SW-PBM Scenario #82 目次

黄昏の塔


オラン市中

 一行は相談の結果、夕食時でいい匂いの銀の網亭を出て、ゴリーエフ邸へ向かうことにした。
 ヴィトリス以外の全員は場所を知っている。それは、港湾地区(商業地区)とスラムの中間あたりでここから 30 分位。スラムほど危険ではないが、まったく安全ともいい難い。夜遅くなると、人通りもあまりなくなる地域である。
■コリス To:ALL
ふーむ、やっぱりこの辺りはこの時間になるとなかなか物騒な感じがしますね(^^;;

■ヴィトリス To:コリス&カル&ALL
そうですね。でも、カルさんがいるから大丈夫ですよ。

■カルソニック To:ヴィトリス、ALL
まぁその辺りのチンピラやったら壁を背にすれば3人ぐらいなら大丈夫やな。

■アシスト To:ALL
それに、この人数相手に何かしようってやつは、そうそういないと思うよ。
……向こうでどーなるかはわかんないけどね。

■カルソニック To:アシスト
確かにそうやな。どんな奴等連れてるかわかれへんしな。

■ヴィトリス To:コリス&アシスト&ユウル
それにしても皆さんすごいですね。
ちょっと調べてあの手紙に前があることが分かるんですから。
他にも何か気づいたこととかあります?

■アシスト To:ヴィトリス&コリス、ユウル
そんなに凄くないよ。オレが気づいたのはそれくらいだし(^^;
あ、でも二人はどうなの?

■コリス To:アシスト&ヴィトリス
そうですね…、なかなか良い紙を使っていましたし、契約書、みたいな感じも受けましたね…
まあ、切り取られていた部分については、ゴリーエフさんに聞いてみれば分かるのではないですか。

■ユウル To:アシスト、コリス、ヴィトリス&ALL
私もそれくらいかな。正式な契約に使うような紙だって印象をうけるのに、妙に文面が短い感じがしたんだよね。冒頭の宛名書きもないし。
前の部分については、コリスの言うとおりゴリーエフ氏にあたってみるのが一番かな。
話しやすい相手だといいんだけど、噂どおりの人物だと大変そうだね(^^ゞ

■カルソニック To:ユウル、ALL
まぁ火の無い所に火は無いっていうしな(爆笑)

■リッキ To:カルソニック&ALL
煙、だよぉ〜。(←おぼえたての事を(^^;))
……(ゴリーエフの外見想像中)
やっぱり体がおっきくて……偉そうなヒゲが生えてて……
う。だめだめ。会うまでは変な想像しちゃ〜(>_<;)

■カルソニック To:リッキ
俺的にはドワーフを悪くした感じで想像してんだが、どうや?

■リッキ To:カルソニック
ドワーフのおじさん??
あう……(>_<;)(怯えたらしい)

■コリス To:リッキ&カルソニック
案ずるより産むが易し、ですよ。
会ってみれば分かる事なんですから(^^;;

 そろそろ、例の高利貸の家が近づいてくる頃だ。
ゴリーエフ邸前

 冒険者たちが歩いていくと、薄暗闇の中にまず目に入ったのは塔だった。 街中にしてはかなり高く、周囲の町並みを睥睨しているように見える。 塔のふもとに 2 階建ての母家があり、それらを高い塀が囲んでいる。 表通りに面したところに灯りが灯っている。ここが正門だ。 そこには男がひとり、杖を持って立っている。どうやら門番らしい。
■リッキ To:ALL
うわ〜、すごいお家〜。塔まで建ってるよ。

 リッキは珍しそうに塔を見上げている。
 すると、ちょうどその時塔の最上階の窓で鎧戸が閉まった。 ちらりとしか見えなかったが、戸を閉めたのは白くてすらりとした女性の手のようだった。
■リッキ To:ALL
……?
今、上の方で窓が閉まったみたい…女の人の手みたいだったけど……

■ヴィトリス To:リッキ&ALL

塔に囚われのお姫様……てなところ…な訳はないですね。

 ユウルも塔を見上げ、そして母屋を取り囲む高い塀に目をやる。
■ユウル To:ヴィトリス、ALL
案外あたってたりするかもよ?
商売上恨みは買うだろうから、こういう物々しい感じなのかもしれないけど…

 先程までの表情とはうってかわって真剣そのものの表情になっているカルソニック。
■カルソニック To:ALL
さて、ここからが本番や。
俺が右の薬指を立てて右へ2回振ったら『逃げろ!』という合図や。
俺が「ゴリーエフさん、それはうけられまへんなぁ」という言葉を発したら文脈が変だと思っても皆でドアを蹴破って逃げろ。
かなりナサケナイが衛兵詰め所に駆け込んで助けを求めてくれ。
えぇな?

■ヴィトリス To:カル&ALL
そんなことにはならないことを祈っておきましょう。
…………………………………………………………………………(黙祷)
…じゃ、マルセニーナさんに会いたい旨門番さんに伝えに行きましょう。…か?

 マルセリーナだってば(笑)
■ユウル To:カルソニック、ヴィトリス&ALL
カルソニックの危険感知能力、頼りにしてるよ。よろしくね。
ヴィト君もお祈りご苦労様(笑
…それじゃ、いってみますか。

 覚悟を決めて、門番に近づく。



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