SWPBM#84

宅配の目的地

Chapter3:情報収集と怪しい男

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盗賊ギルド

 広場で一旦仲間と別れたエルシアは大通りを真っ直ぐ進み、別の繁華街に向かった。
 その中にある酒場風の建物にはいると客と客の合間をすり抜け奥へ向かう。店員を装っているギルドの構成員にお決まりの挨拶をかわし、さらに奥へと向かった。
 一般のものからはけっして目の届かない位置まで進んだエルシアは列んでる扉の一つを軽くノックして中にはいる。
■情報員 TO:エルシア
よぅ。相変わらずだな。買いに来たか?売りに来たか?

■ エルシア To:情報員
久しぶりね、買いよレイラックという商人が商業地区の広場で出店を開いているけど、まっとうな商人かどうか知りたいの仕事を受けたものだからね。そうそう、レイラックに関する噂があるようならそれも知りたいわね

■情報員 To:エルシア
レイラック………。
ん〜………聞き覚えはないな………。ど忘れもあるかもしれんから、ちょっと待ってろ………。

情報員はどこからともなく取り出したリストに目を走らせ始めた。
全体を流すように見ては、たまに局所的に調べる。しばらくの後、
■情報員 To:エルシア
出店でこっちのリストにないからには、多分諸国を回ってるヤツなんだろうが………。
噂に関してはよくわからんな。

どうする?2,3日かかるかもしれんが、調べるか?


■ エルシア To:情報員
2,3日も待ってはいたら、違約金とか払わさせられそうね良いわ、もし何か重要な事が解ったら、ミドっていう村に向かっているから、早馬でも走らせてよ

■情報員 TO:エルシア
あぁ、分かった。
その際は多少値は張るがな。
とりあえず今回の分は100ガメルだ。

■ エルシア To:情報員
解ったわ、100ガメルねそういえば街道で盗賊がでるって聞いたんだけど、本当?

そういって、情報員に情報量の100ガメルを手渡した。
■情報員 To:エルシア
いくらバカなヤツでも盗賊が街道に出るようなことはないだろう。
すぐに足が着くだろうからな。

■ エルシア To:情報員
それもそうね、じゃ、儲かるように祈ってて

ひらひらと手を振って別れの挨拶をしつつ、エルシアはギルドをあとにした。

銀の網亭

 エルシアが盗賊ギルドに行っている間、残りの一行は銀の網亭に戻り、出発の準備を始める。
  各々自分の部屋に戻って荷物をまとめ、しばらくの後に一階の酒場で合流する。その後、ギルドから戻ってきたエルシアとも合流し、宿を出ようとしたところで後からおやじの声がかかった。
■おやじ To:ALL
お、早速出発かぃ?
忘れ物はないか?

■ エルステッド To:おやじ
ああ。ないはずだ。
では、"仕事"にいってくる。

と。すたすたと出発しようとしている横で、
■ アレクサンドロス To:ALL
あ、ちょっと待っててくれ!

仲間達にそう告げて、アレクは背負い袋から手紙らしきものを取り出して、おやじに。
■ アレクサンドロス To:おやじ
この手紙、アノスの、オレの故郷の村に届けてもらえないか?
近くの街に以前世話になった知り合いの神官がいるんだ、だからその街のファリス神殿までで良いんだが。
・・・無理か?

そんなおやじとアレクのやりとりを、不思議そうな顔つきでエルステッドは見ていた。
■おやじ To:アレクサンドロス
アノスか。ちょっと遠いからな、ただじゃぁきついかな。まぁ、初めてってこともあるから10ガメルにまけておくけど、どうする?

■ アレクサンドロス To:おやじ
10ガメルか。ああ、それぐらいなら何とかなる。

背負い袋をごそごそ探って、ぴったり10ガメルを手紙と一緒におやじに手渡す。
■ アレクサンドロス To:おやじ
じゃあ、これで頼む。

■おやじ To:アレクサンドロス
あいよっ、確かに。
んじゃ、間違いなく届けさせるよ。

■ アレクサンドロス To:おやじ
ああ、ありがとう、助かったよ。
きっとまた頼むことになるから、その時もよろしくな。

アレクの手紙の受け渡しの話が終わると、ギャスパーが威勢良くおやじに声をかけた。
■ギャスパー To:おやじ
んじゃ、ちょっとミド村まで行ってくらあ。順調にいきゃあ、20日くらいで戻ってこれるはずだから、次の仕事もしっかり探しといてくれよ。

どこにでも転がっていそうな挨拶をして出発しようとする。
■おやじ To:ALL
そうそう、そういえば、ここ最近官憲の様子がなにやら慌ただしいらしいんだ。
街道沿いに移動してるときに色々聞かれたヤツが結構いてね。街をでるときゃ気をつけな。

■ アレクサンドロス To:おやじ
官憲?・・・何か事件でもあったのか?

■おやじ To:アレクサンドロス
詳しいことはよく分からないんだ。
ただ、大がかりな運搬物があると根ほり葉ほり聞かれるらしいから、なにか密輸かなんかだと思うんだが………。
お前らのは大丈夫だろうな?ただの壺だったよな?

■ アレクサンドロス To:おやじ&ALL
単なる壺だと思うぞ。見た感じ、何の変哲もなかったな。

■アルフレッド To:おやじ
ふむ、盗賊とかそれ絡みの臨検の類だと厄介だな。(-_-;)
ありがとう、気を付けるよ。

■ エルステッド To:アルフレッド&ALL
密輸……というのは、この世に必要のないものをひそかに運ぶかなにかなのか?