SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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銀の網亭・個室 |
翌朝。天気は快晴、絶好の行楽日和。
朝食の後、作戦決行前の最後の準備を開始する。
アシストとコリスとカルソニックはパルメテウス歌劇団への協力要請と下準備に、ユウルとリッキとヴィトリスは旅の準備とそれぞれ分担を決めて行動を開始する。
■ユウル To:ALL |
計画は確認し終わったかな?それぞれ役割よろしくね。…絶対、計画成功させよう! |
ユウルは真剣な、でもどこかいたずらをはじめる子供のようなわくわくしたような顔をして、みんなを激励した。
■リッキ To:ユウル&ALL |
うんっ! |
元気良くお返事。こちらはわくわくしっぱなし。(^^;)
■カルソニック To:ユウル&ALL |
・・・・ま、出来る事はやったんや。なるようになるさ。 |
■アシスト To:ヴィトリス |
ビアトリスさんをよろしくね、ヴィト兄ちゃん。 |
■ヴィトリス To:アシスト&ALL |
了解しました。 皆さん頑張って下さいね。 |
アシストは、使い魔のシルヴァをヴィトリスに預けた。シルヴァはこのまま郊外待機組のヴィトリスとビアトリスと行動を共にする。
■アシスト To:シルヴァ |
シルヴァも頼んだよ。 |
■ヴィトリス To:アシスト |
はい。しばらくお預かりします。 何かありましたらシルヴァを通してお知らせしますね。 |
この後、アシスト、カルソニック、コリスの 3 人は、パルメテウス歌劇団との打ち合わせのため、一足先に銀の網亭を出発した。
銀の網亭・ビアトリスの部屋 |
ヴィトリスはビアトリスと一緒に部屋に下がりオランを出る準備を手伝う。彼女の荷物は自分で持てるくらいの小さなトランクひとつだった。取るものもとりあえず、家を飛び出してきたようだ。一昨日銀の網亭に着いてから出していたわずかな衣装や日用品、ペン等を片付けると、荷物の整理はすっかり終わった。
■ビアトリス To:ヴィトリス |
ありがとう、ヴィトリスさん。これで荷物は全部ですわ。 |
■ヴィトリス To:ビアトリス |
どういたしまして。じゃ、荷物は僕が持ちますね。 |
■ビアトリス To:ヴィトリス |
ええ、ありがとう。 |
銀の網亭・それぞれの部屋 |
ユウルとリッキは、ユウルの故郷まで送り届けるための旅支度をしている。ユウルの故郷までは約 1 日の行程。身軽に動けるように必要最小限の荷物をまとめている。
■ユウル (独り言) |
まさかこんな形で里帰りするとは思わなかったな…(苦笑) |
■リッキ To:ユウル |
ユウルの故郷が近くて良かった♪ ビアトリスさんの病気も、きっと良くなるよね。(^-^) |
銀の網亭・幸せの木 |
とりあえず一息ついたヴィトリス、ユウル、リッキの 3 人は、食料の買い出しのために部屋を出てきた。早朝からなにやらやっていたおやじが、声をかけてくる。
■おやじ To:ヴィトリス、ユウル、リッキ |
弁当なら作っておいたぞ。ほれ、これを持って行け。 |
人数分の包みを差し出す。もちろん、ビアトリスとマルセリーナの分も含めて。
■リッキ To:おやじ |
わぁい、お弁当だぁ♪ ありがと〜♪ |
真っ先に受け取る(笑)
■おやじ To:リッキ |
はりきりすぎて転ぶなよ(笑) |
■ヴィトリス To:リッキ |
そうですね。気をつけた方がよいかもしれないですね。 |
■おやじ To:おやじさん |
じゃ、ビアトリスさんとマルセリーナさんの分と合わせて、頂いておきます。ありがとうございます。 |
■ユウル To:おやじさん、ALL |
ありがとう、おやじさん。ありがたくいただいてくよ。これで準備は大体OKかな。 …あと心配なのはビアトリスさんの体調くらいかな。たいした距離じゃないから、休み休みいけばいいかと思うけど。 |
■リッキ To:ユウル |
うん、マルセリーナちゃんがいれば、きっと元気100倍だよ♪ |
■おやじ To:ヴィトリス、ユウル、リッキ |
がんばれよ。 |
■ユウル To:おやじ |
ありがと!がんばってくるよ。 |
ヴィトリスは、ビアトリスと荷物を持ってオラン郊外へと出発する。
■ヴィトリス To:ビアトリス |
じゃ、行きましょうか。 しんどくなったら言って下さい。のんびり行きましょう。 |
■ビアトリス To:ヴィトリス |
はい。よろしくお願いいたしますわ。 |
■ヴィトリス To:ユウル&リッキ |
では、成功をお祈りしてお待ちしております。 頑張って下さいね。 |
■ビアトリス To:ALL |
どうぞお気をつけて…… |
それを見送ったユウルとリッキは、開演 2 時間前まで待って銀の網亭を出発した。目的地は国立劇場。脱出ルート等の現地での最終確認を行う。昼前には持ち場に着いておきたいところだ。
■ユウル To:リッキ |
それじゃ、裏口とか劇場の周りをチェックしに行こうか。中のアシスト達のほう、うまくいってるといいけど。 |
■リッキ To:ユウル |
うん。……どきどきする〜(>_<) |
国立劇場・舞台裏 |
銀の網亭を出たアシスト、カルソニック、コリスはまっすぐ国立劇場を目指した。1 時間ほど歩いて国立劇場に近付いたところ、準備のため周囲を見まわっていたニケルに見つかって、ほぼ強制的に舞台裏に連行。
舞台裏は昼からの公演の準備でごった返していた。トンカチを持った大道具係や衣装係が忙しそうに働いている。役者の姿はまだ見えない。おそらくは楽屋にいるのだろう。
舞台裏では劇団主宰のライストンと会うことができた。ライストンは大きく両手を広げて一行を歓迎した。
■ライストン To:アシスト |
やぁ、アシスト君じゃないか!久しぶりだなぁ。元気だったか?こうしてまた公演ができるのも君達のおかげだよ。 |
■アシスト To:ライストン |
お久しぶり、団長さん(^^) |
アシストとこの歌劇団との関係は、「#55 継夢」参照。
■コリス To:ライストン |
はじめまして、コリスと申します。 噂のパルメテウス歌劇団の方と知りあいとは、アシストがうらやましいですね。 |
「パルメテウス歌劇団」の「パ」の字も知らなかったくせに……
■ライストン To:コリス |
光栄ですよ。今後ともご贔屓に。 |
この人達、お互い如才ないなぁ(笑)
■カルソニック To:ライストン |
はじめまして、カルソニックです。私は・・振りつけ師のペンズとも知りあいなんですが、踊りの勉強という事で今回演劇を拝見させて頂きます。 |
カルソニックがいつになく礼儀正しいのは、その知り合いから借りた正装でキメているから。ヘアスタイルもそれに合わせてオールバックでビシ!と固めている。いつもの不精系からは想像つかない……
■ライストン To:カルソニック |
そうですか、ペンズさんのお知り合いで。 今回試みに、宮廷でのマスカレードのシーンを新設しまして、そちらの振り付けをお手伝いいただきましたよ。後でプロの方に感想などお伺いできたら嬉しいですな。 |
そのシーンが今回の目玉らしい。さぞかし豪華なものなのだろう。
■ライストン To:アシスト、コリス |
アシスト君とコリスさんはチケットは持っているのかい?残念ながら、もう私の手元にはなくてね…… ソデからでよかったら見ていくかい?あぁ、でも今回の芝居は、君は一度見ているね。「リュスイが野の風」の再演だ。でも演出が少し変わっているから、楽しめると思うがね。 |
■アシスト To:ライストン |
う、それは見たいかも……って、そーじゃなくて(>_< )( >_<) じつは今日はちょっとお願いがあってきたんだけど…… |
と、今受けている依頼のことについて話す。引き離された親子のこと、ゴリーエフのこと。
昨夜の一件も含めて、このままでは二人とも不幸に陥ってしまうだろうことも。
■アシスト To:ライストン |
というわけで、なんとか二人を会わせてやりたいんだ。 それで今日あの子とゴリーエフが劇を見に来るハズなんだけど……その時にちょっと協力してもらえないかな? 劇の邪魔だけは絶対にしないから。 |
■ライストン To:アシスト |
なるほど、それは放っておけないな。 |
■アーネス To:アシスト |
喜んで協力するよ。 |
いつの間にか、男装のアーネスが背後に立っていた。ニケルもいるところを見ると、今楽屋から呼ばれて来たようだ。
■アーネス To:アシスト |
腕が鳴るね。で、何をすればいいのかな? |
彼等の建てた計画――劇の最中にすり替えを行なうことを話し、
■アシスト To:アーネス&ALL |
ええとね、皆にお願いしたいのは、ゴリーエフをここに引き止めておくことなんだ。 あの性格からすると、コネを作れるってことで誘えるだろうから。 |
■アーネス To:アシスト |
ということは?そのゴリーエフという人と実際に会って話をしていればいいのかな? |
■アシスト To:アーネス |
うん。できるだけここで時間を稼いでもらえれば充分だよ。 |
■アーネス To:アシスト、コリス |
わかった。舞台がはねた後に楽屋に連れて来てくれれば、後は大船に乗ったつもりで任せて。 |
■ライストン To:アーネス、ALL |
今をときめく人気女優アーネスに会えるんだ、その人も喜んで来るだろうよ。ワインでも用意しておこう。 |
■ニケル To:アシスト、コリス |
お、俺にも何かできないかな。混ぜてくれよ。 |
■アシスト To:ニケル |
えっと、たしかこの見取り図だと…… |
見取り図で裏口を確認し、
■アシスト To:ニケル |
ここの裏口のカギを外しておいてくれる? 仲間の女の子とエルフのお姉さんがこの裏口で待機してる予定なんだ。 あと、劇の終盤辺りからオレはこの客席辺りにいるから、終わったらこっちに来てもらえるかな? ニケルさんなら大丈夫だと思うけど、偶然を装ってね。 |
ゴリーエフやマルセリーナの席を示す。
■ニケル To:アシスト |
わかった。裏口は鍵は開いてるけど見張りの奴がいるから、そいつに言っとくよ。 あと、劇が終わったら客席のこの辺に来ればいいんだな?そこにはあんたがいる、と。ふんふん。何だか良くわかんねえが、そうするよ。 |
■コリス To:ライストン |
後、もう2つほどお願いできますか? 恐らく、ゴリーエフ氏は護衛を連れて来ると思うのですが、その注意を引くのに、歌劇の間、外でフルートの演奏をしているのを許して頂けませんか? それともう1つ、その時に着る服装を何か貸して頂けませんか? 一応、心得はあるのですが、さすがにこの服装(ローブ)では、違和感がありそうですから。 |
■ライストン To:コリス |
ええ、演奏するのはかまいませんよ。てっきり学者の方かと思いましたが、演奏もできるとはおみそれしました。 |
■コリス To:ライストン |
ええ、本業はそうなのですが、まあ、昔取った杵柄、というやつですよ。 |
■カルソニック To:コリス |
・・・しらんかった・・・・。(汗 |
■コリス To:カルソニック |
まあ、言いませんでしたからね。 |
■アーネス To:ライストン |
2 幕 4 場の吟遊詩人の衣装のスペアがあったね。あれではどうだろう? |
■ニケル To:アーネス |
いやぁ、アレは派手ッスよ?……持ってきますね。 |
ニケルが持ってきた衣装は、大きな水色のストライプのちょうちん袖のブラウスに黄色いベストに赤くて短いマント、それに長い白のブーツ。かなりカッコイイ。サイズは運良く(?)コリスにピッタリだった。
■アーネス To:コリス |
ああ、これこれ。どうかな、きっと似合うよ? |
ライストンとニケルはびっくりしたようにアーネスを見ている。
■コリス To:アーネス |
あ〜、こういうものしか、ないのですか? ………わかりました、これでお願いします。 |
■カルソニック To:コリス |
正気か? 逆に逃げる時目立つかもしれんから気をつけろよ。 |
■コリス To:カルソニック |
大丈夫です、逃げなければ良いんですよ。 あくまで、「善意の一般市民」を押し通せば、そうそう無茶はできませんよ。 |
■ニケル To:コリス |
……ある意味勇気あるよね。 |
■ライストン To:コリス |
……着替えは空いている楽屋を使ってください。 |
■アーネス To:コリス |
案内するよ♪ |
これで準備は万端整った……だろうか?
■アシスト |
準備は済んだし、あとはやるだけやるしかない。 上手く行くかどうかは神のみぞ知るってね。 |
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