SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? ホントに貴族の家ですか? |
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クローディウス家 |
依頼人バーモントに案内されたのは、高級住宅街の建ち並ぶ通りである。
■バーモント To:ALL |
着いたぞ。ここが私の屋敷だ。 |
指差す先に、白塗りの邸宅がある。
3階建ての立派な屋敷だが、よく観察するとあまり手入れは行き届いていないように見える。
壁や屋根は所々色が剥げているようで、下地が剥き出しになっていた。
庭も雑草が伸び、ボールでも失くそうものなら探し出すのが一苦労だろう。
■パオル To:ALL |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(きょろきょろ
あのー、本邸は何処にあるんですか?(わ |
あまりにも想像してた屋敷と違うので、思わず疑問を素のまま口にしてしまったようだ。
■アルシオン To:パオル&バーモント |
時が移ろう中では、富めるときもあれば、そうでないときもありますよ。 また時期が来れば、嘗ての様相を取り戻すこともあるでしょう。 おめでたいことも控えていることですし。 宜しければ占いましょいうか。 |
バーモントは苦笑しながら、
■バーモント To:アルシオン&パオル |
いや、占いは結構だ。 まあ、信じてもらえないのも仕方ないがね。ここが私の本宅だよ。 恥ずかしい話だが、我が家は貴族とは名ばかりの没落でな。 見ての通り、満足に屋敷の手入れも出来ない有様だ。 サナリアを嫁に出すのも、これ以上我が家に置いておいても苦労を掛けさせるだけと判断してのことだ。 出来うるならば、もっと手元に置いておきたかったんだがね……。 |
ふっと寂しそうにそう言った。
■ランバート To:アルシオン |
<占い>は<いらない>って。 |
無言でランバートにひじ打ちするアルテナ。
どつき漫才のコンビが形成されているようである。
■アルシオン To:ランバート |
もしかして、それも駄洒落なのですか(^^;) |
■ランバート To:アルシオン、アルテナ |
(ひじ打ちされたところをさすりながら) そうだったのですが、駄洒落の質が悪かったようですね(^^;; そのものズバリ、<占い>は<売らない>とか、<占い>では雨は<降らない>とか、いろいろ考えてはいたのですが、まだまだ修行が足りないようです・・・ |
■アルテナ |
修行というよりお前にはごほごほ…… |
アルシオンは苦笑を浮かべることしかできないようだ。
爆笑を誘えるようにならないとダメだぞ、そこの漫才コンビ。
■パオル To:バーモント |
・・・・・なるほど。色々とあるんですね。(^^; |
■レンシオ To:バーモント |
同じ子供を持つ者としてその気持ちはよく分かります、えぇ。 |
■ルーシア |
(…本人は納得してるのかしら?) |
さあ?
■ランバート To:バーモント |
ちなみに、お嬢さんはこの結婚に承諾されているんでしょうね? 人間の世界では、よく望まない結婚に絡んだゴタゴタ話があると聞きますが・・ ・ |
ランバート君、直球!
■バーモント To:ランバート |
…………。 少なくとも、嫌な顔をするのを見た事はない。 |
■パオル To:誰となく独り言 |
・・・自作自演とか、・・・・まさかねぇ。 |
■ランバート To:パオル |
1ヶ月前から余所で事件が起こってることを考えると、全てが自作自演というのはつじつまが合わないかもしれませんね。 ただ、その騒ぎを利用した可能性は十分に考えられますが。 |
玄関前 |
■執事 To:バーモント |
旦那さま、お帰りなさいませ。 |
屋敷の門を潜り抜けると、執事らしき壮年の男性が出迎えた。
執事らしき、と言ったのはその格好と、それまでしていたのだろう仕事があまりにも執事の職務とはかけ離れていたからだ。
何をしていたのかと言うと……草むしりである。
当然のごとく肩にはタオル、そして頭には麦藁帽子。草で手を切らないよう手袋をはめ、その右手には鎌が握られていた。
■バーモント To:ノルク |
ああ、ノルク。今帰った。 ……草むしりか。すまんな、お前にそんな仕事をさせてしまって。 |
■ノルク To:バーモント |
いえいえ、これも旦那さまとお嬢様のためです。 ウォイル家のお坊ちゃまにもなるべく良い印象をお持ち戴きたいものです。 そのためにはこの位……。 |
額の汗を拭いながらにっこりと笑う。
本当に心から、この老執事はクローディウス家の事を想っているのだなと思わせる表情だった。
そこにレンシオが遠慮なく質問を浴びせかける(笑)
■レンシオ TO:ノルク |
どうも、唐突に失礼します。 今回依頼を引き受けたレンシオともうします。 早速ですが、少し質問させてもらっていいですかね? 最近ここら辺で夜間現れるという覗き魔についてなんか聞いたことはありませんか? |
レンシオの突然の質問に、ノルクは答えて良いものかとバーモントに目を向ける。
バーモントが頷くのを確認して、ようやくノルクは口を開いた。
■ノルク To:レンシオ |
いえ、私も噂になっている以上の事は聞いておりません。 一ヶ月ほど前からそのような者が出るようになり、特に婦女子に迷惑を掛けていると。 そうですな、その様な話でしたら……メイドのアイレンかベルなら、詳しいかもしれません。 |
■パオル To:バーモント |
あ、そうそう。この屋敷に一体どれくらいの人がいるんです? |
■バーモント To:パオル |
屋敷に住んでいるのは私と娘のサナリア。 あとはノルクと、今話に出たアイレンにベルの、全部で5人だ。 |
■パオル To:バーモント |
ふむふむ、・・・・五人と。(めもめも |
■レンシオ TO:ノルク |
されば、その人達からも話を聞けると嬉しいのですが、お願いできますか? |
■ノルク To:レンシオ |
それは構いませんが……2人とも、今は買出しに行ってしまって留守でして。 さ、とにかくまずはお入りください。 皆様もここまで歩いてきてお疲れでしょうし、お茶をご用意させていただきます。 |
■アルテナ To:ノルク |
おお、ありがたい。 |
■パオル To:ノルク、ALL |
うん、遠慮無くごちになります!(^−^v
そー言うわけで、みんなも中に入ってくつろぎながら話を聞こうよ。 |
■ランバート To:ALL |
お<茶>を飲みながら、聞かなく<ちゃ>・・・。フム。 |
■アルテナ To:ランバート |
やかましい、納得するな(ばこっ |
ランバートの後ろからツッコミ。
■パオル |
芸の道とは、「激しく、過酷」なんですね・・・。(しみじみ |
先程からのランバートが突っ込まれる姿を思い出し、遠くを見つめるように呟く。
……パオルにも素質は充分あると思うのだが。
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