湖の底には Scenario #92
宝玉の乙女


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湖の中 水中
 ゆっくりと警戒しながら一行は湖の底の方へと泳いでいく。
 途中、精霊使い達には底の方から逃げてくる精霊達の姿は見えるものの、魚などの生き物の姿は一切見えなかった。
 もともと水の中というのも手伝ってか。あたりは押し掛かるような静けさに包まれている。


湖の中 底付近
 どのぐらい潜っただろうか?
 辺りに距離を測る物などない湖の中。感覚的にはもう50mも100mも潜ったような気分の中、やっと……微かに影が見え始めてきた。
 ……建物か?
■レジー To:ALL
 ん?
 どうやらあれが目的地かね?
 まぁ、ここからじゃわからねぇな。
 もう少し近づいてみようぜ。

 影に近づけば近づく程。子マーマンはちたぱたと動きをくり返す。
 まるで一行に行って欲しいような。また、行って欲しくないような。
 ピーピーと泣き出しそうな……いや、既に泣いている子マーマンは、何かを訴えようとしているのだろう。しかし、言葉が判らぬ一行には、何を訴えようとしているのかさっぱりわからなかった。
■レジー To:ALL
 なんだろう?
 あそこに行けって言ってるのか?

 みんな、どうする?
 俺としちゃ、行くしかないと思うが。
 多分あれがエルフ達の言う「神殿」じゃないかな?

■エルファ To:ALL
 ん〜そーみたいね〜
 もちろん、わたしは行くわよ〜
 マーマンちゃんは・・・どうする?一緒に行く?

 とりあえず、影と自分たちを交互に指差し、『行きますか?』ぽい振りを付け、子マーマンに尋ねる。
 しかし、子マーマンは行って欲しいような、でも行って欲しくないような動きをくり返すのみだ。
■エレボス To:ALL
 なぁ〜、この子って精霊語も話せないのかな? もしくはウンディーネを使って話をする事って無理なのかな?

■ランバート To:ALL&子マーマン
 マーマンの中には精霊と話を出来る者もいるらしいですが、稀のようですよ。
 このちっちゃい子じゃ、さすがに話せないんではないでしょうか?。
 一応、試してみます?

 (精霊語)
 あーあー、この言葉は解りますかぁ?


 ランバートの言葉にちょっと躊躇したものの、子マーマンは少しだが頷いた。
■ 子マーマン To:ランバート
(精霊語)
 ぱぱ…まま…コワイ……ぼく…サミシ…(TT)

■レジー(通訳) To:子マーマン
 君の父さんや母さんはどこにいるんだ?

■ 子マーマン To:レジー
(精霊語)
 アッチ…デモ、コワイ…(TT)
 ぱぱ…ぱぱ違ウ…まま…まま違ウ……(TT)

 子マーマンは、神殿と思しき影を指しつつ答える。
■ エレボス To:子マーマン
 なんで恐いの?
 ぱぱとままが違うって、どう違うの?

■ 子マーマン To:エレボス
(精霊語)
 コワイ…コワイ……ぼくブツ…
 イツモにこにこダタノニ…コワイ…(TT)

■ エレボス To:子マーマン
 なんで恐くなったのかわかるかな?
 もう少し詳しく教えてくれないかな?

■ 子マーマン To:エレボス
(精霊語)
 シアナイ、シアナイ
 ぱぱ、まま、コワイ……(TT)

 多少精霊語が判るとはいえ、話す言葉は全て片言。
 どうやらこの子マーマンは、かなり子供らしい。
■レジー(通訳) To:子マーマン
(うーん・・何らかの要因があってこの子の親が豹変したんだろうか?)
 父さん達はいつから、怖くなったんだい?
 そのときなにか変わったことはなかったかい?

■ 子マーマン To:レジー
(精霊語)
 シアナイ…シアナイ…ぱぱ、まま、コワイ……(TT)

■ エレボス To:子マーマン
 それじゃ、ぱぱとままの他に誰かいるかな?

■ 子マーマン To:エレボス
(精霊語)
 ぼく、オクイタコトナイカラ、シアナイ…

■レジー(通訳) To:子マーマン、ALL
 これ以上は聞いても分からないかな。
 そろそろ、あの建物っぽいところに行ってみようぜ。
 このままじゃ埒があかない。

(子マーマンに向かって)
 君はどうするんだ?俺達はあの建物に行ってみるが、一緒に来るか?

■ 子マーマン To:レジー
(精霊語)
 イク…ぱぱ、まま…優シクナテ…ホシイ……

 どうやら、冒険者達と一緒についていきたいようだ。
■エレボス To:ALL&子マーマン
 そうですね、行ってみましょう。 安全を考える事も必要ですが、目的を果たすには危険を犯さなければいけない時もありますし。
(子マーマンに向かって)
 ところで、ぱぱとままからあの建物のオクに何かがあるとか無いとか何でもいいから話を聞いた事はある?

■ 子マーマン To:エレボス
(精霊語)
 シアナイ…ぼく、ワカナイ……

 どうやら、有益な情報はあまり得られないようである。
■エレボス To:ALL&子マーマン
 う〜ん、仕方が無いか。
 でも、私達の求める物もあそこに有りそうな雰囲気だし、このまま進みましょう。
 上手くすればこの子の両親が知っているかも知れませんし。

(子マーマンに向かって)
 えぇ〜っと……、そう言えば名前を聞いてなかったな、君はなんて名前なんだい?

■ 子マーマン To:エレボス
(精霊語)
 ぼく…?るどぅす……

■エルファ To:子マーマン、ALL
 ルドゥスくんね、よろしく〜 じゃ、ちゃっちゃと、あの影目指して行きましょ〜
 とりあえず、コワクテオッキイノには警戒してね〜

 優しいエルファの声に、ルドゥスはこくっと頷いた。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp