SW-PBM Scenario #82 目次

エピローグ


銀の網亭

 翌日、ユウル、リッキ、ヴィトリスは銀の網亭へと帰り着いた。ようやくアシスト、カルソニック、コリスと合流し、再会を喜び合う。
■アシスト To:ALL
途中でゴリーエフに気づかれそうになったときはどうなるかと思ったけど、上手くいってよかったよ。
カルソ兄ちゃん、フォローありがとね。

■カルソニック To:アシスト
あそこでフォローしなかったら盥が落ちてきてもおかしくないからな。
いや、真面目に上手く行ってよかったよ。俺じゃなくて教官や劇団の子のサポートがあってからこそだろうけど。

■コリス To:ユウル、リッキ、ヴィトリス
その様子なら、上手くいったみたいですね。

■ユウル To:コリス、アシスト、カルソニック
まあ、なんとかね(にっこり)そっちもお疲れ様。無事に合流できてよかったよ〜。

■カルソニック To:ユウル
もうあんな格好するのは二度とゴメンやな(笑)

 コリスもね(笑)
■リッキ To:ALL&おやじ
うん♪良かったよね♪
おやじさんも、ビアトリスさんの看病とか、ありがと♪

■おやじ To:ALL
なんのあれしきの事。
そういや、ビアトリスさんはユウルの故郷の村に住むんだって?こりゃ参ったなぁ……

 ビアトリスが宿代にと置いていったのは、小さ目の青い宝石 1 つだった。これだけでおよそ 4000 ガメル相当。ここに居る間だけの分を差し引いて残りを返すつもりだったのだが……
■ユウル To:コリス、ALL
ああ、こっちでも同じような事が(笑実は報酬にって私も高い宝石を差し出されて困っちゃったんだよね(^^ゞで、その場で鑑定できなかったものが一つあったからそれもらってきたんだ。多分けっこうすると思うんだけど…
コリス、鑑定してみてくれる?

■コリス To:ユウル
ええ、構いませんよ。
本当に、かなり高そうな宝石ですね…

 村でユウルが分らなかった赤い宝石。コリスの鑑定によると、6000 ガメル相当であることがわかった。
■ユウル To:ALL
やっぱりもらいすぎだよね(^^ゞ後で返しに行くかな…そうだ、余りでコリスが衣装返しに行くときに劇団員さんたちに差し入れでも買っていってもらおうか?かなりお世話になっちゃったしね。
後お世話になったといえば七つ顔さんだけど…彼女には受け取ってもらえるのかなあ(^^ゞ

■カルソニック To:ユウル
教官には俺から渡しておくわ。

■リッキ To:ユウル&ALL
んと……ヴィトが買ってたみたいな、おっきな果物かごは?
山ほどリンゴ、でもいいけど〜♪

■アシスト To:リッキ
果物もいいけどさ、ケーキやミルククッキーなんかもいいよね。

 ケーキはともかく、何故ミルククッキーが出てくる?

 さて一方ゴリーエフと盗賊ギルドはどうなったかというと。
 昨日、ゴリーエフが観劇で不在の内に、ギルドの隠密が警戒の薄くなったゴリーエフ邸へ侵入。とうとうゴリーエフのごまかしの証拠「裏帳簿」を発見した。それに書かれていた事は、余りに酷いのでここでは割愛する。
 ともあれ、ギルドを裏切った罪は重い。彼の(少なくとも)オランでの将来は閉ざされた。そしてその翌日、ゴリーエフは姿を消した。どこへ行ってしまったのかは誰にもわからない。

 コリスは、ほとぼりが冷めた頃吟遊詩人の衣装を返却に歌劇団を訪れた。背中にリンゴがてんこもりに乗った果物籠を背負っている。
■アーネス To:コリス
上手く行ったみたいだね。よかった。

■コリス To:アーネス
ええ、あなた方のご協力のおかげです。

■アーネス To:コリス
あのオヤジにはちょっと参ったけどね。演技は得意だから、任せて(笑)

■コリス To:アーネス
なるほど(笑)
これは、我々からの感謝の気持ちです。
皆さまで、召し上がってください。


 別れた母と娘は再び一緒になり、ずっと幸せに暮らすだろう。
 その陰には、最後の最後になるまで報酬の事すら思い出さず、世間知らずの 2 人のために奔走したお人好しの冒険者達の活躍があったことを、彼女達は一生忘れない。



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