SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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ロゾニィ屋敷 1階 |
2 階の部屋をすべて見たあと、1 階に戻って部屋の状況や出入り口になりそうな場所をチェックすることになった。1 階はどの部屋も真っ暗で、調査にはランタンを再び灯す必要があった。
■シャルル To:ALL |
まだ日は落ちていないはずなのになぁ。。。。(びくびく) ……あ、僕が灯りをつけますね(^^; |
1 階の部屋も、依頼人からもらった見取り図とおりだった。ロビーから続く部屋とロビーを挟んでその反対側にある部屋には大きな窓があり、廊下の両端に小さな窓がある。また、見取り図にはなかったが、台所と思われる部屋にドアがあり、外に続いていた。しかし、いずれの窓もドアも、外側から板が打ちつけられている。それを取り外したようすも見られない。
■シャノン To:おおる |
この辺りからは、出入りしていないようですね。 |
■ユウル To:ALL |
う〜ん、あの現場の罠や鍵を設置したのは、当然殺人事件の後だろうから板が打ち付けられた後、ってことだよねえ。 いったいどこから入ったのかなあ。 |
見取り図で右上に 4 つある部屋のうち、最も右上の部屋の扉は半開きだった。シャルルは、半開きの扉の上にバケツが置いてあるのに気がついた。そのまま入っていたら、バケツが頭の上に落ちてきたところだった。バケツを慎重に下ろしてみると、中には油が入っていた。
■シャルル |
わわわ、危ないです。 |
■ユウル To:ALL |
なんだか…いかにも見つけてくださいっていう罠だね〜 |
■フィオン To:ALL |
古典的よね。どっかに黒板消しもあるんじゃない? |
■シャノン To:おおる |
また罠ですか。 罠を仕掛けたということは、この奥に何かあるということだと思いませんか? |
シャノンは部屋の中に入ってみた。ランタンで周囲を照らすが、何もみつからない。4 畳半位の狭い部屋だ。召使いが寝泊りしていたのだろうか。
■シャノン To:おおる |
……何も無いみたいですね。 |
レヴィックには、どこかでブラウニーがクスクス笑う声が聞こえていた。
■レヴィック |
……なるほどねぇ。 |
■シャノン To:レヴィック |
ブラウニーが仕掛けた罠……いたずらと言うことなのでしょうか? 二階の罠ほど悪意というか、殺意を感じない罠ではありましたが。 |
■シャルル To:シャノン |
いいえ、結構これは悪質ですよ。油をかぶったまま火に近づいたら………あう〜(ぶんぶん) |
火だるまになる自分を想像して涙目になる、シャルルです。
■レヴィック To:シャノン、シャルル |
…そのまさかっぽいわね。彼らの仕業よ。 でも、悪質っていっても油をかぶったことがわかって火に近づくのもどうかと思うわよ(苦笑)ま、松明を持ってたら大変なのは確かだけど? |
■シャノン To:おおる |
しかし、確かにこう暗いと、この扉を開ける際に手にランタンなどを持っている可能性は高いですよ……。 シャルルの言うとおり、悪質かもしれませんね。 |
■シャルル To:レヴィック>ぶらうにーさん |
あなた達が油を扉の上に置いたのですか?(空中に小首傾げ) |
答えは無い。が、レヴィックには相変わらずくすくす囁く笑い声が聞こえている。
台所から繋がっている部屋には、井戸があった。また奥には樽がいくつか置いてある。
■ユウル To:ALL |
樽に、井戸か…な、なんだか不気味だなあ(^^ゞ |
ユウルは慎重に部屋に足を踏み入れた。樽に近づき口を開けてみると、ワインの匂いがする。まだ中身が入っているようだ。
■ユウル |
ワインの樽か。ずっとほったらかしにされてるのかな? |
エアヘッドは、注ぎ口がないものかと嗅ぎまわっている。注ぎ口の封のコルクはは完全に固まっていて、外すのは大変そうだ。
井戸は厚さ 3cm ほどの石の板で蓋がされている。井戸の真上にある梁には滑車が取り付けてあり、そこからロープが下がっている。ロープの先には手桶がくくり付けられている。井戸の蓋に耳を近づけると、かすかに水滴が落ちる音がする。ぴちょん、ぴちょん……
■シャルル To:ALL |
あわわ、僕こんな話を聴いたことあるですよ!井戸の底には髪の長い女の人がいて、近づいたら引きずり込まれるんですよ〜〜〜〜(><) |
■ユウル To:シャルル |
えっ、ほんとに?!(井戸の近くからさっと離れて)……あ、開けないほうがいいかな…(^^ゞ |
■レヴィック To:シャルル |
じゃぁシャルル、試しに覗いてみたら?もしも美人さんだったらラッキーじゃない。ホントに女の人が出てきたらアタシも付き合ってあげるから(笑) |
■シャルル To:レヴィック |
……こんなところに居る人はレヴィックさんに譲ってあげますよぅ(ちょっと涙目) |
■フィオン To:ユウル、シャノン、レヴィック |
前の前の冒険では、井戸の底に需要な”鍵”があったのよねぇ。覚えてる? |
■レヴィック To:フィオン>シャルル |
あーあったわねぇ、そういえば。(シャルルを向きなおして)……やっぱり落ちてみない? |
■シャルル To:レヴィック、ALL |
あぅあぅーっ((;_;)) |
首をぶんぶんしているシャルル君。
■シャノン To:おおる |
落ちるよりも、ロープなどを伝って降りてみる方が良いのではありませんか? あまりに深くて戻ってこられなくなると困りますし。 |
■ユウル To:フィオン、ALL |
そだね、前みたく何か重要なものがあるかも…開けて、見るべき、だよねえ…。(やや震えつつ石の蓋を指差し)入るかどうかはみてからってことで、この蓋ずらしてみて、いい? |
■シャルル To:ユウル、ALL |
あ、それなら僕が安全を確かめるですよ!(しゅたたっ) |
助かった、とばかりにシャルルは周囲の安全点検を始めた。
調べている隙に、ワイン樽を開けることができなかったエアヘッドが、半ばふてくされ気味に、井戸の蓋を取り外して底を覗き込んだ。
中は真っ暗。底からやや暖かさを感じる湿った空気が立ち昇ってくる。エアヘッドの暗闇を見通す目には、5m ほど下の水面とその澄んだ水の下の井戸の底が見えている。水深は 1m もなく、髪の長いおねえさんもいない。
■シャノン To:シャルル |
がんばってくださいね。 |
■シャルル To:シャノン、ALL |
………ほ、本気ですか?(汗) |
■シャノン To:シャルル |
お嫌ですか? ならば仕方がありませんね……。 他にもまだ調べていない場所がありますし、そちらを優先いたしますか。 |
■シャルル To:シャノン、ALL |
そ、そうですね♪(た、助かったですぅ……(汗)) |
逃げ出すようにこの部屋を退場する。
ロゾニィ屋敷 庭 |
1 階をざっと見た後、再び庭に出た。朝、庭を回ったときにほぼ中央あたりに四阿の跡らしきものが見えた。そこまでやってきた。
■シャルル To:ALL |
そう言えばこの場所はチェックしていませんでしたね。 |
庭土の上に一段高く大理石の板を敷き、四隅に直径 10cm ほどの華奢な柱が4 本立っている。およそ 3m 四方程度の広さがあった。昔は屋根もあったのだろうが、現在は落ちてしまったようで、無い。
エアヘッドは、柱の 1 本をゆすって見た。柱の土台はしっかり土中に埋められていて、ぐらぐらすることはなかった。
もしも周囲に薔薇が咲いていれば、ここは花の姿と香りを楽しむ絶好の場所となっただろう。
■ユウル To:ALL |
薔薇が咲いてたら、きっと素敵なところだったんだろうなあ。 新しい持ち主になる人が、ちゃんと手入れしてくれるといいんだけど。 |
■シャルル To:ユウル、ALL |
そのためにも僕たちが頑張らないといけませんね♪ |
■ユウル To:ALL |
ここ 1 日か 2 日の間に、誰かが通った靴の跡があるね。森から屋敷の方へいって、また森に向かってる。 …あの部屋に罠を仕掛けた人物、かな? |
■フィオン To:ALL |
かな? 仮に違ってたとしても怪しいわよね。 普通に出入りできない理由があるって事じゃない? 追跡してどこに辿り着くのか確かめておきたいわ。 |
■シャルル To:ALL、ユウル |
そうですね、では足跡を追ってみましょうか。お願いしますね、ユウルさん(^^) |
シャルルの声に、エアヘッドが森の方へ駆け出していく。
■シャルル To:フィオン、ALL |
はわわ、エアヘッドさんが走り出しちゃいましたけどいいんですかっ?!(汗) |
エアヘッド先行に不安を感じるシャルル。貴方は一体エアヘッドにどのようなイメージを持っているんだ?
四阿から、さらに庭の奥に進むとそこは森と繋がっていた。朝の調査で、ユウルとレヴィックは森からこの屋敷へ侵入したらしい形跡を 3 ヶ所に見つけていた。
その中でも最も新しいと思われる、真ん中の跡の前に立っている。ユウルがみつけた四阿を通った足跡も、真ん中の跡の中へと続いているようだ。
■シャノン To:おおる |
この道は、どちらに続いているのでしょう? |
シャノンの問いかけに、エアヘッドは、「あっち」とばかりに森の方を指差す。
■シャルル To:シャノン、ALL |
ふみ、とりあえず暗くなってしまう前に追跡してみますか? |
■フィオン To:ALL |
そうね。気になるもんね。 |
エアヘッドは、ちっとも気にしていない。
■レヴィック To:ALL |
明るいうちに出来ることはやっておきたいものねぇ。 |
あたりを見回せばすでに日暮れの時間。もうまもなく日が落ちてあたりには夜の暗闇が迫っている。森の奥は、既に暗い。あと 1 時間ほどで日没となる。
■シャルル To:ALL |
あー、でもそろそろ暗くなりそうですね(^^; 罠を仕掛けた人とすれ違ったりしたりしたら嫌ですね〜。どうしましょうか? |
みんなで話し合いをした結果、森へ入る者と屋敷内の調査に戻る者で分れることに決まったようだ。
エアヘッドは、眠くなってきたようだ。
■シャルル To:フィオン、シャノン、エアヘッド |
じゃあ僕たちは戻るとしましょう(^^) ……なんだか眠そうですけど大丈夫ですか、エアヘッドさん?(汗) |
ロゾニィ屋敷 |
エアヘッドとフィオンとシャルルとシャノンは屋敷に戻った。エアヘッドは屋敷の 2 階へ上がり、バルコニーで見張りを始めた。森の方を監視しているようだ。フィオンとシャルルは各自気になるところを再調査し、先ほど発見したものを再確認した。あいかわらず 1 階の井戸には澄んだ水が湧いていたし、2 階の絵に触ろうとするとブラウニーにおこられる。
■シャノン To:おおる |
困りましたね。 夜まで待って、エマさんにお会いしてからにいたしましょうか。 |
■シャルル To:ALL |
そうですね、もう僕たちに出来る事はなさそうですし。 |
森 |
ユウルとレヴィックは足跡を追って森の中に入った。10 分ほど進んだところに焚き火の跡を見つけた。まだ暖かい。
■レヴィック To:ユウル |
使った形跡ありねぇ…。まさかまだこの辺にいるとは思わないけど注意はしたほうがいいわね。 |
■ユウル To:レヴィック |
うん…。 もしかしたら、昼間から屋敷の様子をうかがってたかもしれないね。待ち伏せしてるっていうのはばれてるかもしれないな。 |
しかし、森の中は平地より早く日の光が届かなくなる。そこからいくらも進まないうちに、暗くなってきた。完全に暗くなってしまう前に屋敷へと戻るため、2 人はそろそろ引き返すことにした。先ほどのみんなとの話し合いで森からの侵入者があった場合にわかるよう、鳴子を設置する案も出たが、正体不明の侵入者にこちらの存在を知られる可能性がある。森の通路には鳴子や罠の類は設置せずに、屋敷に帰ることにした。
ユウルとレヴィックは、日没と同時に森の外に出ることができた。屋敷に戻り、一旦全員が玄関ホールに集合した。
ロゾニィ屋敷 1階 玄関ホール |
■レヴィック To:ALL |
ただいま。すっかり暗くなっちゃったわね。 |
■シャルル To:レヴィック、ユウル |
おかえりなさい。外は寒かったでしょう?(ぎゅ) |
両手で包み込むようにユウルの手を温めるシャルル君。純粋に外の寒さを思っての行動だが。
■ユウル To:シャルル |
え?!…あ、ありがと… |
ちょっと赤くなったりして。そういう行為に免疫がないので、直接行動には弱いユウルであった。
■フィオン To:シャルル |
(((^^;(<引いてる) (レヴィックと言い、シャルルと言い・・・はふぅ) |
このパーティの男ドモは…… とため息をつくフィオン。
日没からにわかに空模様が怪しくなってきた。黒々とした空には厚い雲が垂れ込めているようで、月や星は全く見えない。この季節にしては生暖かい風が吹いている。じき雨になりそうだ。と思った途端、ポツリポツリと雨粒が落ちて来た。そして雨と同時に夜が来た。
冒険者達は、正体不明の殺人を犯した何者かが帰ってくると考え、この夜は屋敷で待ち伏せをすることになった。
■シャノン To:番人 |
雨ですね。 幽霊屋敷に雨とは、雰囲気が出てきましたね。 |
■シャルル To:ALL |
(ぶんぶん)こんな天気は嫌です〜〜〜〜〜っ(涙目) |
やっぱりフィオンの袖を握っていたりするシャルル君。すっかりお気に入り?
■フィオン To:シャルル |
雨音って寝やすくて好きだけど。 |
おいおい、見張り中に寝るなよ?
裾を掴まれてる事には、もはや動じない。
■シャルル To:フィオン |
う〜、そうですかぁ? 僕はジメジメしたのは嫌いです……ってお化け屋敷では寝られませんよ〜〜(><) |
玄関側は、ファリス神殿から来た見張りに警備を頼んで、冒険者たちは主に 2 階と森側を監視することにした。シャノンの頼みに、ファリス神殿から来た番人たちはうなづいた。ちなみに、番人は昨日の晩レヴィックとフィオンを誰何したのと同じ者たちに交代していた。雨を避けるために蝋を引いたマントを被って、ランタンを持っている。
■シャノン To:番人 |
それでは、玄関の警備の方は、お願いいたします。 |
■番人 To:シャノン |
それが自分達の仕事ですから。玄関側の警護は任せてください。また不審な人物が来たら知らせますよ。 |
■シャノン To:番人 |
はい。お気をつけください。 皆さんにも、ファリス様のご加護があらんことを。 |
シャノンが戻った後、玄関にはきちんと鍵をかけた。
そしてレヴィックがブラウニーに呼びかけたが、ブラウニーは機嫌が悪そうだ。
■ブラウニー(精霊語) To:レヴィック |
何をたくらんでるんだかしらないけど、悪いことしたら承知しないぞ! |
■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー |
やぁ、大丈夫だよ私たちはキミたちの嫌っている”誰か”を警戒しているだけだから。もしも、嫌な事があったら遠慮しないで教えてほしいんだ。 ああ、そうそうもしも私たち以外の誰かが来て悪さをしても、教えてくれないかな、キミたちを脅かすものを私たちも放っておけないんだよ。 |
■ブラウニー(精霊語) To:レヴィック |
ふぅん。わかった、家の中に入ってきたらいじめる前に教えてやる。 |
■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー |
ありがとう、助かるよ。 |
■シャルル To:ALL |
(ぼそっ)精霊語で喋ってる人って傍から見ると怪しい人ですよね…… |
■レヴィック To:シャルル |
何か言った?(じろり) |
■フィオン To:レヴィック |
(↓ハーピー語) レヴィックは女たらしだっちゃ!! ―――と言ったのよ(嘘)。 |
ドサクサ紛れに覚えたてのハーピー語を披露。しかし微妙におかしいみたい。
■シャルル To:フィオン |
はぅ?(小首傾げ) |
■レヴィック To:フィオン |
??……でもなんとなくイイことじゃないような気がするんダケド? |
■フィオン To:レヴィック |
(勘がいいなぁ(笑)) (↓ハーピー語) でも女心には鈍感だっちゃ!! |
■シャルル To:フィオン、レヴィック |
……じーっ(何故でしょう、語尾の発音に不思議なものを感じます(^^;)) ←小首傾げてる(w |
しばらくレヴィックで遊んだ後、冒険者達は、全員 2 階へ上がった。
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