SW-PBM Scenario #82 目次

観劇の計画


銀の網亭・酒場

 相談後、幸せの木で食事をとっていた一行の前に、赤毛の女性が現れた。入り口で酒場を見渡した後、まっすぐこちらのテーブルに歩いてくる。七つ顔だ。しかし、カルソニック以外には見覚えのない女性だった。
 気の強そうな目で、テーブルに片手をついて、全員の顔を覗き込む。
■女性 To:ALL
ちょっと、何のんびりしてるワケ?
話したいことがあるんだけど、どこかいい部屋ない?

■カルソニック To:教官
・・・・?
どういう風の吹き回しや?

■女性 To:カルソニック
あたしにも仏心があったってことかしら?

■ユウル To:女性
はい?(きょとん)
ええっと・・・すみませんが、どこかでお会いしたことありましたっけ?

 そう聞かれて、軽く片眉を上げる。そしてカルソニックの横に立って肩に軽く手を触れた。
■女性 To:ユウル
そうね、悪かったわ。あたしは彼の知り合いよ。ジュイエとでも呼んでね。あんたがこのチームのリーダー?『囚われの姫様』の件で話がしたいの。どこか、ゆっくりできるところはないかしら。

■アシスト To:ジュイエ
カルソ兄ちゃんの知り合いで、『囚われの姫様』ってことは……盗賊ギルドの関係者?

■女性 To:アシスト
だからそういう話はゆっくりできるところでしましょうよ。

■ユウル To:女性&ALL
もしかしてあなたは…(…七つ顔って変装名人なんだよね…)っと、お話があるんでしたね。それも「囚われの姫様」のことで。
わかりました。それなら個室へ行きましょう。みんなもいいかな?

■コリス To:ユウル&ジェイエ
ええ。
それでは、マスターに頼んできましょう。

こちらもお話したいと思っていたところですからね。

 コリスは立ちあがってカウンターに向かうと、
■コリス To:おやじ
マスター、個室をお願いします。

■おやじ To:コリス
ほいよ。さっきの部屋を使いな。

 おやじは、ビアトリスの部屋の隣の個室の鍵を放ってよこした。
■アシスト To:ALL
……ちょっといい?
外が暗くなってきたから、シルヴァじゃそろそろきついんだ。
皆の話はシルヴァを通して聞くから、オレはビアトリスさんの見張りに回るね。

 『ビアトリス』の所だけ聞こえた。
■おやじ To:アシスト
おっ! そういや、ビアトリスさんの晩飯がまだだった。

 おやじはいつもに増しててきぱき一人分の食事を用意して、鼻歌混じりに階段を上がっていく。
■アシスト To:おやじ
ちょっと待って、オレもついてくよ。

■おやじ To:アシスト
おう、じゃこれ持ってくれ。

 丁度いいやとばかりに重かった水差しを持たされたりして。
■アシスト To:おやじ
それくらいなら構わないけどねー。

 が、少年にとってはたいした重さではなかったみたい(笑)
■アシスト To:おやじ
そーいやさ、おっちゃんはしばらく療養できそうな街って知らない?
今回のことでビアトリスさん随分身体が弱ってるみたいだから……。

 並んで歩きながら尋ねる。
■おやじ To:アシスト
そうだなぁ。どこの街にせよ、信頼できる人の保護の元でゆっくりしてもらう事ができれば一番いいと思うぞ。
ウチじゃ駄目なのか?でなきゃマーファ神殿とか。う〜ん。あんまり長距離を移動させるのも大変だろうし、オラン近郊でお偉いさんの別荘なんかあるといいんだがなぁ。

■アシスト To:おやじ
うん、ちょいとワケありでね……おっちゃんやおばちゃんに迷惑かけちゃ悪いから。
それにビアトリスさんやあのコには、別の場所で静かに暮らしてほしいんだ。
残念だけどオレはそんな場所を知らないし。

■おやじ To:アシスト
迷惑なんて水臭いこと言うなよ。
そうだなぁ、俺もオラン市内なら顔が利くんだが、別の場所で静かな所となると……。う〜む。すまんな。俺も心当たりはないなぁ。

銀の網亭・ビアトリスの部屋

 おやじはお盆を片手にビアトリスの部屋をノックした。よく聞こえなかったが、小さい声で返事があったようだ。おやじがドアを開けた。室内は真っ暗だった。
■おやじ To:ビアトリス
どうしたんですか、灯りもつけないで……

 テーブルにお盆を置いて、ランプの明かりを灯す。ビアトリスはずっと考え込んでいたようだ。顔が憔悴している。
■ビアトリス To:アシスト、おやじ
あぁ…… ごめんなさい。すっかり考え事をしてしまって……。アシストさん、わたし…… やっぱりよい考えがうかばなくて……。どうしたらよいのでしょう。わからない、わかりませんの。

■アシスト To:ビアトリス
あなたとマルセリーナさんを会わせる方法は、オレ達がなんとかするよ。
だから今は、身体を休めて。

 ちょっと考えて。
■アシスト To:ビアトリス
……どうしても眠れないんだったらあのコへの手紙を書いたらどう?
もしかしたら、こっそりとだけど届けられるかもしれないし。

■ビアトリス To:アシスト
手紙…… そうですわね。お返事をあげなくては。できることからしなくてはなりませんわね。ありがとう、アシストさん。

 ビアトリスは、手紙を書き始めた。書き終わるまでにはしばらくかかりそうだ。
■アシスト To:ビアトリス
それじゃ下に戻るよ。
手紙を書き終わったら……ああ、そうだ。

 窓をあけて隼を呼び寄せる。
■アシスト To:ビアトリス
コイツに話しかけてくれれば、オレに伝わるから。

■ビアトリス To:アシスト
はい。わかりました。
あっ、アシストさん……。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。マルセリーナの事、よろしくお願いいたします。

銀の網亭・個室

 再び個室。テーブルの上には新しくランプが灯っている。
 空気の入れ替えをしていたのか、個室の窓は開けられていた。外はすっかり真っ暗闇になっている。
 隣の部屋のビアトリスの様子を見に行ったアシストも戻り、一行はそれぞれ腰を下ろす。
■アシスト To:ALL&七つ顔
やっぱりまだ心配で休めそうも無いみたい。
気分を切り返させようと思って、あの子への手紙を書いてもらってるんだけど、
シルヴァはもう暗くて飛べないから、届けるのは明日だね。
あ、ビアトリスさんはシルヴァに見張ってもらってるから大丈夫。なにかあればすぐに分かるよ。

それじゃ、話を始めてくれる?

 七つ顔は、窓からちらりと外の様子をうかがうと、木戸をしっかりと閉めた。そして、そのまま窓の横の壁に寄りかかる。
■七つ顔 To:ALL
あんたたちが昼間ゴリーエフの所に乗り込んだことも、姫様を母親に会わせようと画策していることも知ってるわ。あんたたちの計画によってはあたしに手伝える事があるかもしれないと思って来てみたワケ。
あ、あたしのことは、ただの事情通のお節介ってことにしておいてちょうだいね。

■コリス To:七つ顔
なるほど、了解致しました。
そうですね…、どなたか、普段からゴリーエフ氏の邸宅に出入りしている人物の協力が必要なのですが、心当たりか何かお持ちではありませんか?

■七つ顔 To:コリス
あるわよ。ゴリーエフの子飼いじゃなくて、『姫様』の側にいられる人間の協力が得られると思って。
で?どういう計画な訳?

■ユウル To:七つ顔
具体的計画案は、まだ実は立ってないんです。内部の方の助力が得られると確証があったわけではなかったので(^^ゞ
あの傭兵に囲まれた屋敷から無理やり連れ出すのは至難の業だと思うので、マルセリーナ嬢に散歩に出てもらったりできないかと思っていたんです。

■コリス To:七つ顔
ですが、『姫様』が邸宅から完全に離れてしまうと、その方にご迷惑ではないかと言うのが気がかりなのですよ。

■七つ顔 To:カルソニック

ああ、なるほどねぇ。みんなそこまでわかってるって訳ね?

 と、カルソニックを横目でちらり。
■カルソニック To:教官
・・・。で、ギルドの決断があったと?

■七つ顔 To:カルソニック
ううん。あたしの独断よ。言ったでしょ『仏心』からだって。

 話を戻す。
■七つ顔 To:コリス
あたしの仕事を気にしてくれるのはありがたいけど、 他人のこと気にしてる余裕はないかもね。『姫様』を無傷で手に入れたいなら。

■コリス To:七つ顔
それは、気にする必要は無い、と取らせて頂いても構いませんか?

■カルソニック To:教官
げ。
まさか・・・ついにやっこさんの尻尾掴んだから実力行使に出るっつー事か?

■七つ顔 To:コリス、カルソニック
まぁ、あと一息ってとこかしら。気にしてくれるなら、どこかで大騒ぎでも起こしてくれるとそれに乗じて色々出来るんだけどね。
ま、無理して気にする必要はないわ。
それと、あんたたちがゴリーエフに与えたインパクトが『姫様』に影響を与える前に何とかしてちょうだい、っていう意味よ。

■リッキ To:七つ顔
影響って……なぁに?

■七つ顔 To:リッキ
平たく言えば、ゴリーエフが『姫様』に手を出す前に、ってコトね。やりかねないわよ、あいつなら。

■コリス To:七つ顔
なるほど、それは確かにまずいですね(苦笑)

■リッキ To:ALL
手を出す……。 ???

 きょとんとして皆の顔を見回す。
意味が分からないようだ。(爆)
■七つ顔 To:ALL
誰か、説明してあげなさいよ(^^;
苦が笑いしてる暇じゃないわよ。冗談じゃないんだから。今ごろ怖い目に遭ってるかもしれないでしょ?

■コリス To:七つ顔
それは、申し訳ありません。
あいにく、私は「男性」なもので。

■ユウル To:七つ顔、リッキ
そこまで事態は切迫してるってことですか…早急に手を考えないとまずいですね。
(ぽん、とリッキの肩をたたいて)説明はまた後で。今はマルセリーナちゃんの身に危険が迫ってるんだ〜と思っててくれればいいから(笑

 心なしか顔が赤い(笑
あまり説明したくないようだ(爆
■リッキ To:ユウル
? うん……(いじわるされるってことかなぁ?)

 リッキ、ニブすぎ(笑)
■カルソニック To:リッキ
様は五体満足で帰って来れなくなる可能性があるっちゅー事や。

■リッキ To:カルソニック
(思いっきり怖いこと想像中)……(>_<;) …早く助けなくっちゃ〜。

 七つ顔は男共の反応を見てちょっと複雑そうな顔をした。ひとつため息をついて、この話題を打ち切る。
■七つ顔 To:ユウル、ALL
連れ出すのは出来るだろうけど、多分どこに行くにも馬車で、しかも用心棒が付くと思うわ。
連れ出してどうするの?

■コリス To:七つ顔
その用心棒の方々はどの程度の腕なのですか?

■七つ顔 To:コリス
そうねぇ、腕っぷしは強いわよ。全員傭兵上がりだから、喧嘩慣れしてるし。

■カルソニック To:教官
・・俺より強いんか?

■七つ顔 To:カルソニック
少数だけれど、カルソニックより腕が立つのもいるわね。タイマンじゃヤバいかもよ?
後は、数が多いのもうっとおしいとこよねぇ。こっちは、分断できればある程度は何とかなるかもしれないわ。

■カルソニック To:教官
即ち、正面突破は難しい、という事か。

■リッキ To:七つ顔&ALL
喧嘩するの、嫌だなぁ……(>_<;)

その用心棒の人たちに見つからないように、マルセリーナちゃんを連れ出す事ってできるかなぁ?
お母さんに会わせたいの。ここだと目立つかなぁ?

■七つ顔 To:リッキ
目立つ目立たないは、連れてきちゃえばどこでも同じだと思うけど、見つからないようにっていうのは、あたしには無理ね。

■リッキ To:七つ顔&ALL
ふにゃ、そっかぁ(>_<;) どうしよ……スネアで転ばせちゃおうかなっ?

用心棒のひとたちって、何人くらいいるの?

■七つ顔 To:リッキ
あたしが知ってるだけで、全部で 8 人はいるわね。魔法使いはいないと思うわ。『多分』だけど。

■コリス To:ALL&七つ顔
ふーむ、これは、どうにか連れ出した後にオランを出て頂くと言うのが一番ですかねぇ(^^;;
それとも、何か騒ぎがあれば、ゴリーエフ氏が手出しをできないように、と言うのは可能ですか?

■七つ顔 To:コリス、ALL
そうねぇ、多分可能だと思うわ。問題はどうやって連れ出すのかなのよね。どう?策はある?

■ユウル To:七つ顔、ALL
当然馬車だろうし、道中で連れ出すよりは、どこか建物とかの方がよいかな…(悩み)…
課外教育と称してどこかの家のパーティに行くとか、作法を習いに行くとか、そういう口実は作れないものかな?今まで、そういう外出の実績は全くないんですか?

■七つ顔 To:ユウル
ええ、外出させたことはないわね。でも、いい作戦だと思うわよ、怪しまれない口実が作れれば。往き帰りの道中は馬車で移動の上に護衛がつくだろうけど、目的地が屋内なら何とか護衛は席を外せると思うし。でも、外出の口実とか、行き先をどこにするかとか、行き先の協力者とかはどうするの?

■コリス To:七つ顔&ALL
そうですね…。
学院…では、外出の口実になりそうにないですし…
どなたか、そのような事を手伝っていただける知り合いの方に心当たりはありませんか?

 七つ顔は肩をすくめて見せる。心当たりは無いようだ。
■ヴィトリス To:七つ顔&ALL
マーファ神殿…てのも同様に却下ですよね。
…お医者さん…なら心当たりがなくもないですけど……
…ん?…病人ならマーファ神殿でも有り?……

■リッキ To:ヴィトリス
わぁ、お医者さん?

■アシスト To:七つ顔&ALL
う〜ん……それじゃ演劇とか見に行くってのはどうかな?(って、今パルメテウス歌劇団はオランに居たっけ?)

 パルメテウス歌劇団については 「#55 継夢」 参照のこと。
■ユウル To:七つ顔&ALL
作法を学ぶ…貴族に知り合いいないしなあ(^^ゞ
ビアトリスさんの知り合い、も無理だろうな〜。そんな知り合いがいたら冒険者に協力頼まないよね(^^ゞ

■カルソニック To:アシスト
・・・・・む。もしかすると・・劇団にはツテとコネはあるかもしれん。

■リッキ To:カルソニック
? そういえば…ぱる…なんとかっていう劇団が公演してるよね?
知ってるひと、いるの?

■アシスト To:リッキ

もしかしてパルメテウス歌劇団?
だったら、なんとかなるかもしんない!

 パルメテウス歌劇団は現在オランの国立劇場で『リュスイが野の風』を上演中です。 連日満員の大人気。
■カルソニック To:アシスト
たまたまツテがあってな。もしかすると・・チケットが手に入るかもしれん。

 ダンスシーンの振付師の下っ端が、運良くカルソニックの知り合いだった。 さすが元ダンサー。あなどれない。
■リッキ To:アシスト&カルソニック
わぁ、ほんと?すごーい!

■七つ顔 To:アシスト、カルソニック
へぇ、あの歌劇団にツテがあるなんてすごいじゃない。オランじゃすごい評判よ。チケットなんてプラチナチケットになってて、裏では高騰してるって話よ。

■カルソニック To:七つ顔
じゃあ、売った方が金になるんかいな(笑)

■七つ顔 To:カルソニック
そうねぇ、定価の 2 倍にはなるんじゃない?良い席なら 3〜5 倍くらいかしら。

■アシスト To:カルソニック
ホントに売っちゃダメだからね(¬¬)

 と、ジト目で忠告。
■カルソニック To:アシスト
うっ・・・(汗

■ユウル To:ALL
観劇なら「情操教育」っていう理由付けもしやすいし、観客が多いからまぎれて連れ出すチャンスも多いはず。劇団側の人の協力が得られるなら、なおいいよね。
私は観劇に連れ出すっていい案だと思うけど、みんなはどう思う?

■ヴィトリス To:ユウル&ALL
よいと思いますよ。

■アシスト To:ALL&七つ顔
あの人達だったら、協力は頼めると思う。
ただ、この場合だとできるだけ劇団に迷惑がかからないようにしないとね。
それで、具体的にどうするかなんだけど…

■コリス To:ALL
そうですね…、古典的ですが、観劇中にトイレの窓から逃げ出すと言うのはどうでしょう?
そのまま、ギルドの手入れがあるまで、しばらくオランを離れて頂くと言う事で…

■ヴィトリス To:コリス&ALL
よいと思いますよ。

■カルソニック To:ALL
ただ、チケットは皆の分が貰えるかどうかっていう所やな。全員の分は絶対貰えないやろし・・・。
誰が中に入るか考えんといけん所やな。

■ユウル To:ALL
なるほど…それじゃ、明日の計画を書き出してみようか。
意見があったらどんどん言ってね。

 ユウルは羊皮紙を取り出して、みんなの意見を聞きながら明日の計画をまとめ始めた。
■ユウル To:七つ顔
ギルドとしては、ゴリーエフ氏が家にいないほうが仕事がやりやすいとかそういう都合ってありますか?
なるべく早く介入があったほうがいいですからね(^^ゞ

■七つ顔 To:ユウル
そりゃね。ついでに用心棒たちも全員連れ出してくれりゃありがたいわ。

■リッキ To:七つ顔
お芝居を見に行くだけで、全員出てくるかなぁ……?
マルセリーナちゃんが居なくなったら、出てくるかな?

■七つ顔 To:リッキ
そうねぇ…… まぁ、多分ね。でも全員は無理だと思うわよ。ちょっと言ってみただけ。

■リッキ To:七つ顔
ふぅん……
ね、ゴリーエフさんをお仕置きするまで、あと一息……なんだよね?
明日一日で、全部、うまくいきそう?

■七つ顔 To:リッキ
さぁ?そればっかりはわからないわね。すべてはチャ・ザの思し召しよ。

■カルソニック To:七つ顔
あ、そういえばあの劇場の見取り図と俯瞰図、侵入経路をギルドからもろてこんといかんなぁ・・・。

■七つ顔 To:カルソニック
そうね、今から行ってきたら?

■カルソニック To:七つ顔
せやな、今から行ってくるわ。ついでに買い出しするモノあれば言うてくれれば買ってくるで。

■七つ顔 To:カルソニック
あたしは特に無いわ。

■ユウル To:カルソニック
マルセリーナ嬢を連れて行くときに目立たない格好していたほうがいいよね。地味目のフードつきマントか何か、調達してきてもらえないかな?

■カルソニック To:ユウル
OK。あと、他に中に入る時に必要そうな正装も居るな。
・・・・マントは俺の使う、っていうのはあかん?

■ユウル To:カルソニック
マルセリーナ嬢の背丈に合わせて補正してもいいって言うなら、カルソニックの貸してもらうよ(笑

 しばらく後、カルソニックが帰ってきた。無事、明日のマチネのチケットを4 枚と劇場見取り図を手に入れている。
■ユウル To:カルソニック、ALL
カルソニック、お疲れ様〜。
チケットは4枚、周囲は見晴らしのいい広場か…護衛に気づかれないように何とかマルセリーナ嬢を連れ出さないとね。
この見取り図をみると…

 見取り図を見ながら、マルセリーナ嬢奪還ルートを模索。トイレからの脱出後、見張りの位置を想定してルートを決める。その他の役割分担についても検討する。
■ユウル To:ALL、七つ顔
…こんなところで、どうかな。みんなもう一回計画を確認してみて。ジュイエさんも、何かご意見があればどうぞ。
これでOKなら、今晩中にビアトリスさんに説明してその後の行き先のあてとか聞いてみるよ。
準備済んだら、夜一度マルセリーナ嬢の様子伺いに行きたいんだけどね。

■アシスト To:ユウル
オレも出来れば行きたいところなんだけど、今はビアトリスさんから目がはなせないから。
……もうそろそろ手紙は書き終えると思うんだけど。

■ヴィトリス To:ユウル、ALL
計画はよろしいのではないでしょうか。
マルセリーナさんの方は計画が決まれば特に必要は感じませんので僕はパスさせて頂きます。

■コリス To:ユウル&アシスト
ええ、私もこれで問題無いと思いますよ。
マルセリーナさんの方は、ビアトリスさんが手紙を書き上げた後で、それを届けついでに行けば良いのではないですか?

■七つ顔 To:ALL
あたしも計画には依存は無いわ。でも、どうしてわざわざトイレから出るの?裏口から出ればいいじゃないの。

■コリス To:七つ顔
そこはそれ、古典的なほうが面白いかと思ったのですが(^^;;
まあ、確かに、裏口のほうが簡単に行けそうですね。

■リッキ To:七つ顔
(見取り図を見て)……そっか、近くに裏口があるよね〜。ゴリーエフさん……トイレまでついてきたりしないかな??

■カルソニック To:リッキ
・・・どんな親父やねん。

 リッキのゴリーエフのイメージって一体……
■七つ顔 To:リッキ
あははっ。いくらエロオヤジだからってそこまではしないわよ。あいつ、常識以上に人目を気にするからねぇ。トイレの前で待つ事だって嫌がるんじゃないかな。

■ユウル To:ALL
ふむ。それならマルセリーナ嬢脱出ルートはこの「女子トイレ側の裏口」ね。劇団員の人に話してもらえれば、鍵は何とかなりそうかな。
ここがどうしても使用できそうにない場合は、トイレの窓ってことで。

 その時アシストは、ビアトリスがシルヴァに合図しているのを感じ取った。どうやらマルセリーナへの返事が書き終わったようだ。



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