SW-PBM Scenario #82 目次

精霊の来襲(?)


ロゾニィ屋敷 門前

無事お弁当も食べ終わり、レヴィックがきちんとランチパーティの後片付けを済ませた後、一行は屋敷の調査を再開することにした。
ここは 1 階ロビー。壁には肖像画が 2 枚かかっていて、正面には2 階へ通じる赤い絨毯が敷かれた大階段と、左手奥へ通じる通路がある。もちろん、背後には開かれたままになっている玄関があって、屋敷の門とその向こう側にファリス神殿から来た番人がチラチラと見えている。
■フィオン To:ALL
さて、どういう順路で見てく?
一階から端から・・・ってのもいいけど、時間切れになったら嫌よね。
私はまず現場を見たいんだけど、皆はどう?

■シャルル To:ALL
 僕はそれでいいですよ。現場を見た後はバートさん達の侵入経路をたどりながら調べてみたいです。

絵を調べていたシャルルが答える。
■レヴィック To:フィオン>シャルル
それでいいんじゃない?ところでその絵…何かありそう?

■シャルル To:レヴィック、ALL
 変わった所はないと思います。動かした跡などもないみたいですしね。
 署名者は「ベラ・スケス」。僕は知りませんが、有名な方だったりするのですかね?

エアヘッドは、肖像画をじっと見ている。なんとなく、目が合ってしまったので視線を切れないようだ。肖像画はにやりと……は、さすがに笑わない。相変わらず澄ました顔で微笑んでいる。
■ユウル To:ALL
一番気になるのはその部屋だしね。
私も現場でいいと思うよ。何が出るかわからないから、注意しながら行こう。

エアヘッドは、ざくざくと階段を登っていく。
■ユウル To:エアヘッド
待って〜だから、注意していこうってば〜(^^ゞ

慌てて明かりを持ち、エアヘッドの後を追って階段を上る。
■レヴィック To:ユウル
ちょ、ユウルちゃんも慌てないで…。

■シャルル To:レヴィック、ALL
 では僕らも行きましょ―――?!

その時、階段に敷いてあった赤い絨毯がふわっと舞い上がった。階段の中程にいたエアヘッドとユウルは足をすくわれた。
■ユウル
な、何なの?!

しかし、2 人ともその危険を寸前で察知し、ぱっと身をかわした。赤い絨毯は、ふわりと階段に戻った。レヴィックは、その時頭の中にまるで子供のような声を聞いた。
■精霊語の声
わるいやつ、でていけ!でていけ!

■レヴィック
ん?

■ユウル To:ALL
(階段の手すりにしがみついて)こ、これって何?人が張った罠にしては変だし……お化けの仕業、とかじゃないよねえ…

■レヴィック To:ユウル
…残念ながら違うみたいよ(笑)

レヴィックは階段の方に近づいていく。
■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー
今のはブラウニー、キミ達だね。驚かしてしまったようだけど、私たちは決してキミ達やこの屋敷に危害……悪いことをしようと思ってきたわけじゃないんだ。
よかったら私と話をしてくれないかな?

■精霊語の声

あいつの言うこと分かるぞ。へんな人間!へんな人間!おまえだれだ?

ブラウニーは、精霊語を話す人間に興味を抱いたようだ。
■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー
私の名前はレヴィック。キミと話が出来て嬉しいよ。
私たちはこの屋敷について少し知りたくて来たんだ。さっきキミが転ばせようとしたのも私の友人で悪いやつじゃないよ。
でももしかしてこの屋敷にキミのいう「悪いやつ」が来るのかい?いったいどんなヤツなのかな?私でよかったら追い払う力になるから話してくれないかい?

ブラウニーと話しつつ、内容を仲間にも通訳する
■シャノン To:おおる
昨日、フィオン……フィオンたちが見たと言うのも、精霊なのでしょうか?

■フィオン To:ALL
んー・・・そんな感じはしなかったんだけどなぁ。

■シャルル To:ALL
 ぶらうにー……精霊さん……ですかね?う〜ん、どうなんでしょう?

■ユウル To:ALL
精霊?…そ、そうか〜(ちょっとほっとする)
…お化け屋敷だと思うからだめなんだな。普通の屋敷探索だと思えばいいんだ、うん。

エアヘッドは、状況をさっぱり飲み込めず、「ぽけー」っとしながら、足の裏を見ている。
■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック
わるいやつじゃない?わるいやつじゃないなら証拠をみせろ、レヴィック!

■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー
証拠…その前に、この屋敷の主人はどうしたのかな?

■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック
エマはわるいやつのことキライだからかくれてる!
わるいやつじゃないなら証拠をみせろ、レヴィック!

とりつくしまも無い。証拠を見せなければ信用してもらえなさそうだ。
■レヴィック(精霊語>共通語) To:ブラウニー>ALL
うーん、証拠か…ちょっと待っててもらえるかな。

証拠見せろって言うんだけど、どうしようかしら?

■シャノン To:おおる
聖なる御技を見せれば納得してもらえるでしょうか?

■シャルル To:フィオンALL
 聖なる御技って……(^^;
(まさかホーリー・ライトで驚かせる?)

■レヴィック To:シャノン
うーん、ブラウニー達は精霊だし信仰があるかどうかもわからないのよね。といってもアタシじゃぁ、歌でも歌って和ませるくらいしか思いつかないんだけど(^^;

■フィオン To:レヴィック>ブラウニー
悪い奴じゃない証拠?簡単じゃない。通訳してね。

あー、ブラウニーさんブラウニーさん、この私が悪者に見えますか?

フィオンは(誰もいない宙に向かって)にっこり微笑んだ。
■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック>フィオン
タマシイの底から悪党けってい!

■フィオン To:ブラウニー
(むっ)
人を見る目がないわねー。

■シャノン To:ブラウニー
取り消しなさい!
フィオンは、私たちの大切な仲間です!
それを悪党だなんて。

■レヴィック To:シャノン
シャノンちゃん(^^; ブラウニーも悪気があっていってるわけじゃないし。

■フィオン
(そうかなぁ・・・?悪意がなくても感じわるーい。
それに比べてシャノンってば良い奴。じーーーーん)

■シャルル To:フィオン、ALL
 フィオンさんは良い人なのになぁ…、お弁当は美味しかったし、綺麗だし…。なんでそんなこと言うかなぁ?(ちょっとうるうる目)

■フィオン To:シャルル
や、あんまり”良い人”って言われると、照れるんだけどね(^^;

自分でも”良い人”では無い自覚はあるらしい。
(しかし、”悪い人”の自覚は無い(笑))
■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー
彼女(フィオン)は彼女(シャノン)の大事な友達なんだよ、だから悪党といわれてしまって彼女(シャノン)は悲しんでいるんだ。
悪党というのはやめてあげて欲しいって。
悪いやつじゃない証拠といったけど、そうだな…さっき私たちがそこで食事をしていたのは知っているよね、そこは汚れてしまったかい?ちゃんと片付けてるよね?私たちはここに入るときもちゃんと鍵を使って入ってきたし、無理やりやってくるような悪いやつとは違うんだ。
わかってもらえないかな?

■シャルル To:レヴィック>ぶらうにー
 僕たちは窓を割って入ってくる人たちとは違うのですよ。安心して下さい、ぶらうにーさん(きょろきょろ)

■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック>ALL
鍵?鍵をもってるの?む〜。しかたないな!鍵をもってるやつはじゃましないって、エマとのやくそくなんだ。でもわるいことするなよ!じゃあね〜

ブラウニーは去っていこうとしている。
■シャルル To:レヴィック>ぶらうにー
 待って!エマさんは何処におられるのですか?僕たちは彼女に会いに来たのです。
 あと、他には彼女とどんな約束をしているのか教えていただけませんか?

■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック>シャルル
エマとのやくそくその1、わるいことしない!その2、むちゃしない!その3、鍵をもってるやつはじゃましない!言っとくけど、完全に信用したわけじゃないからな。エマの居場所なんかおしえてやらないぞ!会いたければエマの方から会いにくるさ。

■レヴィック(精霊語) To:ブラウニー
質問に答えてくれてありがとう。
最後にもう一つだけ、最近屋敷に入った人物はいないかい?もちろん、私たちを除いてだけれどね。
居たらどんな人物か教えてくれないか?悪いヤツなら私たちも注意したいんだ

■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック
最近っていつだよ、わかんない。でもわるいやつ、いるよ!一番わるいやつ、人間の血を流してエマを悲しませた!

■ユウル To:レヴィック>ブラウニー
え、それじゃあ、人間の血を流した悪いやつは、まだ屋敷にいるってこと?
私たちはそれを退治したいんだ。どこにいるの?

■ブラウニー(精霊語) To: レヴィック >ALL
わるいやつ、おいらを脅かすからキライ。今はいないよっ。じゃあねっ!

声は聞こえなくなった。しかし、屋敷の外には出られないのだろう。精霊使いでもあるレヴィックには、どこからかブラウニーの気配が感じられている。
どうやら何かが終わったようなので、エアヘッドは、階段の手すりに登ろうとしている。
■ユウル To:ALL
う〜ん、犯人が人間なのかどうかはよくわからなかったな。でも今はいない…夜になったらやってくるかも?
とりあえず予定通り2階にあがって、現場を見に行ってみようか。

■レヴィック To:ユウル
そうね、賛成。
でもアタシ達が見た白い影がエマさんだとして、ブラウニーの話からすれば少なくても被害者を出したのはそれとは違うモノだってことになりそうね。お化けの仕業じゃないみたいよ?ユウルちゃん♪

ユウルに笑いかけた後、エアヘッドの方を向きなおす。
■レヴィック To:エアヘッド
あのね、もう階段の絨毯は動かないと思うからそんなところを上がっていかなくても大丈夫よ(^^;

一行は 2 階へと進んだ。



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