最後の一言を聞き逃したようだ。
 エレボスはレジーと一緒に扉を押す。
 金属のきしむ音が、辺りに響き渡る。

 渾身の力と共に押した結果、やっと人一人通れるぐらいの隙間ができた。
■レジー To:ALL
 はぁはぁ・・・これで何とか1人ずつくらいなら通れるだろ。
 よし、早速入ろう。
 ただ何がいるか分からないし、注意していこうぜ。

■ ランバート To:ALL
 <扉>をあけたら、<ドア〜>って何かが襲ってきたりして。

 それを言うなら「ドア」を開けたら「どゎぁっ」かと………ぁ。
■エレボス To:ALL
 はぁー、はぁー、ふぅ〜、もうダメ……、もう動けない

 まったく、力仕事は嫌いなのに……、レジーさん貸しですからね(笑)、
 って、レジーさん危険ですもう少し慎重に行動を。

 エレボスの声など聞いていないのか、それとも届いていないのか。
 レジーは、そっと扉の中にその身を滑り込ませようとした。
 しかし、その中から感じるのは「恐怖」?それとも「威圧」?
 目には見えない「何か」を扉の中から感じる。
■ソフィティア To:レジー
 なかって真っ暗じゃないの?

■レジー To:ソフィティア
 いや、別に暗くはないな。
 ただ・・なんて言やぁいいのかな?
 なんか・・嫌な感じがする。

■エルファ To:レジー
 どれどれ?あれ、思ったより明るいんだ・・・
 ・・・う〜ん、なんかね。しっとりとして、こうねま〜っとしてる感じ?
 ほらほら、レジーさん、早く入ってみてよぅ〜

 レジーの後ろから、中を覗きこみながら。
 前にいるレジーの背中に向かってけしかける(笑)
■レジー To:エルファ、ALL
 分かった、分かったから押すなって(笑)

 さてと・・・んじゃ行きますか。

 レジーはダガーを握りなおし、扉の中に入っていった。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp