SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? 屋敷に居るのは誰ですか? |
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邸内 |
執事ノルクに案内され、邸内へと足を踏み入れる。
と、途端に
ばたばたばたっ!
というやかましい足音が響いてきた。
■アルテナ |
ん? |
■男 To:バーモント |
バぁーモントさんっ。一体どちらに行っておられたのですっ? 事件が起きている屋敷の主が姿をくらますのは、犯人にとって最も喜ばしい事象なのですぞっ! |
■バーモント To:ウィスノー |
ああ……ウィスノーくんか。 実は、頼んでいた人が集まったのでね、ちょっと迎えに行っていたんだ。 |
ウィスノーと呼ばれたその男は、官憲の制服を着ていた。
一行を上から下までじろじろと見つめ回すと、耳に障る声で怒鳴りつけてくる。
■ウィスノー To:冒険者たち |
なぁんだ、貴様らはっ? バーモントさんに頼まれただとっ!? 一体何の用だっ。 ……さてはっ、ボクの手柄を横取りするために雇われた連中だなっ!! |
■アルテナ To:ウィスノー |
はぁ……?(いらいら |
ただでさえ暑いのに、ウィスノーの暑苦しい顔に嫌悪感たっぷり。
■パオル To:ウィスノー |
ふざけるなぁーっっっ!
貴方は本気で事件を解決する気があるの? |
初対面の相手に対し、いきなり説教を垂れ、その上に不意を撃って拳を振るうパオル(酷)
無礼な相手には、鏡(と拳)をもって対するらしい……。
■レンシオ To:パオル |
気持ちは分かるがやりすぎだって………(;−−)ノ☆(ぺしぺし |
■アルテナ |
もっとやってやれ(ぼそ |
正反対の意見ここに極まれり(笑)
てか、これがもしアルテナだったら『拳』でなく『剣』になりそうでコワイ……。
■ウィスノー |
ぐひゃうっっ!? |
パオルの拳がウィスノーの顔面にめり込む。
綺麗に半回転する身体。放物線を描き飛び散る鼻血。そしてウィスノーはうつぶせに倒れ伏した。
……どんな言葉で取り繕おうと、元が悪くては美しくならないものである。
■ルーシア To:ウィスノー&パオル |
・・・・・。 |
ウィスノーに怒鳴られて一瞬むっとしたルーシアだったが、急な展開に不機嫌になる暇もなかったようだ(笑)
鼻血を出して倒れるウィスノーを呆然と見つめている。
■アルシオン To:パオル |
少々豪快すぎる挨拶ですね。 お互い様ですが(笑) |
■ランバート To:ALL |
いきなり<鉄拳>をとばすのは、いささか<越権>行為では? |
■パオル To:ALL |
ふぅ・・・、やれやれ。 ちょっと小腹が空いてきたので、ボクも少し怒りっぽくなってたみたいだね。 あはは・・・・・。(^▽^; |
■バーモント To:ウィスノー&パオル |
落ち着きたまえ、ウィスノーくん。パオルくんだったかな、君もだ。 ……ノルク、彼をちょっと部屋まで連れて行ってやってくれないか? |
こめかみを押さえながら、バーモントがノルクにそう指示する。
尚もキーキーと喚き立てるウィスノーをなだめすかしながらノルクが彼を連れていった後、バーモントは大きくため息をついて言った。
■バーモント To:ALL |
……いや、すまない。説明を忘れていた。 彼はウィスノーといってね、官憲から派遣されてきた人物だ。 最初は彼に任せていたのだが……まあ見ての通りなのでどうにも信用が出来なくてね。 それで君たちに依頼をしたんだ。 |
■レンシオ To:バーモント |
よぉぉぉぉく、分かりました(〜〜; |
■パオル To:バーモント |
ま、アレじゃあ期待のしようがないですよねぇ。(−−; 仮に通りすがりの市民10人に聞いても、きっと10人とも同じ回答をしますって・・・。 |
■バーモント To:ALL |
そこで君たちにお願いしたいのだが……。 先ほどの言動を見れば分かると思うが、君たちが来た理由を正直に話せば、彼は何かとやっかんでくるだろう。 そうなれば君たちの仕事にも支障が出るだろうし、私としてもそれは避けたい。 だから、私が君たちに依頼した仕事の内容は彼には伏せておいて貰いたいのだ。 彼への説明はノルクに適当にさせておくから、そういうことで了解してもらえないだろうか? |
■アルシオン To:バーモント |
結婚の準備で人手がいるので頼んだとでも言っておいてください。 そうすれば、お嬢様の傍に侍っていても、屋敷の中を見回っていても問題ないと思うので。 勿論、覗き魔を捕まえることやお嬢様を守ることも、立派な“結婚準備”ですけれど(笑) |
■バーモント To:アルシオン |
うむ、よろしく頼む。 ……さて。いきなり騒がしくして申し訳なかったが、改めてお茶の準備をさせよう。 |
■女性の声 |
ただいま帰りました。 |
■もう一人の女性の声 |
ましたぁ〜。 |
と、その時。一行の背中から声がかかる。
■女性 To:バーモント |
……あら、旦那さま。お帰りでしたか。 (一行を見て)…………? |
■ベル To:冒険者たち |
ん、ん? ん〜??? あなたたち、一体誰ですかぁ? ベルの知ってる人たちじゃないですね〜。 |
メイド服姿の女性2人が、買い物カゴを下げていた。
■パオル To:二人のメイド |
はろはろ〜♪(^−^)/ ボクらは今日からこちらでお世話になる冒・・(げほげほ えーと、そう言う貴方たちこそ誰です?(汗汗 この屋敷の方ってのは分かりますけど、お名前は・・・。 |
■バーモント To:女性2人 |
ああ、アイレン、ベル。今帰った。 彼らは……。 |
■ベル To:あらぬ方向 |
お嬢さま〜っ! ベルの知らない人が居るんですけどぉ、お嬢さまのお友達でしょうかぁ? |
バーモントの説明を無視して、突然駆け出しながら声を張り上げる。
■バーモント To:メイド2人 |
……私の雇ったサナリアの護衛だ。2人とも、よろしく頼む。 |
バーモントが途切れそうになった説明の続きを2人に……より正確に言えば、この場に残った1人にする。
■アイレン To:バーモント>冒険者たち |
はい、かしこまりました。 アイレンと申します。よろしくお願いいたします。 |
ぺこりと頭を下げ挨拶する。
■パオル To:アイレン |
あ、こちらこそ宜しくです。(^^; ボクはパオル。で、こっちのメンバーは・・・。 |
ちらりと仲間を一瞥。『ボクに続いて、自己紹介よろしくーっ』て事らしい。
■レンシオ To:アイレン |
レンシオです、よろしく。 |
■アルシオン To:アイレン |
アルシオンと申します。どうぞよしなに。 |
■ルーシア To:アイレン |
ルーシアよ。 |
■アルテナ To:アイレン |
アルテナだ。 |
■ランバート To:アイレン |
ランバートです。 |
■バーモント To:アイレン |
帰った早々ですまんが、お茶の用意をしてもらえるかな。 |
■アイレン To:バーモント |
かしこまりました、すぐにご用意いたします。 |
■パオル To:アイレン |
ついでに茶菓子もよろしくー。 あ、遠慮せずにヘビーなものを出してもらっても大丈夫だから!(^^ |
■アルシオン To:パオル |
このあとの夕飯を美味しくいただくためにも、ここは少し抑え目に(笑) |
と。奥の階段から
ずどどどどっ
というけたたましい音が響いてくる。
見れば、先ほどのベルというメイドが階段を転げ落ちていた。
■パオル To:ALL |
わ・・・凄い音。(^^; 変わった掃除の仕方みたいですねー。 自分の身体で階段の埃を払うなんて、ボク初めて聞きましたよ。 さすが!貴族に仕えるメイドさんですね♪(≧▽≦)!! |
それは違う!
■ランバート To:ALL |
いや、きっとすごい駄洒落を思いついたに違いありません。 きっと、そうですよ。聞いてみましょう。 |
それはもっと違う!!
■アルテナ To:バーモント |
彼女(ベル)の護衛をしたほうがいいんじゃないのか? |
■バーモント To:アルテナ |
…………(^^;) |
■ベル |
いっ……たああぁ〜〜っ(T-T) |
■また別の女性の声 To:ベル |
大丈夫、ベル? |
ベルの転げ落ちてきた階段を降りてくる女性。
2人のメイドとは違い、シンプルだが上品な白いドレスを纏っている。
■ベル To:女性 |
お嬢さまぁ……痛いです〜(T-T) |
涙目でその女性を見上げる。
■アルテナ To:ALL |
あれが、悲劇のお嬢様か。 |
■アルシオン To:アルテナ、ALL |
今の彼女の運勢はやはり、見えない敵の影が現れてますね。 他のアルカナを見ても、少々先行きが不安です。 |
アルシオンの前には、不安の『月』をはじめ、権力の『皇帝』、災難の『塔』、目的のための不安と正気への回帰『逆位置の吊るされた男』などが並んでいる。
アルシオンのカードをひょいと覗き込んで、
■アルテナ To:アルシオン |
そのオカルトグッズは当たるのか? |
いきなりヒドイ事を言う(笑)
■アルシオン To:アルテナ |
当たるも八卦、当たらぬも八卦。 良い結果ならばそれを活力に、悪い結果ならばそうならないよう注意深く。 そういったことが結果として、物事を良い方向へと向かわせていくことこそ、占いの役割だと私は思っています(^^) |
■アルテナ To:アルシオン |
ふうん…よくわからんが気分の問題ということか。 |
■パオル To:アルテナ、ALL |
ほぉほぉ、あれがそうですか〜。(’’ じゃ、ボクはさしずめ喜劇のヒーローって所かな!(≧▽≦)!! |
分かってるじゃあないか。
唐突なハプニングにしばらく呆気にとられていたレンシオ。
どっちに話しかけるべきかしばらく困惑していたが、ベルの方は大丈夫そうだったので、ドレスを着た女性の方に話しかけてみる。
■レンシオ TO:お嬢様 |
え〜〜〜と………え〜……… あなたがサナリアさんですかね? よろしければ早速話を伺いたいのですが……… |
■サナリア To:レンシオ>バーモント |
はい、私がサナリアですが……。 お父様、この方たちは一体? |
■バーモント To:サナリア |
ああ、丁度良い。 サナリア、お前も同席しなさい。一緒に説明しよう。 |
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