SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? メイドに剣って変ですか? |
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サナリアの部屋の前 |
深夜、サナリアの居室の前。
アルテナがそこに陣取り、見張りをしている。
と、見回りのつもりだろうか。ウィスノーがのしのしと歩いてきた。
■ウィスノー To:アルテナ |
ん? なんだ、お前。こんなところで何をしている。 夜更かしをしていると明日の仕事に差し支えるんじゃないのか? メイドは朝も早いんだろう。 |
完全にアルテナの事をメイドと思っているらしい。
まあ、この格好を見て他の仕事をしているとは思わないだろう。
■アルテナ To:ウィスノー |
貴様こそ、こんな時間になにをしている? サナリアの部屋に忍び込むつもりか? 用が無いならさっさと帰れ。ここはわたし一人で十分だ。 |
わざと剣を床に突いて、ガシャンと鳴らす。
■ウィスノー To:アルテナ |
わ、分かった分かった。そう怒るな。 ボクだって夜中に女性の部屋に入るほど非常識じゃない。 |
くるりと振り向いてきた道を引き返す。
そのすぐ後にルーシアが現れた。
■ルーシア To:アルテナ |
アルテナ、パオル達が外で何かやってるのよ。 見てくるからサナリアさんの事お願いね。 |
■アルテナ To:ルーシア |
ああ?だれか寝ぼけて落ちたのか? まあ、こっちはまかせとけ。 |
■ウィスノー |
まったく……なんでメイドが剣なんか持ってるんだ……(ぶつぶつ) |
ぶつくさ言いながら廊下の角を曲がり、アルテナの位置からはその姿が見えなくなった、途端。
■ウィスノー |
お、おい? なんだ貴様……よせっ、うわ、 うわぎゃっっ!! |
本日何度目かの、情けない悲鳴。
■アルテナ |
!?なんだっ!? |
■ルーシア |
!? |
アルテナに一声かけて、すぐ外に向かいかけたルーシアだったが、悲鳴を聞いて足を止めて振り向く。アルテナも剣を構えて警戒する。
■アルシオン |
どうしたんですか!? |
さすがに悲鳴をあげられれば目も覚める。
■ランバート |
ん?騒がしいですね。 また、覗き魔が出たのですか? |
ランバートも目を覚ました。とりあえず杖を片手に悲鳴の聞こえた廊下に出てくる。
ウィスノーが消えた廊下の角から、人影が現れる。背丈からしてウィスノーであるはずがない。
アルシオンが駆けつけてその人物を見た時、はっと気が付いた。
その人物は、昼間アルシオンが見たあの黒衣装の男である。
■男 To:ALL |
待て、争う気はない。 ……話を聞いて欲しい。 |
■アルシオン To:男 |
奇遇ですね。私も貴方からお話を聞きたいと思っていたのですよ。 |
■ランバート To:アルシオン |
知り合いですか? なかなか変わった服装のセンスを持ち合わせたお友達のようですが(^^;; |
■アルシオン To:ランバート |
私の友達ではありませんよ。 ウィスノーさんに熱く拳で語っていたのを見かけただけです。 |
■ルーシア To:男 |
…あなた誰? |
■アルテナ To:男 |
まず名を名乗れ。話はそれからだ。 |
視線をそらさずに睨みつける。
■男 To:ALL |
ああ、すまない。俺の名前はミストという。 ……聞いた事はないかな? その筋じゃ割と有名だと自負しているんだが。 |
■アルテナ To:ミスト |
全然知らん。どの筋で有名か知らんが。 |
■ミスト To:アルテナ |
はは……(^^;) |
乾いた笑い。
■ランバート To:ALL |
オランのシーフにそんな名前の人物が居ると聞いたことがあります。確か、変人で仲間内では浮いてるところがあると聞きましたが(^^;; |
■ミスト To:ランバート |
あはは……は(^^;;) |
笑いが。カラッカラに乾いている。
■ミスト To:ALL |
君たちと話がしたい。……お嬢さんの事でだ。 良ければ、ちょっと付き合ってもらえないか? |
■アルテナ To:ミスト |
断る。ここで話せ。 |
みんなの反応を見ます。
■ルーシア To:アルテナ&ミスト |
目的はサナリアさんのようだし、 サナリアさんを1人にして、皆でいなくなるわけにはいかないわね。 |
ルーシアが同意します。
■アルシオン To:ミスト |
自分がシーフだと名乗っておいてついてこいと言っても、ついて来ないのが一般的な反応だと思いますよ。 |
アルシオンも同意。
■ミスト To:アルテナ |
別にここでも良いんだけどね。 庭にもお仲間がいるんだろう? せめてその人たちも一緒だと有り難いんだが。 |
■ルーシア To:ミスト |
あなたのお仲間もでしょ? |
■ミスト To:ルーシア |
まあ……ね。 で、どうなんだい? 少なくとも、今あんたらやお嬢さんをどうこうする、って事はないから。 素直に付き合って欲しいなぁ。 |
■アルテナ To:ミスト |
言いたいことがあるなら早めに言っておくんだな… |
アルテナが凄むので、慌てて弁解。
■ミスト To:アルテナ |
分かった! わーかった!! そんなに怖い顔をするな! カミールって聞いた事ないか? お嬢さんの昔の恋人だ。 俺はそいつのお手伝い……いや、俺が好きでやってる事だからお節介だな。 カミールと会って直接話をした方が納得してもらえると思ったから、付いて来てくれって言ったんだよ。 で、どうなんだ? そこの官憲の兄ちゃんが起きるとやかましいから早く済ませたいんだよ。 |
■ルーシア To:ミスト |
・・・それホント? |
■ルーシア To:みんな |
確かにサナリアさんは、カミールって人に好意を持ってたわ。 本人に聞いたから確かよ。 |
■ルーシア To:ミスト&みんな |
サナリアさんに危害を加えないって誓えるなら、私は行ってもいいわ。 |
■ランバート To:ALL |
なんかよくわからないですが、そういうことなら急いだ方が宜しいようですね。 |
■アルシオン To:ALL |
確かにウィスノーさんの喧しさは尋常じゃないですからね。 |
■アルテナ To:ALL |
むぅ………いいだろう。だが、カミールとやらは近くにいるのか? いるのならサナリアにも伝えたほうがいいのではないか? ………もちろん、おかしな真似はできないよう護衛はするがな。 |
■ミスト To:ALL |
話はまとまったかな? じゃ、外のお仲間も連れて来てくれ。俺もそこで喚いてるバカ2人を拾ってこないと。 |
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