SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? 真面目にお掃除してますか? |
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応接室 |
メイド服に着替えたアルテナ。
朝食の際にパーティの男性陣に妙な目を向けられたり、ウィスノーに思いっきり笑われて鉄拳を見舞ったりとかそんな事は……なかったと信じたいが、ともかくその後メイドらしくお仕事を割り当てられ、応接室のお掃除にとやって来た。
■ベル To:アルテナ |
それじゃ、一緒にお掃除しましょうね。 飾ってある絵とか花瓶とかは高価な物みたいですから、扱いには気を付けてください。 |
とかなんとか注意を促してはいるが、当のベルが絨毯に足を取られてすっ転んだりしている。
実はいつもベルがアイレン辺りに言われている事を復唱しているだけだったりするカモ。
■アルテナ To:ベル |
ふん、掃除などやってられるか。 だいたいわたしはもののふなんだ。部屋よりも剣の腕を磨くほうが性に合ってるぞ。 |
肩にかけていたほうきを振り回して素振りを始めだす……ってオィ。
その横でルーシアは無言でハタキをかけていた。
曰く、『しゃがみたくないから』だそうである(笑)
■アルテナ To:ベル |
だいたい、お嬢さんの警護はしなくていいのか? なんならわたしがやるぞ。 |
■ベル To:アルテナ |
お日さまのあるうちに出たことは今までなかったですから、あんまり心配しなくて良いんじゃないか、って旦那様は言ってましたけど。 それに、なんだかウィスノーさんが随分張り切ってましたし。 |
それは……心配かもしれない。
■ベル To:アルテナ |
ところでアルテナさん。 もののふって何ですか? |
一般ピープルには馴染みの薄い言葉のようだ(笑)
■アルテナ To:ベル |
んん?知らんのか、勉強不足だぞ。 もののふとはな、常に正々堂々としいて、己の心身を磨き、何事にも動じず、己の信念と良心に従っ…… |
■ベル To:アルテナ |
あ、アルテナさん。 言い忘れてましたけどそのホウキ、柄が緩くなってますから。 あんまり振りまわすと先が抜けますよ。 |
自分から質問した事のくせに、せっかくのアルテナの講釈を遮るベル。
それにしても、なんとも緊張感のない声。
■アルテナ To:ベル |
え? |
と、言ってるそばから。
アルテナがホウキを振り下ろした瞬間、ホウキの先が壁目掛けて吹っ飛んで行った。
■アルテナ |
きゃっ………… |
思わず目をつぶって、顔を背ける。
……アルテナにもそんな可愛い声と仕草をすることがあったんだね(酷)
ホウキは壁に飾られた絵には当たらずに済んだが、不幸にも跳ねかえってベルに一直線。
■ベル |
みぎゃっ!! |
踏み潰された猫のような声(?)を上げて倒れるベル。
■アルテナ To:ベル |
あっ、す、すまん、大丈夫か!? |
駆け寄って抱き起こします。
■アルテナ To:ルーシア |
こ、こんな、ときはど、どうすればいいんだ!? 人工呼吸だったか? |
かなり慌てていたりして。
■ルーシア To:アルテナ |
(息はしてるみたいだけど…?) …わからないわ。やってみたら? |
■ベル |
きゅう〜……。 |
ベルは完全に目を回し、お星様が飛び交っている。
■アルテナ To:ベル |
え、えーと………まず、うん、呼吸してるな……それから心臓…… あ、先に気道確保だったっけ? え、えっとそれから…… |
■ルーシア To:アルテナ |
(呼吸してるならやっぱり必要ないんじゃ…。) |
疑問に思いつつも口には出さないルーシア。
ヒドイ人だ(笑)
■ベル |
………………。 |
なぜかまわりをきょろきょろ。ちょっと顔を赤くしながら、
■アルテナ |
すぅ〜…………ふぅ〜〜〜すぅ〜…………ふぅ〜〜〜 |
そこでちょっと反応を見てみる。
ベルは確かに目を回している……ように見える。
しかし、よくよく見ると。なんだか、口元が不自然である。
唇を突き出して、まるで何かに期待するかのような……。
■ベル To:アルテナ |
ん〜……(-.-) |
■アルテナ |
……ん? ………… …………… ………………むぎゅ |
ベルの鼻をつまんでみる。
■ベル To:アルテナ |
ん……。む……くく……。 (ぷるぷる)…………ぷはぁっ!! あ、アルテナさんっ。何をするんですかぁ? …………あ。 |
どうやら途中で気が付いていたようだ。
アルテナの行為に期待するあたり、『人工呼吸だったか?』のくだりの辺りで目が覚めたのかな?
■ベル To:アルテナ |
あ、あはは……。 だって、アルテナさんってすごい綺麗ですからぁ……女の子同士でも、その、気持ち良いかなって。 |
聞かれてもいないのに弁解を始める。
■ルーシア |
・・・・・。 |
ルーシアは2人に気取られないように後ずさり(笑)
■アルテナ To:ベル |
……そうか、じゃあ、試してみるか? ベル、目を閉じて…… |
■ベル To:アルテナ |
あっ、はい。 ん…………(-.-) |
ベルの頬に手を当てて………キュッとつねってみたりして。
■ベル To:アルテナ |
ひゃっ! ひゃにひゅるんでひゅか〜。 |
■アルテナ To:ベル |
なわけないだろ。………言っとくがわたしにはそんな趣味はないからな。 やるんなら好きなもの同士では! まさかお前たちって………… |
なにを想像しているのか、耳まで真っ赤。
■ベル To:アルテナ |
え〜? お前『たち』って? ベルと誰のことを言ってるんですか〜? ねえ、ねえ、ねえ〜。 |
■アルテナ To:ベル |
う、やかましい、だれでもない……って、そんなに近づ |
引き離そうと両手を肩にかける。
■アイレン To:アルテナ |
あの……一体何をなさっているのでしょう? |
中の様子を見て、目をぱちくりとさせるアイレン。
何か用があって来たみたいだが、アルテナとベルのラヴシーンを見て硬直している模様。
■アルテナ To:アイレン |
へ?…え、いやえっと…………あ、おいルーシア、なんとか言って…っておい… |
ルーシアは、少し離れたところで知らんぷりでハタキをかけていた。
■アイレン To:アルテナ |
お客さまが見えられましたので、そちらのお手伝いをお願いしたいのですけれども。 ……お邪魔でしたか? |
完璧に勘違いしてるっポイ。
■アルテナ To:アイレン&お客様 |
お、お邪魔じゃないです!ハイ! あ、お、お客様ね! いらっしゃいませ〜!何名様ですかぁ? |
メイド服を着ていることも忘れて、ほうきの柄を握ったまま体育会系ダッシュで部屋から逃走。
お〜い、裾が捲れるぞ〜。
そして……。
アルテナが飛び出していったあと、黙々と掃除を続けていた2人。
■ルーシア To:ベル |
掃除、終わったわよ。 この部屋はもういいわよね?次はどこ? |
■ベル To:ルーシア |
んと、あとは客間を少し……。 それが終わったらお風呂とおトイレです。 |
■ルーシア To:ベル |
わかったわ。 |
■ルーシア To:ベル |
ねぇ、ベル。 カミールって知ってる? |
■ベル To:ルーシア |
カミールさんですか? えーっと……いえ、知らないです。ルーシアさんのお友達ですか? |
■ルーシア To:ベル |
違うわ。サナリアさんの昔の知り合い…かな。 どこかへ旅立ってしまって、それ以来会ってないそうよ。 |
■ベル To:ルーシア |
そうなんですかぁ。お嬢さまにも、色々あるんですね〜。 ……さ、それじゃお仕事の続きです。 |
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