SW-PBM #87
覗き魔にご用心!?

根性無しは誰ですか?

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応接室
一行は応接室に通された。さほど広い部屋ではないが、窮屈という印象は受けない。
調度品は決して多いとは言えないが、そのどれもがそれなりの価値を持っているように見受けられる。
ただ、何処に行ってしまったのだろうか。
かつてはそこに絵画でもあったのだろう、額縁を掛けるフックや、日焼けを免れた為かうっすらと色の白い部分がある。
活けられた花と見比べてもあまりに貧相な花瓶などもあった。
■アイレン To:ALL
失礼いたします。

■ベル To:ALL
失礼しまぁす。

2人が応接室に入って来た。
アイレンが各々の前にティーカップを並べる。ポットから紅茶が注がれると、暖かな湯気と紅茶の良い香りが広がった。
最後にベルがテーブルの真ん中にクッキーを盛った皿を置いてから、2人は恭しくお辞儀をして部屋の隅に控えた。
■バーモント To:サナリア
さて、まずは教えておかないとな。
サナリア、彼らが婚礼の日までお前を身辺を警護してくれる人たちだ。
紹介者のお墨付きだ、信用していいと思うぞ。

紹介者、というのは銀の網亭のおやじのことであろう。
バーモントの簡略な説明を聞き、サナリアは一向に頭を下げる。
■サナリア To:冒険者たち
サナリアといいます。
しばらくの間ですが、よろしくお願いいたします。

■ルーシア To:サナリア
表向きには…というより、あのウルサイ官憲の人へは、私たちは結婚準備のお手伝い要員って事になってるから。

■アルテナ To:サナリア
そーいうことだ。

■レンシオ To:サナリア
では、早速ですけど、ことの始まりとその時期。途中であった変化及びにその時期。さらに現状も教えてもらえると有り難いのですが。
一度すでに話は簡単にバーモントさんから伺ってはいるのですが、御本人から改めて詳しい話を聞かせてもらいたいもので………よろしいですかね?

■サナリア To:レンシオ
はい。
ここ1ヶ月ほどでしょうか。不審な男性が近辺に出るようになったという話を聞きました。
もちろん、この屋敷もその範囲に含まれていますから……アイレンやベルと、そんな人にもし遭ってしまったらどうしようとか、我が家には来なければいいですね、なんてそんな話をしていたんです。
それが、3日前に本当に現れて……。

私はその時入浴中でした。まだ日が落ちて間もない時間でしたから、夜の7時くらいだったと思います。
浴室の窓に、人の影が映っていて……驚いて声を上げたら、すぐに逃げていきました。
咄嗟の事だったので、相手の顔などは分からなかったのですけど。

その次が、つい昨夜の事でした。
私の部屋は2階にあって、テラスと繋がっているんですが、そこに人が居たんだそうです。
居たそうです、というのはその時私は眠っていてそれを確認していなかったので 。
物音に気付いてベルが来てくれたんですが、その人影を見て声を上げたら、この時もすぐに逃げて行ったそうです。

■レンシオ To:サナリア、ベル
顔が分からなかったと言いますと、体格なども覚えてませんか?
ベルさんは犯人などの容姿はなどは確認していませんかね?

■サナリア To:レンシオ
浴室のときは、窓そのものが小さかったので身体までは見えませんでした。
昨夜のテラスのときも、暗かった事もありますし……。
直接ベルに話を聞けば、何か分かるかもしれませんけれど。

そう言うと、ベルのほうに振り向く。
■ベル To:レンシオ
あっ……はい。
確かにあの時は暗くって、良く見えはしなかったんですけど。
細身の身体つきをした、男の人だったような。
顔はちょっと分かりませんでした。……お役に立てないですいません。

■アルシオン To:サナリア、ベル
今まで思いを告げられずにいた青年が、サナリアさんが結婚するということを知り、いてもたってもいられず屋敷までやってきたものの、サナリアさんに思いを打ち明ける勇気もなく、かといって帰るにも惜しく、葛藤のままうろうろしているところを見つかってしまい慌てて逃げ出した――なんていうのはどうでしょう。
少々ありきたりなうえに、かなり話が飛躍してますが。
そんな青年の噂を耳にしたことはありませんか。

■ベル To:アルシオン
よーするに、お嬢様を好きなんだけれども、その事を告白する勇気もない根性無しの軟弱者がいるかって事ですよね?
うーん、ベルはそういう人は聞いた事ないです。

■サナリア To:アルシオン
私も、そういう人に知り合いはいませんが……。

居ても困るだろう。
■パオル To:ベル、サナリア
んー、じゃあ。お嬢様が好きで、その事を告白する勇気も根性あって、軟弱者じゃない人はどれくらいいるの?

というかサナリアさんって、もてるんですか?(ぉぃ


■レンシオ To:パオル
なんか本筋からずれてゴシップネタになってないか………(〜^;;

■ベル To:パオル
お嬢様、結構お手紙を貰ったりはしてますけど。

ベルがそんな事を言うので、サナリアは顔を赤らめて伏せてしまう。
■パオル To:ベル、サナリア
ふむふむ・・・・、もてもてと。(めもめも

あとさ。その二階のテラスって、誰でも簡単に入り込めるの?


■バーモント To:パオル
それは私が答えよう。
テラスは、玄関口の庇も兼ねているので屋敷から多少迫り出した形になっている。
ロープか何か使わん事には、外から入りこむのは大変だろうな。
もっとも、腕の良い盗賊などであれば話は別だろうが。
今回は覗き魔の仕業だ、まさかそんな技術を持ってもいないだろう。
ふむ……しかしそう考えると確かに妙だな。一体どうやって……。

■パオル To:バーモント、ALL
ふーん、なるほど。堅気の人じゃなさそうだね・・・。(めもめも

ねぇみんな、何か他に聞く事はあった?


■ランバート To:ベル、サナリア
婚礼の事が公に発表されたのは、いつ頃のことでしょうか?

■バーモント To:ランバート
1ヶ月半くらい前になるかな。

■ランバート To:ALL
じゃあ、覗き魔が出没するようになったのは、婚約が公になってからの事なんですね・・・・うーむ。

なにやら考え込む・・・実は駄洒落だったりするが(笑)
■ランバート To:ALL
今回の2回の被害に関しては、正直言って覗き魔の仕業だと断言できる証拠は何もないですよね。
付近で覗き魔が出没しているのを良いことに、そいつらだと思わせて別の誰かが進入した、とも考えられます。
または、逆に覗き魔だと思わせるために1ヶ月前から用意周到にいろいろな所に出没しておいて、本来の目的はこの家に別の目的で進入したとか。
こういうと怒られるかもしれませんが、第三者から見た場合、サナリアさん本人も含めてこの家の誰かが犯人と言うことも考えられてしまいますよ。
昔から、第一発見者の<歌が良い>・・・いや、<疑えぇ>と言いますからね。

■アイレン
……くだらない(ぼそ)

推理がくだらないのか、駄洒落がくだらないのか……
恐らくは後者であろう。
■レンシオ To:サナリア、ベル、バーモント、アイレン等
ん〜………そういえば、失礼ですが、婚約されてる方の体格とはどんな感じでしょうか?
あと、庭に足跡などは残っていませんでしたか?あと、出来れば日のあるうちに現場も調べさせてもらいたいのですが………。

■バーモント To:レンシオ
サナリアの結婚相手はルークス・ウォイルという。
体格は別段普通だと思うが。
庭に足跡か。それはどうだろうな……あの庭ではな。
まあ、見たいというならそれは構わんが……。

庭は雑草が伸び放題のはずである。
■レンシオ TO:バーモント
いや、雑草が伸びているなら、なお分かり易いです。伸びた草が踏み倒されてるはずですから。
三日前ならまだ痕跡は見つかるでしょう。足跡は正確にはわからずとも、少なくともどこから侵入したのかは判明するはずです。

■バーモント To:レンシオ
ふむ。ならば、あとでノルクに案内させよう。

■ランバート To:サナリア、ベル、バーモント、アイレン等
ちなみに、そのルークスさんとやらはどういった方なのでしょうか?

■バーモント To:ランバート
ん? 言わなかったかな、ルークスくんはウォイル家の次男だ。
まあ人当たりが良いとは言えんかもしれないがね、悪い人間ではないはずだよ。

■ランバート To:サナリア、ベル、バーモント、アイレン等
失礼を承知で聞きますが、今回の婚礼に反対されている人はいますか?
恋敵だけじゃなく、いわゆる政敵も含めてですが?

■バーモント To:ランバート
残念ながら、我が家は政敵になってくれる人間がいるほど力がないのでね(苦笑)。
ウォイル家の方からの関係となれば考えられん事もないかもしれん。

■バーモント To:ALL
他に聞きたいことはないかね?
時間も時間だし、良かったらそろそろ夕食の支度をさせようと思うのだが。

■パオル To:バーモント、ALL
はーい、ありがとうございます!
可能な限り、多めでお願いしますね。お・お・めで♪(^-^

それじゃあ、ボクは話に出てたテラス周辺と、サナリアさんの部屋の近辺を一通り下調べしてくるから。
他のみんなも、各自手分けしてお願いね。

■バーモント To:アイレン&ベル
それでは、支度を頼む。
人数が増えたからな、大変だろうがその分もよろしく。

■アイレン To:バーモント
かしこまりました。
それでは、御夕食の支度をいたします。

■ベル To:冒険者たち
腕によりをかけますからねっ。
期待しててください!

■バーモント To:冒険者たち>ノルク
さて。
それでは、本格的に始めてもらう前に前金を渡さんとな。
こういう約束事はちゃんとしておこう……ノルク。

バーモントが声を掛けると、ノルクがテーブルに麻袋を置いた。
■バーモント To:冒険者たち
1800ガメルある、確認してくれ。
持ち歩くのが不便なようなら、仕事が終わるまで我が家の金庫で預かろう。
ノルクに言ってくれれば、必要な時に必要な額を出せるようにしておく。

■パオル To:バーモント
はーい、確かに受け取りました♪

あ、持ち歩くのは別に苦じゃないので、お気遣い無くー。(^^


金額も確かめず、そのまま無造作に懐にねじ込む。もちろん全額である。
何時の間にか食べ物に姿を変えて、パオルの腹の中に収まっていない事を祈ろう。

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GM:真琴