SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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銀の網亭・個室 |
個室に引き上げた一行。中央に丸テーブルと椅子が 6 つ置いてある。ここならば、誰に話を聞かれる心配も無い。ゆっくり今後のことが相談できそうだ。
■ユウル To:ALL |
さて…依頼がどんどん難しい方へいってる気がするね(^^ゞ ビアトリスさんとマルセリーナ嬢が一緒に暮らせるようになる解決策をなんとか考えてあげたいと思うんだけど…。 現状では素直に金額をそろえる、っていうのは無理だよね。何かいい手はないかなあ…。 |
■コリス To:ALL |
……ゴリーエフ氏からマルセリーナ嬢を取り戻す、と言うのはかなり難しいような気がしますね。 その上で、最も手っ取り早い方法としては、ビアトリスさんがゴリーエフ氏の元に嫁ぐ事ですね。 そうすれば、マルセリーナ嬢とも一緒に暮らせる上に借金も帳消し、将来の社交界へのデビューも可能、と良い事ずくめです。 ま、もっとも、ビアトリスさんが承知するとは思えませんが… |
■ヴィトリス To:コリス&ALL |
そうですね。結婚となると本人の気持ちの問題ですから… でも、結婚しなくても娘の教育とか雑用一般とかでゴリーエフさんのことにビアトリスさんも住まわしてもらうって訳にはいかないですかね? ゴリーエフさんも商売では、まぁ色々あるんでしょうけど、マルセリーナさんのことではそんな無茶はしないみたいですし。 |
■コリス To:ヴィトリス |
なるほど、そういう手もありますね。 ですが、ゴリーエフ氏が承知しますかね…? 仮に承知したとしても、その後で、またビアトリスさんに求婚すると思いませんか? そうなれば、断れるものではないと思いますが… |
■ヴィトリス To:コリス |
はぁ、そういうものなんですか。 まぁ、ゴリーエフさんの方は大丈夫な気もしますが…… そうすると、まずビアトリスさんに結婚も含めたかたちで説得した方が良いですかね? |
ヴィトリスは基本的にゴリーエフの事を信頼したようだ。 あれはアレで、商人としては容認できる範囲と判断。
■ユウル To:ヴィトリス、コリス&ALL |
私はビアトリスさんの名前を出した時のゴリーエフ氏の態度からしてもうあまりビアトリスさんに執着してないんじゃないかと思うんだけど…まあ、あれは演技かもしれないし。 ビアトリスさんも今までの様子から見てかなりプライド高くて潔い人だから、意に添わない結婚は絶対OKしない気がするな。 |
■コリス To:ユウル&ALL |
ええ、だから問題がややこしくなるんですがね… |
■カルソニック To:ALL、アシスト、シルヴァ |
そらマズいて・・・。 とと、その前に・・奥さん一人にしたら何かんがえとるかわからんから、監視役つけてくれへんかな? |
■ユウル To:カルソニック、ALL |
ん〜ビアトリスさん一人にしておいたらどんどん悲観的になって突発的行動に出ちゃうかも、って? 確かにその心配もあるね。でも今度のことはみんなで相談したいし、どうしようか。誰かいないかな… |
カルソニックの目線はシルヴァに向いている。
■カルソニック To:ALL、アシスト、シルヴァ |
あれ? なんかデカい絆創膏が付いてるけどどないしたん? |
■アシスト To:カルソニック |
マルセリーナさんの家庭教師にちょっとね……墨壷から文鎮まで投げてきたんだよ、あのヒト(’’; シルヴァを監視役にするなら構わないけど、部屋の前に置いとくくらいしか出来ないよ? |
乾いた布で、シルヴァを拭きつつアシスト。
■カルソニック To:アシスト |
それで充分や。様はいらんことせん様に監視しとかんとあかんやろて。 |
■アシスト To:カルソニック |
うん、わかった。 |
ひとつ頷いて、シルヴァを放す。
シルヴァは窓の外に出て、ちょうどよく張り出した木の枝に止まった。ちょうど、ビアトリスの部屋の窓が見える。ビアトリスは、ベッドに腰掛けてうつむいていた。一心に何かを考えているようだ。
カルソニックは周囲を見渡して
■カルソニック To:ALL |
君らが情報収集しとる間に俺もあそんどった訳やない ちゃーんと情報収集しとったんや。 ゴリーエフとかいうおっさんの情報やけどな・・・・。 |
カルソニックは盗賊ギルドで集めた情報を全て話した。
■カルソニック To:ALL |
と、まぁ、こんな感じや。 盗賊ギルドは恐らく傭兵とかとの直接対決は避けるから・・・・。(拳を握って親指で喉元を切る仕草をする) |
■カルソニック To:ALL |
コレモンやろ。 |
■コリス To:カルソニック |
暗殺…と言う事ですね。 |
■ヴィトリス To:カルソニック |
…なるほど。じゃ、まずそうですね。 |
■ユウル To:カルソニック |
そうなった場合、マルセリーナ嬢の立場はどうなるのかな?危ない目にあったりなんてことは… |
■アシスト To:ユウル |
それも否定できないね。 動くとしたら、ギルドが動く前でないと…… |
■ヴィトリス To:アシスト |
ギルドはマルセリーナさんに興味はあまりないみたいですし、ギルドとマルセリーナさん双方によろしく伝えておけば大丈夫な気もしますが… そうすると、むしろギルドが動くのを待った方が確実かもしれないですよ。 |
■ヴィトリス To:ALL |
しかし、一番確実なのはゴリーエフさんもお金を返せば問題ないと言ってますし、幸い、ビアトリスさんも貰ったお金を全額使った訳でもないみたいですから、どっか低金利のとこからお金借りて、とりあえずゴリーエフさんにお金返して、後は何か仕事見つけて、真面目に借金返すのが良いと思うんですけど… |
■リッキ To:ヴィトリス&ALL |
……でも、ビアトリスさん、病気…… |
ぽつりとつぶやく。
■カルソニック To:ALL |
ちょいまて。俺らは慈善事業でやってるどっかの宗教団体か? そんな1家族の不幸でそこまで考えとったらいくらお金や頭あっても足らんで。 とりあえず、俺達の考えなきゃいかん事は『娘の救出』とちゃうか?まぁ、都合の良い様に考えればゴリーエフが消えれば最終的には母親の元に戻ってくると俺は考えとるけどね。 |
■ヴィトリス To:カルソニック&リッキ&ALL |
『娘の救出』を僕達が行うことは一般的には『誘拐』ですし、ゴリーエフさんを『消す』正当な理由が僕達には無いような気がしますけど… それに、その様なことを行うよりもお金を返す方が確実ではないかな?っと思ったんですけど… この場合、お金はあくまでビアトリスさんが借金して払うべきでしょう 病気であることは分かってますけど、何れにしろマルセリーナさんと暮らすのであれば仕事をして収入を得ないと結局一時的なこととなり、意味が無くなってしますよう感じられますが… |
■ユウル To:ヴィトリス、カルソニック、ALL |
あの親子が2人で一緒に暮らすことになったとして、その後の生活の心配までしていると、ちょっと手に余っちゃう気がするよ。 私達が今立ち入れるのは、何とかよりよい方法でマルセリーナ嬢をゴリーエフ氏の元からビアトリスさんの元へ帰してあげるってこと。ビアトリスさんも娘さんが戻ってくれば、同じ過ちや馬鹿なことを考えたりしないと思う。2人で強く生きていってくれることを信じるほかない気がするな。 そのスタート地点まで行く手助けが出来ればと思うんだけど。 |
■リッキ To:ユウル |
うん……そうだね。 |
リッキはこくこくと頷く。が、まだ少し不安そうだ。
■ユウル To:ALL |
それで、ヴィト君のいう金銭的に工面して真正面から、という方法だけど…担保もなく、病気のビアトリスさんにお金を貸してくれる所は見つけにくい気がするね(^^ゞ 熱心に探してみればあるかもしれないけどかなりの金額だからね。ナリス叔父には頼りたくないみたいだし。 それからギルドの介入を待つ場合だけど、ギルドだってはっきりとしたゴリーエフの不正の証拠がなければ、すぐさま暗殺したりしないでしょう?家庭教師さんはそのしっぽをつかむために潜入されてるようだし。結構時間のかかることじゃないのかな。 私たちがこの不正な商売の証拠を見つけられたら、有益な取引材料になると思ったんだけど…ギルドが慎重にやってることを、素人の私たちにできるかどうかって問題もあるね。 |
■ヴィトリス To:ユウル&ALL |
なるほど…じゃ、ゴリーエフさんことからマルセリーナさんを何とかすぐにでも連れ出すということですね。 そういうことでしたら、まず、強行するか、忍び込むか、ゴリーエフさんに脅しをかけるか、マルセリーナさんに自主的に外に出て頂くか、ぐらいが考えられる選択肢ですか? |
■コリス To:ヴィトリス |
そうですね。 どれが一番良い方法だと思いますか? |
■ヴィトリス To:ALL |
それぞれに問題はあると思いますが、失敗時のリスクを考えるとマルセリーナさんに自主的に外に出て頂ける方法を考える方向を僕としては押しておきます。 |
■リッキ To:ヴィトリス&ALL |
んと……どんな方法があるのかなぁ?散歩したいの、って言ったら、きっと怖い傭兵のひとたちがいっぱい……(>_<;) |
ぞろぞろついて来ているのを想像しているらしい。
■カルソニック To:リッキ |
俺みたいなんが両手で数えても手に余るぐらいおったん? |
■リッキ To:カルソニック |
ううん、いっぱい見た訳じゃないけど、門番の人もすご〜く怖かったし…… |
■ヴィトリス To:リッキ&ALL |
そうですね。 散歩でも、買い物でも、マルセリーナさんが強く要望すれば、ゴリーエフさんも無理に止めたりはしないかな?と思ったんですけど。 もちろん護衛は付くでしょうけど、ゴリーエフさんのとこよりは、数は減るでしょうから何とかならないかな?っとか…… |
■コリス To:ヴィトリス&ALL |
なるほど。 ですが、結局、連れ出してしまうと我々に疑いがかかりませんか? ギルドの粛清があるのであれば、それを待つのが一番確実だと思いますが。 それまでの間は、その外出の時か何かに会える機会を作るということではどうでしょう? |
■リッキ To:ALL |
あたしは、七つ顔のお姉さんに相談したらいいかなぁと思うの〜。 マルセリーナちゃんを連れ出したいってこと、話すの。 もしかしたら、協力してくれるかも♪ …そのかわり、七つ顔さんのお仕事のお手伝いをするって言ったら、納得してくれないかなぁ? |
■ヴィトリス To:リッキ&ALL |
マルセリーナさんを連れ出すという事は、七つ顔さんの仕事を困難にする、ということになる様な気もしますが…… 協力して頂ける可能性を否定し切れるものでも無いですし、相談してみるのは良いのではないでしょうか。 |
■コリス To:ヴィトリス&ALL |
ええ、マルセリーナ嬢がゴリーエフ氏の下を離れれば七つ顔さんが邸宅へ出入りする理由がなくなるわけですしね。 逆に、粛清に足るだけの証拠を掴むまでは手出しをしない代わりに二人が会える様に手伝って頂くと言うのはどうですかね? |
■カルソニック To:コリス |
そーゆー脅しまがいの事は・・したないなぁ・・・(汗 |
昔、しごかれた時の事を考えているらしい。
■ヴィトリス To:コリス&ALL |
なるほど、いいですね。 |
■カルソニック To:ヴィトリス |
まじで?(汗 |
■リッキ To:ALL |
じゃあ……えっと、今はどのくらい証拠を見つけたのか、とか、ゴリーエフさんをお仕置きするまでにあとどのくらい時間がかかるのか、とか、七つ顔さんに、聞いてみたほうが良いよね? あんまり時間がかかるようだったら、待つのも、大変だもんね〜。 |
■アシスト To:リッキ&ALL |
いきなりそんなコト話しても、七つ顔の人が聞いてくれるかな?(^^; 二人を会わせてあげられるように手伝って貰うだけで良いと思うんだけど……。 |
■リッキ To:アシスト&ALL |
うん…… いつまで待てばいいのか、ビアトリスさんに教えてあげたいと思って…… |
しょぼん。(←甘々)
■カルソニック To:ALL |
話の腰を折る様で申し訳ないが・・・・。 俺は一応手伝うっていう事を師匠に話しとる。だが、結果断られた。それは『スパイは単独で行動しないと見つかり易い』という基本にのっとってるねん。 その考え方は当たり前やと思う・・・・。もっぺん話しても同じやと俺は思うけどなぁ・・? |
■コリス To:カルソニック |
こちらが証拠探しを手伝うのではなくて、七つ顔さんに手伝って頂くのですよ。 邪魔をしない代わりに、あちらの邪魔にならない範囲での協力をお願いするのは不可能ではないと思いますが。 我々が、我々だけの都合で動くのは、あちらにとって都合が悪そうですし。 |
■ユウル To:カルソニック |
七つ顔さんの仕事に関しては、向こうが協力を申し出てくればできるだけのことはするしほっといてくれといわれれば、手出ししない…の方向で。 なにもいわずに私達だけで行動するよりは相談してみた方がいいと思うの。 邪魔するって脅すわけじゃなくて、こっちの事情を話して協力して下さいとお願いしてみたいんだけど…それでもダメだと思う? |
■カルソニック To:ユウル |
その方向やったらOKやと思うけど・・ 相手が了解してくれる確率はひっくいと思うで・・・・。 |
■ユウル To:ALL |
さて、皆の意見を聞いてると… 【ギルドの粛清に巻きこまれないように(便乗して、かな(笑))マルセリーナ嬢をゴリーエフ氏の元から連れだす。】 【七つ顔に事情を説明して、行動計画の協力を申し出る】 っていう方向で、意見がまとまってる気がするんだけど。反対意見とか、ある?。 |
■コリス To:ユウル |
私はそれで問題無いと思いますよ。 |
■リッキ To:ユウル&ALL |
うん。いいと思うよ〜。 |
■カルソニック To:ALL |
俺もOKやで。 今回の冒険は収入より支出の方が多い気がするわ・・ |
深い深い溜め息を吐く。
誰か世間知らずのビアトリスに報酬の話、した?
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