SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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オラン市内 依頼人の事務所 |
食事を終えた一行は依頼人の事務所に出発した。
銀の網亭から歩いて 30 分。川を渡って向こう側、王城にほど近い割とハイソな地域にそれはあった。夕暮れの街中にクリーム色の壁に白いドア、表通りに面した側には『コンネル商会』の看板がかかっていて、その下にはランプが灯っている。まだ営業中のようだ。
エアヘッドは、みんなと散歩に出れていい気分みたいだ。フィオンは一行の一番後ろを歩く。彼女にしては珍しいことだ。エアヘッドが皆から外れてどこかへ行かないようにと、注意しているらしい。
■シャルル To:ALL |
確かコンネルさんは貴族や金持ちを相手に商売されている方だったと記憶しています。特に悪い噂はなかったはずですよ。 いやぁ、僕こういう風に依頼人さんに会うのは初めてなので緊張しちゃいます(^^; |
■ユウル To:シャルル、ALL |
そうなのか〜。私は商売人、って聞くと前回の冒険が頭をよぎってちょっと嫌な気分になるんだけど(苦笑) ま、悪い噂はないっていうなら、大丈夫かな。 |
■フィオン To:ユウル |
・・・お化け屋敷を物件に持ってるってのは、悪い噂には入らないのね(笑)? |
横から茶々を入れるフィオン。ユウルはやや緊張した表情で、事務所の白いドアをノックした。
それに応えて扉が開いた。きちんとした服装の少年が、にこやかに出迎える。シャルルと同じくらいの年格好だ。
■少年 To:お客様 |
いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか? |
■ユウル To:少年 |
(丁寧だ〜、なんかほっとするなあ(笑)) 「銀の網亭」に張られた依頼書を見てやってきた冒険者です。「お化け退治」の依頼について、コンネルさんに詳しいお話をお伺いしたいんですが。 |
■少年 To:お客様 |
お待ちしておりました。こちらへどうぞ。 |
■シャルル To:少年 |
お邪魔します(ぺこり) |
待たされることなく奥の部屋へ通された。そこには黒髪の中年男性がいた。コンネルだ。
■コンネル To:冒険者 |
よく来てくれた。まま、座ってください。 |
茶色のベルベットが張られたソファを勧められる。少年は一礼して退出。
早速、ベルベッドをなでたり、指で何かを書くようにしながら、不思議そうに触感を楽しんでいるエアヘッド。 それを、はらはらしながら見守るフィオン。
■レヴィック |
(……もろにおやじ〜って感じね(--;)) |
どうも中年オヤジは苦手……。
■シャルル To:コンネル |
は、は、はじめましてっ。「冒険者」から来た「銀の網亭」です(ぺこり) |
緊張気味のシャルル君。本人は冷静に自己紹介しようと思っていたらしいけど、見事に失敗してるね。
■フィオン To:シャルル |
シャルル・・・(汗) (本当にこんな子が、盗賊ギルドに出入りしてんの(^^;?) |
■レヴィック To:シャルル |
…ぷぷっ(笑) |
■シャノン To:シャルルさん、コンネルさん |
シャルルさん、銀の網亭から来た冒険者、ですよ。 私は、シャノンと申します。 ファリス様のご加護があれば、亡霊騒ぎなどすぐに解決できますよ。 ご安心ください。 |
■コンネル To:シャルル、ALL |
まま、そう堅くならず。 これは申し遅れました。わたくしが依頼人のコンネルです。以後よろしく。 |
コンネルは、シャルルの様子を見てほほえんだ。軽く会釈しながら挨拶。
■ユウル To:コンネル |
ユウルです。一応、このパーティでリーダーをやらせていただいてます。どうぞよろしく(一礼) |
エアヘッドは、ソファの上で飛び跳ねている。
■コンネル To:シャノン |
シャノンさんはファリス神殿の方ですか。例の青年の様子はいかがですか? |
■フィオン To:レヴィック |
(例の青年?) ねぇ、”例の”青年って何?知ってる? |
■レヴィック To:フィオン |
そうね、知らないわねぇ。 |
■シャルル To:シャノン、コンネル |
例の青年…? |
■シャノン To:シャルル |
ええ、今回のこの屋敷での事件で、怪我をされた方がいらっしゃるらしいのです。 ファリス神殿で治療を受けておられるようなのですが、詳しいことは分かりません。 あとで神殿に参って、話をうかがってまいります。 |
■シャルル To:シャノン |
なるほど。 |
ついでに、お化けの被害者の遺体もファリス神殿に安置されている。
■シャノン To:コンネル |
すみません。 いつも神殿にいるわけではないので、詳しいことは存じ上げておりません。 しかし、必ずや神殿の方々は、その方を救ってくださいます。 ……そういえば、なぜ今回の件を私たちに? このようなケースならば、冒険者に頼るよりも神殿の方たちのほうが専門だと思うのですが。 |
■コンネル To:シャノン |
まま、そうですな。何と言いますか…… 神殿の偉い方々には何かと気を遣いますのでねぇ。今回は迅速にサッパリと後腐れなくやっていただきたいと思いまして。そういうことなら冒険者の方向きでございましょう? |
■レヴィック To:コンネル |
なんだか歯切れ悪いわねぇ… まぁ、いいわ。で、依頼の詳細なんだけど…屋敷に出るって言うお化け?それを片付ければいいの? |
■コンネル To:レヴィック |
そうなんです。それも急いでです。 あの家にはようやく買い手が着きましてねぇ。その矢先にこれです。買い手の方の名前はご勘弁いただきたいのですが、脅かす程度のバケモノならばまとめて買い取ると言っていただいておりまして。が、命に関わるようではさすがにねぇ。早く解決しない事には…… まま、そういう事情がありまして。当方としても、良いお客様なので大事にしたいのですよ。 |
■レヴィック To:コンネル |
それはご愁傷様。じゃぁなるべく急いで片付けるようにするわ。 |
■ユウル To:コンネル |
脅かす程度の化け物ならって…物好きなお客さんですね(^^ゞ住居じゃなくて、何か別の目的でそのお屋敷を使うつもりなんでしょうか? |
■シャルル To:ユウル、コンネル |
住む以外で何か利用方法があるのですか?もしかして観光地にしようとか?(^^; (…隠れ家…とかですかね…?) |
■コンネル To:ユウル、シャルル |
さぁ…… 世の中には物好きな方もいらっしゃいますからねぇ。 |
■フィオン |
(あ、それいいかも・・・) |
神も悪魔も恐れぬ女だ。幽霊なんぞ、怖いわけがない。
■シャノン To:シャルル |
ごほん。 |
あまりにもわざとらしすぎる咳払い。
■レヴィック To:コンネル |
それから、屋敷の見取り図くらいあるんでしょ。もらえないかしら。後、よくお化け?が目撃されるところはどの辺かも教えてもらいたいわね。 |
■コンネル To:レヴィック |
はいはい、どうも何だか厳しいですなぁ。まま、急いでいただく事はわたくしとしても非常にありがたいことでして。ハハハ…… |
汗をかきかき、引き出しから屋敷の見取り図を取り出してレヴィックに渡した。
■コンネル To:レヴィック |
わたくしはバケモノを見たことないんですけどねぇ。まま、ウワサではどうも出るのは屋敷の中だけみたいですな。屋敷の周りは広い庭になっています。昔はそれは美しい薔薇の庭だったそうですよ。今は手入れする人もいないので見る影もないですがねぇ。 |
■レヴィック To:コンネル |
屋敷のどの部屋…っていうのはわからないのね。それにしても薔薇…ねぇ。 |
■シャノン To:コンネル |
そもそも、このお屋敷に出ると言う幽霊のいわれはなんなのでしょう? |
■コンネル To:シャノン |
さぁ……。何せ古い屋敷ですからねぇ。何がいてもおかしくはないでしょうか。前の持ち主の方は大往生だったということなので、化けて出る事もないと思うのですけれどねぇ。何でしょうねぇ。 |
■シャノン To:おおる |
そのことは、神殿でも確認してまいります。 古い屋敷と言うことは、いろいろな人の手を渡ったのでしょうか。 ならば、その中に神の御許へ向かえずに留まっている哀れな者がいると言うことなのでしょうか。 ともかく、一刻も早く解決しなくては。 |
■シャルル To:シャノン、ALL |
そうですね。人に仇なすほど苦しまれているようですしね。 |
■レヴィック To:コンネル |
そうそう、この間犠牲になった人って言うのはどこで見つかったの? |
■コンネル To:レヴィック |
こちらですな。 |
と、見取り図 2F の上側右から 2 つ目を指す。
(「遺体発見」とメモ済み。)
■ユウル To:コンネル |
あの、コンネルさんがそのお屋敷を管理されるようになった当初から「お化け屋敷」のうわさはあったんですか? それと、今までのお屋敷の管理状況はどうだったんでしょう。肝試しに使われた、なんて噂聞きましたけど鍵とかかかってるんですよね? 犠牲になった人というのはどうやってお屋敷に入ったんでしょうか。持ち主公認お化け屋敷ってわけでも…まさか、ないですよね?(^^ゞ |
■シャルル To:ALL |
聞く話によると結構簡単に入れたみたいですよ? |
■レヴィック To:シャルル |
…よっぽど物好きが多いと見えるわね。 |
■フィオン To:ALL |
ホントよね。(肝試しなんかして何が楽しいのかしら?) |
■コンネル To:ユウル |
鍵は一応かけたのですが、役にはたっていないようです。1 階のすべての入り口は板で塞いだのですが、その気になればいつでも壊せますからねぇ。 先の持ち主が亡くなってからなので、お預かりしてかれこれ 5 年ですな。郊外なのでなかなか買い手がつきませんで、調度類を引き上げた後は荒れ放題でして。 噂が立ったのはその後で、いっそのこと観覧料でも取ろうかと。ハッハッハ。 |
■シャノン To:コンネル |
実際になくなった方がいらっしゃるのに、不謹慎ではありませんか? |
■コンネル To:シャノン |
い、いやいや。参りましたな。観覧料でも取ろうかと思っていたのは死人が出る前の事でして、ハイ。 |
思わす『これだから神殿関係者は……』というような表情をしてしまって、慌てて引っ込めたりして。そのようすを横目にちろりと確認したレヴィック。
■レヴィック To:コンネル |
………(神殿に頼まなかった理由がわかったような気がするわ…(--;))。 |
■シャノン To:コンネル |
そうですか。 ところで……この壁の前に書かれているものはなのですか? 見たところ、扉ではないようですし。 |
見取り図には、1 階玄関を入ってすぐのロビーの両側の壁一面に、何かがあるような印がついていた。
■コンネル To:シャノン |
は?あ、これは絵です。 |
エアヘッドは、「絵」という言葉に「ぴくり」と反応した。
■シャノン To:コンネル |
ずっと置きっぱなしなのですか? 盗まれたり、痛んだりしないのですか? |
■シャルル |
(こんな大きそうな物を盗む人はいないと思うなぁ…) |
シーフの感覚で思うシャルル君。ちなみに盗みはしたことない。
■フィオン |
(たいした価値のない絵なんでしょ、きっと。) |
シーフ一家の彼女。身内に盗人がいまくる。
■ユウル |
(お化け屋敷の絵なんて盗ったら、呪われそうだからじゃ…) |
こちらは怖がりの視点での感想。
■レヴィック To:シャノン&ALL |
前の持ち主の肖像だったりするんじゃないの?そんなもの本人以外欲しいともなんとも思わないだろうし、気にしないんじゃない? …案外これが騒動の発端だったりしてねぇ、幽霊の正体みたり〜なんてコトもありそうじゃない?薄暗がりに肖像画でもあったらお化けだと思っても不思議はないかもよ? |
アレクラストに「〜枯れ尾花」なんてことわざがあるかどうかは置いといて。
■コンネル To:シャノン、レヴィック |
それがいわくつきの絵でしてねぇ。 調度品を引き上げた時に一緒に持って来ようとしたのですが、壁から外した者が何もない床の上で躓いて転びましてね。かなり大きな絵なのですが、その下敷きになって怪我をしたんですよ。それでウワサがウワサを呼びまして、呪われているだのなんだのと。という訳でその絵もお化け屋敷の一部なんですよ。 |
説明しつつ、はた、とレヴィックに目が止まったりして。
■コンネル To:レヴィック |
そちら様は意外とそういったことにお詳しいですな。肖像画だと言い当てられるとは思いませんでしたよ。はて…… どこかでお会いした事はございませんかなぁ? |
レヴィック、まさか当たってるとは思わず油断した。……何のことはない、自分の実家にも祖父の肖像画などがあったりするので思いついただけなのである。コンネルをちらりと見直すと少し首をひねる。
■レヴィック To:コンネル |
……会った事…?ゴメンナサイね、覚えてないわ。 肖像画のコトは…ねぇ、実家にもあるから思いついただけなんだけど、まさかホントにソレに曰くありだとは思わなかったわ。 |
■フィオン |
(実家に肖像画?! レヴィックの実家って・・・) |
■コンネル To:レヴィック |
ほほぅ、ご実家に。立ち入った事を伺って失礼ですが、ご実家はどちらに、何というご家名でしょうか? |
■レヴィック To:コンネル |
……(あんまり実家の話はしたくないんだけどねぇ(--;))ここオランのアルドー家よ、それがどうかして? |
■コンネル To:レヴィック |
なんと!名門アルドー家のご一門で。10 年ほど前に郊外に別荘を買われるとのことで 1 件ご紹介したことがございますよ。 はて、あのお宅には確かご子息が 4 人にご息女が 1 人…… |
目の前の身長 180cm の黒服の人間は、女言葉で喋ってはいるがどう見てもご息女には見えない。ちょっと困った顔のコンネル氏。
まさか知っている人がいると思わず失敗した…… という表情のレヴィック。
■レヴィック To:コンネル |
別荘……あのバカ父がそんなの買ってた気がする…(ぼそっ) ま、うちのコトはいいじゃないの。どうせ今は家から離れてるんだからアタシに関わってもアルドー家は出てこないわよ。 |
■コンネル To:レヴィック |
そうですか、やはりご子息でいらっしゃる。まま、お父上によろしくお伝えください。 |
■フィオン |
(アルドー家・・・私でも名前を知ってるお貴族様じゃない。) |
複雑な表情のフィオン。意外なことに(?)あまり嬉しくない様子。
■シャルル To:レヴィック |
名門… |
アルドー家、アルドー家……と記憶の糸を探るシャルル君。
■レヴィック To:シャルル |
……なぁにシャルル。そんなにアタシのことが知りたいの?いやぁねぇ、そう言ってくれればいっくらでも教えてあげるのに(にやり) |
少々脅し気味ぃ。
■シャルル To:レヴィック |
?!(ぶんぶんっ) |
思いっきり顔を左右に振る。何気にフィオンの背中に隠れてみたり。フィオンならレヴィックに対抗できるとでも思ったのかな?
シャルルはほんの少しだけアルドー家のことを思い出した。特筆すべき事は特になかったはず……
一方フィオンと言えば、かなりショックなようす。背中にシャルルが隠れても、ノーリアクションだ。
その顔には”騙された”とか”裏切られた”とか書いてあるかも?
■レヴィック To:シャルル&フィオン |
そんなにロコツに逃げなくっても…(苦笑) …フィオンちゃん、どうかして?? |
■フィオン To:レヴィック |
別に・・・。 聞いてなかったな、そんな話・・・とか思って。 |
やっぱり不満そう。
自分だって盗賊ギルドに籍を置いていることを隠しているくせに、レヴィックの出身を知らなかったことが気に入らないらしい。
■レヴィック To:フィオン |
あ…そうだったかしらねぇ(^^;(怒ってる?何気に怒ってる??) |
■シャノン |
? |
プチ修羅場の隣で、ユウルは素直に感心している。
■ユウル To:レヴィック |
ふ〜ん、レヴィックは良家の息子さんだったんだねえ。色々博識なのもうなずけるよ。 |
■シャノン To:ユウル |
なるほど、そういうものなのですか。 |
■フィオン To:レヴィック |
(貴族がなんで冒険者なんてやってるのよ?) |
フィオンはストレートにそう聞きたいけど、言えない。
もちろんレヴィックが妾の子だと知っていたら、こんな風には思わなかっただろうけど、それは一般には知られていない。
■レヴィック To:ユウル&シャノン |
うーん、アタシの博識?はタダの好奇心からきてるものよ(^^;家でどうこう…とかじゃないし。 ま、いいじゃないの。気にしない、気にしない |
フィオンの表情が冴えないのを気にしつつも、まさか出生についてわざわざ説明する訳にもいかず、家のことは適当にごまかしてみたりするレヴィック。
■フィオン To:レヴィック |
(ふ〜ん、まだ何か隠してるんだ〜。 ふ〜んふ〜ん・・・。 あっ、そう) |
素直に誤魔化されない奴。
■レヴィック To:フィオン |
(……フィオンちゃんの目が……なんか誤魔化されないってゆってるみたいで怖いわぁ(^^;) |
■シャルル To:レヴィック、フィオン |
……ん?ん? |
フィオンの陰から二人の顔を伺って怪訝な顔のシャルル君。
フィオンはもうこの件について、ここでは気にしないことにした。依頼の話に戻ろう。
■ユウル To:コンネル |
このお屋敷に以前住んでおられた人とか、屋敷について何かお話聞けそうな方はいらっしゃいませんか? |
■コンネル To:ユウル |
残念ですが、前に住んでおられた方は亡くなってましてな。係累はいないようです。まま、生きている人間で一番あの家について詳しいのは、わたくしであるような状態でして…… |
■シャルル To:コンネル、ALL |
あの家はどのくらい昔からあったんですか?住んでいたのはやはり貴族の方とかですかね?(小首傾げ) |
■コンネル To:シャルル |
まま、こう言っては何ですが、没落した貴族の未亡人が住んでいたそうですよ。確かロゾニィ家とか申しました。 文官として王城に勤めておられたご当主が若い頃に亡くなられて、それ以来おひとりで。 家自体はおそらく築 40 〜 60 年といったところだと思います。 |
■シャノン To:コンネル |
お寂しそうですね。 他にお身内の方はいらっしゃらなかったのでしょうか。 |
■フィオン To:コンネル |
クレマン・ロゾニィ・・・ですよね? 子供はいなかったんですよね。 薔薇好きの貴族として、聞いた事があります。 |
フィオンがすかさず口を出す。実は、貴族(=金持ち)には詳しいらしい?
<!−− いや、単に6ゾロだっただけ(笑)−−>
エアヘッドは、「薔薇」という言葉に「ぴくり」と反応した。
■シャノン To:フィオン |
フィオンは物知りですね。 |
■フィオン To:シャノン |
なんでかな。たまたまだと思うけど。 |
■レヴィック To:フィオン |
ホント、良く知ってるのねぇ。 |
■フィオン To:レヴィック |
・・・・・・レヴィックは聞いたことないの? |
■レヴィック To:フィオン |
全然。 |
自信満々に答える。貴族出身だけど、同類については興味ないらしい。
■シャルル To:ALL |
少し昔の貴族さんですかね?ちょっと記憶にないです。 |
■フィオン To:シャルル |
爵位を受けたのは150年ぐらい前で、クレマン・ロゾニィで9代目。 クレマンは18歳で家督を継いだのよね。この人若くして亡くなってるの。26歳でよ?・・・ええと、46年前ね。 奥さんの名前はエマで、69歳で死亡。・・・ええと、5年前かしら? |
お前、何もんだ(笑)?
■シャルル To:フィオン |
…よ、よくご存知ですね、フィオンさん(^^; (チェック済み(=盗みの対象(笑))な家だったのですかねぇ…) |
■コンネル To:フィオン、シャノン |
そうですなぁ。わたくしもそこまでは知りませんでした。未亡人がご存命の頃は庭の薔薇もまだ手入れされていたそうですよ。薔薇が子供の代わり、と言っては言い過ぎでしょうかなぁ。 |
■レヴィック To:コンネル |
あら、薔薇が好きだなんて女性だったら不思議でもなんでもないわよ。ましてや未亡人だったら絵になるところねぇ(…ってちょっと不謹慎かしらね) |
■フィオン To:レヴィック、コンネル |
肖像画にも薔薇が描かれてたりしてね。2枚ある所を見ると、1枚はクレマン・ロゾニィ、もう1枚が その妻エマ・ロゾニィじゃない? |
■レヴィック To:フィオン&コンネル |
なるほど、ありそうな感じね〜。でもそれがトラブルの元ならやっぱり撤去ってことでいいのかしら。場合によっては絵の価値も損ねることになるかもしれないんだけど? |
暗に壊してもいいか聞いてみてる(笑)
■シャノン To:おおる |
もし、現れる幽霊がエマさんだというのならば、荒れ果てた庭が悲しいのでしょうか…… |
■レヴィック To:シャノン>コンネル |
どうなのかしらね。とりあえず行って見ないことにはわからないんだけれど…。用は屋敷を人に渡せるようにすればいいのよね。中身の損傷度合いとかはなるべく軽度にするのがいいんだろうけど…場合によっては…ねぇ。契約の前にどの程度まで”やむを得ない”程度に当たるのか確認したいところね。 |
■シャノン To:レヴィック |
あ…… (そういえば、家を売れるようにする事が依頼でした) |
■コンネル To:レヴィック |
う〜む。まま、確かに全壊されると後片付けが困ってしまいますな。そもそも既に室内はかなり荒れていますから、概ね破損は大目に見ましょう。ただ、火災や倒壊はカンベンしていただきたいですなぁ…… まま、ともかく人を殺すバケモノを迅速に退治していただくのが第一です。その目的を達成するために必要な事であれば“やむを得ない”と判断しますよ。 |
■レヴィック To:コンネル |
そう、それ聞いて安心したわ。 |
エアヘッドは、コンネルの話にまったく興味がないようだ。現在、高価そうな壷が気になって仕方がない。
■ユウル To:コンネル |
屋敷の中には、壊すとまずそうな高い調度品とかは残ってないんですよね。薔薇、絵のほかになにか残ってますか?…呪いがかってて動かせないものとか。 …開かずの間があるとか、ひとりでに鳴る楽器とか… |
いつのまにか、自分勝手な「お化け屋敷」のイメージが増大している(笑)
■シャルル To:ユウル |
えぇ?!(びくっ) |
■コンネル To:ユウル |
そうですね、呪いのナントカはわたくしの知る限りは絵以外にはないハズですよ。壊すとまずそうな調度品はすべて引き上げましたし。そうそう、そこの壷もそうです。 |
と、ゆび指した壷にはいつのまにかエアヘッドがとりついていた。
■シャルル To:エアヘッド |
ふぅ…呪われてないんですね。よかった…(ちょっと涙声) …ってエアヘッドさん?(^^; |
しばらく壷の模様を楽しんでいたエアヘッドだったが、壷の中に何が入っているのか、とても知りたくなった。手を伸ばして、壷を手にとると、中をのぞいてみた。その手がおぼつかない。
■フィオン To:エアヘッド |
(またこの子は・・・) エアちゃん、お酒は入ってないわよ。 さ、壷を戻しましょ。 |
何があってもすぐ行動出来るように態勢を整えるフィオン。
急に声を掛けられて、エアヘッドはびくッとすると恐る恐る振り返った。その目は大きく見開かれ、口は驚きの声をあげんばかりに開いていた。
次の瞬間、何かを思い出したように普段の表情に戻ると、ゆっくりと壷を元の場所に戻し、再び振り返ってから改めて先ほどの驚いた表情を作る。
そして、そのまま床に倒れこむと、胸の上で手を組んで死んだ振りをする。
■フィオン To:エアヘッド |
・・・ジェスチャーはやめなさい(--;。 エアちゃん、あなたしゃべれるんでしょう??? |
保護者フィオンはちょっと恥ずかしくなった。(依頼人の前なので)
■レヴィック To:エアヘッド>コンネル |
どうしたの?イキナリ…(^^; 何か伝えたいのかしら?死ぬ?…死んだ人?…あ、もしかして屋敷で死んだって言う人のコト?? そういえば、屋敷で亡くなった人って何が原因だったのかしら?遺体が見つかったってコトはどうして亡くなったかもわかるわよね。 (…それにしてもなんでしゃべらないのかしら(^^;)) |
■コンネル To:レヴィック |
……は?何の話で…… あ、あぁ、亡くなった方の話ですか。あまりにお仲間の方がエキセントリックなのでよく聞いておりませんでした。失礼しました。 |
コンネルはエアヘッドの奇行に度肝を抜かれている。
そのエアヘッドは、いまだに死んだフリ。
■コンネル To:ALL |
えぇと、亡くなった方はファリス神殿に安置されております…… なんてことはご存知ですな。お化け屋敷で出た死人ということで、気を利かせた衛視の方が神殿を紹介してくださいまして。何でも、お化けに殺害された人間は同じように化け物になってしまう可能性があるとか? ご遺体は、何箇所か切り裂かれたような傷がありましたな。正直言って、気味が悪くてあまりよく見てはいないのです。まま、どうして亡くなったのかはわたくしにはよくわかりかねますなぁ。 |
■レヴィック To:コンネル>ALL |
切り傷ねぇ……。 どうもその遺体とやらを見なくちゃしょうがないみたいね。 |
■シャルル To:レヴィック、ALL、フィオン |
ですね。この後行ってみましょうか。 あ、フィオンさん。こっちにも一緒に行きませんか?(シーフギルドなサイン) |
■フィオン To:シャルル |
ごめん、気分が悪いんでシャルル君にまかせるね。 |
それはきっと仮病。気分が悪いんじゃなくて機嫌が悪いが正解。
■シャルル To:フィオン |
了解です。…風邪などを引かないように気を付けて下さいね? |
とても心配そうな顔でうなづくシャルル。本気にしたぞ?(笑)
■コンネル To:ALL |
それでは正式に依頼を受けて下さるということでよろしいですな。屋敷の鍵と前金として 1000 ガメルをお渡ししておきます。……よろしくお願いしますよ。 |
鍵と前金をユウルに渡しつつ、不安げな目線をエアヘッドに送るコンネル。
■ユウル To:コンネル |
はい、それでは鍵をお預かりします。ご期待に添えるようがんばります。 (エアヘッドを見やりつつ)大丈夫ですよ。彼女も冒険者なんですから。ちゃんと役に立ってくれるはずです。 |
怖がりの冒険者よりは、という台詞を心の中でこっそり唱えるユウルであった。
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